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表参道・青山エリアにある源保堂鍼灸院のブログです。東洋医学・健康の話しをはじめ、治療院の日常、堂主・スタッフの情景などを綴っています。


〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 4-17-3アークアトリウム101 TEL. 03-3401-8125

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多肉植物??

 今日は天気が良かったので、休み時間には治療院の窓を開放して空気の入れ替えをしました。
 そのとき地面に目をやりますと小さな芽が出ているのを発見しました。葉っぱの色艶から、多肉植物かな?と思ったのですが、急に生えることなどがあるのかと不思議に思い、そしてどうしてこんなところに生えるのだろう?と、外に出て確認をしてみました。確認してみますと、どうやらやはり多肉植物です・・・。

taniku.jpg


 どうしてこんなところに・・・と思い返してみました。

 当院で育てている七宝樹という多肉植物があるのですが、一時期はぐいぐいと大きくなり、葉っぱもたくさん出していたのですが、昨年の冬から調子が悪くなり、このところずっと外に出して日光に当てて療養させています。
 その七宝樹の小さな鉢には、他にも細い多肉植物が付いていました。しかしその細い多肉植物は、七宝樹よりも先に調子が悪くなり、枯れてしまいました。残念だったなぁと思いながら、その枯れた多肉植物を土に戻そうと地面に置いておきました。

 そうなんです・・・。
 考えられるのはこれだけなのです・・・。
 あの時枯れたと思った多肉植物が、石の下の地面でしっかりと生き続け、そしてこの暑い夏に地上に現れたのです・・・。

 とにかくすごい生命力です。そして我慢強いと思いました。
 これからどこまで成長していくのか、とても楽しみです。そして、この当院の裏で起きた小さな事件は、様々なことを教えてくれるように思います。
 我々に潜在する生命力・・・それは我々が気づいてないほど豊かで、そして無限の可能性を持っているのかもしれません。



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Q.鍼灸治療を受けた後だるくなりますか?

A. 受診初期の頃はだるくなることがありますが、治療を受け続けておりますと、治療後のだるさもなくなります。

 当院の治療は、ツボに鍼をする度に身体の変化を診ていきますので、受診後にだるくなることはほとんどありませんが、患者様の体力がかなり落ちている場合や、病が深いところにある場合は、受診初期の頃にはだるさが出る場合がございます。以下その原因と対策を述べさせていただきます。

 鍼灸治療は、患者様の自己治癒力を使って身体を調える治療方法です。そして、その治療には、ツボというものを使用します。ツボを使用するということは、その患者様が持っている自己治癒力という“体力”をお借りするということになります。
 受診後に身体がだるくなるということは、鍼灸治療が少し強すぎたり、また、患者様ご自身の体力がまだあまりないために、その効果をうまく身体が受け止められないことが考えられます。

 当院では、脈診や腹診、問診などを多用し、ツボを一つ使う度に身体の変化を診察します。そして、適切な治療の量を考察しながら治療を進めていきます。しかしながら、その治療量はとても微妙なものでもあり、患者様の身体がどのように受け止めたかは、一日立ってみないとわからないことも多くあります。特に受診初期の頃は治療経過を診ながら判断していく必要があります。これは人間の身体は誰一人同じものはないため、画一的にできない部分です。
 そのため、毎回治療後の様子などを問診をして、治療経過を診ながら、治療の量をより適切なものへと調整していきます。

 適切な治療の量の他に、もう一つ大切なのは、患者様が持っている体力です。これは普段食べている食べ物に影響されます。最初にも述べましたように、ツボを使うということは、ツボという身体のエネルギーを使うからです。治療を受けますと、身体が欲する食欲が出てきますので、治療に併せて食事も適切なものに変えていただき、栄養を入れてください。

 治療を受けながら、食べ物も適切になりますと、身体の体質改善が進み、体力がついて、治療の量をしっかりと受け止める身体になります。こうなってきますと、治療後にだるさが出ることはほとんどなく、むしろ治療直後にはすっきりと快活になります。

※ もし今受けられている鍼灸治療で、治療後にだるさが残る場合は、治療量が適切でない場合もありますので、通っている先生にご相談してみてください。


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6月25日に生まれて

 本日6月25日はわたくしめの誕生日・・・。
 もう何年も誕生日を迎えていますが、やはり一つの区切りとして、毎年特別な思いで一日を過ごしているように思います。

 また、自分の誕生日と同じ人に、どんな人がいるのだろうと、昔から気になったりします。そんなこともあり、今日は6月25日生まれの人を集めてみました。

michizane.jpg
菅原道真公
学問の神様として今でも神社に祀られている方です。遣唐使を廃止したことでも有名ですが、それが良かったのか、悪かったかは歴史学者・文学者の間でも未だに論争があります。


gaudhi.gif
アントニオ・ガウディ
サグラダ・ファミリアなどを設計した建築家。まだスペインには行ったことがありませんが、いつかは見てみたい建築の一つです。


sawadakenji.jpg
沢田研二
“ジュリー”こと沢田研二。ちなみに私の母親は大のジュリーファンで、もしかしたらそのためにこの日に生まれてきたのかもしれません・・・(笑)


allneedislove.jpg
All Need Is Love
1967年6月25日(日)にTV初の同時衛星中継された“Our World”という番組の中でも歌われた曲。当時はサイケデリック、フラワームーブメントの真っ只中で、曲調、衣装などにその特徴が出ています。LOVE LOVE LOVEと連呼されている曲ですが、歌詞は難解です。


誕生日は特別な一日です。
スピリチュアルな世界では、“この一日”を自ら選んで生まれてきたそうです。
皆様の誕生日には、どんなエピソードがありますか?
そして、どんなエピソードを自らつむぎますか?



