散歩の効用(1)
2006 / 04 / 21 ( Fri )
 表参道・青山・源保堂鍼灸院では、散歩をお勧めしています。先週末から今週にかけて脾胃の大切さをお話しながら、江戸時代の‘健脚’松尾芭蕉、伊能忠敬を紹介しました。そこまでの健脚にならないまでも、普段の生活に散歩を取り入れて足を鍛えておくことはとても大事なことです。
 その散歩の効用を東洋医学的にご紹介します。
 まず、散歩をする時の歩き方ですが、注意していただきたいのは、親指に力を入れて、かかとに重心を置き過ぎないということ。昨今言われているようなウォーキングのようにかかとから入る歩き方ではなく、極端に言えば鼻緒の付いた下駄のようなものを履いた感じで前のめり気味に歩くことが大切です。
 足の五本指を見た時に、親指だけが大きいのは何故でしょうか?それは、本来人間の足は二足歩行を始めていら重心を親指に置き、親指に力を入れて歩いてきたからなのです。
 そしてその足の親指ですが、東洋医学の経絡図を見てみますと、親指には脾経と肝経という経絡が流れています。脾経は先週からブログに書いているように、消化力・消化したものを身体に巡らせる力を作るところです。そして肝経は血(東洋医学では‘けつ’と言います)を主っているので、足の親指を使うことは、栄養と血を使ってあるくことになり、身体の代謝にも効果があります。逆にかかとは腎に相当するエリアなのですが、この腎は精(せい)を主り、腎には先天の気と呼ばれるものが含まれており、これは大切に保管しておく必要があるものです。しかし、かかとを使って歩いてしまうと、その精を大量に消費してしまうので、身体にはよくありません。また、かかとを使うということは、足の親指が怠けてしまうので、代謝も落ちることになります。
 散歩の効用を東洋医学的に発揮するためには親指を使うことが大切です。かかとに重心をかけてしまっている方は、このブログを機会に足の親指に力を入れて歩いてください。明日もまた散歩の効用を書きますが、まずはこのブログを閉じて、外に出て散歩をしてみましょう・・・。



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