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表参道・青山エリアにある源保堂鍼灸院のブログです。東洋医学・健康の話しをはじめ、治療院の日常、堂主・スタッフの情景などを綴っています。


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『易の話』 金谷治著 講談社学術文庫


易の話 (講談社学術文庫)易の話 (講談社学術文庫)
(2003/09/11)
金谷 治

商品詳細を見る



金谷治先生の名前を知ったのは、元東京大学名誉教授の池田知久先生の講義を受けた時でした。「たくさんの中国古典の訳書を著した方で、とてもオーソドックスな訳で分かりやすい本が多いです。」と紹介してくれました。池田先生は金谷先生のお人柄にも触れておりましたが、とても温厚な方で、学者として尊敬できる方だったと言います。その時すでに金谷先生は故人でしたので、私はその姿を実際に拝むことはできませんでしたが、誠実な池田先生の評価でしたので、このお話はとても印象に残り、今は亡き金谷先生のことを思い浮かべたりしました。その後岩波文庫から出ている『荘子』や『荀子』などほぼ全てが金谷先生の手によるものであることを知り、とてもすごい方がいらっしゃったんだなぁと、中国古典という地味な世界の中にあって、壮大なお仕事をされたんだなぁと感じました。

  そんな金谷先生の著書『易の話』。
  本書は上述したような定評のある金谷先生によるもの。それだけでも読む価値があるというのは言い過ぎであろうか。しかし私がそう思うのは、上述した金谷先生の人格的なものだけではなく、その学問に対するオーソドックスでスタンダードなスタンスにあります。易と聞くと、“当たるも八卦当たらぬも八卦”とも言われるように、どこか占いの一種と考えている人も多く、変なものに凝っていると誤解を受けることも多いです。実際にそういう側面がないわけでもないのですが、しかしそれ以前に、より大きな位置を占める易の本質は、変化を捉えるという哲学的な面にあります。本書は、金谷先生の偏らないスタンダードな姿勢をそのまま現したようなもので、易の占い的な側面と、哲学的な側面の両方をバランスよく捉えたものになっています。内容的には入門書としての範囲ですが、入門書だからこそ偏らない姿勢が大切だと思います。その点で、学問的なバランス感覚のある金谷先生の本書は入門者にとっておすすめです。

 「はじめに」のところにある「占筮と義理」、「思想としての易」など、特に易の哲学的な側面に対して書かれたところは秀逸だと思います。逆に、易に占い的な要素を強く求める方にとっては物足りなさが残るかもしれません。


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テーマ:本の紹介
ジャンル:学問・文化・芸術

『若さに贈る』 松下幸之助著 (2)


若さに贈る (PHP文庫)若さに贈る (PHP文庫)
(1999/03)
松下 幸之助

商品詳細を見る



そして開いてみると、早速以下のようなことが書かれてありました。

青春

青春とは心の若さである
信念と希望にあふれた勇気に
みちて日に新たな活動を
つづけるかぎり青春は永遠に
その人のものである
           
            松下幸之助


 なるほど・・・・。

 そうか・・・・・・。

 そういえば、“中年の星”と呼ばれるスポーツ選手もまた、目は死んでいない。肉体は衰えようと、心の若さがそれを補って余りあるほど、だからこそ若い選手と同じように活躍できるのですね。

 と、いきなりカウンターパンチを喰らったような衝動を感じました。実感としてそうありたいと思っている事柄を、こうして具体的に言葉にしてもらうととても分かりやすく、そして胸に突き刺さります。本書はそれを得るだけでも手にする価値があるのではないのか。


 仕事をするとはどういうことか?

 生きるということはどういうことか?