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中国研修による臨時休診日と振替診療日のお知らせ

◇◇◇ 中国研修旅行による臨時休診日 ◇◇◇

2007年7月10日(火)~15日(日)
この期間、中国社会科学院へ学問・技術の交流をしに参ります。
そのため治療院は休診となります。患者様にはご迷惑をおかけいたしますが、どうかご理解のほどよろしくお願いいたします。

なお、振り替え治療日としまして、
7月 1日(日)
7月16日(祝)
は平常通り診療いたしますので、どうかこちらをご利用下さい。
よろしくお願いいたします。
                                源保堂鍼灸院・堂主 瀬戸郁保

今回学術交流をする「中国社会科学院」について
中国社会科学院(ちゅうごくしゃかいかがくいん)は中華人民共和国の哲学及び社会科学研究の最高学術機構であり、総合的な研究センターです。(「Wikipedia」より)


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朝ロック

 昨日のお話の続きです・・・。

 当院でかけているBGMのお話しから、昨日はドノヴァンの『サンシャイン・スーパーマン』を治療中にかけてしまったというお話しをしました。このアルバムは決して激しいものではないので、朝からかけて悪いこともないのですが、どうだったろうと、内心ひやひやでした。

 ドノヴァン世代の患者様は治療を終えた後、
「いやー、先生、久々に聴いたけどいいね、ドノヴァン。」
とおっしゃってくれました。
「あ、そうですか?この頃のロックっていいですよね。」
「いや、ほんと、いいなあ。朝からロックもいいね!」と話が続きました。

 患者様とお話しをしていて、“朝ロック”という言葉が浮かんできました。朝とロックは相性が悪いようで、もしかしたらいいのかも・・・。朝から聴くロック、“朝ロック”をまとめてみようか・・・と思い立ちました。
 まず思い浮かんだのは、バーズの『ミスター・タンバリンマン』、ストーンズの『ダンディライオン』、そしてこの『サンシャイン・スーパーマン』もいいなあと・・・ポリスの『ドゥードゥードゥー・デ・ダァーダァーダァー』も外せないか・・・。そして最後はボブ・ディランの『ライク・ア・ローリング・ストーン』で締めるか・・・、いやちょっとさすがに重いか・・・、などなど思いを巡らせました。

 もちろん朝にいいロックといっても、かなり好みが偏りますので、CDチェンジャーの端っこの方に置いて、ロックファンの患者様のときにかけかえようかと思います。
 

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音楽『サンシャイン・スーパーマン』 ドノヴァン

 当院ではBGMにいろいろなCDをかけていますが、CDが25枚入るチェンジャーを使っています。一日の診療時間でかけられるのは大体10枚前後です。残りのところには小児鍼を受けに来た赤ちゃんやお子さんのために、3枚ほどオルゴールの子守唄や童謡なども入れておきます。そして最後の方に、休み時間や仕事の後に聴くCDをいれています。

 先日、朝、ばたばたしてCDをかけるのを忘れていました。そして患者さんが来て慌ててスイッチを押したのですが、前日の仕事後のままでしたので、自分が聴くCDがかかってしまいました・・・。

 その一枚がこのドノヴァンの『サンシャイン・スーパーマン』でした。
 『サンシャイン・スーパーマン』というタイトル、どことなく魅かれませんか?

サンシャイン・スーパーマン サンシャイン・スーパーマン
ドノヴァン (1997/05/21)
ソニーミュージックエンタテインメント
このCDの詳細を見る

 慌ててCDをかけなおそうと戻ろうとしたのですが、それも不自然なのでこのCDをかけたまま治療をしました。

 このドノヴァンのアルバムジャケットを見ても分かるかと思いますが、文字や装飾、デザインから当時のフラワームーブメント、サイケデリックを感じさせます。実際にドノヴァンは、フォーク・ロック、サイケデリック・サウンドの橋渡し役的な音作りをしました。ハーモニカにフォークギターというスタイルから、“イギリスのボブ・ディラン”とも言われましたが、これはスタイルからのみ言われたもののようで、音楽の方向性に関して2人は全く異なるように思います。
 ドノヴァンはこのアルバムを出した辺りは絶頂期だったのではないでしょうか。当時は、セールス的には比較されたボブ・ディランをしのぐ人気があったそうです。しかしフラワームーブメントの終焉とともに、ドノヴァンの人気も落ちていき、また、本人の不調なども重なり、いつしか音楽シーンの中心からは外れていくこととなります。

