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表参道・青山エリアにある源保堂鍼灸院のブログです。東洋医学・健康の話しをはじめ、治療院の日常、堂主・スタッフの情景などを綴っています。


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日本鍼灸の多様性は是か非か?(3)

鍼灸院をしておりますと、こんな問い合わせがよくあります。

電話 「そちらは鍼灸だけなんですか?マッサージとかはしてくれないんですか?」

私  「そうですね、こちらは鍼灸専門なので、マッサージとかはやってないんです。」

電話 「ああそうですか、ならけっこうです。」

私  「お問合せありがとうございました。」


 私は花田学園(日本鍼灸理療専門学校)の本科というところを卒業して免許を取得しましたが、本科では鍼灸と按摩指圧マッサージを学びましたので、当然ながらあんま指圧マッサージの免許も持っております。また、最初に付いた鍼灸の先生から、「あんた、もっと身体を触ったほうがいいから、他のところでマッサージとかやってきなさいよ。」と言われたことがあり、その言葉通りに按摩の先生に付いたこともあります。そしてさらに、自分の引き出しをたくさん作っておこうと、整体を学びに講習に行ったこともあります。免許取得後は鍼灸専門ではなく、按摩やマッサージも同時並行してやっていましたし、ときに一回の治療で両方をミックスすることもしていました。最初は誰もがこのような模索を続けるものですが、そんな経緯がありますので、冒頭のような問い合わせがありますと、心の中では「やれないこともないんだがなぁ」と思うのですが、しかし“鍼灸専門”であることは譲れないところがあるのです。

 先日のブログでもお話しましたが、“日本鍼灸の特徴のひとつは多様性にある”という見解には、鍼灸だけではなく、按摩やマッサージなどの手技療法がミックスされているところが多いという点、そしてそれが患者様のニーズ(冒頭のやり取りのように)に応えているからという点で“正しい”方向性、日本鍼灸の“よい”特徴ということとして前日本鍼灸学会で取り上げられていました。

 しかし私はそれが“正しい方向”でもないし、“よい多様性”ではないと思うのです。

 まず、鍼灸とマッサージなどの手技療法はセットではありません。完全に用途が違います。時に鍼灸で調整した身体を指圧することによって、調えたはずの経絡が変動してしまうこともあります。あれもこれもやればいいというものではなく、鍼灸にしても、按摩指圧マッサージにしても、ただやっているだけでは効果はありませんので、それぞれの用途と効果を理解して施術する必要があります。。どうして鍼灸を選択したのか、そしてさらに鍼灸の中でもどうしてそのやり方を修得しようと思ったのかといった施術者の中での明確なモチベーションがあってこそ、その知識体系が拡がりを見せ、治療の効果に結びつきます。

 私自身は、鍼灸で十分な効果を得られ、按摩指圧マッサージにはない効果もあるということを実感してますので、“鍼灸専門”でやっております。

 そして次に患者様のニーズへのアプローチという面ですが、私は単純に、患者様は「良くなるもの」「改善するもの」「治るもの」を求めているのだと思っています。そのニーズに応えるために日々の研鑽、日々の学問があると思っており、そのために必要な勉強をしています。しかしそのあたりが不明確な施術者も多く、とりあえず手持ちの引き出しをたくさん用意し、あれもこれもメニューに取り入れようという安易な発想に陥ってしまうこともあります。結果としてあれもこれもとやっていると、どれも中途半端になってしまうことも多く、結局は「治す」という患者様が最も求めているニーズに応えられなくなることになってしまいます。上述したように、私も駆け出しの頃はこのようなジレンマに陥っておりました。

 私が抱く日本鍼灸の多様性への危惧は、患者様のニーズを取り違え、本来の姿を見失ってしまうことです。それが回りまわって鍼灸に対する印象となり、冒頭のお問合せのように、間違った認識を一般の方に与えてしまうことは、治るものを求めている方にとってもマイナスになるのではないかと思うのです。
 


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日本鍼灸の多様性は是か非か?(2)

