「康」という漢字
2008 / 11 / 07 ( Fri )


 昨日は健康の「健」の字についてお話をしました。続きまして、本日は「」についてです。

 昨日の「健」に比較して、「康」の方は、甲骨文字から続くものの一つで、どの甲骨文字を原字にするかによって、説は異なるようです。
 まず手始めに手元にあります漢和辞典『全訳 漢辞海』で調べてみますと、「なりたち」のところに、最も古いとされている漢字辞書である「説文解字」(100年に成立)からの引用として、“穀物の外皮”と書かれています。また、他の引用として、“道が五方向に伸びている様子”と書かれており、「康」は「昌」であり、「昌」は「盛」で、車と徒歩が並んでこの道を共有する、充盛(=みちあふれること)ということを指しているということです。
 またこの他に調べてみますと、甲骨文字の原字では、両手で杵を持ってそれを上下に動かして、穀物を搗いている様であるという説もあります。

 以上いくつか「康」の成り立ちについて述べてみましたが、いずれの場合も、「康」は穀物と深く関わっているようです。
 東洋医学の場合、飲食物は身体を作る大切な要素として取り上げられていますが、まさに「健康」という言葉の中に、すでに飲食物を象徴する“穀物”が入っています。健康であることの基本は、まず“食事にあり”ということを、先人は伝えております。
 また杵で穀物を搗く動作は、食べ物を加工しはじめた最初のもので、大切な収穫物を扱うのですから、もしかしたら尊い作業であったかもしれませんし、家族の命をつなぐ穀物を最初に扱う重要な作業であったかもしれません。そして、その杵で搗く作業はとてもリズミカルで、しなやかな動きが伴います。おそらく、こういった動作の中にもまた、健康であることが舎っていると当時の人は想像したのかもしれません。

 「健康」という言葉のそれぞれの漢字を調べてみますと、健康のイメージが膨らみます。しっかりと自分の足で歩けて(=健)、しっかりとした食事が出来ること(=康)、これが「健康」の基本的な様であるようです。

表参道・青山・源保堂鍼灸院HP
 表参道・青山・源保堂鍼灸院ホームページへ


ブログ・ランキングに参加しています。
よろしければクリック応援をお願いいたします。
FC2ブログランキング

22 : 49 | 東洋医学・東洋思想・健康 | コメント(0) | page top↑
<<日々を重ねて | ホーム | 「健」とう漢字>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

| ホーム |