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表参道・青山エリアにある源保堂鍼灸院のブログです。東洋医学・健康の話しをはじめ、治療院の日常、堂主・スタッフの情景などを綴っています。


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玉ねぎ(1)

 “医食同源”という言葉がありますように、食は健康の第一です。そこで定期的に当ブログ「鍼たま」や治療院内の掲示板では、旬にあわせて食材を紹介しています。食材や食事に関する記事も増えてきたので、昨日のカテゴリー分けの作業では、調べやすいように改めて「食材・食事・食育」というものを設けました。

 最近では5月16日の記事でにんにくを紹介しましたが、実はにんにくの前に、玉ねぎを紹介しようと思っていました。しかし、玉ねぎの古名がいま一つわからず、先送りしました。

 食材の紹介をするときに利用する古医書『本草綱目』には、最初に図版がついています。その図版をぱらぱらめくりますと、玉ねぎのようなものがみつかりました。

 それはこんな画でした・・・
tamanegi.jpg

 この画は玉ねぎに見えなくもないのですが、念には念を入れて玉ねぎの古い呼び名を調べてみました。しかし、どうもはっきりしませんでした。不確かな情報で載せるのもはばかれたので、保留にしてにんにくを先に載せることにしました。

 その後四国出張へ行った折、お世話になっている患者様の工場で働いている中国人の方に聞いてみました。
 そこで教えていただいたのですが、この画のタイトルにある「胡葱」は、玉ねぎではないそうで、「では胡葱とは何ですか?」とさらに尋ねると「わかりません・・・」ということでした。
 そして、画の中にある「回回葱」について尋ねると、「これは玉ねぎです。」と教えてくれました。

 ネットで調べてみますと、「胡葱」を玉ねぎとしているものもありましたが、エシャロットとしているものもあり、はっきりとしません。また、「回回葱」についても、いまひとつ分かりません。

 玉ねぎについて調べてみますと、古い呼び名と現代の呼び名が錯綜しているようにも思いますが、現在でも玉ねぎを「回回葱」と呼ぶそうなので、この「回回葱」の記述を元に、玉ねぎを紹介していきたいと思います。

(つづく)

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カテゴリー分け

 昼休みを利用して、当ブログ『続・鍼たま』の記事のカテゴリーを、少し細かくし、ツリー構造で分けました。
 ブログをはじめて2年目に入りましたが、東洋医学のお話しからパワースポット、映画など記事の内容も増えてきました。そこで、当ブログを御覧になっている方から、カテゴリーが不十分というご指摘を受けておりました。この度便利なプラグインを見つけ、右の欄にありますように、カテゴリーを分けてみました。どうかご活用下さい。

 一年も折り返しに近づいています。
 振り返ってみますと、半年ぐらい経ちますと、ちょうど印刷物が切れたり、備品が傷んだりと、いろいろと補充する必要が出てきます。こういった機会に、また改めて大掃除をしたり、快適な空間作りのためにどういしたらいいかと、いろいろと考えたりします。

 ブログのカテゴリー分けも、ちょうどそんな折り返しの時期に、頭の整理になったかなとも思います。

 これからも『続・鍼たま』をよろしくお願いいたします。



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若冲展 (5) 龍図

『龍図』 伊藤若冲
                jyakutyu7.jpg
 今回のこの『若冲展』では、煌びやかな33幅の画に辿り着く前に、若冲が描いた水墨画も展示されています。水墨画の若冲も、とても素敵な作品が多くあります。
 その中の一枚がこの「龍図」です。
 くねらせた動きの躍動感と、龍の表情とが特徴的です。龍と言いますと、何やら黒雲と雷の中から現れてきそうなおどろおどろした怖さがありますが、この龍図は怖さというよりは、親しみやすさと面白さが混在しているように思います。動きからは、これから成長していくようなバネを感じます。

 相国寺のミュージアムショップに、この「龍図」の手ぬぐいがありました。他にも手ぬぐいはいくつかありましたが、私はこの「龍図」を選びました。
 まだ鍼灸一筋ではなかった頃、按摩をやっていたことがあります。按摩の施術には手ぬぐいが使われるのですが、そのために、各地で手ぬぐいを購入していたことがあります。手ぬぐいというのもまた、日本の文化の粋の一つなのかという感じもあり、按摩という実践用にいくつも購入していました。
 しかしさすがにこの「龍図」の手ぬぐいは、使うことがためらわれます。近いうち手ぬぐい用の額を購入し、治療院の玄関スペースに飾ろうかと思っています。若冲の本物を手にすることはまずできないでしょう・・。せめて手ぬぐいだけでも、ご覧いただけたらと思います・・。



