蚊のように・・・
2006 / 07 / 04 ( Tue )
 暑さが増してくる今日この頃、寝苦しい夜をさらに寝苦しくするのが、寝ているときに耳元を飛行する蚊の音である。耳元で飛行する蚊は、払っても払っても耳元にやってきて眠りを妨げる。こうなったらもう蚊取り線香をつけるしかない。

 鍼灸医療・東洋医学の原典である『黄帝内経・霊枢』の最初に、鍼の種類や、鍼の刺し方を記した「九鍼十二原」という項がある。鍼の種類はざん鍼、員鍼、てい鍼など大鍼まで9種類出てくるが、この中に出てくる毫鍼というものが、現在我々が一般的に治療で使っている鍼のことである。
 
 この「九鍼十二原」の項で、鍼の刺し方を読んでみると、以下のように書いてある。

「如蚊虻止」
(読み:ぶんぼうのとまるがごとく)
(訳:蚊や虻が止まるように)

 これを読んでお分かりと思いますが、鍼は蚊や虻が止まるように打たれるべきものであり、決して痛いものではない。この原典が書かれた時代は、今よりも鍼を製作する技術がなかったであろう。鍼の使用を粗末にすることは即治療効果を減退させるものであったに違いない。現在はとても細い鍼が出来ているのであるが、未だに痛い鍼をする先生がいるという。もう一度この原典の一文を読んで、技術の研鑽に励むべきではないだろうか。


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