『ルオーとマティス』(1)
2008 / 04 / 06 ( Sun ) 本日、一日休みが取れましたので、汐留にあります松下電工汐留ミュージアム・ルオーギャラリーに行ってまいりました。会場でいただいてきたミュージアムの案内を参考にしてみますと、このミュージアムは、松下電工が、社会貢献の一環として収集してきたフランスのジョルジュ・ルオーの作品を鑑賞するためにできたものだそうです。現在ミュージアムが所有しているルオーの作品は、油彩画や版画作品集を含めて約190点あるそうで、その中から常設展を行い、ルオーに関する企画展も開催しているということです。
今回観てきたのは、開館5周年記念、ルオー没後50年の特別展で、『ルオーとマティス』と題されたものです。マティスと言いますと、色も形もとてもシンプルで、時代を先取りしたようなデザイン的なものが思い浮かびます。そして、ルオーはと言いますと、ごつごつとしたもの、そしてキリスト教的なものをイメージします。作品だけ観てみますと、作風は両極端で、あまり接点を見出すことは出来ないように思います。 しかし、その作風の違いとは異なり、二人の間にはとても親密な交流があったということです。それもそのはず、二人は、パリの国立美術学校−ギュスターブ・モロー教室で席を同じくしていたのです。ギュスターブ・モローは、二人が在学当初から、二人の才能を喝破し、二人の才能が20世紀の画壇に多くの足跡を遺すことを、すでに預言していたそうです。 ギュスターブ・モロー教室を出た後も、二人の交流は続きました。今回はその交流の証である二人の往復書簡なども展示されています。作風を異にしながらも、お互いを讃え合い、芸術という同じ土俵で友情が続いていきます。 ![]() ルオーの、特に水彩画を見ていますと、その筆遣いのすさまじさが伝わってきます。一気に描き上げていったであろうすさまじい勢いの中に、画家として、一生完成することなく、とことん登りつめていこうとする気迫を感じます。私はその筆の勢いを見ながら、“この人は生まれ変わっても絵を描き続けるんだろうなぁ・・・”とつくづく感じました。また、こってりと厚く塗り固められた油絵も、その盛り上がりの中に、画家の気迫と、画題への思いを封じ込めているように感じられました。 【関連記事】 □ 松下電工汐留ミュージアム ルオー・ギャラリー |
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