 しかし当時は明らかに一時代を築いたミュージシャンです。ビートルズと一緒にインドにも渡っています。ビートルズの『ホワイト・アルバム』に入っているジョン・レノンの『ジュリア』という曲の奏法は、ドノヴァンから教えてもらったそうです。
 日本でも当時『帰ってきたヨッパライ』をヒットさせたフォーク・クルセダーズの加藤和彦は、“トノヴァン”という愛称でした。そして、RCサクセションのギターリストである“チャボ”こと仲井戸麗市の、“麗市”とは、“ドノヴァン・レイッチ”からつけたそうです。
 このように、ドノヴァンは、当時多くのミュージシャンに影響を与える存在だったわけです。

 このCDがかかっていたときにいらした患者さんは、ちょうどドノヴァン世代の方でした・・・  
(つづく)


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『人はなぜ太るのか-肥満を科学する』 岩波新書

人はなぜ太るのか―肥満を科学する 人はなぜ太るのか―肥満を科学する
岡田 正彦 (2006/12)
岩波書店

この本の詳細を見る

 毎週出ている雑誌の表紙には、きまって“ダイエット”の文字が出ております。また、これまではダイエットというと女性だけの関心事のように思われてきましたが、メタボリックシンドロームという不健康な太り方への認識も深まり、男性にとってもだんだんとダイエットが関心事の一つに上がってきているのではないでしょうか。患者様からもよく「鍼灸で痩せますか?」と聞かれることがありますが、こういったことからもダイエット・痩せることがかなりの関心になっていることが伺えます。
 本日冒頭に掲げました本は、タイトルどおり“どうして太るのか?”ということを一つ一つ検証したものです。著者は長年予防医学に携わってきた方なので、太っていることが健康にどのようなリスクを与えるかということなども読むことができます。そして、太っているという定義の仕方も検証していますので、その基準を知るのにもいいかと思います。そして、効果的なダイエットの方法も挙げていますが、その中には当たり前のようなことでも、まじめに捉えており、それがこの本の誠意の表れになっていると思います。また、痩せるための薬の危険性、これからの可能性など、多岐に渡ったないようになっています。
 読み終わってみると、痩せるためには結局運動、適切な食事など当たり前のことに集約されているのですが、当たり前のことを知ることで、ダイエットの方法も簡単単に捉えることができると思います。

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『記憶力・発想力が驚くほど高まるマインドマップ・ノート術』

記憶力・発想力が驚くほど高まるマインドマップ・ノート術 記憶力・発想力が驚くほど高まるマインドマップ・ノート術
ウィリアム・リード (2005/09/02)
フォレスト出版

この本の詳細を見る

 東洋医学の勉強をしていると、一つのことから多くのことに派生していき、それがまた別の分野からも絡まってくるために、普通にノートをとっていては頭が混乱してしまうことがあります。元来ノートを作成するときに、情報をきっちりと整理しないと気が済まない性質の私などは、こういう複雑なカオス的な広がりをするものを整理するのがとても苦手だったりします。そして、整理しては失敗し、失敗しては整理をし直すということの繰り返しで、勉強がはかどらず、無駄にしてしまったノートが何冊もあります・・・。
 そんなノート作りの模索の中でみつけたのがこのマインド・マップでした。私の理解では、このマインド・マップという手法は、自分がどれだけ理解してきたのかを洗いざらい外に出してみる、といった感じです。情報には階層があったり、優先順位があるように考えがちですが、その階層や順位にこだわりすぎると、以外に発想が貧弱に成ってしまうことがあるように私は思います。このマインド・マップにはそういった情報の格差がありませんので、自由に発想を繋げることができるように思います。そしてその知識がどのように活かされているのか、そして活かされていない情報がどこにあったのか、そしてさらにそれを活かすためには何が必要なのか、といった情報を使いこなす頭の体操をすることができます。
 ノート作りにも役立つそうですが、私はまだそこまで応用が出来ていません。もう少しノート作りにも役立てたいなと思っていますが、まずは自分が一度まとめたものを点検するために使うだけでも、かなり有効な手段であると思います。一つのマインド・マップを仕上げた後、こことあそこがつながるな、などと気づくことが多くあります。そして、このような訓練が、カオス的な存在である身体を見つめる目にもつながっているように感じます。
 マインド・マップは、自分が持っている情報や記憶を思い出したり、定着させ、整理することにとても役に立ちます。今までは整然と整理することを絶対だと思ったのですが、思考過程のままに出していくことが、かなり生理的には気持ちのいいものなのかもしれません。マインド・マップの広がりは、まるで脳細胞のシナプスと似ているのも偶然ではないのかもしれません。
 まずは気軽な頭の体操として活用してみることをお奨めいたします。



