アンチエイジングと鍼灸(2)
2007 / 12 / 07 ( Fri )
 昨日は“アンチエイジングと鍼灸”と題してお話をしました。
 鍼灸・東洋医学を、“アンチエイジング”という言葉で眺め直してみますと、なるほど、『黄帝内経』は、いかに心身ともに快活に、年をとらない生き方を追求しているんだなと思わせる部分が多くあります。
 このような視点から、東洋医学・鍼灸医療を整理してみますと、以下のようになるのではないでしょうか。

(1) 施術者の技術 − 鍼灸など −
 まず、身体をメンテナンスする医療としての鍼灸などの技術があります。肉体はどうしても疲れが溜まります。また、身体とともに心もまた疲れを溜め込みます。そういったものを開放する具体的技術と、心身を解明していく解剖学や心理学なども、『黄帝内経』には書かれています。
(2) 食養生    − 本草学など −
 鍼灸によって身体が調ったところに、十分な栄養を送らないといけません。車で喩えてみますと、エンジンや車体がしっかり整備されても、ガソリンがありませんと車は走りません。エンジンや車体の整備は鍼灸で行えますが、身体のガソリンである栄養の補給は、食事になります。どんな食事が良いのか、どの食材にはどんな効果があるのか、そういったことを分類する本草学というものがあります。一番有名な明の時代に李時珍が書いた『本草綱目』には様々なものの効用が書かれています。

(3) 養生法・運動法
 身体を整備し、食事をしっかり摂っても、夜更かしをしたり、お酒を飲みすぎたりしてはせっかくの治療や食事も台無しになってしまいます。そういったことがないように、生活の基本を知っておくことが大切になります。一日の過ごし方だけではなく、春夏秋冬、季節にあったすごし方もまた大切になります。
 そして、実際に身体を動かしておくことも大切になります。関節や筋肉は、使っていないと衰えます。無理のない範囲で、快適に動かしておくことが大切になります。そのために、気功のような体操などがあります。

 以上の(1)〜(3)は、東洋医学に備わっている実践論です。鍼灸医療・東洋医学は、病気を治すということだけではなく、アンチエイジングにとってもまた、とても利用価値のあるものがこのことからもわかるのではないでしょうか。



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