未病(みびょう)とは?(2)
2007 / 04 / 03 ( Tue )
 昨日は「未病」という言葉の意味を簡単に説明してみました。
 昨日のブログでは、『黄帝内経・素問』の四気調神大論の本文を引用しましたが、本日は、昨日写真で掲載した『類経』(明・張介賓著)の解説文(割注)を紹介しようと思います。

 昨日の本文の解説文にはこんなことが書いてあります・・・。
【『類経』割注】
「言聖人預防之道.治於未形.故用力少而成功多.」
【読み下し文】
「聖人ノ預(予)防ノ道ヲ言ウ.未ダ形ニナラズニオイテ治ス。故ニ力ヲ用イルハ少ナクシテ、成功多シ。」
【意味】
「聖人の預(予)防の道を言っている。未だ形になっていないものを治すゆえに、病を治すための力は小さくても成功することが多い。」
 この『類経』の解説文で下線を引いた「預防」という言葉ですが、「預」という漢字は、“あらかじめ・前もって”という副詞で、「予」に通じます。ですので、「預防」とは、現在使われている「予防」と同じような言葉と解釈することができます。

 この文をさらに意釈すると、

「この一文は、予防のことを言っています。まだ病気にはなっていないけれども、病気になりそうな状態のときに、早めに治しておく方のが治りやすいです。それが健康の維持にもつながります。」

ということになります。
 ここでは、未病を治すことは、予防であり、そして、深い慢性的な状態になる前に治しておくことが良いと奨励しています。『黄帝内経・素問』が成立したのは2000年前と言われていますが、すでにその時代から予防の概念があったことは、驚くべきことではないでしょうか。そして、その“未病を治す”という予防の概念を基にした東洋医学・鍼灸医療というものが、2000年前から今日に至るまで、多くの方の健康維持に役立ってきたことがこのお話しからも分かると思います。
 明日はさらに、この未病の治療について、お話を進めていこうと思います。


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