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“今”でしょ!

 私はテレビを持っていないで、普段テレビは観ないのですが、サッカー中継だけは別格なので、このときは携帯のワンセグで観ます。そうすると普段観ないCMを観るわけですが、サッカー中継で挟まれるCMといえば、とかく多いのが東進ハイスクール。個性的な先生が何人か出てきて決め台詞をいうというもの。私自身予備校にはよく通いましたので、こういった名物講師の授業を思い出します。

 この東進ハイスクールのCMで、いつも最後に出てくるのが現代文の林先生という方。このCMの最後の最後の決めなのであろうか、最後の締めの座は譲れないようです。



 決して私は東進ハイスクールの回し者ではありません(笑)

 しかし、この先生の言うこと、確かになぁと思うので、いろいろ反論はあるかと思いますが、あえて載せました。


 当院には、たまに鍼灸師の先生が治療を受けにいらっしゃったり、また鍼灸学校の生徒さんがいらっしゃったりします。どんな治療をしているのか、どんな勉強をしているのか、そんなことを聞きたいということで。私も別に秘密主義ではありませんし、師匠から学んだことを基にやっているので、隠す理由もありません。そこで赤裸々にお話しをするのですが、私の治療の肝としては、「古医書を読む」ということにありますので、そこを必ず伝えます。正直、古医書は漢文ですので、読みずらいです。しかしそこを通らずして古典的な治療はできませんので、原文を出して、こんなのを読むといいですよとお話しをします。

 すると大抵の方は、「そんなの読めません。」とか、「いやぁ、私にはとてもできません。」と最初から拒絶反応を示します。そして「もっと簡単なのはないのですか?」と最後に付け加える方が多いです。

 わたしも簡単なものがあればそれを読みたいです。しかしありません。やはりそこは苦労をしないといけません。今さっき、「私も先生のように治療ができる鍼灸師になりたい。」と言っていたのに、「苦労はしたくない」と言うのはどういうことなのだろう。私だけが知っている秘伝や奥義のようなものがあると思っていらしたのだろうか。

 患者さんは待っていてくれません。今日も、明日も、鍼を求めて、治癒を求めてやってきます。治すためにこの仕事を選んでいるのであれば、その求めに応じるのがプロというものです。そのためにできる努力をする、これは当たり前のことです。なのにその努力をしないで治療家になりたいというは、ちょっと虫が良すぎるのではないでしょうか。

 。自分の進む方向性がありますので、私のような古典を勉強する意外にも方法はありますし、どれを選択するかはそれぞれの先生の道です。しかしどの道を選ぶにせよ、やっぱり勉強しないと治療はできません。

 では、いつ勉強するのか?

 それは、「“今”でしょ。」ということなのです。

 鍼を求めている方がいる、だから勉強する。

 そして自分の鍼で身体が治る方がいる、だからまた勉強をしたくなる。

 そういう感じで、鍼を好きになる、そして勉強する。

 汲めども汲めども尽きない泉がそこにある。

 ありがたいことではないだろうか?

 勉強しよう、今日の“今”。

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