カメラの味
2008 / 05 / 07 ( Wed )
dimage.jpg


 このブログに掲載している写真は、携帯で撮ったものと、この「DIMAGE Xt」というカメラで撮ったものを使っています。この「DIMAGE Xt」は、ミノルタ社製です。コニカと合併する前のミノルタ社製ですので、もう5〜6年前のものです。時が流れて、ミノルタはコニカと合併をし、カメラ事業からも撤退しました。カメラのサポートも終わり、なんともさみしい限りです。
 デジカメは次々に新しいものが出され、画素数や、如何にきれいに撮れるかということを競い合っています。ハイテク商品として“最先端”であることが求められています。そういった意味では、私が使っているこのデジカメはあまりに“古すぎる”ということになるかもしれません。昔のフィルムカメラは、今でも中古市場があり、そこには何十年の前のカメラが並んでおり、ライカやコンタックスなど、いい値段がついたものもたくさんあります。しかし、最先端を求められるデジカメ市場では、新しいことに価値がありますので、古いデジカメにはこのような中古市場は存在しないのだろうといます。

 私が使っているこのデジカメは、レンズのカバーがスイッチオンとともに自動で下にスライドしていくのですが、現在これが壊れています。このスライドともにカメラの機能も同調しているようで、時にスイッチを入れてもカメラの機能が動かないことが増えてきました。こうなるともう限界か・・・と思ったりもするのですが、写真が撮れなくなるまで使ってあげようと思っています。
 単に愛着があるからという理由ではなく、他に理由があります。
 それは、このカメラ、意外といい写真が撮れることがあるからなんです。全く平凡な写真になることも多いのですが、そういった中でも、“味”のある写真が撮れることもある、というところがこのカメラを換えられない魅力の一つなのです。
 本来デジタルは電気的な信号ですから、細部に渡ってコントロールできるはずで、写りを良くしようとすることは、フィルムカメラよりもやりやすいことだと思います。フィルムカメラは塩化銀のフィルムに、いわば偶然の光が差し込んで偶然に像を結ぶというアナログで、ある程度出来上がりを予想することはできても、実際に写真を焼いてみないことには写真の出来を知ることはできません。
 それに比べてデジタルは、偶然性のアナログよりも、ソリッドです。その場で撮った画像を確認もできますし、そもそもシャッターの音自体も、デジタルカメラのそれは、フィルムカメラのものを似せた人工的な音であったりして、何となく“作られた”違和感を感じたりもします。
 大学時代に多少写真をかじった私は、どうもこのデジタルの違和感に馴染めなかったのですが、私が持っているこのデジカメは、時にいい写真が撮れる“カメラの味”を持っています。デジタルカメラでありながら、フィルムカメラっぽさをもった写り方が面白いのです。

 きれいだけでは味気ない・・・。
 デジタルカメラにも、かつてフィルムカメラにあった“カメラの味”がもっと出てくると、もっともっと写真は面白くなるだろうと思ったりもします。そんなデジカメに、これからも出会えるでしょうか。

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