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表参道・青山エリアにある源保堂鍼灸院のブログです。東洋医学・健康の話しをはじめ、治療院の日常、堂主・スタッフの情景などを綴っています。


〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 4-17-3アークアトリウム101 TEL. 03-3401-8125

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春か秋か  - 『楽訓』 貝原益軒著より

春か秋か   『楽訓』 貝原益軒著より

【本文】
 中国の人は一年のうちで特に春を愛し、文章にも春を賞した言葉が多い。わが国の人は昔から秋に心を惹かれる。どちらがよいか、昔のわが国の人は本にも多く書いている。春秋の理は陰陽を異にするが、その景色はどちらも優れてよいから、この争いは賢人や哲人でも決めにくいだろう。私のようなものの心は、時によって移っていくから、どちらがまさっていると決められない。花と紅葉の散っているのも、どっちの方が惜しいとはいえない。


 短い文章の中に、趣を感じます。


 春が良い、いや秋が良い!

 いやいや、秋がもっと良い! いやいやいや、春の方がさらに良い!!
 
 暑い夏、もうこんな暑いの嫌だ~~~!もう夏なんて来るなぁ~~~!と内心思ったりもします。しかし夏の終りになると、ああ、今年の夏も楽しめなかったなぁ、さみしいなぁと身勝手に思ったりします。それは冬が来ても同じで、その身勝手さに自分でもあきれるわけですが、ここでいう春がよい、秋がよいというのは、そんな俗なレベルではなく、詩歌に歌われるものなのでしょう。中国人と日本人の感じ方というのもおもしろいものですが、日本のような湿気の多い夏の後の秋は、ひとしをありがたく感じるのも昔からのことなのでしょうか。

 歌人はそれぞれの季節のよさを歌にしています。現在でも俳句や短歌は脈々と続き、俳句などは季語を入れるという原則まであります。これは、各季節のよいところを観ていこうと言うとてもポジティブな発想なのではないかと、ふとこの益軒の文章を読んで思いました。5・7・5、5・7・5・7・7など、限られた語数の中に洗練された言葉を並べる行為は、宇宙を構成することなのかもしれません。それはつまり、自分の心のありさまを見つめること、そしてそれは自分の心のしあわせを発見することのように思います。

 だからこそ、益軒のように、“どっちが惜しいとはいえない。”迷いながらの自分探しが続くのかもしれませんね。




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秋はまた夕暮れの  - 『楽訓』 貝原益軒より

秋はまた夕暮れの   『楽訓』 貝原益軒 より

【本文】
 秋はまた夕暮れの景色が非常にいい。うす霧の籬(まがき)に立ちのぼるよそおい、風の音、虫の音、どれも人の心にしみて春にもましてあわれが深い。秋は夕と誰でも言いたくなる。夜が長いから暁の鐘は人をおどろかしやすく、ねざめがちである。ことさら老いの眠りは早くさめて、いつも夜を残しているので、寝られないままに懐古の心がおこり、来し方行く末のことが思い続けられる。年をとると常に昔のことばかりがなつかしい。



 秋になると空気が澄んできます。うだるようなギラギラした夏の空から、透明感のある澄んだ青にかわります。すると雲がなんだかおかしな風情となり、ぽかあんと口をあけてついつい見届けてしまったり。そしてまた仕事に戻ってあたふたやっているうちに夕方の空き時間となり、空気の入れ替えのために窓を開けたりすると、そこにはきれいな夕焼けが広がっていたりする。すると風が入ってきて、虫の声も聞こえて、ああ秋だなぁと思ったりします。このままの涼しさがずっと続いて、ずっと過ごしやすかったらいいのになぁと毎年この季節になると思います。


 東洋医学では、各季節を植物に喩え、それを人間の一生のライフサイクルに重ね合わせます。

 春夏 → 芽がでて外に繁茂していく季節 → 成長、青春、壮年といった時期
 秋冬 → 落葉して種を作っていく季節  → 円熟、完成、まとめといった時期

 この章での益軒は、なんとも老境のしみじみした思いが垣間見られます。当時としてはかなりの高齢を迎え、自分が歩んできた道のりを振り返っている、そんな益軒翁の姿が眼に浮かびます。

 老年になりますと、睡眠が浅くなりがちです。若い頃のように、ぐっすりねむれることが少なくなります。これは東洋医学でも説明が付くのですが、ちょっと複雑な話となりますので、ここでは触れませんが、益軒もまた眠りが浅かったのはこの文章からも分かります。しかし、それを老いと嘆くのではなく、“眠れないままに”思いを馳せるところに、流れに任せる生き方のヒントがあるように思います。



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意外にかっこいいベースライン(4) 『ハクション大魔王』オープニング

 くしゃみ一つで現れるお助け魔王、そう、ハクション大魔王。

 この『ハクション大魔王』の歌をまじまじとじっくり聴いたことがありますか?

 ベースがうねっています。
 そしてギターには豪快にファズがかかっています。
 ボーカルもかなりの表現力。

 もう、これはアニメの主題歌のレベルではありません。
 ここまでくるとロックです。
 
 それでは、本日の“意外にかっこいいベースライン”第一位は、『ハクション大魔王』オープニングです。



 ハクション大魔王の最終回は、かなり泣けますよね。

 この頃のアニメは、手抜きがないといいますか、大人が細部までこだわって作っていますよね。音楽を頼むと腕利きのジャズミュージシャンも多かったのかもしれませんね。

 それでは最後にハクション大魔王の娘(?)の、アクビ娘の歌です。完全にジャズです。



 歌うは“アニソン界の女王”堀江美都子さん。なんと当時12歳!(小学生!!)

 さすがですね。

 ちなみに“意外にかっこいいベースライン”シリーズでご紹介した火曜日版『サザエさん』も堀江さんです。

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意外にかっこいいベースライン(3) 『怪奇大作戦』オープニング

 円谷プロと言えばウルトラマン。ウルトラマンと言えば円谷プロ。

 あまりにこの印象が強すぎて、円谷プロが世に送ったその他の特撮物はあまりに影が薄くなってしまいます。円谷プロの初代社長である円谷英二氏は、「特撮の神様」と呼ばれ、ゴジラシリーズの特撮監督を勤めたのはあまりに有名。そんな円谷氏の一つの野望は、“大人も観れる特撮”を作るということだったといいます。その試みのはじめとして撮影されたのが、『ウルトラマン』の後に続く『ウルトラセブン』。『ウルトラセブン』の対象は高校生以上というコンセプトで始まりましたが、そのコンセプトの通り、今大人が観ても思わずうなってしまうお話しがいくつかあったりします。そしてその後、二谷英明氏を起用した『マイティジャック』でもその試みは続けられるも、今ひとつ視聴率を稼げずに終わりました。そしてさらにリリースされたのが、『怪奇大作戦』です。

 『怪奇大作戦』は、高度化していく科学と科学者、そしてその中で歪んでいく人間の心理を巧みに折り混ぜながら展開していくドラマ。SRIと呼ばれる科学捜査官が、科学を悪用した事件の解明に活躍します。ある意味、ウルトラマンという特殊なヒーローを使わずに、日常の中の事件を扱ったということでは、円谷プロがドラマに挑戦した画期的な作品で、高く評価する方も多いのも事実です。

 前置きが長くなってしまいましたが、この『怪奇大作戦』のオープニングである「恐怖の町」は、ジャズです。主題歌を歌うサニートーンズのボーカルが、さらにジャズのリズムを加速していきます。

 それでは、本日の“意外とかっこいいベースライン”第一位をお送りいたします。

 『怪奇大作戦』より、「恐怖の町」!!