 
 松下幸之助氏のいうことは、もっともなことばかりです。そしてそれは二世代前くらいの古い説教のようにも聞こえます。しかし本書が示す事例の多くは、今日私たち社会が抱えている問題と何ら変りがありません。つまり私たちは見てくれだけが進歩しているようでいて、中身はあまり進歩していない、むしろどこか線が細くなってしまっているように思えてなりません。政府の示す経済政策は「骨太」と言うようですが、経済政策だけではなく、私たち自身の生き方そのものを骨太にしていく必要があるのではないでしょうか。むしろ、生き方の骨太を目指すことこそが、結果として経済的な繁栄や、社会の安定に繋がるのではないでしょうか。

 
 全てに感謝する心があってこそ、思いやりの心も生まれ、ひとの立場を尊重する行動もできる。ともに栄え、ともにしあわせに生きようという道も通じるのです。


 すべてのひとが、それぞれに対立し、それぞれの力をいっぱいに発揮しながら、しかも全体として調和していく。これはまた、宇宙そのもの、存在そのものの姿だと思います。太陽も地球も月も、みんな対立しながら調和している。万物は対立し、調和して存在するのです。宇宙万物のなかの人間は、人間どうしが対立し、しかも、それぞれが調和しなければならない。調和がなければ崩壊します。


 東洋医学の陰陽論にも通じる言葉。これを机上の学問ではなく、社会という実践の中から感じ取っていたということに深い意味があると思います。タイトル通り、実際の若い人にはもちろんのこと、心の青春を生きる他の世代の方にも広く読んでほしいと思う一冊です。


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テーマ:オススメの本の紹介
ジャンル:本・雑誌

『若さに贈る』 松下幸之助著 (1)


若さに贈る (PHP文庫)若さに贈る (PHP文庫)
(1999/03)
松下 幸之助

商品詳細を見る



 私は今年で43歳になります。たとえばこの歳のスポーツ選手が活躍すると、必ず“中年の星”などと呼ばれたりします。スポーツによってはそろそろ引退を覚悟しなければならない年齢です。若ければ若いほど有利なスポーツの世界にあっては、当然43歳くらいは若くはなく、ベテランと称され、がむしゃらな若さにはない部分を求められて気ます。世間一般的に言っても、中間管理職に進み、若手を育てる側に回る頃だと思います。私自身も、鍼灸師として13年目に入りますので、キャリア的にみても、年齢的にみても中堅となります。それを自ら察したわけではないのですが、昨年から、鍼灸師の卵に背中を押されるように、ささやかながら小さな鍼塾をはじめて、後進の指導というものを自分でもやるようになりました。

 そんな中堅どころ、いや、まぁ、正直かっこつけずに言えばおっさんの手前ぐらい(十分おっさんですが、わずかながらまだアラフォーと言うことで抵抗しつつ)になってきた中年の私にとって、この『若さに贈る』というタイトルは実に気恥ずかしいものです。もしレジの人に、「この本間違っていませんか?」などと突っ込まれようものなら、「あ、大丈夫です。部下に贈るものですから。」なんて言ってしまいそうなくらい不釣り合いかもしれない・・・などと思いつつも、この本を手にしたのです。

 私は日本の工業製品は世界有数だと思います。特に家電などの気配り設計や多機能さは、他国には真似ができないのではないかと思います。誰が使っても使いやすいその親切な設計には感心することがしばしばです。
 しかしその家電業界がここ数年苦境にあえいでいます。人を大切にすると言われたパナソニックも、人員削減の憂き目に遭っております

 この何年かの停滞感については様々な要因があると思うのですが、単なる経済の問題だけではなく、私はどうも日本人自身が何か大きな心のよりどころを失ってしまった結果ではないかと感じています。鍼灸界を見てみても、心のよりどころとなる大家という先生が高齢を迎え、その次の世代はどうもはっきりしないです。そんな意識の中で、私はかつての日本人の息吹を思い出してみたらどうだろうと、何かのヒントを探そうと、私はもう言うほど若くはないのだけれども、パナソニックの創業者である松下幸之助の『若さに贈る』を読んでみようと手にしました。


(明日へ続く)


