こころを捉える(6) 思考過程を整理してみる
2008 / 05 / 26 ( Mon )
 以上のように、東洋医学では、思考過程を心→意→志→思→慮→智という6段階に分けています。それぞれの段階については、前回までのブログに記しましたが、これは、ストレス社会である現代においても、とても参考になり、また実践できるものだと思います。
 日常生活では、日々大なり小なり問題が起きたりするものです。そして、現代社会は、処理するべき事柄も増えており、やらなくてはいけないものが溢れて、あれもこれもと同時進行に進めていくことが多々あります。もし思考の過程がうまくいっていないと、気ばかり焦ってしまうことが少なくありません。そうなるとさらに思考は止まっていき、するべきことも止まってしまい、それがまた焦りを増す要因になる・・・という悪循環になっていき、次第に自分は何に焦っているのだろうと、その問題の焦点すら分らなくなってパニックしていきます。

 東洋医学で見るこのような思考過程を見てみますと、今自分がどの段階にいるのかという座標になると思います。ある問題に対しては、すでに「慮」の段階になっている、この問題に対してはまだ「意」のあたりだろうか・・・と思うだけでも、少し整理がされていきます。こうしていきますと、すぐにやれることに対しては「智」を直ぐに発動して片付ければいいですし、それほど急ぐ問題でなければ、しばらく「意」の段階で放っておいてもいいわけです。どれも全てを同じ速度で解決することは先ず無理ですので、優先順位をつけながら、思考過程を整理しておくことが、思考に余裕を持たせることにつながり、さらには、余裕のある思考によって、よりよい発想や方法へ結びつけることになるのではないかと思います。
 実践的であり、体験的である『黄帝内経』の中に、こういったことを詳しく記した篇があるということは、おそらく古人もまた、現代の我々と同じように、どのように問題を解決していくかを考えていたのではないでしょうか。だからこそ、こうして現代に読んでも、それを活かすことが出来るのだと思います。

 東洋医学に見るこういった思考過程が理解できたとしても、それを実践に活かしていかなくてはそれは絵に描いた餅でしかありません。東洋医学は実践的、実用的な医療でもありますので、日常に生かす工夫が大切になります。
 そのためには、具体的な方法論が必要となります。それには様々な方法論がありますが、手帳やメモを活用する方法など、ビジネス書のコーナーに行くとたくさん目に入ります。自分に合った方法論に辿りつくまでは、いくつか試してみる試行錯誤が必要となりますが、肥大しすぎた思考を整理して、ストレスを軽減することにも繋がりますので、参考にして見る価値はあるかと思います。個人的にはメモ帳を活用していますが、その考え方は以下の本を参考にしたりしています。ある方法論を土台にして、自分なりにアレンジすることは可能ですので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

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※ 以前表参道・源保堂鍼灸のサイト内にあるコラム『東洋医学って何?』においても、「心の動き」と題して書いたことがありますが、そちらと重なる部分もありますので、もしご興味がありましたらそちらもご参照下さい。


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23 : 04 | 東洋医学・東洋思想・健康 | コメント(0) | page top↑
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