 私は鍼灸学校の学生のとき、はやく一人前になりたいという気持ちから、わりと早い段階から勉強会に参加するようにしていました。最初に所属したのは古典的な鍼灸をしている団体ですが、おそらく古典的な鍼灸の勉強会の中では、現在一番所属人数が多いと思われるところで、役員の先生は、鍼灸界でも錚々たるメンバーの名前の方ばかりです。

 私は最初に付いた鍼灸の先生の薦めもありここに所属し、鍼灸学校の3年間はここに在籍していました。しかしあるときを境に、ここでは自分の目指すものは学べないと思って会を辞めました。

 その経緯はこんな感じです。

 その会では、午前と午後があるのですが、午前中は各レベル別に分かれたクラスでの授業。そして午後からはレベル関係なく、毎回一つの症状をテーマにした臨床指導授業といったものでした。

 その午後の臨床指導でこんなことがありました。そのときの臨床テーマは腰痛です。

 壇上に上がった講師の先生は、講師になるくらいですのでそれなりの実力はあるはずです。

 しかしその先生は開口一番、「私はまだまだ経絡治療がうまくできませんので、こういった急性期の腰痛(ぎっくり腰)の場合は、整体をして治すようにしています。」と言ったのです。そして実技のモデルになった人に対して鍼ではなく整体を施術して、「ほら、足が揃ったでしょ?どう、軽くなったでしょ?これで骨盤が・・・・。」と実技指導をしていったのです。この実技を見ていた先生方は、ほーとかへーとか言いながら感心している様子で、実技が終わった後には、先生が用意した整体の勉強会の案内をありがたがってもっていく始末・・・。しかし私は、「私は古典的な鍼灸を勉強するためにここに来ているのに、どうして整体なんて見せられなきゃいけないんだ・・・」と不満が積もりました。そして、「あ、ここでは古典的な鍼灸の勉強はできないんだ~。」と理解して、次からはもうそこに行くことは辞めてしまったのです。

 古典的な鍼灸を標榜する、おそらく現在一番大きいと思われる研究会の講師ですらこのような現状なのです。ましてや駆け出しの先生や、いい師匠に出会えなかった先生は、推して知るべしではないでしょうか。

 日本鍼灸の現状は、たしかに多様性があります。しかしその多様性の背景は、決して楽観すべきものではありません。むしろ日本鍼灸の多様性は、各先生の個人的な力量に左右されて生じたあだ花に過ぎないのではないのか、というのが私の印象です。

 現在の日本の鍼灸の現状を、ある意味自虐的にお話しましたが、私は各先生が「患者様のニーズに応える」という気持ちを失ってはいないと信じています。失っていないからこそ、みんないい治療方法を求めて勉強会も盛況になっているのだと思います。

 しかしどうしてこういった歪んだ多様性になってしまったのか?

 それは、とりもなおさず、施術者が「患者様のニーズ」を取り違えてしまったこと。また、それが世間の鍼灸への印象をさらに曖昧にしてしまったこと、そして明確な古典的な治療を受け継ぎ、発展してこなかったことなどが考えられます。


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日本鍼灸の多様性は是か非か?(1)

 今年(2011年)の全日本鍼灸学会、全国大会のテーマは、「「新たなる医療へ」- 心と身体をみつめる日本鍼灸の叡智」というものでした。震災の影響で本来3日やるところを1日に集約したために、シンポジウムなど全ての発表が大急ぎとなり、十分な考察ができたかどうかは疑問なのですが、それでも全体としていくつかの重要な発表はなされたのではないかと思います。

 そこでいくつかここで話し合われたことを元に、日本の鍼灸の現状とその問題点を挙げて見たいと思います。

 まず、シンポジウムで東京衛生学園の講師をしている小川卓良先生は、日本鍼灸の特徴として「多様性」を挙げていました。「鍼灸の多様性」とは、現在の日本の鍼灸院では、鍼灸だけではなく、マッサージなどの手技療法も併用していたり、古典的なやり方や、西洋医学よりのやり方など、その幅が広いということです。小川先生はこれを、「患者さんのニーズに応えてきた歴史的背景がある」ということで、韓国や中国にはない日本鍼灸の独自性として評価していました。

