薬食同源と食療
2008 / 05 / 14 ( Wed )
 “医食同源”という言葉の他に、“薬食同源”という言葉があるのをご存知でしょうか?

 唐の時代に孫思邈(そんしばく)といういかがおります。『傷寒論(しょうかんろん)』という書物を書き、医聖として今日も語り継がれている張仲景という医家がおりますが、この孫思邈もまた“孫真人”という尊称を受け、今日でも張仲景と並ぶ偉大な医家として尊ばれています。

 そんな孫思邈は、著書の中で次のようなことを述べています。
「医というものは、まずはじめに病源を明らかにするべきであり、その病が犯すところを知り、食をもってこれを治す。食療でその病を癒すことができなければ、しかる後に薬を命ずる。」
 下線に示したように、まず「食事で治す」ということを孫思邈は語っています。そして、そのことを“食療”と言っております。食事で治す“食療”という考え方からしますと、食事はまさに薬と同価値のものだと思います。このことから、“薬食同源”という言葉も生まれてきました。

 我々はとかく身体の不調があると、すぐに薬に頼ったりすることがあります。薬を使用することは、時と場合によっては悪いことではないと思いますし、むしろ必要な場合もあります。しかし、孫思邈が述べているように、薬を使う前に、しっかりと自分の身体を養っている“食事”というものを見直すことも大切になるのではないでしょうか。
 生きている限り、身体に栄養を補給していくのが生命です。食事というものを見直し、より健康に過ごせたらと思います。

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