 長いバージョンもあったのですが、クリアになりすぎており、ベースがあまり聴き取れなくなっていました。

 このままではつまらないので、こんな動画を探してまいりました。

 『怪奇大作戦』で“まきさん”を演じる岸田森氏。岸田今日子氏の実弟で、『帰ってきたウルトラマン』の“坂田さん”役でも有名。もし岸田森氏がもう少し長生きしてくれていたら、きっと日本の演劇界ももっと進歩したに違いないと思われる実力派です。



 おそらくこの動画は、『怪奇大作戦』の「京都買います」でしょうか?

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意外にかっこいいベースライン(2) 火曜日版『サザエさん』エンディング

 さらに畳み掛けるように、火曜日版『サザエさん』のエンディング。詳細は分かりませんが、おそらく同じバンドが弾いているのでしょう。ベースはのっけからうなっています。ドラムやパーカッション、リズム隊がこれほど完璧なのもすごいです。

 サザエさんが長く愛される理由は、こういった音楽へのこだわりでもあるのでしょう。

 それでは、本日の第一位、火曜日版『サザエさん』エンディング。



 こちらはフルバージョン。



 歌詞が泣けますね。

 ほんとに、こう、なんといいますか、振り切っている感じが。

 「ワカメ、この色どうかしら?」のところがびりびり胸に染み込んでしまいます。

 「楽しい家族に囲まれて、仲良くお出かけお食事に。あなた、素敵よ、うれしいわ」のところでは、ぐいぐいと胸が詰まります。

 しあわせって、ほんとはこんな身近なところにあったんだなぁと思います。

 歌詞中の「サザエさん」を自分の名前に変えて歌ってみると、なんともほのぼの等身大の自分が戻ってくるのだから、不思議な曲です。


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意外にかっこいいベースライン(1) 火曜日版『さざえさん』オープニング

 音楽はいい。

 文句なくいい。


 どこがいいかって?

 それは人それぞれでいいじゃないか?

 どこを聴いてるかだって?

 そりゃあ、時にはボーカルだったり、時にはドラムだったり、時にはギターだったり。

 そして今日はベースさ。

 ベースラインさ。

 かっこいい、のりのりのベースラインは最高なのさ。

 ということで、私が好きなベースラインをいくつか挙げてみます。

 それでは本日のベースライン第一位は、こちら、なつかしい火曜日版『サザエさん』オープニング。



 30秒辺りからペースが上がっていった後のベースラインが最高。

 1分2秒辺りのたまの姿も最高。

 こちらはフルバージョン。


 
 ふだんテレビのオープニングでは1番のみしかからないので、2番、3番と聴く機会はないと思います。こうして聴いてみると、なんとも奥が深いなぁとしみじみとするわけです、ベースラインとともに。

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クリストファー・ネメス展

 表参道にありますGYRE(ジャイル)というビルの二階に、コムデギャルソンがあります。現在そこのスペースで、クリストファー・ネメスさんの作品を展示しております。初期の頃の貴重なコレクションを展示しておりますので、ファン必見です。


「ネメス」ではセールをしません。

それはどうしてですか?と尋ねたら、

「ネメスは永遠のスタンダードだから、セールする必要はないのよ。」と、奥様から聴いたことがあります。

ファッションと言いますと、最先端、常に新しいものを追いかけがちで、作る側も売る側もその波に追いかけられていくばかり。患者さんでもアパレル関係で仕事している方もいらっしゃいますが、そういったファッション業界の波に疲れてしまこともあると言います。
そこでこれからの時代は、波に追いかけられたり、売らんがための流行を作る消費優先型よりも、ずーっと愛されるスタンダードがファッションにも求められていくのかもしれません。

 クリストファー・ネメスさんは、とても独創的で、とてもアヴァンギャルド。そしてとてもマイペース。流行に左右されることなく、自分の発想を自由に追い求めてきたかたです。スタンダードと言いますと、どうしてもクラシカルなものを思い浮かべますが、ネメスブランドは、常に新しいアヴァンギャルドでありながらスタンダード、流行に踊らされない永遠のオリジナリティがそこにはあります。ここに新しいファッションの方向性があるのではないでしょうか?

表参道GYREはこちら

大きな地図で見る

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「賢人」を知っていますか?

 先日患者様と話していましたら、患者様がこんなお話しを振ってきました。

「「賢人」というのは、今の日本にいますかね?」

 わたしはその患者様の語りの口調から、その「賢人」という言葉に、“確固たる信念を持ち、その人が持っている哲学や智慧を多くの人に伝えることができる人”というニュアンスを感じたのですが、はたと思い巡らしてみると、「賢人」をイメージできる日本人を思い浮かべることができませんでした。

 “今の”と、“日本”というのが大事なのだと思います。
 先日ご紹介した幸田露伴などは、「賢人」の一人に数えて良いと思います。明治の頃は、気概のある人が今よりも多かったのかもしれませんが、そういう意味で、過去にはいたけど、“今は”パッと思い浮かぶような人がいないのではないでしょうか。
 そして、“日本”ですが、たとえばインドや中国などには、山奥とか、誰も知らないところに賢人がいるのではないかという雰囲気はあります。しかし“日本”はどうなのでしょうか。この日本を救うために必要な智慧をたたえた日本人はいるのでしょうか。これも例えば昔であれば、明治期の頃は多かったのではないかと思います。

 しかし、“今の”この“日本”で、賢人がいるでしょうか?

 例えばスリランカなどですと、智慧と哲学を携えた賢人として、仏教の僧がいます。心の問題があったとき、仏教とは智慧を拝借しにお寺に行く庶民も少なくありません。おそらく日本にはこういった智慧を蓄えている賢人がいませんので、占いやスピリチュアルなようなものに走りがちになるかもしれません。

 経済や政治と言った分野においても、哲学と智慧を携えた賢者と呼ばれる人は、とても少ないのではないでしょうか(“いない”とは言えませんし、言いたくないので。)。

 深い智慧、そして揺るぎのない哲学の持ち主。

 そんな賢人に出会ってみたいです。


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東洋医学・鍼灸を信頼できるものに。

 最近私が思っていること。

 それは、もっともっと鍼灸医学が一般の方に滲透していくこと。

 そのためには何をしたら良いのか??