 しかし私はほんとうにそうか?と疑問に思うのです。

 小川先生はこの日本の多様性というものを、医道の日本という鍼灸関連の本を扱う出版社が行ったアンケート調査を元に発表していましたが、そのアンケート調査によると、古典的な鍼灸のみで施術する、現代的な鍼灸のみで施術するといった専門性のある鍼灸院は少数派で、古典的な鍼灸を中心にしながら現代的な鍼灸を取り入れていたり、整体やマッサージなども併用するなど、鍼灸以外のことをしている鍼灸院の方が圧倒的に多いようなのです。

 私は古典的な鍼灸に属し、それだけで十分対応できますので、他のことを併用する必要がないと思っております。また、古典的な鍼灸はとても繊細なので、マッサージなどの手技療法との併用は、かえって効果を半減させてしまうことが多いことを、まだ鍼灸免許を取り立ての駆け出しのときに実際に経験してきました。そんなことを経験しながら、同時に古典的な鍼灸術の研鑽に取り組んでいき、古典的な鍼灸だけで対応できるまでにさせていただいたのですが、堅物といえる個性的なお師匠さんとの出会いなどもあり、これは私にとっては幸運なことだったと思います。
 しかし他の鍼灸師の方は、こういったお師匠さんと出会う機会が少ないです。私自身も、気をつけていなければ素通りしていたと思います。鍼灸学校では、現代医学の知識を吸収し、身体の仕組みを勉強することに追われて、鍼灸術を学ぶ余裕はないため、実技の授業はスタンダードなものになってしまいますので、鍼灸学校を卒業したら何をしていいのかわかりません。そこで付け焼刃的にあれもこれもと手を出してしまうことが多いものです。私自身も最初の頃はあんまの先生にも付いていたことがありますので、鍼灸とあんまを併用したりしながら模索を続けてきました。

 と、前置きは長くなってしまったのですが、日本の鍼灸の多様性というのは、実は誇れるものではないと言うのが私の印象です。鍼灸では治す自信がないので、他のものを併用する、自分の鍼灸術だけでは患者様のニーズに応えられないので、仕方なくマッサージなどを最後に付け足す、といったのが、多様性に見えるだけで、本来の鍼灸術を追究していると言うことになっていないのではないかと思うのです。

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日本鍼灸に関する東京宣言(草案)

 6月19日(日)に参加しました全日本鍼灸学会の全国大会において、「日本鍼灸に関する東京宣言」というものが宣言されました。まだ草案の段階なのですが、その宣言は以下のようになります。

(1)
鍼灸の有効性と安全性に関する知見を医学会及び国民に広く知らしめ、鍼灸への正しい理解と適正な医学的評価を得ることに務めるとともに、日本の伝統医療である鍼灸が日本の貴重な文化的遺産でもあることの認識を広め、鍼灸医療の活動を通して、これまで以上に国民の健康保持増進、疾病予防に寄与する。


(2)
日本がこれまでの基礎研究で蓄積してきたエビデンスを生かして、鍼灸の臨床効果を立証するために相応しい研究デザインを確立し、世界で行われる鍼灸臨床の有効性と安全性の研究の発展のために貢献する。


(3)
日本鍼灸と世界各国の鍼灸との交流を深め、共通する理論について合意形成をはかるとともに、各国鍼灸の特色を尊重し、世界における鍼灸の多様性と独自性の維持と継承に協力する。



 以上三点について確認されました。一つ一つの項目が長くて宣言には適していないと言う会場の意見もあり、今後もう少し簡潔にまとめていくと言うことでした。いろいろなことを盛り込もうとした結果、焦点も若干ぼやけてしまったというのが私の印象で、もう少し突っ込んだ意見交換も必要ではないかと思いました。

 日本の鍼灸は、日本の国民だけではなく、より多くの世界の人々へ寄与できるポテンシャルを備えているわけですが、それを活かすために、改めて日本の鍼灸の特徴を把握しておこうというのが今回の大きなテーマだったと思います。その問題点について、しばらく書いていこうと思います。


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寅三郎は女の子かも!?

