忌野清志郎 完全復活祭(20)
2008 / 03 / 20 ( Thu ) 長らく飛び飛びで書いてきました『忌野清志郎 完全復活祭』ライブレポートも、今回がとうとう最終回となりました。ご精読誠にありがとうございました。
・ ・ ところで、読者の方は、もう昨日でライブの曲は全て終わったのでは?どうして今日もライブレポートなのだ?とお思いになったと思います。 そうなんです、ライブは終わったのですが、ライブ後、武道館から九段下まで行く間に、とても面白く感動的なことがあったのです。 ・ ・ ・ 武道館を後にして、私は知人と九段下の駅へ向かいました。途中知人と「いや〜〜、ほんとに良かったね〜〜。ほんとに完全に復活してたね〜〜。感動したね〜〜〜。」とお互い話しながらの帰り道。グッズ売り場を横目で見ながらゆるい坂を登り、武道館の門の手前まで来たところ、後ろから酔っ払ったようなファンが、手拍子をしながら「宝くじは買わない」を歌っていた。 “宝くじは買わない〜〜〜だって〜〜〜ぼ〜〜〜くは〜〜〜お金なんか〜〜〜いらないんだ〜〜〜♪ イエー♪” 私は、「お!いい歌を歌っているなぁ」と、歌声が聴こえる方に振り向きました。するとその歌声の主と目が合ってしまったのですが、私よりも少し年齢は上くらいの、メガネをかけた方でした。私は、一瞬合ってしまった目を、一瞬にして逸らしましたが、心の中では、「いい歌歌ってるなぁ。(たとえ酔っ払っていたとしても)ああいう感じで自由に歌えるって良いよねぇ。」などと思っていました。 そうこうしているうちに、門のところで人がつっかえています。超満員の武道館の観客が一斉に外に出たものですから、門のところで人が溢れて先に進まなくなってしまったのです。寒い真冬に、まるでおしくら饅頭をしている感じでした。 と、そんなおしくら饅頭状態の中、さっきの男性が、「宝くじは買わない」を歌い終え、そこにいた人たちに向かって、「ねぇ、どうしてみんな歌わないの〜〜。歌おうよ〜〜〜。」と言い出したのです。そこに居合わせた人たちは、その突拍子もない提案に笑いました。そんな笑いがしている中で、彼は歌い出しました。歌ったのは「スロー・バラード」・・・。 すると、その声に合わせて、一人、そして二人、そして多くの人が「スロー・バラード」を歌い始めたのです。女性も、男性も、この武道館で、一緒に忌野清志郎の完全復活を祝った仲間として、3時間を越える感動を共有した仲間として、名曲「スロー・バラード」が夜空に響くのでした。 その後、先導していた男性が歌詞を間違え、それをまた誰かが指摘しました。 “そこ間違ってるぞ!!” “よし、歌い直し!!” そして、歌い直されるも、 “違う、また間違ってる!!” “あれ、そうだっけ? じゃあ2番はお前に任せた!!” (人々どっと爆笑) スロー・バラードはそんな感じで途中で流れ、そして、次に先導役の男性が、 “じゃあ、「トランジスタ・ラジオ」を歌いたい人〜〜。 は〜〜い!” と、自分で自分に「はい」という返事を言う姿に、またどっと爆笑する。 そして、彼は「トランジスタ・ラジオ」の出だしのリフを口で真似る “テレレレッテッテッテテ〜〜〜” 正直うまいとは言えず、またもやどっと爆笑が。そしていつしかつまっていた状態が解消され、先導役の彼の声が遠くなり、うたかたの共有は別れ、それぞれの思いへと変っていくのでした。 忌野清志郎さん、ライブが終わった後、あなたが知らないところでは、あなたの思い出で大きくなった人々が、こうして歌を歌っていましたよ。ありがとうございます。そしてこれからもたくさんの夢を我々に与え続けてください。 “気の合う友達ってたくさんいるのさ 今は気づかないだけ 街ですれ違っただけでわかるようになるよ” (RCサクセション「わかってもらえるさ」より) |
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