未病(みびょう)とは?(3)
2007 / 04 / 04 ( Wed )
 昨日までお話した「未病」についての文章は、「四気調神大論」という章の最後の一文です。さらにこの「未病」がどんなものであるかを知るためには、この一文に辿り着くまでに、「四気調神大論」では、何が記述されれているのかを読んでおく必要があります。

 「四気調神大論」で述べられていることは、要約しますと、
「季節の流れと身体の変化。そして季節の変化に伴った身体の様子と、それに合わせた生活」
ということになります。
 東洋医学の考え方には、“人間も自然の一部であり、その自然の巡りとともに身体も変化していく”、というものがあります。そのことを「四気調神大論」では、各季節ごとの身体の変化と生活の仕方を述べています。さらに、もしその季節と反対の生活をした場合の悪い影響のことも書いています。
 例えば冬の寒い季節は、寒さから身を守らなくてはいけませんが、あまり汗をかきすぎると汗腺が開きすぎて風邪をひきやすい(当ブログ担当者意釈)、ということが書いてあります。このように冬だけでなく、四気、つまり春夏秋冬の四季、各季節ごとについて、具体的に書いてあります。
 “未病を治療する”という東洋医学的な予防は、このように自然と深いかかわりがあります。また、この「四気調神大論」以外の他の章にも、未病についての概念が書かれたものがあり、それに対して多くの医家が注釈をつけております。その記述を読んでいくと、東洋医学で言う「未病治療」とは、現在使われている「予防」よりも広く捉えたより積極的なものではないかと思われます。

 定期的に鍼灸治療を受けることで、体質改善や体力向上が進んでいきますが、それこそが未病治療ということになります。より積極的な健康増進のために、未病治療の鍼灸は、これからも生き続ける人類の叡智ではないでしょうか。



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