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テーマ:オススメの本の紹介
ジャンル:本・雑誌

『昭和鍼灸の歳月』 上地栄著 

『昭和鍼灸の歳月』 (C)表参道・青山・原宿・外苑前・渋谷・東京都内・源保堂鍼灸院 肩こり・腰痛・生理痛・頭痛など

 源保堂鍼灸院で施している鍼の方法は、「経絡治療(けいらくちりょう)」「本治法(ほんちほう)」という範囲に入ります。この経絡治療、本治法は、その解釈や師匠の系統によって様々に分かれています。例えば私は単鍼(たんしん)といって、一本の鍼を使って刺しては抜いて、抜いては刺してと繰り返していく方法ですが、現在の経絡治療の主流は、たくさんの鍼をいっぺんに刺しっぱなしていき、2,30分そのまま寝かしておくというものだったりします。この違いは何を意味しているのか・・・というのはとても簡単な話題ではありませんので、後日に譲るとしまして、本日ご紹介するのは冒頭に挙げた『昭和鍼灸の歳月』という本です。

 この『昭和鍼灸の歳月』は、経絡治療がどのように再興されていったかというドキュメンタリーです。
 経絡治療は、鍼灸の中でも伝統鍼灸、古典鍼灸の部類に入りますが、この方法論はいつの頃からか途絶えてしまっていました。その途絶えた道筋をもう一度つなげるべく立ち上がったのが、柳谷素霊(やなぎやそれい)という先生でした。数々の伝説のある先生ですが、このカリスマの下、昭和初期に多数の大志を抱いた鍼灸師が集まりました。
 “たかが鍼灸、されど鍼灸”、小さな鍼灸という世界ではありますが、小さな世界にあってもこうして時代の泰斗が集結し、時代を一歩進めました。小さな世界の大きな志、病気を治せる鍼灸を目指して、伝統的な鍼灸の再興に当たりました。どうやら千葉の田舎町で経絡治療をやっている翁がいると聞けば、実際に足を伸ばして教えを請う、そして『黄帝内経』『難経』といった古典医学書を読み、解釈し、臨床に活かすの繰り返し。皆で研究を重ね、古典的な治療の再検討を続けた結果、『経絡治療』というものがまとまりました。これは鍼灸発祥の中国本土にも観られないもので(途中で廃れてしまったため)、日本人の温故知新による再発見という偉業であります。

 本書は、「経絡治療」が出来上がる過程をつぶさに記録したもの。いわば「プロジェクトX鍼灸篇」のようなものです。著者の上地栄先生は既に故人ですが、生前は東洋鍼灸専門学校で医学史を教えたり、経絡治療の勉強会も主催していたそうです。私の知人で、サラリーマンでありながら鍼灸専門学校に通って免許を取得した方がいるのですが、その方が上地先生の勉強会に出席した時に、「きみはサラリーマンをやりながら鍼灸師をするなんて、なんて卑怯な奴なんだ!」と怒鳴られたそうです。それくらい上地先生は経絡治療に対して情熱を持っており、生半可な気持ちで鍼灸を学んでほしくないという気持ちがおありだったようで、知人曰く「侍のような先生だった」ということです。

 現在私も小さな鍼塾をしております。この2月は塾生の都合でお休みをしておりますので、時間もできるだろうと言うことで、この本を回し読みしてもらうようにしました。鍼灸にかける熱い思いを感じ取って、鍼灸を勉強することに誇りと楽しみを持ってもらいたいという願いを込めて。


□ 昭和鍼灸の歳月―経絡治療への道

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テーマ:医学・看介護書
ジャンル:本・雑誌

『経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ』


経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ (講談社現代新書)経済学の犯罪 稀少性の経済から過剰性の経済へ (講談社現代新書)
(2012/08/17)
佐伯 啓思

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 私は1970年生まれ。バブル世代の少し後の生まれです。順調にいっていればバブルの恩恵の残りカスを受け取ることができたのかもしれませんが、人生は波瀾万丈、一寸先は闇ということで、浪人を繰り返していた私は時代に完全に乗り遅れ、全くその残渣を味わうこともありませんでした。そして残渣を味わうどころか、大学を卒業する頃は失われた10年のスタートで、就職活動はことごとく失敗。何とか友達の紹介でデザイン事務所に入ったというのが私の20代前半です。

