本治法と標治法
表参道・青山・源保堂鍼灸院では、本治法(ほんちほう)と呼ばれる治療法を主体にして治療をしています。これは、東洋医学の病因・病症学、臓腑学説、陰陽論などを駆使しながら、患者様の五臓六腑の調整をして、全体の治療を施していくものです。東洋医学と一言で言いましても、その中には身体を診断するための体系がいくつもあり、本治法を患者様に施すためには、それらの体系を同時平行に学んでいかないといけません。
その一方で標治法(ひょうちほう)というものがありますが、これはいわゆるツボ療法で、「○○病にはこのツボ」、痛いところや患部に直接鍼をする、というものです。巷で見られる東洋医学の本などはほとんどこの部類に入ります。鍼灸師の方でもこれらのツボを、たとえば「生理痛には三陰交」などと金科玉条のごとく重宝に使用している方も多いでしょう。鍼灸師になりたての時は、こういった知識は臨床ですぐに使えるので便利ではありますが、すぐに治療の壁が立ちはだかります。
普段私は本治法をしますので、後者の標治法で使われるツボはほとんど使いません。その理由は、症状を追っかけて、それにあわせて特効穴ばかり追っかけてしまいますと、木を見て森を見ずということになり、東洋医学の本来の姿である「身体を全体として見つめる」という視点を失ってしまうからです。
しかしながら、特効穴を勉強していないかと言うとそうでもありません。それはそれで知識として頭に入れてあります。それは、特効穴には、特効穴が特攻穴足りうる東洋医学的身体観の中での理由が必ずあるからで、その背景を考察することは、本治法の考察にも役立つからです。
その一方で標治法(ひょうちほう)というものがありますが、これはいわゆるツボ療法で、「○○病にはこのツボ」、痛いところや患部に直接鍼をする、というものです。巷で見られる東洋医学の本などはほとんどこの部類に入ります。鍼灸師の方でもこれらのツボを、たとえば「生理痛には三陰交」などと金科玉条のごとく重宝に使用している方も多いでしょう。鍼灸師になりたての時は、こういった知識は臨床ですぐに使えるので便利ではありますが、すぐに治療の壁が立ちはだかります。
普段私は本治法をしますので、後者の標治法で使われるツボはほとんど使いません。その理由は、症状を追っかけて、それにあわせて特効穴ばかり追っかけてしまいますと、木を見て森を見ずということになり、東洋医学の本来の姿である「身体を全体として見つめる」という視点を失ってしまうからです。
しかしながら、特効穴を勉強していないかと言うとそうでもありません。それはそれで知識として頭に入れてあります。それは、特効穴には、特効穴が特攻穴足りうる東洋医学的身体観の中での理由が必ずあるからで、その背景を考察することは、本治法の考察にも役立つからです。
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