小児の過保護は良くない?(3)
2008 / 07 / 18 ( Fri )
 一昨日、昨日と、『儒門事親』(金・張従正著)の「過愛小児反害小児説」(小児を可愛すぎることは、反って小児を害するという説)に書かれている記述を追っておりますが、そこには薬の多い少ないについても言及しております。

「大人が服用する薬は、小児にとって良しとするものではない。」
と、薬の量について張従正は戒めています。大人と小児では年齢も身体も違うので、五臓六腑も異なることから、大人が服用する量は多くても、小児が服用する量は少なくていいと言っています。これは単純に身体の大きさから見ても、代謝量が違いますので、分るようなことですが、こういった記述があるということは、当時は薬の量の間違いで、小児を死に至らしめてしまったことが頻発していたのではないかと思います。西洋医学の現代薬の量によって起きる医療事故もありますが、同様に漢方薬についても量の多少による事故はありますので、身体に合わせた適切な量をとる必要があります。
 
 これは小児鍼のドーゼ(治療の量)にも当てはまります。大人の治療ですと、気が身体全体を巡る時間である、14分26秒を前後にして治療が行われますが、小児は身体が小さいためにもっと早く治療をしていく必要があります。そこで、治療時間を5分くらいを一つの目処にして行います。これ以上小児鍼をしますと、かえって子供は疲れてしまうことが少なくありません。こういったところにも、張従正が伝えようとしていた、小児と大人の治療の違いが出ているのではないかと思います。

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