 がんばりが認められない社会って何なんだろう。

 思いが通じない社会って何なんだろう。

 青臭い20代の私は、バブルへの疑問と、仕事と人生、社会と経済といったことを鬱々としながら狭くて小汚いアパートで考えたものです。もちろん青臭いが故のエゴも相当あったと思うし、世間を見る目も狭かったと思います。また、元来の“長いものには巻かれるな!”的な無意識の意識も作用していたのではないかと思うのですけども。

 人よりも遅れて入った大学の時、私は一人の先輩に影響を受けました。年齢は4つ上で、その方も紆余曲折しながら人生を歩いてきた方。でも私と違ってその先輩はそれを卑下することもなく、ひょうひょうと自分の思考的テリトリーを拡げていくという方で、私はそこに共感と憧れをもってくっついて話をしていました。先輩と話す中で、経済学をもっとちゃんと勉強しても良いなぁと感じることもあって、少し突っ込んで本を読んでいきました。もともと私は経営学部ですので、経済学も知っておくべきものだとは思っていたのですが、そもそも経済って何?そもそもお金って何?というところを押さえたかったのです。そんなものに左右される自分が嫌だったので、先ずはその正体を見てやろう、そんな気分だったのでしょう。

 と、前置きが長くなりましたが、その後もことあるごとに経済とは何か?なんてことを考えています。お金儲けの話ではなく、どうしてこうも私たちは経済に左右されてしまうのか?というところの本質です。人間の心理とは別に、お金や経済が持っているそもそもの魔力のようなもの。その本質は何なんだろう?そういう感じで思考訓練の一環として。

 本書は『経済学の犯罪』というインパクトのあるタイトルが付いています。これは著者が感じる現在の経済への警鐘をそのまま言葉にしたものなのでしょう。新自由主義経済という名の下、ここ何年かで世界のグローバル化は急激に進みました。そして中国のような大国が本格的に経済力も付けてきて、混迷を極めていたロシアも豊富な資源を活用して資本主義に参入。この劇的な変化で生き残りをかけたTPPの是非。時代はどこへ進もうとしているのか。

 本書は具体的な経済政策を論じるものではなく、経済というものがどういう所から出発したのかという根源的なところを考察しながら、どこへ向かおうとしているのかという思考実験のようなものです。資本主義の行き詰まりが様々なところで露呈する中、この社会を根本的なところから考えてみたい方にお薦めの一冊です。そしてその思考実験は、自分のありたい方向も見せてくれるのではないでしょうか。

 私は今、はり師という職人をしています。人生の紆余曲折の中で、もう後戻りはできない年代。今はようやく鍼を持つ姿も板に付いてきたような、ようやく職人の仲間入りができたような、そしてまだまだ腕を磨いていこうというめらめらとした気持ちも燃え尽きることなく臨床に向かえる。それはとても有り難いこと。もしかしたら私はバブルの恩恵を、反バブルという生き方で受けているのかもしれません。

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テーマ:考えさせられる本
ジャンル:本・雑誌

『明日もいっしょにおきようね 捨て猫、でかおのはなし』


明日もいっしょにおきようね─捨て猫、でかおのはなし明日もいっしょにおきようね─捨て猫、でかおのはなし
(2012/04/21)
穴澤賢

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 昨年末、患者様に一冊の絵本をいただきました。それがこの『明日もいっしょにおきようね─捨て猫、でかおのはなし』です。