 今月に入って『東京ノラ猫カフェ』というサイトをオープンしたわけですが、その中に「ノラ猫ギャラリー」というコーナーを作っております。さらにその中に「ストーリーフォト」という、ネコにまつわるお話と写真を掲載しているのですが、そこに寅三郎と私が勝手に命名したノラ猫を取り上げました。

 寅三郎はこんな猫です。

P6090534.jpg

 身体は大きく、のっそりとしています。そして三毛。

 その風貌からフーテンの寅さんを思い出し、寅次郎は寅さん以外にいないので、寅三郎と命名。

 しかし先日患者様に指摘されたのです。

「せんせい、あの、、寅三郎ってメス猫じゃないかと・・・・。三毛ですから。。」

「ああーーーー!そうでしたーーー!三毛猫はほとんどメスなんですよね!!じゃあ、寅三郎はおかしいですね~。いやぁ、すっかりそれを忘れていました。」

「いや、でもたまに三毛でもオス入るらしいので・・・。あの大きさはオスかもしれないし。。」

 ということで、まだどちらか確認していないのですが、やはり遺伝学的に見ても三毛なのでメスなのかも。

 あの風貌を見てとっさに“寅三郎”と名づけてしまったのですが、うーーん。。

 でも、女の子の猫に、“田吾作”と名づけている方もいるしなぁ。

 まぁ、いいのかな^^;


□ 東京ノラ猫カフェ
□ ストーリーフォト
□ 田吾作の写真

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全日本鍼灸学会に参加

 先日の日曜日、東京の有明医療大学で行われた、第60回の全日本鍼灸学会全国大会に参加してきました。本当は茨城で行われる予定でしたが、震災で会場が使えなくなったと言うことで、急遽会場は東京へ。私の鍼灸の母校である花田学園がこの2,3年前に開校した有明医療大学が会場となりました。。懐かしい先生にも会えるだろうと言うこともあり、朝早くからユリカモメに乗って向かいました。駅を降りてローソンでお買い物。さっそくローソンの前でたばこをふかしている旧友を発見。こういうのも全国大会の楽しみの一つです。

 今回は会場が変更になりましたが、日程も変更になりました。3日かけてやるものを1日に凝縮。細かい分科会などはできなくなったので、大きな講堂でシンポジウムや会頭講演などを、ほぼ休み時間を削って強行。

 内容については、整理しております。

 後日こちらにも書きますが、印象に残ったひとつは、日本の鍼灸界もガラパゴス化が進んでいること。中国や韓国にかなり水を開けられているような印象でした。

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根拠のない自尊心を捨てて

 昨年のトヨタのリコール問題のニュースを見たとき、私はとても普通に、「日本製だから大丈夫だろう。」と思いました。“日本人が作っているのだから”ということが、安心感そのものでありました。そして仮にこのようなことがあっても、すぐに解決できるのもまた“日本人だから”という安心感で、あまり深刻なことだと思いもしませんでした。

 しかし今回の原発の問題が起き、“日本人だから”という枕詞が通用しなくなっているのではないかと気づき始めました。故・忌野清志郎は、例の『サマータイムブルース』という曲の中で、「“日本の原発は安全です。”←さっぱりわかんねぇ、根拠がねぇ~」と歌っていますが、“日本製は安全である”という前提が根拠のないものであることを当時すでに歌っていたことを、改めてこの時代になって知ることになりました。

 司馬遼太郎は、ある講演の中でこう言っています。

「しかし一方で、大丈夫かなという気持ちもあります。近頃、頼りなさそうな、かげろうのような青年が増えてきた気がしています。こういう人々が、はたして立派な市民として将来やっていけるだろうか。日本全体の電圧が低下しているのでしょうか。」(1985年の坂本竜馬生誕150周年記念講演内)

 1985年と言いますと、今から26年も前のことですが、司馬遼太郎の目には、すでに日本の衰えが見えていたのでしょうか。

 また司馬氏は別の講演で、中国のことを例に挙げながら、以下のようなことを語っています。

「条件があって中国文明が生まれ、それが偉大だったものですから、勘違いも生じます。紀元7世紀を絶頂として、中国は偉いぞ、偉いぞと思っているうちに、衰退していきます。
 偉いぞ、偉いぞと思っていてはだめですね。他の民族のいいところを学んで大文明をつくりあげることができたのに、威張っていては仕方ありません。
 今は世界に学ぼうと思っている中国人もいると思うのですが、まあ長い間、中国人はずっと威張っていました。
 世界中どこの国に行っても、自分たちは偉大な中国文明を担っているという姿勢を崩しませんでした。屈しないのは立派ですが、思いすぎるのは進歩の妨げとなります。へたをすると古代のままで生きてきたようなところもある。自分たちは偉いと思う民族は中国に限らず衰退しますね。そして結局、大文明そのものも衰退します。」
(1988年花園大学人権問題講演会)