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若冲展 (4) 秋塘群雀図

『秋塘群雀図』 伊藤若冲
jyakutyu5.jpg

 たくさんの雀が飛んでいる秋の風景です。
 収穫の秋、稲穂が実っています。その稲穂目がけてたくさんの雀が飛来してきます。長い時間をかけてようやく実った稲穂を掠めにくる雀は、農家の方から見たら害鳥かもしれません。この若冲の画でも、下の方では雀が稲穂をついばんでいます。
 しかし、この画からは、稲穂を掠め取る“害鳥”のイメージはありません。現に画の中では稲穂をついばんでいるというのに・・・。むしろ、自然と人間の間にあるユーモラスな関係を感じてしまいます。

 せっかく実った稲穂をついばまれる。
 それを見た農家の方が、
「まったくしょうがねえなー、雀の野郎達よ~」と、半ば諦めたような、そしてどことなく楽しんでいるような、そんな声が聞こえてくるような気がします。

 さらに、もしかしたら、この多くの雀は、我々人間を象徴しているのでしょうか・・・。多くの中の一人である我(われ)、我の集合である社会、そしてその営み・・・。

jyakutyu6.jpg

 まるでパソコンのカット&ペーストで貼り合わせたかのような雀のシンメトリー。
 リズミカルな構図の中に、一人際立つ白い雀。
 一体この雀は、何を意味しているのでしょうか。
 若冲のことです・・・きっとこの雀にも何かを込めたのでしょう。
 一体何を意味しているのでしょうか・・・。
 一体何を、現代の我々に投げかけようとしたのでしょうか・・・。



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若冲展 (3) 老松白鳳図

『老松白鳳図』 伊藤若冲
jyakutyu3.jpg


 若冲は“鳥の画家”と言っていいほど、たくさんの鳥の画を残しています。有名なのは鶏ですが、今日御紹介するのは想像上の鳥である、白鳳の画です。
 鳳凰(ほうおう)は、天使が現れる吉兆として知られています。権力の象徴、幸運の瑞鳥です。正式な元号ではありませんが、飛鳥時代の後に続く時代は白鳳時代と称されたりもします。

 若冲のこの白鳳図も、とても幸せで煌びやかなものです。絵を観ていますと、優美に、そして軽やかに全身の羽を自由自在に動かして、今にも画から抜け出してきそうな感じがしてしまいます。

 白鳳の羽の先を見てください。
jyakutyu4.jpg

 見事なハートマークになっています。
 そしてご丁寧に、さらにわくわくさせてくれるかのようなグラデーションまで入っています。
 この時代(江戸時代中期)ハートマークなんかなかったはずなのに・・・。前回のブログでも書きましたが、その時代になかったにも拘わらず、若冲の想像力は時代を超えてすでに画面の中にあります。その若冲の並外れた想像力は、まさに宇宙人です。
 ハートマークを揺らしながら歩いてくる白鳳に、いつか出会えるような感じがします。ゆらゆらとハートマークが左右前後に動き出してきました・・・。


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相国寺・若冲展(2)

『群魚図(鯛)』 伊藤若冲
jyakutyu1.jpg

 この絵を観て、思わずつぶやきました・・・。
 
 「泳いでいる・・・」

画の前に立ちますと、
まるで水族館にいるような感じです。
まるで写真入の図鑑を見ているような感じです。

 若冲が生きた時代、水族館も写真入の図鑑もありません。しかし、まるで若冲が水族館を見ていたかのように、魚が泳ぐ姿。そして、写真入りの図鑑でもあったかのように描かれた、詳細で細密な魚の画。
 水族館でも、図鑑でもない、紛れもなく、伊藤若冲が作り出した“若冲水族館”。
 「全ての存在に仏性がある・・・」その禅的仏教観の下、水の中の生き物にも全て、仏性が込められていると細密に伝えたかったのかもしれません。特に若冲は水墨画でもエイをよく描いていますが、他とはだいぶかけ離れた変わった形に、神仏の造形美を感じ取ったのかもしれません。

jyakutyu2.jpg

これは鯛のお腹のアップです。印刷物なので分かりずらいのですが、うろこ一枚一枚を丹念に描きあげています。細密かつ先生な作業の連続です。若冲にとっては、鱗一つ一つは単なる物質や模様ではなく、仏性がこもった芸術品に見えたのではないでしょうか。そして、小さな部分としてのミクロの世界が重なっていくことで、大きな全体としてのマクロの世界が築き上げられるように、ミクロとマクロは表裏一体である、大宇宙と小宇宙の相関関係をこの画から感じることができます。


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相国寺・若冲展 (1)