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水不足・・・

 四国出張治療で私がお世話になっているところは、香川県です。
 小学校や中学校の地理の時間でも勉強したと思いますが、香川県は昔から水が少なくなりがちな土地で、そのためにため池が各地にたくさんあります。高速道路や、電車に乗っていても、ため池を見ることができます。

 私がお世話になっているところに程近いため池も、かなり水が減り始めていました。

ryujinsama.jpg

 この写真は、四国のパワースポットの一つであります篠姫竜神宮のそばにあるため池です。写真に写っています岩が竜神様の祠なのですが、普段は水の中に沈んでおり、わずかに頭のてっぺんが水面すれすれに現れている程度です。しかし今回は水不足のためにお姿すっかり外に現れてしまっていました。ときどき水が不足するときはこうしてお姿が現れますので、決して珍しい光景ではありませんが、やはり水不足を感じざるを得ませんでした。
 竜神様は雨雲とともに顕れる神様のお使いといわれています。竜神様のお姿が出たことで、起死回生の雨が降るでしょうか・・・。

 水不足の解消が進むことをお祈り申し上げます。
 

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いつか見た夕焼け

sunseto070616.jpg

 今生に生を受けて、もうかれこれ何回夕焼けを見てきたのだろう・・・。このブログでも何回か夕焼けの写真をアップしました。きれいな夕焼けは、いつも気持ちをなごませてくれます。

 四国へ出発する日。仕事を終えて外に出ると、そこにはきれいな雲と、きれいな夕焼けが広がっていました。

 ヒプノセラピーをしたら、これまで見てきた夕焼けを、全部思い出すことができるのでしょうか・・・。
 夕日が沈むまで、飽きることなく見ていた夕焼けを、いくつ思い出すことができるのでしょうか・・・。
 
 四国へ出発する前の時間、夕焼けがなごませてくれました。
 
 

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DON'T THINK TWICE, IT'S ALL RIGHT(くよくよするな)

 先日のブログでお話をしたように、東洋医学は「気」という目に見えない“はたらき”を考慮にした医学です。そのため、ストレスという目に見えない心の変化についても、古医書が発祥した頃から病因として捉えてきました。
 例えば“怒り”という感情は、肝臓に影響を与えるなど、感情の種類によって、影響が出る臓器が異なっています。

 現代社会は“ストレス社会”と呼ばれて久しいですが、我々は日々精神的なストレスに追われています。東洋医学・鍼灸というものを通して患者様と接していますと、その精神的ストレスの影響の大きさがよくわかります。
 特に、いろいろと思い悩んで、一つのことを考えすぎてしまう傾向が強い方がいらっしゃいます。こういう場合、東洋医学では“気が結ぼれる”といいますが、同じことを考えすぎてしまい、気の流れが滞ってしまうことを“結ぼれる”と表現したものです。

 かく言う私も、日々の中で様々なことに思い悩んだり、焦ったり、不安になったりもします。そんな時私が最近良く口ずさむ歌は、ボブ・ディランの『DON'T THINK TWICE. IT'S ALL RIGHT(邦題「くよくよするな」)』です。
 この歌はボブ・ディラン二枚目のアルバムに入っています。初期ボブ・ディランの代名詞的な曲である『風に吹かれて』が入ったアルバムです。

フリーホイーリン・ボブ・ディラン フリーホイーリン・ボブ・ディラン
ボブ・ディラン (2005/08/24)
Sony Music Direct
このCDの詳細を見る


 この『DON'T THINK TWICE. IT'S ALL RIGHT』は、失恋ソングです。しかもとても打ちひしがれ、様々な葛藤が去来する複雑な心象風景を歌っています。好きな恋人と別れるとき、なかなかすぐには忘れられません。ましてやありがとうと感謝の気持ちを伝えるには時間が必要です。どうして自分を選んでくれなかったんだろう、再び結ばれるときはくるのだろうか、今でも戻れるかもしれない・・・様々な心の叫びが聞こえてきます。そんな打ちひしがれている歌ですが、唯一の救いが、この曲のタイトルでもある・・・

DON'T THINK TWICE. IT'S ALL RIGHT.

 多くのことを経験し、そこから様々なことを学んでいく人生です。失恋だけでなく、他の挫折によって、どん底に落ち込むときもあります。そんなとき、このフレーズが、前に進む希望を与えてくれるように思います。実際に私はこのフレーズで助けられたことがありました・・・。

 一つの失敗に固執して、前に進めない時がありましたら、このフレーズを思い出してください。

DON'T THINK TWICE. IT'S ALL RIGHT.