 私たちは“日本は安全である”“日本人は優れている”という、何か分からない、根拠のない自尊心だけを育ててしまったのではないだろうか・・・と思ってしまいます。

 忌野清志郎や司馬遼太郎のような時代を先読みする天才が喝破していた日本の状況が、ここ数年いやおうなしに燻し出されてきました。根拠のない空虚な自尊心を脱ぎ捨てて、一人の人間として今何ができるのか、今一度自分の手を見つめ直す時代がやってきたように思います。あの時気がついていれば今頃はもっとましな世の中になっていたかもしれない・・・と悲観的になるかもしれませんが、悲観的になる前に、一歩を踏み出す勇気を持つことが大切なような気がしています。

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東京ノラ猫カフェ発足!

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 昨年の今頃、当院には仔猫がやってきて患者さんを巻き込んでの大騒ぎになりました。

 当時は小さな命をどうしたら良いのかそれだけが気がかりで、正直、“厄介なものがやってきたなぁ”とちょっと迷惑でもありました。一年前の心境はとても猫が好きになるような状況ではありませんでしたが、じょじょに猫の魅力、特にノラ猫の魅力に惹きつけられるようになり、猫と人間のたのしい共存を考えるようになりました。

 そこで、ノラ猫と遊べる「ノラ猫カフェ」でも作りたいなぁと思ったのですが、運営費用などのことを考えるととてもすぐにできるものではないと、とりあえずいつかやれたらいいなぁという夢にすることに。

 しかし、先日の記事にもご紹介したように、患者さんに里親の募集の話を打ち明けられ、そしてまた今年も当院の裏に仔猫がやってきたので、いずれ里親の募集をすることにもなろうかということもあり、ノラ猫カフェの夢が頭をもたげてきます。

 そこで、まずはサイトを作ってみるか~ということを思いつきました。

 そうです、いつもの軽い思いつきです。

 ネット上のバーチャルな猫カフェ。里親さんも募集できて、自分とノラ猫とのお話を語ったり、ギャラリーに写真を載せたり。そんなバーチャルな猫カフェを作りましたので、どうかご覧になってください。

 まだまだ内容やコンテンツのカテゴリー分けも不十分だとは承知しておりますが、いち早くノラ猫ファンに見て欲しく、公開いたします。

 みなさまのノラ猫話、ノラ猫写真、また、下はノラ猫だったけど今は家猫になった元ノラも掲載していきたいと思います。どうぞふるって写真などをご応募ください!

 よろしくお願いいたします。


□ 東京ノラ猫カフェ

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花の季節(5) - 『楽訓』 貝原益軒著より

花の季節(5)  『楽訓』 貝原益軒著より

【本文】
 全ての春の景色は一年のうちで最も艶麗である。その美し様は、いいつくしようもない。こういうつたない言葉で、その一端をあらわし得たと思うのも笑止であろう。雨風に花は散ってあともなく、むなしく枝だけが形見となって見えるが、なお春色は空に残っておもかげの去らぬのは趣が深い。藤はまた春に一人立ちおくれ、夏にさきがけて、そばに並ぶ花がないからか、それだけに興のある様子、春に別れたもの思いも少し忘れられる気持ちがする。


 春の美しさを言葉で表現しようとしても、言葉で表しつくすことは不可能であろう、と益軒は言う。

 今年はある古医書を読んでいて、脈も春の最初と春の最後のほうでは脈が変わってくるという記述を読みました。春は「弦(げん)」という脈を打つのですが、「弦」にも弱いもの、強いものがあり、春の気がまだ出てきたばかりの頃は、弱めの弦を打っています。こういった季節に沿った脈のことを「季節の脉」「四時の脉」などと言いますが、春の景色とともにこの弦脈を追いかけ、そして患者さんの体調も調えることができたら、これこそまさに東洋医学は天地人の治療なのだと思うのです。