 先日四国出張の帰り、京都に寄ってきました。目的は、相国寺で開催されている「若冲展」を観に行くことでした。

 伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)という江戸中期の絵師をご存知でしょうか?私も昨年友達に紹介されるまでは知らなかったのですが、昨年発売された雑誌ブルータスの特集記事を読んで、瞬く間にファンになりました。とても細かく描かれた細密な絵があるかと思えば、とぼけた感じの素朴な水墨画も描いており、そのどちらもが観る者を魅了してやみません。とにかく観ていると、「すごい!」という言葉しか出てきません。色といい、絵の構成といい、江戸時代中期という時代背景を考えれば、まさに異端。ひょっとしたらこの人は宇宙からやってきた宇宙人なのではないかと思ってしまいます。そして不思議なのは、ここまで異様で斬新な世界を築きつつ、若冲の描く世界には、日本画の持つ雰囲気もしっかりと同居しています。

 何が彼をここまで駆り立てたのでしょうか。
 若冲は、相国寺の第百十三世住持の大典禅師(梅荘顕常)を慕い、禅の修業にも励んだそうです。若冲が、自ら描く絵の中に、この禅の思想を込めなかった訳がないと思います。ここまで完璧に、そして周密に描いていくことに、若冲なりの禅的世界観があったのではないでしょうか。

 若冲が40代前半から約10年間の歳月をかけて描いた30幅の「動植綵絵」。高価な絵の具をふんだんに使った作品群です。これらは、明治の廃仏毀釈により相国寺から離れてしまいました。今回、相国寺開基・足利義満の600年忌を記念して30幅の「動植綵絵」が里帰りし、120年ぶりに相国寺蔵・若冲作の釈迦三尊像と再会を果たしました。
 展覧会メインの会場には、釈迦三尊像と30幅の「動植綵絵」が全て並んでいます。これは120年ぶりの奇跡とも言えるのではないでしょうか。まるで昨日完成したかのような色褪せていない若冲の33幅の絵が、一つの会場に集まっている姿は、森羅万象を手中にしてしまったような、そんな壮観な世界になっています。

 お時間がありましたら、是非とも京都まで足を伸ばして、伊藤若冲の世界を堪能してみてください。


【関連情報】
□ 若冲展 釈迦三尊像と動植綵絵120年ぶりの再会
□ 相国寺



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カーブミラーに写った夕陽

magarikadojpg.jpg

四国出張に行ってきました。

夕方の海を観に、
津田の松原へ行く途中、
カーブミラーに夕陽が写り込んでいました。
今日一日が過ぎ去りようとする中、
明日はどこへ行くのかと、
カーブミラーの夕陽が尋ねてきます。

私は答えました。

“朝日が昇る方へ向かうだけさ・・・”



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西洋医学と東洋医学の使い分け(5) 東洋医学に求められるもの

 「西洋医学と東洋医学の使い分け」と名づけてブログを書いてきましたが、それでは、これからの時代に東洋医学に期待されているのはどこなのでしょうか?
 「相互補完」の項で出しました図をもう一度ここで出してみます。
sougohokan.jpg

 西洋医学、東洋医学が相互に補い合う、そして、その得意な分野に合わせて患者様にも両者を選択していただく。このような相互の選択が自然にできるようになると、全体として一つの医療ができるように思います。
 西洋医学に対峙しながら、その独自性と医療としての効果をもっている東洋医学を、身近なものとして、そして信頼されるものとして利用していただくには、やはり鍼灸師一人一人の資質が求められているように思います。
 医療という中にある西洋と東洋の両翼。その一端を担う者として、その責任を重く感じ、日々の臨床に打ち込みたいと思います。


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西洋医学と東洋医学の使い分け(4) 東洋医学の不得意分野

 昨日は東洋医学の得意分野を挙げました。
 今日は、東洋医学の不得意分野を挙げておきます。このような東洋医学の不得意分野は、西洋医学の得意分野でもありますので、参考にしてみてください。

東洋医学の不得意分野

* 手術の必要なもの
癌をはじめとして、手術が必要なものには東洋医学は不向きです。
* 急を要する疾患
心臓発作、脳梗塞のように、急を要する疾患は西洋医学の力が必要です。
* 伝染性の病
インフルエンザも含め、伝染性の病は症状の進み方が早いので、西洋医学での治療がいいと思います。東洋医学は、伝染性の病に罹らないように、予防的な分野で効果が出ます。
* 骨折・切り傷などをした場合
骨折の後遺症には鍼灸は効果がありますが、骨折直後の整復は対応できません。また、切り傷などの場合も、東洋医学よりも西洋医学のほうが良いようです。
* 遺伝的なもの
遺伝的なものでも、生活習慣の改善で良くなるものであれば、鍼灸でも対応できますが、それ以外の先天的なものは効果がないことが多いようです。

