未病(みびょう)とは?(5) 予防+未病治療として
2007 / 04 / 06 ( Fri ) 昨日は東洋医学の原典にある「治未病」という文章から、「未病治療」という言葉を書きました。
「未病治療」を予防という言葉で済ませるのではなく、敢えて「未病治療」という言葉にすることに意味があると、私は思っているのですが、それは、「未病治療」という言葉には、これまで使われている“予防”という言葉よりも、より幅広く、そして積極的に“未病”を治していこうという意思が込められているように思えるからです。 そこで改めて「未病」という言葉を訓読してみますと、「未だ病まざる」と読むことができます。これは、“病気とまではいかないけれども、どこか不快感が残り、完全に健康とも言えない”とった状態で、健康と病気の間にある半健康・半病気の状態を指しています。そもそも予防というものは、健康なときにしておくことなので、身体が不調な方向に傾きはじめたときには、予防だけではその不調な状態を元に戻すことが難しくなってきます。 そこで、この「未病」という段階を設定しておきますと、より積極的に不調に傾いた身体へのアプローチが可能になってきます。予防の段階が過ぎて、半健康・半病気状態でも病気と認定されてしまっては、細かい中間的な状態を把握することができません。未病という段階を設定することで、治療をすることも可能になりますし、そういった状態に戻らないような養生としての予防のアドバイスもできるようになります。 「治未病」という本分の文章からも分かりますように、この「未病」の段階を把握し、その段階で病を治しておこうと考えたことは、東洋医学の特徴の一つであり、とても優れた面ではないでしょうか。 例えば具体的に、未病の段階を挙げてみますと、ひどい肩こりなども未病の範囲に入ります。また、疲れがたまる、朝起きるのがつらいといったものも、未病に入ります。このような状況では、仕事の効率も下がりますし、生活全体が億劫なものになってしまいます。 現在こういった不快な状態は、病院では取り扱ってもらえないことの方が多いと思います。しかし、未病を捉える東洋医学では、肩こりなどの不快な症状もしっかりと捉えて、治療をすることが可能です。 予防として、毎日の食事に気をつける、運動をする、などを心掛けながら、ときおり鍼灸院に行っては未病治療をしてもらう・・・。生活の中での予防的な生活の他に、鍼灸院などの専門機関で、未病治療をプラスすることで、より病に強い、健康的な生活を送ることができると思います。 |
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