 源保堂鍼灸院の裏に、母猫が仔猫4匹を連れてきたのが2010年の春でした。それまで犬派であり、猫なんぞ飼おうと思ったことのない私にとって、これは青天の霹靂。全くもってどうしたらいいのか分からない状況でした。世の中に突然放り出された4匹の仔猫が、か細い声でミャァミャァと啼く姿を呆然とみているだけで、何をどうしたらいいものかさっぱり分かりませんでした。とりあえず猫好きの患者さんに対策を教えてもらい、ボランティアさんへの連絡をあたふたしたことを今でも思い出すことがあります。そしてボランティアさんからノラ猫の現状を聞いたり、里親募集のビラを作ったり、ご飯をあげているうちに、だんだんと猫への愛着を感じるようになりました。そしてその翌年も同じ母猫が3匹の仔猫を産み、再び源保堂鍼灸院の裏に連れてきて、いよいよ私とノラ猫の生活も定着してきたように思います。

 その後、こういったノラ猫が路頭に迷わないようにと、里親募集用にサイトを作ろうと思い立ち、『東京ノラ猫&家猫カフェ』というネット上の架空の猫カフェサイトを作るまでに至りました。まだまだコンテンツ不足であり、当初の設置目的である里親さんとのマッチングがちゃんと機能しているとは言えないのですが、猫の写真を見ながら癒やされ、そして里親さんと猫とを結ぶサイトに少しずつ成長してくれたらいいなと思って地道にやっております。

 前置きが長くなりましたが、私にとってこのノラ猫との邂逅は、小さな出来事でありながら、大きなカルチャーショックとなりました。

 本日ご紹介するこの絵本は、実際にあったお話しだそうです。保健所に連れてこられた顔の大きな猫。どこか愛嬌があり、捨て置けない猫。おそらく誰かに飼われていて、人間の身勝手なエゴで捨てられた猫。その顔の大きな“でかお”と女性の物語です。絵本の中でのフィクションではなく、実際にあったお話しと言うことが感動的です。しかし感動的と言うだけの絵本ではなく、人間と猫との関わり方、人間と動物との関わり方などを考えさせられる絵本でもあります。人間と自然の共生が叫ばれる現代ではありますが、身近な存在である猫との関わり方を考えると言うことは、自分の中にあるエゴを見つめる機会にもなります。本書は絵本の体裁をしていますが、大人にこそ読んで欲しい絵本であります。


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テーマ:絵本
ジャンル:本・雑誌

『原初生命体としての人間』 野口三千三著


原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論
(2003/06/14)
野口 三千三

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 私は2000年にはり師・きゅう師免許を取得し、以来伝統鍼灸を中心に研鑽を重ねています。その過程は紆余曲折、試行錯誤の連続で、今も日々その深化と進化を求めて臨床に当たっております。

 何事にも共通することはあるもので、一つの道を究めた方のお話は特に傾聴に値するものが多いように思います。私もそういった普遍的な価値のようなものを東洋医学・鍼灸の中に見出していきたいと思っており、幅広いジャンルの本をできるだけ読むようにはしています。しかし限られた時間の中でのことなので、分野が限られてしまうのは致し方ないとして。

 そういった中で、最近私が思うのは、東洋医学・鍼灸を施術するものは、学問・技術・感覚の三つのバランスが大切だと言うことです。これは意識、無意識、行動と言い換えてもいいのかなと思いますが、いずれにせよ、机上の学問だけでは実際の患者様に接することができませんし、技術だけでも身体の見立てができませんし、感覚が良くても、その感覚が何を意味しているのか理解できていないと、その場限りになってしまいます。
 私はどちらかというと学問が優先してしまうタイプです。すぐに文献に頼りたくなりますし、そこに答えがあると探してしまう癖があります。もちろんこれによって貴重な一文に出会ったり、大切な文献を見出すこともあります。しかしそれだけでは行き詰まることがあり、実際の臨床につなげることが難しいこともあります。こういうときに、鍼という技術があると、頭での理解が指先の技術へと結びついていきます。そしてその技術によって得た確信のようなものが、感覚にフィードバックされていき、「あ、あの文献に書いてあったことは、こういったことなんだ」と腑に落ちることがあります。