 それは、東洋医学、鍼灸が、もっともっと社会の中で信用のできるものになること。

 そのためには、鍼灸の科学性の追究。

 しかし、鍼灸だけではなく、西洋医学も含めて、そもそも医療は不確定要素が多く、100%の保証はありません。たとえば鍼灸で言えば、この間ある患者さんに使ったツボで腰痛が治ったとしても、別の患者さんに同じツボを使って同じ効果が出るという決まりはありません。これは西洋医学の薬や手術も同じです。

 同じ患者さんでも、体力があるときとないとき、病が急性期のとき慢性期のときでは条件が異なりますので、前回と同じで良いということはありません。その差をどう見極めていくかということが、鍼灸師の質になるのですが、当院のように脈診を主体にしたところもあれば、皮電計などの装置を使うところもあったり、その内容も異なるために、統一する見解を作りにくいという問題もあります。そして東洋医学、鍼灸は、現代科学では解明されていない経絡、経穴(つぼ)を扱いますので、それもまた同じ科学の遡上には挙げにくいということもあります。

 でも、そうはいってもやはり科学性を求めることは大事。

 では、科学とは何か?

 岩波新書『科学の方法』(中谷宇吉郎著)を読みながら、鍼灸医学の信頼のためには何が必要かを考えている最中です。 

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もーちゃん出現!

 この間の夜、裏に来ているシロ猫がうなっていました。窓を開けてみると、暗闇の先を睨んでうなっているのです。前に、猫が睨むその暗闇の先を写真に撮ると猫がいると聴いたことがありました。

 そこでストロボをたいて写真を撮ったところ、



でた~~~~~~!!!!!!

110921mochan.jpg

 なんとそこにはもーちゃんがいたのです!

 もーちゃんはこの辺りを縄張りにする図体のおおきなボス的猫。

 「今まで仔猫だと思って甘く見ていたが、これからは容赦しないぜ~~!」という声が聞こえてきそうな表情。

 それにしても、人間の目には全く何も入ってこなかった暗闇に、こんなにはっきりと猫がいるなんて!

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希望の3-4-3

 去年からサッカーのフォーメーション(システム)の本を読んでいます。このフォーメーション、知れば知るほどおもしろいです。どの選手がどの配置にいるというのを知るだけでも、サッカー全体が何十倍もおもしろく胸に迫ってきます。先日アウェーで行われたウズベキスタン戦も、どのような意図があってあの先発メンバーを選び、どうしてそれがうまく機能しなかったかなどを考察すると、とても興味深くなっていきます。特にザッケローニ監督になってからは、このフォーメーションのバリエーションが増え、そして選手の配置も一試合の中でめまぐるしく変わっていくというこれまでになかった展開をしています。自分のチームのコンディションを含めたフォーメーションの出来と、相手チームのフォーメーションとの相性、ボールの連動性など、常に動いているサッカーという競技において、これらを瞬間瞬間で判断していくのは、そうとうの大局的視点が必要となるでしょう。さらにザッケローニ監督は、ワールドカップの予選ということで、何よりも結果も求められると言う状況の中で、台頭する若手戦力の育成とともに、ベテランとのバランスをも考えながらチーム作りをしているのですからすごいことです。

 そんなサッカーのフォーメーションには、現在日本代表が主に使っている4-2-3-1や、4-4-2、4-3-3、4-2-2-2などがあります。まずはどんな並びがあるのか、馴れていないと覚えるだけでもたいへんで、慣れるまでは数字の並びがフォーメーションに見えて仕方がありません(笑)


 先日の連休は、関西の鍼灸の勉強会に参加してきました。1泊2日の泊まりの合宿です。

 帰りの新幹線、新大阪駅はたくさんの帰省客で大賑わい。予約を取っていなかった私はどうしたらいいかなぁと掲示板を見ていたのですが、さっと目に付いたのがこちら。 

110920nozomi343.jpg

NOZOMI343 → 3-4-3

 そうです、3-4-3と言えば、ザッケローニ監督がイタリアサッカー界で台頭し始め、脚光を浴びたときに使用していた、こだわりのフォーメーション!3-4-3は修得が難しいフォーメーションとも言われていますが、3人のフォワードを擁して攻撃性が高く、日本にとっても是非とも加えたいオプションで、チャリティーマッチで初お目見えしてから何度か使用されています。まだまだ日本代表の中での咀嚼がうまくいっていないようですが、ブラジル大会までにはかなりの完成度になっていることに期待が寄せられています。

 NOZOMI343

 それは、サッカー日本代表にとって「希望の3-4-3」

「3-4-3」について知りたい方には、こちらの本をお薦めします。サッカーのフォーメーションのおもしろさを教えてくれる一冊です。

3-4-3 ~究極の攻撃サッカーを目指して~3-4-3 ~究極の攻撃サッカーを目指して~
(2011/09/05)
杉山 茂樹

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『自分を活かす“気”の思想 幸田露伴『努力論』に学ぶ』 中野孝次著


自分を活かす“気自分を活かす“気"の思想 ―幸田露伴『努力論』に学ぶ (集英社新書)
(2001/11/16)
中野 孝次

この本の詳細を見る


 いつか読もうかなぁと思いつつなかなか機会のなかった一冊がこの『自分を活かす“気"の思想 ―幸田露伴『努力論』に学ぶ 』(集英社新書)でした。鍼灸師になりたての頃、この本を本屋さんで見てはいつか読もうかなぁと思っていたのですが、ちらっと立ち読みしたところがあまり理解ができなかったので敬遠していました。それから月日が経ち、あの本はまだ買えるのかなぁと思って渋谷の丸善ジュンク堂書店へ。

 ここの本屋は広いです。渋谷は大きな本屋がないところが欠点だと思っておりましたが、この丸善ジュンク堂書店ができて一気にその不満は解消。各出版社の新書もずらーっと並んでいます。この本は出版以来すでに10年が経っていますので、回転の速い新書マーケットにおいて、まだあるだろうか・・・と探しましたところ、無事に発見。

 ということで本の中身ですが、本書は、江戸時代に生まれ、明治、大正、昭和を生きた文豪、幸田露伴が著した『努力論』を題材にしたもの。幸田露伴が40代半ばに書いたもので、当時の世相はあまりかんばしくなく、国民を励ますために著したのではないかと、本書の著者である中野孝次氏は推測。タイトルも『努力論』とかなり直球です。おそらく英国のサミュエル・スマイルズの『自助論(西国立志論)』も意識されながら書かれたのではないかと思うのですが、『自助論』が西洋文化圏の中で育まれた立志論に対して、露伴の『努力論』は、江戸から昭和まで生きた生粋の日本人、東洋人による、いわば日本自前の立志論。かつて私は浪人時代に『自助論』を何度も読み返しましたが、こういった東洋思想による立志論は初めてで、しかもその相手が幸田露伴。背筋がピンと伸びます。というのも、幸田露伴のしつけは微に入細に入るものだったようで、その様子をつぶさに著した娘の幸田文による『父』などを読むと、叱りつける声までもが聞こえてきそうで緊張するのです。