 気の結ぼれが、少しほどけてくるのではないでしょうか・・・。



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「氣」という文字から



 東洋医学には、「気」という考え方があります。この「気」とは、まだ科学的には解明されていませんが、鍼灸治療の際には必ず考慮に入れなくてはなりません。
 
 気は、その昔「氣」と書いたそうです。
 「氣」の「气」の部分は、雲が流れる様子や風が流れる様子を表現したものだそうです。雲は風の力で流されるわけですが、“風”という目に見えない力を、象形文字として表現したのでしょう。
 そして「氣」の中にあるのは「米」です。
 これは、米、すなわち飲食物を現しています。この何日か「養生」というタイトルで“後天の気”というものを紹介してきましたが、この「氣」という文字にある米の部分は、飲食物である後天の気を象徴しているのだと思います。

 「気」という言葉は、東洋医学だけではなく、東洋思想・東洋哲学の中にもたくさん出てきます。古代の人々はこの「気」というものに並々ならぬ関心を抱き、そして神仙思想などを見ても分かるように、「気」を如何に取り入れ操作するかということに普請してきました。そして東洋医学においてもまた、「氣」というものは、身体の状況を把握し、治療として使える実態のあるものとして、古医書でも最大限に重要視されてきました。

 表参道・青山・源保堂鍼灸院のHPにありますコラムは、今回は「気の話し」というタイトルで書かせていただきました。ここに書いたことと重複しますが、お時間ありましたらどうかお読み下さい。

【関連情報】
□ 表参道・青山・源保堂鍼灸院HP


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四国出張のお知らせ 6月

◇◇ 6月の四国出張治療 ◇◇

◎ 6月17日(日)~19日(火)
四国出張のためこの期間、治療院はお休みいたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、どうかよろしくお願いいたします。

※ 電話は転送にしてありますので、ご予約は承れますようにしております。

                 源保堂鍼灸院 院長 瀬戸郁保


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これからの季節、まず気をつけること

 昨日まで「養生」についてお話しをしてきました。
 その中で、いかに後天の気である脾胃(消化器)が大切であるかをお話ししてきましたが、これからの暑い夏は、脾胃を大切にすることは、夏バテ予防につながります。

 そこで、まず気をつけていただくことは、
“冷たいものを食べ過ぎない・飲み過ぎない” 
 ということです。

 冷たいものは、消化酵素の力を弱めてしまいます。消化酵素が弱まりますと、消化不良が起き、下痢などにもつながります。下痢が起きないまでも、消化不良によって、栄養の巡りが悪くなり身体もだるくなってきます。冷房で身体が冷え、なおかつまた内側からも冷えてしまっては、身体全体が冷え切ってしまいます。
“冷たいものを食べ過ぎない・飲みすぎない”
という単純なことで、夏ばてを防ぐ一工夫ができます。今年の夏は暑くなるという予報が出ておりますので、どうか今からでもお気をつけ下さい。


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養生とは(6) -先天の気と後天の気-

 宋の時代、陳直という人によって書かれた『寿親養老新書』という書物があります。これは古医書でも古い養生書の一つですが、その冒頭の章の文章を今日は紹介いたします。

『寿親養老新書』
飲食調治第一
主身者神.養気者精.益精者気.資気者食.
食者生民之天.活人之本也.
飲食進則穀気充.穀気充則気血盛.気血盛則筋力強.
(意釈)
身体を支えているのは神(=呼吸や消化などが自動的に行われている人体の精妙なはたらき)である。気を養うのは精である。精を益すのは気である。気の資本になるのは食である。
食は民を生かすもので、食は人を活かす根本である。
ゆえに、飲食が旺盛であれば、穀気は満ちることになり、穀気が満ちれば気血も盛んになる。気血が盛んになれば、筋力も強くなる。

 この文章が、養生書の冒頭の第一に掲げられていることに私は注目しました。以下に食事が大切であるかが、ここに書かれているからです。こういった食事による養生の発想が、すなわち“医食同源”です。

 そして、さらに注目したいのは、下線を引きましたところです。
 飲食物は、我々の活力であります。昨今ダイエットなどで食事を減らす女性が増えておりますが、これでは気血の供給が盛んに行われません。これまでお話ししてきましたように、現代はストレス社会で、気血の消費が激しい時代です。このような時代は、なおさら気血の供給の源である食事に気をつける必要があります。そして、過度なダイエットをして体調を崩した方がいらっしゃいましたら、それは、脾胃が弱ってしまったことであり、身体にとっては喜ばしくない状況であることを自分の身体に問いかけてみてください。

 古医書の時代も、現代と同様に、食事を粗末にしている人が多かったのだと思います。だからこそ、こういった養生書も多く書かれたのだと思います。
 古医書の時代も、そして現代においても、求められるのは充実した日々の健康と生活だと思います。養生書に書かれた、現代にも通じる大切な知恵を活かしていけたらと思います。


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養生とは(5) -先天の気と後天の気-

 昨日のブログで、「後天の気」を作る脾胃(ひい)の存在を説明いたしました。心臓、肝臓、腎臓、肺臓、そして脾臓自身も、脾胃からの栄養供給を受けて生命活動を維持しています。そのためこの脾胃を大切にすることが、養生にとっても大切になります。

 まず口から飲食物が入りますが、入った飲食物は胃で消化されます。そして消化された飲食物の中で、人体にとって栄養となる物質は、東洋医学の言葉では、“水穀(すいこく)の気”と呼んでいます。この水穀の気が、脾胃からしっかりと五臓六腑に供給されると、身体全身に栄養が巡り、体調が整うということです。