 こういった学問・技術・感覚の三つのリンクは、人それぞれの得手・不得手によって変わってくると思いますので、それぞれのやり方で学んでいくことで良いのではと思います。しかしそれにしても私は学問が先に立ちすぎてしまい、感覚を磨くことがおろそかになってしまいます。猫などを観察していますと、本当に自分は感覚が弱いんだなぁと思ったりします。

 本書『原初生命体としての人間』は、身体と心の関係を、著者自身の体験を通して語ったものです。著者の野口三千三氏は、東京藝術大学の教授として、野口体操という独特な手法で身体と心を教えられていた方です。残念ながら故人でありますので、著書以外ではもう野口氏に会うことはできないのですが、もし存命であったら、門を叩いてみたい・・・そんな気持ちにさせてくれる方です。
 私自身はあまり身体を動かさない方なので、身体の感覚がとても弱いと思うのですが、そういった私の弱い部分を、まずは私の得意な頭の方から変えてくれる一冊となりました。少し理論的なお話しが続く本書ですが、意識・無意識・感覚のバランスが崩れそうになっている方にお薦めです。生命っていったい何なんだろう、そんな根本的な感覚の端緒を見た気がします。


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テーマ:オススメの本の紹介
ジャンル:本・雑誌

『人間と気候 生理人類学からのアプローチ』 佐藤方彦著 中公新書

人間と気候―生理人類学からのアプローチ (中公新書)人間と気候―生理人類学からのアプローチ (中公新書)
(1987/04)
佐藤 方彦

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 旅行に行って電車に乗る。

 その車窓からぼーっと過ぎ去る景色を眺める。

 漠然と窓から眺めている景色に、川の向こうや、山の彼方にぽつんぽつんと家が見える。私はそれをまたもや漠然としながら、その家々にも生活があって、誰かが人生を営んでいると感じては人間という存在に思いを馳せる、そんなあてのない旅が好きです。


 動物や植物、昆虫など、様々な生き物が地球上に存在していますが、結局のところ一つの種としては人間が最も広範囲に生活しているのではないでしょうか。チベットのような高地から海岸沿いの街、赤道直下の太陽がギラギラするところから極寒の地まで、様々なところに適応して生きています。
 本書『人間と気候』は、ケッペンの気候分類を基にしながら、熱帯地方、砂漠地帯、高地などで生活する人間の適応力を解説したものです。肉体がどのように気候に順応していくのか、肉体のもつ適応力の解説は生理学のお話しが中心で、そしてその順応のために例えば衣服はどのような特徴があるのかという文化人類学のようなお話しも絡めながら、人間の実像に迫っています。その考察が、サブタイトルにある「生理人類学」という分野の特徴なのだと思いますが、その生理学と人類学の二つの接点を、「気候」というもので見ていこうとするところが、かなり面白い好著です。

 東洋医学・鍼灸医学には、運気学という学問があります。これは季節の変化と身体の変化を捉えて治療に活かすというもので、例えば最も簡単なもので言えば、夏は暑いので汗をかけるようにしましょう、冬は風邪が入らないように汗腺を閉じるようにしましょうというものです。こういった気候と人間の関係までをも考慮に入れた医学というのはなかなか他にありません。身体の調整には様々な角度からの考察が必要となりますが、自然の一部である人間を診るのですから、こういった視点は大事にしていきたいところです。
 そんなことを思いながら何気に手にした一冊でしたが、様々な面から人間を捉えんとする著者の視点に感動を覚えました。


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テーマ:読んだ本の紹介
ジャンル:本・雑誌

『日本人とすまい』 上田篤著

 今年の夏は暑い。とにかく暑い。そして残暑も厳しい。

 よくこの時期、患者様から「寝るときの冷房はどうですか?」という質問を受けます。私は、「立秋(8月7日)以降の冷房は気をつけてくださいね。」と言い、そして「でも、眠りが妨げられる方のがダメージが大きいと思いますので、適宜使ってくださいね。」と付け加えます。

