映画 『アヒルと鴨のコインロッカー』
2008 / 03 / 27 ( Thu )
How many roads must a man walk down Before you call him a man? Yes, 'n' how many seas must a white dove sail Before she sleeps in the sand? Yes, 'n' how many times must the cannon balls fly Before they're forever banned? The answer, my friend, is blowin' in the wind, The answer, is blowin' in the wind. From 『Blowin' In The Wind』By Bob Dylan ボブ・ディランの名曲『風に吹かれて』が、神様の声として遠くの空から流れてくる。 しかし、そこには風が吹いていない。 締め切った窓、そして明かりのついていない部屋。部屋の中は、息苦しいほど風の流れは止まっている。風どころか、空気の動きも感じられない。しかし、そこに流れる歌は、『風に吹かれて』。風が吹いても見つからない答えなのに、頼みの風も止まってしまっては、答えは全く糸口を見出せない。 新しい学生生活を仙台で送ろうと、東京からやってきた椎名。引越し荷物を整理する。整理するときに口ずさむ曲は、『風に吹かれて』・・・。 風に吹かれて、二人は出会い、そして、物語が始まる。 杜の都・仙台を舞台に繰り広げられる物語。 椎名は引っ越しそうそう、隣に住む「河崎」と名乗る青年に声をかけられる。新しい大学生活に胸を膨らませているとき、唐突に、そして親しく話しかけてくる河崎に戸惑いを感じながらも、徐々にその周囲に流れる物語に取り込まれていく・・・。そしていきなり河崎は、椎名に『広辞苑』を盗もうと提案する。何を言ってるんだこの人はという驚きの視線で椎名はもちろんその申し出を断る。しかし、河崎は椎名に自分の物語を語り、徐々に自分のペースへと運んでいく。椎名はその物語の主人公の一人として、少しずつ、少しずつ、不思議な世界に入っていく・・・。 この映画のキーワードは、「物語」。そして、主題歌である『風に吹かれて』。錯綜していく物語の中には、いくつもの複線が引っ張ってあり、映画後半では、紐解きと共に、見ている側の物語の紐も揺さぶられます。思わず引き込まれる展開です。映像も、“風”が流れ、時が流れ、印象的な色をしています。 どれだけ歩けば 大人になれるのだろう? いくつの海を渡り歩けば ぐすっすり眠れるのだろう? どれだけ大包が鳴り響いたら 弾丸は永遠に無くなるのか? その答えは 友達である風 風の中にあるのさ その答えは 風が知っているのさ |
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