 この「水穀の気」とは、生命活動が続いている間、つまり我々が生きている間は、常に供給と消費が休みなく繰り返されます。今日しっかりとした食事を摂ったから、明日は休んでいい、というものではなく、常に安定した食事を摂っておくことが望ましいわけです。現代社会のように、時間に追われた生活をしていますと、なかなか安定した食事を摂ることは難しいのですが、東洋医学の「先天の気」「後天の気」という二つの生命を維持する“気”の存在を考慮すると、難しいとばかり言っていられません。現代のようなストレス社会だからこそ、食を大切にして、ストレスに負けない身体作りをすることで、より充実した活動をし、自分の目指す目標に達成することができるのではないでしょうか。幸いにも、古医書の時代に比べて、我々を取り巻く食材は豊富になりました。これらの豊かな食材は、我々に豊かな生命力を与えてくれる源です。そして、食材を見ることは、季節の変化を見ることでもあり、これは自然に触れることでもあります。
 毎日、毎食のことですので、食事を注意してみていると、様々な世界が広がるように思います。


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養生とは(4) -先天の気と後天の気-

 昨日は「後天の気」についてお話しをし始めました。
 昨日の繰り返しになりますが、この「後天の気」とは、我々が日常的に食べている飲食物から取り出される栄養物質のことを指します。
 我々が食べた飲食物は、まず口から入ります。そして食道を通って胃に入りますが、胃に入りますと、飲食物は消化作用を経て細かく分解されていきます。この細かく分解される作用がありませんと、身体は栄養を取り入れることができません。
 この胃の消化作用を東洋医学では重要視しています。「後天の気」がしっかりと供給されるかどうかは、この胃の消化作用にかかってきます。このことから、胃の調子というのが、これまでお話ししてきた“養生”にもとても大切であることがここからも分かります。
 そして次に、大切なのは、胃で消化されたものを身体全体に運ぶ作用です。この作用を持った臓器を、東洋医学では“脾臓”と捉えています。せっかく胃で飲食物が消化され、栄養物質まで分解されたとしても、それを全身に運ばなければ、身体を養う「後天の気」としての働きを果たすことができません。そこで、この脾臓の働きもまた、「養生」にはとても大切になってきます。
 このように、胃と脾臓が身体を養う「後天の気」にとってとても重要であることがわかると思います。東洋医学では内臓のはたらきを大きく五つに分類していますが、それを図式化しますと下のようになります。
※ 脾臓と胃は表裏一体なので、この図では脾を代表して描いておきました。

         hishiji.jpg

 この図のように、五臓の働きを捉えて図にしますと、脾胃は中心となり、他の四臓に栄養を供給する存在ということが分かります。
 この脾胃を大切にすることが養生の一つですので、明日はその脾胃を大切にする心がけをお話ししたいと思います。


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養生とは(3) -先天の気と後天の気-

 ここ数日“養生”というテーマでブログを書いています。
 そこで昨日は「先天の気」についてお話しをしてきましたが、この「先天の気」は、“両親から受け継いだ生命力で、消耗するもの”であると書きました。この「先天の気」は生命力の源ですから、とても大切なもです。しかし同時に、日々の生命活動の中で消費されるというものでもあります。この消費される運命にある「先天の気」を補うものが、今日お話しする「後天の気」です。

 「先天の気」を補う「後天の気」とは、“飲食物によって摂取したもの”を指します。我々の身体は、生命活動を続けている間は、休むことなく代謝を繰り返しています。例えば栄養物質を身体の各所に運ぶ赤血球の寿命は、約120日といわれていますが、再生産されるときには、我々が普段食べている飲食物が基になります。
 このように、「後天の気」である栄養物質は、我々の体の組織や器官を作る材料のことでもあります。ここでいう「後天の気」に含まれる栄養物質は、現代医学的に言えば、たんぱく質や脂質、ビタミンなど全ての身体にとって有益となるものを含んでいます。
 生命活動を充実した状態で維持するということは、この「後天の気」も充実させておく必要がある、ということになります。そして、「後天の気」を充実させておくということは、普段食べている飲食物を偏らずに摂るということが養生の道になります。
 このことは考えてみたら単純なことで、すでに分かっていることのように思うのですが、昨今の過度なダイエット傾向や、ファストフードやインスタントの普及に伴う過度な摂取、甘いものの摂りすぎなど、「後天の気」を粗末にしてしまう要素は、我々の生活のそこかしこにあります。我々の体は、「後天の気」で補われていることをもう一度ここで確認していただき、日々の食事に気をつけていただければと思います。

 今日ご紹介した「後天の気」ですが、この「後天の気」を産生する臓器を、東洋医学では“脾胃”としています。明日はその“脾胃”についてお話しをしてみたいと思います。

 

