食医
2008 / 05 / 13 ( Tue )
 中国で、現在遺跡として確認できる最古の王朝に殷(商)というものがあります。この殷の次に現れたのが周という時代です。周が成立したのは紀元前1046年ごろといいますので、今から3000年以上前というのは驚きです。周の時代は長く、300年くらい続いたとされていますが、後半は周王室の支配力は薄れ、春秋時代という混乱の時代となり、この頃には孔子など諸子百家と呼ばれる思想家やその集団が現れました。

 この周の時代は、すでに医療制度がありました。「医師上士二人、下士四人、府二人、史二人、徒二十人」という記述がありますが、医師を医官の長として、医療器具や医薬を管理する府など、各分野に分かれた組織があったようで、世界的に見ても最も古い医療制度の一つということです。
 さらに見ていきますと、周王室の医師は分科化されていました。医師には、「疾医」と呼ばれる国内一般民衆の治療を担当するもの、外傷など外科的処置をする「瘍医」、家畜の治療をする「獣医」、そして「食医」と呼ばれる周王室の飲食と配膳を司る栄養士のような医師がいました。
 医食同源と呼ばれますが、すでに3000年の前からこの思想は、政治体制に取り入れられていたわけです。
 昨今は食の危機と呼ばれ、食育といった言葉も生まれました。食が如何に大事であるか、ということはすでに周の時代に考えられていたことを思うと、さらに食事の大切さが分るように思います。

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08 : 43 | 東洋医学・東洋思想・健康 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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