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花の季節(4) - 『楽訓』 貝原益軒著より

花の季節に(4)  『楽訓』 貝原益軒著より

【本文】
 花の静かに落ちるたそがれのひと時は、春の名残がことさらに惜しい。蘇子瞻(そしせん、蘇軾、宋の詩人)が「青春は一夢に還る」といったのはもっともだ。仲間のことも、うき世のちりも、我が心の汚さも、花を見ている間に忘れていたのに、今からあとはどうしたものか。こういう折に触れると、ことさら時の早く過ぎて失いやすいことが思い知らされる。年老いたから、あと何年春の花に会うだろうかと思うと、春の惜しさはさらに深い。せめて樽酒をあおって、残りの春を楽しんで憂いを忘れよう。


 春の名残りは、まるで青春を思い返すようなものなのか。

 花の美しさに心を奪われ、その間はこの浮き世の憂さも忘れている。

 浮き世のちり、そして我が心の汚さも・・・。

 “我が心の汚さ”という言葉に、中原中也の“よごれちまった悲しみに”を思い出さずにはいられません。

 次の桜が咲く頃は、いったいぼくの心には、どれだけのちりが積もり積もってしまうのだろう。






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花の季節(3) - 『楽訓』 貝原益軒著より

花の季節(3)   『楽訓』 貝原益軒著より

【本文】
 この頃は夕暮れに遠い山辺に煙の立っているのも目につく景物である。だから「春は焼痕(山焼きのあと)に入って青し」といい、また「野火は焼きて尽きず、春風の吹きて後生ず」というのも、焼け野の草をうたったのである。古詩に「池塘(ちとう、池のつつみ)春草を生ず」とあるのは、この頃の眼前の景色をただありのままに言ったのだろう。三月も半ばになると、八重山吹きが風にひるがえり、井出(京都の南の山吹の名所)のあたりを見る心地がして、にぎわしいから、つい目が離せず眺めていることが多い。春の花の多い中に、椿の花は他の花と違って盛りが長い。ことさらに並べて植えたつらつら椿は、つくづくと見ていても飽きない。橋のたもとの薔薇も夏を待つ様子である。すべての春の花は、あるいは先立ち、あるいはおくれ、幾度もはじめにかえって、競い合い、遅く早く咲き続け、トビ(蔓生の灌木、花は初夏に咲く)にいたって花が終りになるのは名残惜しい。春の花はどれも、咲き出しの色のそれぞれに目を驚かされるが、気ぜわしく早く散ってしまうのはうらめしい。九十の春の光は長いが、何くれとまぎらわしく、風雨もまた多かったから、なすことなくはかなく過ぎて、とめようもない春の終りの今日の夕暮れにさえなった。


 春に咲く花。その一つ一つを愛でる余裕。
 
 自然の営みに思いを馳せる余裕。

 春は得に花がいいと益軒は言う。それにひきかえ、春はせわしなく過ぎていくわたし。

 春を楽しむ余裕をもつこと。自分の心を喜ばせる余裕をもつこと。それが『楽訓』の教えなのだなぁ。




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花の季節(2) - 『楽訓』 貝原益軒著より

花の季節(2)  『楽訓』 貝原益軒著より

【本文】
 心の楽しみを知らぬ人は、ならずものの少年が、わずかの余暇にあわてて行楽をするのに似ていると思うべきである。「芳草雨後に秀で、好花風裏に香し(かぐわし)」というのもこの頃である。杜甫の詩に「鶯の歌あたたかにして正にしげし」という。陳希夷(ちんきい、宗初の道士)が「野花啼鳥一般(一様)の春」と詠じたのもみなこの時である。少し酒に酔って花の夕映えを見るのも、ことに色が美しい心地がする。花に向かって坐り、月を酔って見るの二つを兼ねた楽しみは、「春宵一刻値千金、花に清香あり、月に陰(かげ)あり」という詩を思い出させる。また「花を惜しんで春起きること早く、月を愛でて夜眠ること遅し」ともいった。古人はこれほど月花を愛したのに、今の人はせっかくの夜の月と花とにそむいて、むなしく寝てしまうのは惜しいことだ。