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養生とは(2) -先天の気と後天の気-

 昨日のブログでは、「先天の気」についてお話しをしました。古典を少し引用したので、難しく思われたかもしれませんが、簡単に“先天の気とは、お父さん、お母さんからいただいた生命力”と考えてください。そして、この先天の気とは、日々の生活の中で消耗していく運命であることを覚えておいてください。

 先天の気が日々消耗していくのは、日々代謝し、社会生活、活動をしている生命活動においてはいたし方のないことです。“先天の気は減っていくもの”ということを前提にしますと、まず大切になるのは、先天の気を過度に消耗しないこと、つまり、先天の気の消耗を最低限のものに留めておくことが大切になります。
 東洋医学では、この先天の気を過度に消耗することは何かと言いますと、以下の三つに集約されます。

(1) 飲食
(2) 労倦
(3) 房事過度

(1)の飲食は、“適切な食事をする”ということです。偏食をせず、また冷たいものを摂り過ぎないようにするなど、飲食の摂り方すべてについてです。具体的な内容については、当ブログのカテゴリー[食材・食事・食育]にありますので、そちらを御参考にしてください。
(2)の労倦とは、過度な重労働、過度な運動、過度な精神的なストレスを指します。
(3)の房事とは、セックスのことを指します。先天の気の「精」とは、「精力」にも通じますので、過度な房事は精を消耗することになります。

 この3つが「先天の気」を過度に消耗することにつながりますので、まずはこの三点に注意しておくことが養生の第一歩になります。過度な消耗となる不養生な生活と養生のある生活は下の表のように表裏一体です。まずは、以上の3点を元に、生活環境を振り返ってみてください。


 養生な生活(○)        不養生な生活(×)
 ―――――――――――――――――――――
 適切な飲食      ←→  偏った食事
 ―――――――――――――――――――――
 適切な労働や運動 ←→  過度な労働や運動
 ―――――――――――――――――――――
 適切な房事      ←→  過度な房事
 ―――――――――――――――――――――

 明日は、消耗していく先天の気を補う後天の気について述べていきます。


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養生とは(1) -先天の気と後天の気-

 昨日は「養生書」というものについてお話しをしました。
 しょうしょう「養生」と言いますと古臭く、特に若い世代にはピンとこない言葉に思われるかもしれません。しかし、この「養生」とは、呼んで字の如く、“生を養う”と読むことができますので、より健康に、より充実した生活を送る知恵がそこには含まれていると思います。

 それでは、「養生」とはどのようなことをさすのでしょうか?
 この養生を説明するためには、まず、「先天の気」と「後天の気」というものを知っていただく必要がありますので、本日はこの二つを書きたいと思います。

 まず「先天の気」です。
 この「先天の気」とは、お父さんとお母さんからいただいた生命力の根源のようなものです。現代医学で説明しますと、お父さんの精子とお母さんの卵子が結合し、その瞬間から核分裂が始まり生命が誕生します。これを東洋医学では、以下のように説明しています。

霊枢・決気篇
「両神相打.合而成形.常先身生.是謂.」
(父母の両者の神(生命の元)が相打ち、合体して形を成していく。つねにまず身が生じ、これをという)
霊枢・経脈篇
「人始生.先成.精成而脳髄生.」
(人体が生じ始めるとき、まずをなす。精が形成されると脳髄が生じる)

 この文章に出てくる「精」というものが、「先天の気」です。この文章でもお分かりいただけると思いますが、生命が誕生したときの最初の“かたち”が「精」であり、「先天の気」です。
 この先天の気は、腎に内蔵されていますが、残念なことに日々の生活の中で消耗していってしまいます。生命活動にとても大切な「精」ですから、これが消耗して消えてしまっては、健康な生活は送れません。
 そこで、この先天の気の消耗を抑えることが、養生にとってはまず大事なことになってきます。そして、この消耗した部分を補うことが必要になりますが、この補いをするのが「後天の気」ということになります。

 明日は「先天の気」について少し補足してお話しをしたいと思います。


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養生書

 私が日々の臨床で参考にしております古医書の代表格は、やはり基本となる『黄帝内経・素問』『黄帝内経・霊枢』『難経』といったものですが、これらには病理学・生理学・解剖学・鍼灸の技術論など、人体にまつわることから治療学まで、鍼灸治療・東洋医学にまつわる様々なことを網羅しております。
 最近では、一般の人も読みやすいようにと、漫画で解説したものもありますが、しかし、その全体像を捉えるのは難しいものがあります。ましてや、それを実践的体系として活かすことは、我々専門家でも難しいものがあります。 

 この難しさは古の医家たちも同様だったのでしょう。この基本となる古医書から、歴代の有名医家たちは、たくさんの注釈書を書いております。本文を項目ごとに分類し直して注釈を加えたものや、本文の順序そのままに注釈を加えたものなど、様々あります。そして基本の古医書を元に、あるテーマで人体を見つめなおした本など、その発展系はいろいろに展開しています。そして現在もまた、それを継承し、“治せる医療”へとつなげるべく、古医書を紐解くことを多くの鍼灸師がしております。