 本書は、露伴が著した『努力論』の中で、著者の中野孝次氏が必読と思われるところをピックアップし、それを中野孝次氏が自分の人生と照らし合わせながら解説していくというもので、タイトルからも分かるように、その解説のキーワードとなるのが「気の思想」です。
 『努力論』というタイトルからすると、なんだか刻苦勉励、努力、根性、がんばれ!みたいなものを想像するかもしれませんが、意外にも露伴は気というものを克明に分類し、生活や人生に活かせるように解説しています。そして単純にがんばれ!気合を入れろ!という精神論に陥ることなく、具体的に気が湧き出る仕組みを紹介し、そのためにこういうこともやったほうがいいであろうと説いています。その記述を読みますと、露伴は東洋医学の身体観にかなり精通していたのではないかと思います。気と血というものが身体に流れていますが、その両方が順調に巡ることによって快活な生活が送れるようになるという東洋医学の考え方から、気というものを把握しようと努める記述は、きわめて合理的です。たぶん露伴が現代に生きていたとしたら、現在主流である西洋医学の生理学(ホルモンなど)を使って、やる気が出る方法論を伝えていたかもしれませんが、当時露伴にとって最も身近であった東洋医学の身体観で以って、身体と心の関係を把握し、その関係を元にしながら気持の改善を図ることを伝える著述は、思想的というよりは、科学的(東洋思想に根付いた科学)な視点ではないでしょうか。

 東洋医学の素養のない著者の中野孝次氏は、そのあたりの解説がしょうしょう抜けているように思えますが、それは専門家ではないので仕方がありません。むしろ、長年の作家生活の中で育んだある種の勘のようなものが、露伴の『努力論』に共通して流れているものが、“気”という東洋思想であるということに気がついているところに感服する次第です。

 日本人には日本人に合った生きる処方箋が必要だと思います。幸田露伴のような、日本人の粋を凝集した方のお話しには普遍的な価値があるように思います。そういった意味で、本書は日本人に合った気の思想を理解するための入門書であるように思います。そして、気というものを理解するために、東洋医学を学んでいる方にとってもお薦めの一冊になります。

【その他参考図書】
努力論 (岩波文庫)
五重塔 (岩波文庫)

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鍼灸院と動物

 去年から治療院の裏にノラ猫が来るようになり、ガラッと窓を開けると猫がいることもあり、猫カフェならぬ猫治療院となってしまうことがあります(もちろん衛生上猫が入ってこないようにしております。)

 私が最初に付いた鍼灸の先生は、治療院に飼い猫を連れてきていました。クウェート原産の猫と言っていましたが、目がとても大きくて、毛が長い茶色のものでした。私は当時は猫が嫌いでしたので抱っこすることはもちろん、触ることすらできなかったのですが、猫好きの患者さんにとってはたのしい遊び相手だったようです。

 伝統鍼灸学会会長の首動傳明先生という有名な先生がいらっしゃいます。上述した先生が首藤先生と懇意にしていらしたので、私は図々しくも先生にお願いをして、首藤先生のところで3日間ほど見学と研修をさせていただく機会をいただきました。当時首藤先生の治療院には、首藤先生と奥様の2人と、お手伝いさんのような方がお一人いたかと思いますが、首藤先生の治療院には、がんちゃんと呼ばれるメスの柴犬がいました。真夏にお邪魔したのですが、がんちゃんは、冷房が利いている治療室でごろごろしていたかと思うと、冷えたら自宅の別室へ行き、暑くなったらまた治療室にやってくるということを日に何度も繰り返していました。私がお邪魔したときに既にがんちゃんは老犬の域に入っており、年配の患者さんから、「がんちゃん、今日も宜しくねぇ。」とか、「がんちゃん、毎日暑いねぇ。」と声をかけられ、がんちゃんは照れくさそうに、そしてめんどくさそうに尻尾をかわいらしく振っていました。それから数年後、首藤先生からいただいた年賀状にはがんちゃんが旅立たれたことがしたためられていました。

 私は、鍼灸学校時代に体調を崩していろいろな先生を訪ね歩いたのですが、ある先生の治療院を訪れたときです。入口のドアを開けると、まず最初に出迎えてくれたのが、インコでした(笑)ぱたぱたぱた~~っとどこからともなく飛んできて、「いらっしゃい!」と高い声で鳴いて出迎えてくれました。そして治療が始まり、先生が私の身体に鍼をしていると、再びインコがぱたぱたぱた~~~とやってきて、先生の肩の上にちょこっと止まって歌を歌いだしたのです。なんだかその風景が微笑ましてくて思わず笑ってしまいました。

 そんなこんなで、私が実際に見た鍼灸院と動物の関係は、とっても仲良く共存しているようでした。

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秋の日の妙なる 『楽訓』 貝原益軒著より

秋の日の妙なる     『楽訓』 貝原益軒著より

【本文】
陳眉公(ちんびこう・明の文人)が「世の人はみな秋月をめでて、秋の日の妙なるを知らず」といった。このことは世の人も気がつかなかったのだが、自分もそういわれてみると、いかにもそうだと思いあたる。気をつけて秋の陽光が草木に輝く清楚な美しさを知るがいい。未の刻の後半(午後2時~3時)あたりから、その景色はますます美しく、ことに夕日が西に傾いて山に入り、海に沈もうとするのは、世にたぐいない、えもいわれぬ眺めである。日と月とは大空に並ぶ光であるから、萬物にすぐれているのも当然である。



 各季節には陽射しがあります。春はきらきら、夏はぎらぎら、冬はしっとり。

 そして秋は・・・。

 秋の陽射しに派手さはありません。
 しかしそこには精妙な透明感があります。でもそれはきらきらではなくて、ましてやぎらぎらでもない、なんとも落ち着いたかがやき。

 最近の日本は、秋が短くなったと言います。去年は秋がなかったという人もいます。だからなのか、何だか秋の空気がとても貴重に思えるのです。それは季節が短くなったと言うことだけではなく、もともと秋の空気に、どこか独特の安らぎを感じるからなのかもしれません。

 益軒は、「日と月とは大空に並ぶ光であるから、萬物にすぐれているのも当然である。」と記しています。萬物を照らす光の根源は日と月。日と月は萬物の根源でもあります。そんなところに注目する益軒は、年老いながらもそのスケールは大きく、人生を楽しむ達人であったのだろうとこの一文からも感じることができます。





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秋は空が清く 『楽訓』 貝原益軒著より

秋は空が清く    『楽訓』 貝原益軒著より

【本文】
秋は陰気の生じるはじめなので、空が清く澄み渡り、高くほがらかで、月日の光が明らかである。四方をかえりみると、茫々として広く、風は肌に涼しく吹き、その景色は人の心に深くしみいって感じられる。「春はただ花のひとへにさくばかり物のあはれは秋ぞまされる」と詠んだのも、秋になってみるとなるほどと思われる。


 
秋は空が高くなります。

そして空気もきれいになって、空を眺めるのも楽しくなります。

今年の9月は蒸し暑くなりましたが、それでも秋の空をしています。

ギラギラした空、太陽とは異なり、秋の空は透明な感じがしてきます。




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母艦ノートとメモノート

 最近、日々の記録用のノート術として利用しているのは、岡田斗司夫氏の「スマートノート」なるもの。これは見開きページの右側から書き始めると言うのがミソで、空いている左のページに何か書きたくなってうずうずする心理作戦がポイントです。あとは、一つ一つ段階を追いながら、焦らずやっていくことができるのがいいかもしれません。