 昨日に続き、春の季節の楽しみ方を益軒が伝えています。

 冒頭の「心の楽しみを知らぬ人は、ならずものの少年が、わずかの余暇にあわてて行楽をするのに似ていると思うべきである。」というのは、スケジュールやイベントに追われ、それらをこなすことだけで精一杯になってしまっている現代人には耳が痛いかもしれません。



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花の季節(1) - 『楽訓』 貝原益軒著より

花の季節(1) 『楽訓』 貝原益軒著より

【本文】
 花もだんだんと咲きつづいて、梅花の散った後に咲くのは、わが国の花ではない中国の桃の花であろう。桃の花の紅の色は、たなびく雲のわきおこる心地である。李(すもも)の花の白いのは、消えかける雪が梢に残っているのかと見えて美しい。桜の咲き始めたのこそ、花に心はないけれども人の心を動かし、言うに言われぬ眺めである。これはわが日本で四季の花の多い中でも、第一の見ものであるから、梅が散って後のこの時節では、他の花は全て圧倒される。しかし、何日も待たせ待たせてようやく咲いたのが、見飽きる暇もなく散るのは、またうらめしい。「よしさらば散るまでも見じ山桜花のさかりを面かげにして」といにしえの人の詠んだのも、のちの思い出にしようと言うのだろう、情趣の深いものがある。この頃から春雨がしばし降るから、我が家の庭の桜はどうだろうと心もとない。柳みどりに花くれないに春の色を描き出したのは、美しい眺めである。春がようやく深くなると、風はなごやかに日は暖かく、百草は香りも争い、群花は艶を競うときで、いたるところこれ全て春である。このような景色にあって人の心も浮き立ち、気のあった友人と連れ立って、春を訪ねて憧れ歩き、終日花を眺めて暮らすのは、目を楽しませ、心を快くするわざである。世の中のすぐれて楽しいものの一つであろう。


 春のはじめは種から新芽が出る季節です。少しずつ少しずつ気温も上がり、梅から始まった花の開花はじょじょに桜や菜の花と言ったものに進んでいきます。その変化を見るにつけ、冬の寒さを耐え抜いてきた後の喜びを感じます。

 昔から春の訪れは梅と決まっているようですが、現代人にとってはあの桜の圧倒的な存在感のほうがよりいっそう春を感じさせるかもしれません。
 しかしこの文章を読むと、益軒もまた現代の人と同じように桜の季節を待ち焦がれ、そして同じようにすぐに散らないようにと願っているのが分かり、時代を超えた桜への思いを感じます。




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本日は芒種

 本日(6月6日)は芒種(ぼうしゅ)という節気に入りました。

 東洋医学には、「五運六気(ごうんろっき)」という気象医学があります。これは、暦の組み合わせを利用して、どんな気候がやってくるかを予想するものです。一つの統計学のようなもので、気候が何年か周期で繰り返すことから発想されたものです。はじめは農耕民族として、種まきの時期や収穫の時期を検討するための参考にしたものですが、それを医学にも応用したのが五運六気です。例えば寒さのきつい冬が来ることが予想されたら、その冬は風邪が流行るだろうから、今からこんな準備をしておくといい、というように、未病への対策として利用されたりします。

 この五運六気で行きますと、立夏から清明の間は相克といって、打ち消す関係の流れがありました。そこで、本来暑さが増していくはずの季節に、それを打ち消すかのような寒い日が続いたと考えられます。
 本日は芒種を迎え、また流れが変わります。今度は順応する流れになりますので、これで本来のこの季節の特徴である暑さがやってくると思われます。

 あくまでこれは五運六気という暦学による予想に過ぎませんが、これからは暑さが安定してやってくると思われますので、この季節らしくしっかりと汗をかく準備をしておくといいと思います。

 そろそろクールビズも本格的に必要とされそうです。

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里親さん募集・続報(3) 7月2日(土)当院にて顔合わせ

 先日当ブログでご紹介した、仔猫の里親さん募集の詳細が決まりました!

