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満を持す(2)

満を持す

 昨日は「満を持す」の一回目でしたが、この言葉の出発点である『荀子』の巻第二十の宥坐(ゆうざ)篇第二十八にあるお話しを引用して、本来の意味を見てみました。
 「満を持す」とは、器になみなみと水を入れている状態で、その状態は不安定で、器が倒れると中身が全て出てしまうという危険性があります。そのようなことがないように、“満を持す状態を戒める”のが原典の意味です。
 昨日引用したお話には、さらに続きがあります。
 本日はそれを見ていきます。

 孔子が魯国の桓公の廟にある器を見て、坐右の戒めの器の解説をしました。そしてそのあと、弟子の子路が「しいてお訊ねいたしますが、満ち満ちた状態を維持していく方法はありますか?」と孔子に訊ねる。
 すると孔子はこんなことをおっしゃいました。
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「聡明聖知(ずばぬけた頭の良さ)を持っていれば、愚かなありさまをしてそれを守り、世界中に行き渡るほどの功績があるときは、人に譲るようにしてそれを守り、世の中に響き渡る勇力があるときは、臆病なありさまでそれを守り、世界の財を保有するほどの金持ちである場合には、人に謙る謙虚さでそれを守っていく。これがいわゆる抑えて減損する(最高の状態にあるときは、自分の力を全て出し切らない)やり方である。」
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 「満を持す」とは、なみなみと注がれた状態ですから、最高の状態といっていいかもしれません。我々は、最高にいい状態にいるとき、それをなんとか維持したい、ずっと最高の状態でいたいと思うものです。そして、自分の器の状態を考えずに、さらに上、さらに上と求めがちなところがあり、器から水が溢れるように、それが失敗の元になることも少なくありません。
 そのような最高の状態にいるとき、つまり「満を持す」状態にいるとき、孔子は、引用したお話しのように、一歩退く謙虚さを説いております。
 一見しますと、一歩退く謙虚さは、老成した態度に見えなくもなく、積極果敢な姿勢からすると、消極的で少し物足りないようにも感じるかもしれません。
 しかし、我々が生きているこの人生は、良いことも悪いことも次から次へとやってきては、常に変化をしながら時が過ぎていきます。その中で、悲喜こもごも、一喜一憂しながら“自分らしい人生”を生きている存在ではないでしょうか。
 良いことも、悪いことも、その現実に一回一回抵抗していては無理を生じてしまいます。しかし、この孔子のように、“現実はこんな感じでいろいろある。だから自分が最高だなって時には、ちょっと引いて見てみようよ。そしたらまた余裕もできる。いろいろある現実に合わせて生きていこうよ。”という態度は、良いことも悪いことも摩訶不思議といろいろ起こるこの人生という現実を、そのまま受け入れながらも、よりその現実に則した実践的な生き方を示しているように思います。現実に則した生き方ですから、地に足をつけた力強い、謙虚といいながら実はしたたかで着実な実践ではないでしょうか。

 まだまだ私も人生の途中・・・。至らぬ点もたくさんあります。“満を持す”ことを戒めながら、一つ一つ乗り越えていかなくてはなりません・・・。


【参考図書】
今回「満を持す」を書くにあたり、岩波文庫から出ている『荀子』(金谷治著)を参考にさせていただきました。ご興味のある方は、ご参考にしてみてください。
□ 荀子 上 (1) / 金谷 治
□ 荀子 下  岩波文庫 青 208-2 / 金谷 治


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