「東洋医学」の定義(1) − 地域的な範囲から
2008 / 03 / 08 ( Sat ) 昨日は「耳ツボは東洋医学ですか?」とうご質問にお答えしましたが、その中で、“東洋医学”という言葉が含む範囲には、曖昧さが残っているとお伝えしました。このあたりを本日はもう少し整理してみたいと思います。
1. 地域としての分類 (1) 地域を限定してみる(狭義の東洋医学) 日本では、“東洋医学”とう言葉から、漢方薬、鍼灸を連想する方が多いかと思います。この連想のように、東洋医学と言った時に、主に漢方薬や鍼灸をという、中国発祥の医療を含めることから、東洋医学は、狭義の意味では、“中国発祥の医療”を指していることが多いようです。 英語では東洋医学を“Oriental Medicine”と言いますが、この意味も、どちらかというと中国発祥の医療が主に含まれることが多く、日本と同じような意味合いが強くなるようです。 それでは当の中国ではどうかと言いますと、私がこれまでに読んだ、現代に書かれた中国の書物の中には、“東洋医学”という言葉は見当たりません。中国では、東洋医学ではなく、「中医学」と、中国発祥の医療という限定的な意味にして使っています。 (2) 地域を広げてみる(広義の東洋医学) 東洋医学の“東洋”という言葉は、本来は中国に限ることではありません。東洋という言葉は、アジア圏を指す言葉ですが、このような広義の東洋という視点に立ちますと、東洋医学という名称が含む範囲は広がります。東洋が含む地域の医療を見てみますと、 中国 ・・・・・・・・ 中国医学 インド ・・・・・・・・ アーユルベーダ アラビア圏 ・・・・ ユナーニ医学 モンゴル ・・・・・ モンゴル医学 チベット ・・・・・ チベット医学 この他にも、東洋が含む地域では、様々な医療体系があります。 広義の東洋医学は、これらの医療を全て含むと言えると思います。 以前当院のブログ「鍼たま」でもお話をしましたが、こういった広義の東洋医学の中で、最も体系的に調っており、効果も出ているものの一つは、中国医学だと思います。また、一般的に東洋医学は漢方薬、鍼灸をイメージすることが多いということもあり、分りやすい名称として東洋医学という名称を使ってきました。さらに明日は、「東洋医学の定義」を、伝統か現代かという視点で見てみたいと思います。 |
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