原因と結果と治療対象(4)
原因と結果という意味では、西洋医学にも混乱はあります。いえ、西洋医学は先ずは原因を突き止めないと治療ができないことが多いので、むしろ原因と結果の齟齬は西洋医学の方が顕著なところもあります。原因が分からないと処置ができないため、つらい症状が続いていても、血液検査などいろいろな検査をしても悪いところがなければ何もできないのが西洋医学です。
原因と結果が混乱しているという点で言えば、アレルギーとIgE抗体の関係があります。IgE抗体は、身体が異物に対して起す反応で出来る抗体(異物を攻撃する武器のようなもの)ですが、かつてはこのIgE抗体が通常よりもたくさん出来てしまう過剰反応のことをアレルギーの本質だと考えられてきました。しかしその後、アレルギーとIgE抗体の相関関係を調査してみると、IgE抗体が少ない人でもアレルギー反応が起きる場合も少なくないことが分かってきて、IgE抗体は、アレルギーを起す主体ではなくアレルギー反応の結果産生されるものだという、アレルギーの結果であることが判明しました。それまでアレルギーと言えば必ずやってきたIgE抗体の検査は、現在はほとんど行われなくなりました。
アレルギーというのは様々な要素が絡み合って起きる症状ですから、一つに原因を決めつけることは出来ないと思うのですが、原因と結果を結びつけて、原因を除去する医療として発展してきた西洋医学にとっては、なかなかアレルギーの全体像が捉えにくいのではないでしょうか。これは、西洋医学を批判しているのではなく、そういった思考体系を土台にしてきたものなので、自ずとそこに限界が出てくるわけです。一方の東洋医学は、原因は様々だけれども、現状はこうなっている、ならばその現状のバランスを整えていこうではないか、という全体的な発想があるために、対処できる面もあります。
鍼灸院には様々な症状の方がいらっしゃいますので、一つの症状にこだわっていては身体を診ることが出来ません。これからの鍼灸院の役割は、未病のところで食い止める、未病のところで早期発見をする、そういったプライマリケアの部分を担わなくてはいけないと思います。年々増加する医療費の問題に対して、鍼灸師が出来る役割もあります。そしてその役割を果たすことは、国民の健康を守ることでもあります。
ひとりひとりの大切な人生のために、鍼灸師がともに歩んでいける時代が来ると思います。
原因と結果が混乱しているという点で言えば、アレルギーとIgE抗体の関係があります。IgE抗体は、身体が異物に対して起す反応で出来る抗体(異物を攻撃する武器のようなもの)ですが、かつてはこのIgE抗体が通常よりもたくさん出来てしまう過剰反応のことをアレルギーの本質だと考えられてきました。しかしその後、アレルギーとIgE抗体の相関関係を調査してみると、IgE抗体が少ない人でもアレルギー反応が起きる場合も少なくないことが分かってきて、IgE抗体は、アレルギーを起す主体ではなくアレルギー反応の結果産生されるものだという、アレルギーの結果であることが判明しました。それまでアレルギーと言えば必ずやってきたIgE抗体の検査は、現在はほとんど行われなくなりました。
アレルギーというのは様々な要素が絡み合って起きる症状ですから、一つに原因を決めつけることは出来ないと思うのですが、原因と結果を結びつけて、原因を除去する医療として発展してきた西洋医学にとっては、なかなかアレルギーの全体像が捉えにくいのではないでしょうか。これは、西洋医学を批判しているのではなく、そういった思考体系を土台にしてきたものなので、自ずとそこに限界が出てくるわけです。一方の東洋医学は、原因は様々だけれども、現状はこうなっている、ならばその現状のバランスを整えていこうではないか、という全体的な発想があるために、対処できる面もあります。
鍼灸院には様々な症状の方がいらっしゃいますので、一つの症状にこだわっていては身体を診ることが出来ません。これからの鍼灸院の役割は、未病のところで食い止める、未病のところで早期発見をする、そういったプライマリケアの部分を担わなくてはいけないと思います。年々増加する医療費の問題に対して、鍼灸師が出来る役割もあります。そしてその役割を果たすことは、国民の健康を守ることでもあります。
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東洋医学の鍼灸治療は当院へ
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