太田裕美と「ぼく」の世界
2007 / 11 / 04 ( Sun )
 鍼灸学校在校中のとき、友達とカラオケに行きました。そのとき、少し年上のクラスメイトが、太田裕美の『さらばシベリア鉄道』という曲を歌いました。シベリア鉄道を髣髴とさせるアップテンポな曲調と、どことなく厳冬の冬をイメージさせるギターリフが印象的な曲です。歌詞の内容は重いのですが、太田裕美といえば『木綿のハンカチーフ』くらいしか知らなかった自分にとって、かなりのインパクトを与えた曲です。そのときインパクトを与えたのは、太田裕美の声ではなく、男子友達の野太い声ではありましたが・・・(笑)

GOLDEN☆BEST/太田裕美 コンプリート・シングル・コレクション GOLDEN☆BEST/太田裕美 コンプリート・シングル・コレクション
ゴスペラーズ (2002/06/19)
ソニー・ミュージックハウス

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 太田裕美の世界は、何といっても歌詞に出てくる「ぼく」という存在でしょう。代表作である『木綿のハンカチーフ』の中でも、「ぼく」という歌詞が何度か登場しますが、太田裕美が歌う「ぼく」は、「ぼく」以上に切なく、そして懐かしげな「ぼく」を表現しています。包み込むような優しい声、そしてとにかくうまい歌。その中で歌われる「ぼく」という箇所を聴くと、胸が締めつけられるようになります。
 惜しむらくは、この太田裕美と「ぼく」の世界観を最大限に引き出した曲が、『木綿のハンカチーフ』で頂点に達してしまったことにあります。時代的に、当時の歌謡曲の世界が70年代的な雰囲気を持っていたことにより、少し暗い曲が多くなり、また、『木綿のハンカチーフ』で出来上がったイメージがあまりに強かったのではないかと思います。そういったものに縛られずに、太田裕美の絶頂期に、90年代、2000年代的な曲を歌っていたら、もっとたくさんの名曲を歌ってくれたのではないか・・・と思うのです。できれば、どんどん新曲を出して欲しいと思うのです・・・。荒れているこの時代だからこそ、再び太田裕美の歌声が聴きたいのです。そして、太田裕美が歌う「ぼく」の世界を・・・。

この愛は始まってもいない/流星 この愛は始まってもいない/流星
真心ブラザーズ、太田裕美 他 (2001/05/16)
キューンレコード

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 これは、2001年に発売された真心ブラザースの名曲『この愛は始まってもいない』です。この曲の盛り上がりのところで、太田裕美がバックコーラスで参加しています。正直、もう太田裕美の声が聴こえた瞬間から涙が出てきます。こういった曲調、こういった歌詞、ほんとに合うんですね。こういったコラボでもいいので、もっともっと活躍して欲しいです。 


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