『仕事が「ツライ」と思ったら読む本』 心屋仁之助著
![]() | 仕事が「ツライ」と思ったら読む本 (2011/04/05) 心屋仁之助 商品詳細を見る |
ある時ラーメン屋さんで食事をしていると、そこのテレビでこの本の著者が出演していた。たしかナインティナインが司会の番組だったと思うのですが、そこでは、何人かの芸能人が俎上に上がって悩みを打ち明け、それに対して各界の専門家がアドバイスをするものでした。そんな中で、心屋氏は「この言葉を今すぐ言ってください」と少し上から目線で相手に言うのですが、その言葉を発した芸能人は急に神妙な顔つきになって心のトラウマと雪解けをしたような感じになっていました。
面白い人がいるものだなぁと、この心屋氏に興味を持って手にしたのがこの本です。
別に私は仕事がツライと思ったことはありません(笑)
たまたま入った古本屋さんで、先日ここでもご紹介した『ぼくの好きなキヨシロー』とともに目に入ったので、何かの縁と思って読んだ次第です。
本書の出だしは、とても軽い。そこがちょっと鼻につく。上から目線ではないのだけれど、何だか馴れ馴れしい。まじめに自分の話を聞いてくれそうにない所が嫌な感じ。途中何度も読むのをやめようとしたのだけれど、でも、それほど難しい本ではないので、そのまま読み進めました。
そして・・・。
うむ。。。
最後の方では、ちょっとこの本への印象が変わりました。
重いのです。
筆者がどれだけのバックボーンで、どれだけのものをこの本に注ぎ込もうとしたのか見当が付かないのですが、わたしにとっては、この本がかなり深い所に触れているのではないかと直観しました。最後に書かれている大きなテーマは、多くの人が悩んでいるトラウマの問題で、そしてそのトラウマと上手く仲直りすることができないために、ツライことが増えていく、そういう深い所だと思います。
私は本書を読んだ後、最近自分が感じている心の葛藤を考えてみました。そうすると、やはり思い当たることがあるのですね、いっぱい。しかしいっぱいあるけれど、根本は一つなのだと言うこと。結局のところは、一つの問題に行き当たる。それは難しくはないけれども、簡単でもないというところ。いつまでこの厄介なものとつきあっていかなくてはいけないのか・・・。しかしそこの部分を意識できたなら、後は少しずつ変わっていけばいいのかもしれない。
ちょっと重いけれど、表面的には軽くて良い本でした。
さぁ、あとは実践か・・・。
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