 それまで私がやっていたのが、こちらの本に書いてあるもの。


「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)
(2009/09/11)
美崎 栄一郎

この本の詳細を見る


 こちらは、日々湧き上がるアイデアをメモにしておいて、それを母艦ノートと著者が呼んでいるマスターのノートに貼り付けて、そこから内容を吟味していくと言うもの。

 私が実践したのがこちらです。

110914bokannote.jpg

 これは、鍼灸未経験の方が、鍼灸を受けたいと思っていらしたときの受診相談をどうしたらよいか、また、その要望に応えるために必要な問診表のようなシートを作ろうというメモを、母艦ノートに貼り付けて、実行してみたものです。使っているメモも、母艦ノートも安いもので十分であることが魅力。そしてそのタスクを仕上げたときに判子を捺すのもちょっとした快感。

 現在スマートノートでいくつかアイデアが出ているのですが、スマートノートは日々新しいページに移行してしまうので、アイデアを形にすることが追いつかないでいます。そこで、スマートノートで出てきたアイデアをメモにして、母艦ノートに貼ってじっくりやってみようかとかと考えています。

 ということで、折衷しながらやってみよう~!

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姫の昼寝姿

 昼下がり、窓を開けるとシロと姫が仲良く昼寝をしていました。残暑の厳しさからか、ふだんは目を覚ます2人も、今日ばかりはピクリとも動こうとしません。

 姫は足を伸ばしてすっかり眠りの世界へ。

110915hime1.jpg

よくよく拡大してみると・・・。

110915hime2.jpg

リラックスしているようですなぁ~~~。

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無印良品A5サイズ100枚ノート

 以前いろいろなノートのご紹介をしましたが、引き続き試行錯誤を繰り返しています。なかなか決定打がないというのか、用途によってノートは使い分けたほうがいいのだなぁということが分かってきまして、使用目的とノートの相性を考えながら、まだまだ模索中というところです。

 ただ言えることは、ノートを使うことに“自由”であろうと心掛けているところ。以前ですと、ノートを大切に使おう、きれいに使おうと思うあまり、きれいじゃなくなったときの自分の中での許せなさがノートそのものを反故にしてしまうと言うことがありましたが、もっと自由でいいじゃないか、多少の無駄があってもいいじゃないか、というゆるさが自分の中で生まれました。

 人に見せるノートもあるかと思いますが、基本ノートは自分のために取るもの。アイデアを出すためにラフに使うもの、後で見返せるようにまとめていくもの、その用途によって取り方も変わってきます。その辺りを自分で固定してしまうと、本来自分の思考を自由にするはずのノートが、今度はかえって自分に制限を加えるものになってしまいます。

 ということでノートの模索が続くわけですが、最近、古医書をまとめているものがこちらです。

110913note.jpg

 無印良品から出ているA5サイズ、100枚のノートです。これはコンパクトにまとめることができるので、仕事の空き時間に復習するのにちょうど良いサイズです。写真のように、左ページには古医書のコピーを貼り付け、右にはそのまとめ。

 古医書というのは、文章を読むことがまず最初に求められます。そしてさらにそれを実践で活用するために解釈するということが必要です。一般的には、原文→読み下し文→訳→解釈というプロセスを踏むわけですが、臨床家にとって大事なのは最後の解釈にあります。翻訳家や漢文学者ではないので、きっちり正しく読み下していく必要はありません。骨子を拾い読んでいくことが大切になります。しかしそうはいうものの、頭の中で解釈まで導くために、読み下し文のまま読んだほうのがしっくりすることも多く、それをどうノートに表現したら良いかと困ったりもするわけです。例えば渋澤栄一の『論語と算盤』の現代語バージョンが出ていますが、それを読むと、渋澤栄一の言葉として伝わってこないようなところがあり、内容が伝わってきません。そういったことが古医書を読むときもあるのですが、原文→読み下し→訳のプロセスをすべてノートにすると、とても時間が足りません。読みたい本はたくさんあります。そして大切なのは臨床に活かす解釈の部分。それを両立するために、あえて読み下し文、訳は原文だけにし、骨子を右にまとめると言う感じにしました。

 やってみるとこれがかなり効率が良いのです。さくさくと読み進めることができます。原文をコピーして、それをカッターで切ってノートに貼るという手間もありますが、原文→読み下し文→訳というプロセスが省かれているので、その手間は微々たるものです。臨床という実践にすぐにつながるので、これはお薦めです。そしてこの無印のノートがちょうど良い厚さなので、自分の勉強心をくすぐるところもさらにお薦めです。

追伸
渋谷のLOFTにつながる大きい無印良品に行きましたところ、このノートはありませんでした。さらに外苑前のベルコモンズ近くの大き目の無印良品にも行ってみたのですが、やはり見つからず。無印良品のネットでも見当たらず。なぜかファミリーマートには置いてあります。また、紙が良質のものも出ていますので、そちらもお薦めです。

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猫のブックカバー

 最近古本屋に行きますと、新書を買うことがあります。1冊50円~200円くらいですので、とてもお得です。とくに岩波新書や中公新書は、当時の一線の先生が書いているものが多いので、新書でありながら中身は重厚であったりしますので、とてもありがたいです。しかも既に絶品になっているものも少なくないので、助かります。

 自分が生まれた頃や、生まれる前に出版された本を手にすると、さらに感慨は深くなるわけですが、その頃の新書になりますと、表紙の厚紙が薄く、ものによってはぺなぺなになってしまっていたりします。こうなっていますと、安易に本をめくることもできず、新書の気軽さが失われてしまいます。

 そこで、ブックカバーを探してみようと思いました。今まで本屋さんでしてくれる紙のもので十分だったので、探したこともなかったのですが、インターネットで探すとかなり出てきます。値段もピンキリです。目的は新書を読みやすくしてくれるものなので、そんなに気にしないのですが、せっかくなのでデザインは好みにしたいと思って探し当てたのがこちら。

110912bookcover1.jpg

 そうです、猫です。この伸びをした感じが楽しげで、電車に乗って出したい気分になります。

 新書を入れて開くとこんな感じです。現在、アンドレ・モロワの『初めに行動があった』を入れています。

110912bookcover2.jpg

 ちょっと大き目かなぁと思うのですが、当初の目的は十分果たしてくれています。

 読書の秋、お気に入りのブックカバーに、お気に入りの本を入れてお出かけするのもいいかもしれませんね。


【関連情報】
□ 鉄男帆布製作所ブックカバー




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母乳は飲むではなく食べる

 鍼灸院には老若男女の方がいらっしゃいます。下は3ヶ月くらいの赤ちゃんから、上は90代の方まで。比較的元気な方もいらっしゃれば、心身ともにお疲れになっている方もいらっしゃいます。治りが早い方、時間がかかる方、それぞれです。