 来る7月2日(土)10:00に、当院へ6匹の仔猫をお持ちいただきます。
 そこで実際の仔猫たちとご対面いただき、お気に入りの仔猫に出会っていただこうと思います。

 6月4日現在、お二人の里親希望のエントリーがあります。里親さんご希望の方、里親さんにはなれないけど仔猫を見てみたい方、どうぞ7月2日(土)10時にお集まりください。
※ 当日ご希望の方は、できましたら前もってメールでご連絡ください。

 よろしくお願いいたします。

 それでは、改めて6匹の仔猫の現在の姿を掲載していきます。

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里親さん募集・続報(2) 7月2日(土)当院にて顔合わせ

 先日当ブログでご紹介した、仔猫の里親さん募集の詳細が決まりました!

 来る7月2日(土)10:00に、当院へ6匹の仔猫をお持ちいただきます。
 そこで実際の仔猫たちとご対面いただき、お気に入りの仔猫に出会っていただこうと思います。

 6月4日現在、お二人の里親希望のエントリーがあります。里親さんご希望の方、里親さんにはなれないけど仔猫を見てみたい方、どうぞ7月2日(土)10時にお集まりください。
※ 当日ご希望の方は、できましたら前もってメールでご連絡ください。

 よろしくお願いいたします。

 それでは、改めて6匹の仔猫の現在の姿を掲載していきます。

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里親さん募集・続報(1) 7月2日(土)当院にて顔合わせ

 先日当ブログでご紹介した、仔猫の里親さん募集の詳細が決まりました!

 来る7月2日(土)10:00に、当院へ6匹の仔猫をお持ちいただきます。
 そこで実際の仔猫たちとご対面いただき、お気に入りの仔猫に出会っていただこうと思います。

 6月4日現在、お二人の里親希望のエントリーがあります。里親さんご希望の方、里親さんにはなれないけど仔猫を見てみたい方、どうぞ7月2日(土)10時にお集まりください。
※ 当日ご希望の方は、できましたら前もってメールでご連絡ください。

 よろしくお願いいたします。

 それでは、改めて6匹の仔猫の現在の姿を掲載していきます。

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里親さん募集・続報 7月2日(土)当院にて

 先日当ブログでご紹介した、仔猫の里親さん募集の詳細が決まりました!

 来る7月2日(土)10:00に、当院へ6匹の仔猫をお持ちいただきます。
 そこで実際の仔猫たちとご対面いただき、お気に入りの仔猫に出会っていただこうと思います。

 6月4日現在、お二人の里親希望のエントリーがあります。里親さんご希望の方、里親さんにはなれないけど仔猫を見てみたい方、どうぞ7月2日(土)10時にお集まりください。
※ 当日ご希望の方は、できましたら前もってメールでご連絡ください。

 よろしくお願いいたします。

 それでは、改めて6匹の仔猫の現在の姿を掲載していきます。

 本日は、6匹みんな集合した写真。

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 すごいですねぇ~。みんな寄り添っていますね^^

 みんな気持良さそうです^^


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クロ、ふてくされ~

 今年も治療院の裏には仔猫がやってきました。親猫はぴりぴりしており、時折周りを威嚇したりしています。

 それを慮ってか、これまで来ていた黒猫のクロが来なくなってしまいました。

 猫の縄張りというのがあるのでしょうか、微妙な駆け引きで猫の居住空間はバランスを保っているようです。

 そんなクロなのですが、そうはいっても治療院の裏に遊びに来たいのか、先週の金曜日の夜、なんだか寂しそうに治療院の前の通りでポツンと座っていました。

 「まぁ、気にせずいつでも来ればいいのに。喧嘩しなければいいんだから。」と声をかけてあげました。クロはニャァとも言わず、ご飯をむしゃむしゃ食べていました。



 と、思ったら本日久しぶりにクロがやってきました。

 お腹をすかしてやってきたのでしょうか?

 ご飯をあげたのですが、ほとんど手をつけずこちらをじーっと見つめています。

 どうやらふてくされているようです。

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 しばらくネズミのおもちゃで遊んであげたのですが、親猫がやってきてクロの猫パンチは空振りばかり。そしてだんだんと親猫のほうに視線が向かって遊びどころではなくなってしまいました。しばらくクロは親猫と見合って退散。

 喧嘩しないで、仲良くやろうね、ここはみんなの場所なんだから^^ 


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