冬至
2006 / 12 / 22 ( Fri ) 本日は冬至です。
冬至は北半球では太陽の高さが一年中で最も低くなるときで、昼間の時間が一番短くなり、夜が最も長い日となります。これは、東洋的な見方で考えますと、“陰が極まる”日と言えます。 東洋思想には陰陽というものの見方がありますが、これは単純に、ある同じ系統のもの二つを比較した場合に、陽は明るい感じがするもの、陰は暗い感じがするもの、と分類する方法です。色で言えば、白と黒を比較したとき、白は陽で、黒は陰です。太陽と月で言えば、太陽が陽で、月が陰になります。このようにして、東洋思想ではこの世界に存在する全てのものを陰陽という分類で捉えています。 この陰陽で見ていきますと、今日の冬至は“陰の極まり”ですから、陰(暗い部分)が一番多い日でもあります。 この冬至の陰の極まりが過ぎると、徐々に陽が増えてきます。冬至というのは陰の極まりで、一番陰が多い日でありながら、陽が増していく、陽の再生の日でもあり、めでたい日でもあるわけです。陽が再びやってくるので、これを“一陽来福”とも呼び、日本の各地でもそれを祝うお祭りが神社お寺で行われたり、そのときにはお守りなどが配られたりもします。 3000年以上前の中国の周の時代では、この冬至の日を、陽の再生という意味で1年の始まりとしました。漢の時代に入ると、周の暦法は改正され、正月1日を新年とするようになりましたが、歴代の皇帝は、冬至に重きを置き、盛大な儀式を行ったそうです。 冬至は陰の極まりであり、陽の再生ではありますが、実際に暖かさを感じるようになるのは春先で、この日からまた一段と寒さが増していくときでもあります。日本では冬至の日にはかぼちゃを食べたり、ゆず湯に入ったりしますが、これはこれからやってくる寒さに対抗するために、かぼちゃで栄養を取り、ゆず湯で温まるという昔からの知恵ではないでしょうか。かぼちゃにはカロチンが多く含まれていますが、カロチンは肌や粘膜などにもよく、風邪などのウィルスに対抗するためには必要な栄養素です。 昔中学校だったでしょうか、理科の先生が地学の時間に「冬至から日に日に日が長くなっていくんです。そのため私は冬至を大晦日にしていて、この日に年越しそばを食べることにしている。」とおっしゃっていたことがあります。私はそのときは、どっちでもいいことでは、と思ったのですが、こうして東洋医学を通して東洋思想を学んでみますと、これも一つの解釈なんだなと、冬至になると思い出すことがしばしばあります。 皆様はどんな冬至をお過ごしでしょうか? |
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