 そういった様々な患者様と接しておりますと、いったい人の身体というのはどの段階が一番大切なのだろうと思うことがあります。当院も「体質改善」を鍼灸治療の効用として挙げておりますが、生まれ持った変えられない体質の部分もあるにはあったりしますので、それはどうしたら改善できるだろうと考えたりしています。
 
 そうなると、やはり小さいときの育て方、もっと下れば胎内のときの状態、もっともっと下れば、精子と卵子の状態から健康というものを辿ってあげないといけないのではないかと思う今日この頃です。

 最近、清の医家であります陳士鐸という人の本を読んでいます。この陳さん、文章が派手と言いますか、割りと自慢ばなしみたいのが多いのです。『辨証録』という症例を集めたものがあるのですが、だいたい、「この症状を分析できる人は未だかつていただろうか、いや俺がはじめてだ!」という決まり文句が入っていたりします。そういった自慢げなところは釋に障るのですが(笑)、参考になるので蔵書の一つに陳さんの本を入れております。

 さて、前置きが長くなってしまいましたが、最近その陳さんの本を読んでいましたら、「母乳を食す」とありました。私は古典学者ではないので、「食べる」という言葉に、「飲む」という意味を含ませた使用が普通なのかどうか定かではありませんが、「飲食」という言葉は陳さんの本よりも古くからありますので、「飲む」と「食べる」という行為は明らかに分けていたと思うのです。私たちの現代の感覚からしますと、母乳は「食べる」ではなく、「飲む」ものだと思いますので、この陳さんの言葉遣いがとても印象的だったのです。そしてそれはすぐに、なるほどなぁという感慨につながりました。

 母乳は血液から作られています。血液は東洋医学では「血(けつ)」と言い、「気」の反対概念として、形あるものを表現したりもします。そしてそれが転じて、血は食べ物を指すときがあります。つまり、母乳は飲み物というよりは、食べ物という考え方があったのではないかと思います。それもそのはずで、離乳食を始めるまで、赤ちゃんの命の綱は母乳です。現代栄養学から見ても、母乳はすぐれた性能を持っていることがわかっておりますが、そこには成長に必要な栄養が詰まっているのです。
 東洋医学では食べ物をとても大切にしております。食べ物によって身体は作られ、食べ物によって健康を維持することができるという思想があります。そういった思想が背景にあるので、なおさら母乳は飲むものではなく、食べるという意識が強かったのではないでしょうか。

 小児鍼をしておりますと、治りやすい子、治りにくい子がいらっしゃいます。これは私の腕がまだまだということもあるかと思いますが、それを差し引いても、やはりお子さんの栄養状態が影響をしていることが少なくないと思います。そしてさらには、妊婦さんのときのお母さんの食生活も赤ちゃんには影響を与えています。赤ちゃんに与える母乳は、自分が食べた飲食物から作られます。そしてそれを赤ちゃんが「食べる」のです。

 母乳は赤ちゃんにとっての命の綱です。そして赤ちゃんは母乳を食べて成長していくのです。

 これから母親になろうと考えている方、今まさに母乳を上げている最中のお母様は、自分の食事にも気をつけて欲しいと思います。そしてすでに母乳をあげる時期を過ぎてしまった場合でも、お子様にとって毎日の成長の源は食事です。高級な食材とか、無農薬とかそういったことではなく、自分が食べているものが家族の心身を作り上げているのだと気づいていただきたいと思います。

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小さな生態系

 当院の看板の下にありますプランター。そこには患者様にいただいたアイビーがあります。初代アイビーは枯らしてしまい、それを心配してくださった患者様からいただきました。暑い夏も乗り越え、しっかりと根付いております。

 そのアイビーの横に、いつの頃からか同居しているクローバーがいます。どこからか種が飛んできたのでしょうか、今はこのように自分の存在をアピールするかのように、アイビーに負けずに垂れ下がっております。

110910crover.jpg

 この小さなプランターの中でも、生態系が存在し、バランスを取っているんだろうなぁと思います。

 しかし、プランターという閉じられた環境は、人工的でもあります。人工ということは、完全なる自然ではありませんので、どこかに歪みが生じるときが来るのかもしれません。それは、プランターには気がないため、自浄する作用がないからです。そのときには人間の手が必要です。クローバーを引っこ抜く、どこかへ移転してあげる、少し剪定して同居を続けるなど、その方法は複数あります。これは治療という行為にも似ているのではないでしょうか。外科手術のように取り除くと言うのも一つ、取り除けないけど同居をしながら生きていけるのであれば、お互いいいバランスを見つけるために鍼をしてあげる、など。

 小さい生態系からも、学ぶことはあるなぁと、水をやりながら思うのでした。


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『青木繁展』

 先週の日曜日、京橋にありますブリジストン美術館へ、『青木繁展』を観てきました。

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 青木繁は、1882年7月13日~1911年3月25日を生きた明治期の画家で、洋画の手法を使って、日本の神話をモチーフにしながら感動的な作品を遺した方です。わずか28歳という生涯ではありますが、『黄泉比良坂(よもつひらさか)』、『わだつみのいろこの宮』、そして美術の教科書でもお馴染みの『海の幸』などの傑作を多く遺しております。

 私が青木繁の絵を観て一番強く思ったのは、「今でも絵が生きている」ということでした。つまり、古臭さを感じない、今でも新しさを感じる絵であるという印象でした。『わだつみいろこの宮』という作品は、夏目漱石の小説にもちらとっと登場するものですが、漱石がはるか昔の人という印象に比べて、青木繁の作品は今日的で、自画像から受ける印象もまた新しく、両者が同時代に生きていたことを想像するのが難しかったです。

 青木繁の代名詞と言えば『海の幸』。

110909aoki1.jpg

 今回は最終日に行ったのですが、すでに『海の幸』の絵葉書はすべて売り切れ。ということで、入口近くのポスターを撮りました。

 『海の幸』は、美術の教科書に載っているからという親しみだけではなく、やはり作品自体の圧倒的な力にその魅力があります。ほんとうに不思議というのか、観ていて飽きない。漁夫の肉体、横長の構図、完成品とは思えないラフな筆先、そして作品完成後に手が加えられたと言う白く塗られた恋人たねと青木繁自身の自画像の面立ち。『大穴牟知命(おおむなむちのみこと)』という作品に描かれている女性の表情もそうなのですが、青木繁が描く女性の表情は、どことなく奥深さを秘めた、女性の強さを表現していると言うのか、そういった独特な異彩を放っているのですが、『海の幸』のたねの顔も生々しく、観るものに強く訴えかけるのです。『海の幸』は、現在重要文化財の一つになっていますが、この絵は日本の宝に違いないと強く思うのです。

 私は青木繁の作品を前にして、“強く”思うことが多くありました。力強い、ダイナミックと言うのとはまた意味が違って、作品が放つエネルギーの強さとでも言うのか、胸に迫る青木繁の思いとでも言うのか、そういった訴える力の強さというものでしょうか。
 今回の『青木繁展』では、青木が遺した海の絵も多数展示されていました。移り変わる海の光をたくみに捉え、一つの画面の中におだやかさと激しさが同居するような、これまた吸い込まれるような絵でした。青木繁が最後に描いた絶筆もまた海の絵でしたが、おだやかで、うつくしく、いつまでもそこにとどまっていたい風景があるのでした。

 残念ながら会期はもう終わってしまいましたが、青木繁の作品をみる機会があるときは、どうか訪れてみて下さい。100年前とは思えない新しさと強さが、観るものを魅了してくれると思います。


追伸
『青木繁展』のことを書こうとウィキペディアを見てみたのですが、クレイジーキャッツのメンバーであった石橋エータロー氏は、なんと青木繁の実の孫だそうです!ちなみに青木繁の息子は石渡幸彦という名前で、音楽家として活躍したそうです。
□ ウィキペディアの青木繁の項目
 

 

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大橋巨泉とは!!