 こういった古医書を紐解く歴史の中で、「予防」「未病」「治療」という三つの概念が時代とともに明確になっていきました。そして、特に「予防」「未病」といった部分に注目して編集されたものを「養生書」といいます。
 そして、特にその養生の中でも、食事に注目して編集された本が、本草書であったり、『飲膳正要』のような薬膳の本であったりします。そして、導引(どういん)といった健康体操を中心にした養生書もあります。
 日本で言えば、貝原益軒の『養生訓』などは最も知れ渡った養生書の一つではないでしょうか。改めてこの貝原益軒の『養生訓』を読みますと、現代にも活かすことができる先人の知恵を感じます。健康で長生きをするということは、古代から現代までずっと求められているものなのでしょう。

 「養生」と言うとどことなく古臭い言い方かもしれませんが、健康的な生活をし、未病を治し、病を防ぐ生活習慣のことですから、古臭いと思わず、「養生」という言葉もまた復活するといいと思います。それか、別の言葉でもっとうまく表現できたらいいと思います。そうすることで、古代から続く養生の知恵が、現代にも活かされることを願っています。



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東洋医学は自然科学か?人文科学か?

 高校に入学しますと、そろそろ大学進学を考えます。そのとき、自分は理系向きなのか、文系向きなのかと、自分の成績や希望の進路と相談しながらあれこれと方向を考えていきます。

 東洋医学というものも、果たして理系的学問(自然科学)なのか?文系的学問(人文科学)なのか?という面があります。
 私含めて、鍼灸学校に来ている方達は、様々な職を経験してきた人や、理系・文系問わず様々な方面からやってきます。

 東洋医学・鍼灸医療は、人間の身体を扱います。人間の身体は自然の産物ですし、自然を扱う自然科学であります。理系的な要素を多く含み、身体や病気を観察するという理系的な発想が求められるのは当然です。
 しかし同時に、東洋医学は伝統医療でもあります。特に私どもがやっている古典的な鍼灸医療の場合、古い文献を読むことが必要になってきます。そして、その医療体系の背景にある東洋思想も知っておかなくてはなりません。また、こういった東洋思想をしっかりと把握しておくことが、東洋医学から見た身体への視点を得ることにもなりますので、東洋医学・鍼灸医療という自然科学を把握することにも役に立ちます。

 高校時代、理系・文系と色分けされますが、しかし、この色分けは受験的なもので、本来人間の能力には理系・文系の区別はないのではないかと思います。そういった意味で、東洋医学は自然科学的な面をもち、そして人文科学的な面も兼ねており、まさに、東洋医学が理想とする全体的な視点がこういったところにも現れているのではないかと思います。

 

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東洋医学という名称が含む範囲とは?

 一般的に東洋医学と言いますと、鍼灸・湯液(=漢方薬)を思い浮かべると思いますが、これらは中国発祥の医療体系ですので、現在我々が使っている“東洋医学”という名称の範囲は、ほぼイコール“中国伝統医学”と言っていいかもしれません。
 しかし、東洋医学という名称の“東洋”とは、広くアジア全体を指す言葉ですので、広く言えば、インド・チベットなども含みますので、インドのアーユルベーダ、チベットの医学も含み、さらにはミャンマーやタイ、インドネシアなどにも伝わる伝統医療もまた、広い意味での東洋医学の範疇に入ると思います。
 このように、実は“東洋医学”という名称は曖昧であったりします。しかし、一般的に“東洋医学”と言いますと、中国の伝統的な医療を指しますので、改めて別の名称を設けることなく、当院のブログやHPでも東洋医学という名称を使うときは、“中国由来の伝統医療”を指しております。
 またより限定するときなどには、鍼灸治療、鍼灸医学と呼ばせていただくことがあります。これらの名称が出てきたときは、より狭い範囲での“東洋医学”のお話しをしているとお考え下さい。
 

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玉ねぎ(2)

 昨日の続きで「玉ねぎ」の紹介です。

 玉ねぎの最大の特徴は、解毒作用です。
 玉ねぎにはセレン、グルタチオンと呼ばれる物質が含まれますが、これは肝臓にある解毒酵素を活性化してくれるものです。また、ケルセチンというものも入っていますが、これは有害物質をキャッチする成分でもあります。そしてこれらの物質が有効に働きますと、血液がきれいになります。血液がきれいになるということは、新しい物質を各処に届けて、老廃物を取り除くという血液の作用が良くなることにつながりますので、身体の調子を整えるのにちょうどいい食材ということになります。

 『本草綱目』によりますと、「身体の中を温める」とあります。そして、「消化を助け、五臓の気が足らないのを利する」と書いてあります。これはまさに、血液がきれいになることを表現していると思います。また、「蟲(むし)を殺す」ともありますので、身体の中にある毒を殺す、解毒作用も意識されていたのかもしれません。

 解毒作用を期待するのであれば、一日四分の一個は食べるのが良いということです。
 特にこの季節は玉ねぎの旬になり、力を発揮する季節になりますので、毎食の食材に加えてみてください。


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