 昔の家屋ですと風通しが良いし、また、一昔前ですと防犯に気を遣うこともないので、窓を開けておくことも可能だったと思います。しかし今はそういうわけにはいきません。また、特に都会ではヒートアイランド現象と呼ばれるように、夜になっても涼しい風が吹かないことも多くなりました。こういったことを考えると、やはり冷房を全くかけないで寝るというのは至難の技です。

 逆に今度は冬になると「暖房はどうですか・・・」ということになるのですが、これもやはり適宜利用することをお勧めすることになります。

 と、このような話が出るのは、日本に四季があるからだと思います。これは日本人の情緒を豊かにし、一年を通じた楽しみを付与する自然の贈り物です。このような四季の豊かさが私たちの生活、特に住まいに対して何かしらの影響を与えているのは想像に難くありません。


日本人とすまい (岩波新書 青版)日本人とすまい (岩波新書 青版)
(1974/03/20)
上田 篤

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 前置きが長くなりましたが、この『日本人とすまい 』(岩波新書 青版)は、タイトル通り日本人とすまいの関係が、どのような背景に基づくものなのか、どのような意味があるのか、そういったことをエッセイでまとめたものです。

 目次をみてみますと、「屋根」「柱」「壁」「戸」「窓」など、家を構成する基本要素についてのお話しや、「障子」「畳」といった日本独特の建築様式についてのお話しもしており、どれも興味深いものがあります。

 また、本書は1974年に書かれたものなのですが、ちょうど日本が高度経済成長を遂げている時代背景と重なり、今の時代と照らし合わせて読むと、内容は古くささを感じずに、逆に今の時代にも活かせることも多々あることも興味深いです。

 おそらくこの本の内容は、バブル時代には顧みられなかったのではないでしょうか。お金の魔力にとりつかれ、どんどん土地が根拠なく跳ね上がる時代に、「日本人とすまい」などと文化的に考えるのはよっぽどの物好きに思われたかもしれません。
 しかし、一人一人の生き方が問われ始めたバブル崩壊後の今だからこそ、この本の真価が出てくるように思います。一つ一つのタイトルは、平易な文章で書かれていますので、是非一読をお勧めしたいと思います。



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古本屋さんで新書購入

 今月いただきましたお盆休み、甲子園から帰ってきた翌日は一日予定を入れていませんでしたの、治療院の荷物の整理にやってきました。午後3時くらいに一段落付きましたので、久しぶりに古本屋さんへ行きました。含蓄のある新書を探しに神保町へ。

 そこで購入したのがこの3冊。

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120829shinsyo2.jpg

 左から岡本太郎の『日本の伝統』、『老荘を読む』、『気象で読む身体』。

 岡本太郎は、私のライフワークの一つでして、時折太郎氏の本を読んで触発されております。岡本太郎の本は復刻されているものも多いのですが、この『日本の伝統』はどうなのかなぁと思いつつ、読んだことはないので購入しました。

 そして次の『老荘を読む』は、東洋医学の根本にある、東洋思想を理解するために購入してみました。岩波文庫の堅いものも時折読むのですが、堅すぎて咀嚼できないことも多いため、こちらで全体を眺めてみようと選択。

 そして最後に選んだのが『気象で読む身体』。
 以前、やはり古本屋さんで出会ったのですが、中公新書の『人間と気候』という新書の内容がとても感激で、もう少し気象と身体のことを学んでみたいと思っていました。東洋医学は気候の変化と身体の変化を密接なものと考えておりますので、気象の変化のことを理解することは、身体への理解にも繋がります。そんなことを思ってこの本を手にとって表紙を見ると、こんな絵がありました。



 これはまさに東洋医学の解剖図。
 ぱらぱらとめくると「九宮八風」といった、東洋医学・鍼灸の古典に出てくる言葉もありました。ということで、これは面白そうと手にしました。


 本日はたまっていた割引券を利用してかなり安く購入。内容と価格を考えても、かなりいい買い物をさせていただきました。だから古本屋巡りは止められないのかも!?

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