 先日、HPのプロフィール用の写真を撮りました・・・とお知らせしました。実はこの写真は他のことに使用するためでもあり、それならHP用にも使おうということでご報告しました。その他のこととは後日またご紹介したいと思いますが、この記事に「うごさん」からコメントをいただきました。

 「うごさん」とは、私がたまに行く神保町の古書モールに出店している方で、その古本のレパートリーが自分の好みに合うと言うもので、時々利用させていただいております。そんなご縁からブログを通じて交流をしております。

 うごさんのブログはおもしろいのでぜひともご覧になっていただきたいのですが、

うごさんのブログ → 「アナーキー読書感想文

 内容もさることながら、絵も素敵(素敵という表現はいささか陳腐ではございますが)です。

 で、そのうごさんからコメントをいただいたのですが、それがこんな感じです。

ネクタイの太さが大橋巨泉。リバイバルだ!」

 私はこれを読んだとき、思わず噴き出してしまったのです(爆笑)

 そしてそんなバカな!大橋巨線と同じなのか~~~~!?!?とかつてのテレビ王の胸元を想像してみたのですが、思い出せず・・・・。そこでYouTube。昔の映像が出ているに違いないと、文明のありがたさを実感して検索。

そして出てきました・・・。




110908kyosen.jpg

たしかに太いなぁ、巨泉さんのネクタイ。

でも、自分の写真はそんなことないでしょう~~。

じゃあ、プロフィールの写真を比較してみよう。

110908jibun.jpg

 あれ、たしかに同じくらいです(笑)

 さすが、うごさん!

 いやはや、どうしたものか、このネクタイが太いのは(笑)

 もうこうなったらリバイバルしかないですね、って何をリバイバルするのだ(笑)

 うごさん、このネクタイ、清志郎をイメージしているんです。

 どうでしょうか、このセンスに関しては?(笑)


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オノマトペは気を表現

 当ブログや当院のHPでは、何度も「気」というものを取り上げてきました。「気」というと、なんだかオーラのような、サイキックな人だけが捉えることができるものを想像する方も多いかと思いますが、私はそうではないと何度もお話しをしてきました。確かにそういう人もいるとは思うのですが、鍼灸はあくまで医学で、原典である『黄帝内経』にはそういったサイキックなことは一つも触れていませんので、気=摩訶不思議なものという図式は鍼灸にはそぐわないと思っております。
 そこで東洋医学の「気」の定義は、大まかに言えば、目に見えない“機能”や“はたらき”を言っています。逆に、「気」の反対にある「形」は、目に見える物体を指します。

 鍼灸で使う経絡には、気血が流れていると考えています。これはまだ現代科学で特定されたわけではありませんので、“そう考えられている”という仮説に過ぎませんが、実際の臨床ではこれらを利用して治療をし、そして結果が出るので、それはそれで実践的にはあることが分かります。しかし私は目に見えない「気」というものを振りかざしたくはありません。そういう概念があるだろうなぁと思いながら、じゃあそれをどうしたら治療に行かせるのだろうという物の見方としてまず考えています。

 これをうまく患者様にも伝えることができないかなぁと思っていたのですが、最近気がついたのです。


 オノマトペというものをご存知ですか?

 なにやら聴きなれない言葉ですが、これは擬声語、擬態語とも呼ばれるもので、「牛がモーモー鳴く」のモーモーや、「葉っぱがヒラヒラ落ちる」のヒラヒラなどのことです。オノマトペと難しい学問用語を使わなくても、私たちは日常的にオノマトペをたくさん使っています。

 擬声語、犬のワン!猫のニャーなどは、そう聴こえるので、これは音をそのまま拾ったものという感じがします。しかし「闘志がメラメラと湧き上がる」と言ったりしますが、この「メラメラ」というものには音もなく、もちろん形もありません。がしかし、あの闘志が湧き上がるときの炎上していく様相をうまく表現し、目に見えないものを、あたかも目に見えているように表現しています。

 こういったオノマトペを挙げてみますと、

・ シーンと静まり返る。
・ 髪がサラサラと風に揺れる。
・ ドシドシ応募してください。
・ 本をパラパラとめくる

などなどたくさんの例があります。どれも目に見えないものを実態感のあるものとして表現しています。こういったオノマトペを使った表現は、普段我々は意識することもなく、自然と日常会話に使っています。目に見えない動きやはたらき、つまり東洋医学・鍼灸医学で言う「気」というものを、我々は普通に使っているのです。この事実は、気は見えないけれども、気を感じていると言うことだと思います。しかもそれは日常的に、意識することなく使っているのです。

 「気」というものは目に見えません。サイキックな力を持っている人だけが感じることができる特別なものではありません。誰もが感じ、誰もが表現しているのです。目に見えないながらも我々は五感を通してそれを感じ、そしてそれをあるものとして表現してきました。「気」は見えないものですが、感じているもの、それこそが「気」のありようなのかもしれません。


 そう思ったら、『ギンギラギンにさりげなく』ってすごいタイトルですよね(笑)


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プロフィール写真を変更

 今朝は朝早く起きて、当院HPにある治療者プロフィールの写真を撮りました。開業してすでに7年目に入りまして、私も顔が丸くなってきました(苦笑)

 そこで写真を撮らなくては・・・。

 春先から写真を撮ろうと思っていたのですが、アレルギーから始まった顔の腫れでずーっと先延ばしにしておりました。そこで本日ようやく写真を撮りました。

 普段はあまり見せないネクタイ姿です。もうすこし涼しくなりましたら、こういったネクタイの日も増やしていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

【プロフィールのあるところ】
□ 治療者プロフィール


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望星9月号

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 『望星』は東海大学出版会が出している月刊誌です。以前(2年前くらいでしょうか?)、散歩についてのお話しをさせていただき掲載させていただきましたが、そのご縁で今回もお話しをさせていただきました。

 天之気と地之気を得て萬物は生きることができる、という東洋医学の考え方から、足で大地を踏みしめる大切さをお話ししました。治療院にコピーを置いておりますので、どうぞご覧になってください。

 また、望星は他にもたくさんの貴重なお話しが掲載されていますので、よかったら問合せをしてみてください。

 どうぞよろしくお願いいたします。

【関連記事】
□ 望星

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ムーミンの歌

 『ムーミン』はこどもながらに観ていてしあわせを感じることができた作品だったと思います。ムーミンとの恋人であるフローレン(私たちの世代は「ノンノン」と呼ばれていました)とのやり取りに胸をくすぐられたり、なんとも情緒のあるアニメだったなぁと思い返します。

 ということで、本日の名曲アワーは、『ムーミン』の歌を二つ。

 まずは、オープニングの曲から。



 そして続いては吟遊詩人であるスナフキンの「おさびし山のうた」です。



 ブログを書くに当たり、改めてその周囲を思い出してみたのですが、あのときぼくはどんな気持でムーミンを観ていたのだろう、そして今、あの頃の自分はまだ心のどこかに残っているのだろうか、そんなことを思いながら何度も何度も反芻するのです。


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『ムーミンと仲間たち』

 バスに乗り間違えたとはいえ、昇仙峡は甲府でも有名な観光スポット。せっかくなので上まで上がってみようかと、昇仙峡口からテクテクと登っていきました。途中昇仙峡名物のトテ馬車とすれ違いながら、4、50扮したくらいのところで、バス停のところに出ました。バスの時刻表を見ると、今出たばかり。しかも次のバスまで1時間30以上。これでは美術館はもちろん、甲府駅に戻るのさえだいぶ遅くなりそうな時間帯になってしまいました。自分がしてしまった間違えとはいえ、こうなるともうどうしようかと途方に暮れてしまいます。

 微妙な時間帯なのですが、タクシーを使えば美術館の時間にも間に合いそう。予算外ではありますが、こうなったら贅沢にタクシーを使って美術館まで行ってしまおうということに。タクシーの運転手の方に相談すると、少々飛ばして15分で行ってくれるということ。甲府でタクシー運転手になってこの道35年のおじさん。もう任せるしかない。ということで、タクシーで山梨県立美術館へ。
 車中おじさんといろいろな話をしました。まずは昇仙峡のお話しからはじまり、山梨県立美術館、リニアモーターカー、そしてヴァンフォーレ甲府のお話しなどなど。おじさんは何度も「またいらしてください、山梨に。昇仙峡は何と言っても秋。秋にもう一度いらしてね。」と、山梨愛爆発でした。

 そんなこんなで・・・楽しく話している間に山梨県立美術館へ。

110902mumin1.jpg

 夏休み最後の日曜日ということもあり、お子様連れのご家族がいっぱい集まっており、入口の看板の前で記念撮影の方が次から次。ムーミン人気は健在であることを証明してくれています。

110902mumin2.jpg

 会場にはところどころにこういった案内もあり、これも記念撮影に人気。

 『ムーミン』はほのぼのとして、なんともユーモラス。そしてどことなくもの寂しげ。何だか深く思いにふけってみたりするその姿が、普通の子供向けの物語にはなかったように思います。日本では最初のアニメで故・岸田今日子氏がムーミンの声を演じましたが、あの声もムーミンの微妙な心の機微を捉えるのにあっていたように感じます。今回のこの展覧会のタイトルは、『ムーミンと仲間たち』ですが、そのタイトル通り、スナフキンをはじめスニフ、ミィ、ミムラねえさん、そしてムーミンのパパ、ママ、恋人のフローレンなど個性的な仲間がいっぱい。中にはただ移動するだけのニョロニョロという生物もいたり、それがまたムーミンの心を捉え、観ている我々にも本当の幸せってなんだろう?と問いかけてしたりします。

 ムーミンはアニメでしか観たことがありませんが、今度、小児鍼を受けにこられるお子さまのために、絵本でも置いてみようかなぁと思ってみたり(お子様のためと言いながら、自分も読んでみたいのですが)。

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のってたら昇仙峡

 この間の日曜日、私は山梨県に向かいました。
 当院の患者様で、山梨県立美術館の学芸員をなさっている方がおりまして、その方が企画した『ムーミンと仲間たち』が開催されているということで、最終日に駆け込んでまいりました。

 朝ゆっくり目におきて、新宿を10時半に出発する特急かいじに乗りました。新宿から特急で1時間半です。甲府に着くのはお昼ですので、腹ごしらえをして美術館に向かう・・・そんな段取りを頭にイメージしながら行き当たりばったりの小旅行。

 かいじはほどなく甲府へ着きました。そして駅前で山梨名物「ほうとう」を食べ、しばしゆるりとしておりました。それからバス停に向かい、美術館を通るバスの番号を確認。そしてベンチで甲府盆地の暑さを感じながらバスを間っておりました。すると、座っていたベンチとは別のところにバスが入ってきました。そのバスの路線番号を観ると、「県立美術館」とありました。おっと、これに乗らなくては!とベンチから立ち上がってバスに乗り込みました。

 甲府の駅から美術館まではバスで15分ということなので、しばらく時間はあります。甲府の町並みを眺めながらのんきに載っておりました。

 しかし・・・・・

 15分経っても美術館は現れません。

 そしてバスは街の中を走っていたかと思ったら、だんだんと人気の少なくなっていく細い道に入ったり・・・。何かが違う・・・と感じつつも、今ここで降りてもしょうがないだろうとしばらく静観。するとバスはゆっくりと山のほうへ向かっていくのでした・・・・。

 どうやらやってしまったようなのです。

 バスを乗り間違えました(笑)

 たしかにこのバスは県立美術館を通るのですが、循環バスの最後のほうで止まるというもので、それまでは昇仙峡へ向かうバスだったのです。
 私は戌年の生れのせいか、日本国内はもとより、海外に行っても道に迷うということはありません。しかし今回は油断をしていたのか、何がどうなったのか、全く違う方向へ行ってしまったのです。

 まぁ、仕方がないと思って、思いもかけずに昇仙峡に向かうことにしたのです。

 そして着いたところは、こんなところです。

110901syousenkyo1.jpg

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 東京から2時間ほどでこんな景色を拝めるなら、この“迷子”も悪いものでもないなぁと思ったのですが、行き当たりばったりとは言いつつも、どこで降りようかとそのタイミングを図って内心は焦っていたので、「昇仙峡口」という昇仙峡の最も下のところでバスを降りてしまったのでした(苦笑)

 バス停のところにいらした地元の案内の方に聞くと、どうもここからメインの滝があるところまでは1時間もかかるということ。バスはまだ来ないし、上までバスで行けばよかったのに!と言われてしまいました。

 こういうこともありますね。

 では、まぁ、とりあえず歩いてみましょうか。

 と、昇仙峡の川沿いを登っていったのでした。

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花の数 『楽訓』 貝原益軒著より

花の数  『楽訓』 貝原益軒著より

【本文】
 およそ一年のうち、梅の咲きはじめから菊に移るまで、いろいろの花の盛りにあってきて、なじんで見た花は数が知れない。この季節季節の楽しみも思い出が少なくない。


 一年一年、花が咲く。

 花に自分の気持を投影したり、
 
 花から元気をもらったり、

 花のことばを贈ってみたり。

 花をもらって嫌な気がする人はいません。

 花はそれだけすごい力を秘めているんですね。




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