以上いくつか挙げさせていただきましたが、ここに挙げたものは、鍼灸治療全般に言われている不得意分野です。鍼灸の先生の中には、様々な治験を持っている方もいらっしゃいますので、可能な場合もあります。直接お尋ねになってみることをお奨めいたします。



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西洋医学と東洋医学の使い分け(3) 東洋医学の利点

 昨日は西洋医学と東洋医学がお互いに利点と弱点を認め合い、お互いの利点と弱点を補完するといいのでは、と提案させていただきました。この提案は、医療を受ける側から見ますと、“症状や状態に合わせて使い分けをする”という選択をする必要があります。
 そこで今日は、東洋医学の利点(得意分野)を挙げて、西洋医学か東洋医学かの選択の援けになればと思います。東洋医学は、現在一般的に思われている以上に様々な疾患に効果を発揮しますが、ここでは特に東洋医学が得意としているもの、その特徴についてあげておこうと思います。

東洋医学の利点と得意分野

* 予防
鍼灸治療の効果の一つとして、免疫力の向上があります。これは、普段から病にかかりにくい身体にしておくことにつながります。
* 未病の治療
まだ病になってはいないが、体調が悪い状態への治療。このときは、西洋医学の検査などでは異常が見られず、西洋医学では治療法がほとんどありまえん。
* 身体の凝り
身体の凝りは、気血の巡りが悪いこと、水分の停滞でおきます。この両者を考慮に入れた東洋医学は凝りに効果が出ます。
* 腰痛・首痛・膝痛など運動器の痛み
このような運動器の痛みは、西洋医学では今のところ湿布をするくらいしか対応がありません。鍼灸の場合は、昔から知られているように、こういった運動器の痛みにはかなりの効果が上がっています。
* 体質改善・体力向上
身体全体を調整するので、体質改善・体力向上に役立ちます。だるさや倦怠感、疲れがとれなくなったなど、こういったものにも効果があります。
* ストレスの除去・精神的な安定
鍼灸治療にはリラクゼーションの効果もあるので、ストレスを取り除くにも効果があります。また、東洋医学の五臓論(身体の仕組みを説いた生理学)では、各臓器に精神的な性格の配当がされています。治療を続けて五臓が整いますと、精神的な安定にもつながっていきます。
* ホルモンのバランス
特に女性の病につながるホルモンバランスは、鍼灸治療の効果がよく発揮されます。生理痛、生理に伴う不快症状、月経前症候群、生理不順、不妊症など。
* 薬の副作用が出やすい方へ
薬には必ず副作用というものが大なり小なりあります。この副作用が強く出る場合、薬の服用ができない場合もあります。このように、薬物投与に敏感な方は、鍼灸治療が合うことがあります。
* その他
この他にも様々な効果がありますが、西洋医学よりも東洋医学が得意とされる分野を主に挙げました。他の症状がありましても、対応可能な場合が多いのでお問合せ下さい。



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西洋医学と東洋医学の使い分け(2) 相互補完として

 昨日のブログで、西洋医学と東洋医学の「統合」に疑問を投げかけました。決してそれも不可能なことではないと思いますが、“お互いのいいとこ取り”をするという考えの統合医療では、いいとこ以外の“捨てる部分”もあるので、統合は難しいのでは、ということです。
 それではどんな関係がいいのでしょうか?
 私は、お互いのいいところを認め合い、お互いのいいところ、得意分野を取り入れ、不得意分野をもう一方の医療で補うという、相互補完的な関係がいいのではないかと思います。
 西洋医学、東洋医学、それぞれに利点があり、それぞれに弱点があります。それをお互いに認め合うことで、お互いで足りないところを補い合うという関係が生まれるのではないでしょうか。

sougohokan.jpg

 
 このような関係で考えてみますと、西洋医学も東洋医学もそれぞれ一つの柱として立っている必要があります。それには、やはり東洋医学を志すものは、東洋医学としての一つの体系をしっかりと身につける必要があります。そして、東洋医学の利点をしっかりと把握しておくことが大切になってくるのではないでしょうか。

 “東洋医学”という言葉を目にする機会が多くなりましたが、これから東洋医学を受けてみたいと思っていらっしゃる方は、受けようと思っている施術所などがありましたら、そこのどこに“東洋医学らしさ”があるか、今一度問合せしてみるのもいいかもしれません。



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西洋医学と東洋医学の使い分け(1) 統合医療は可能か?

 一昨日のブログで、鍼灸の普及についてお話しをしました。西洋医学に比べて、東洋医学はどのように思われているのでしょうか。そして、これから西洋医学と東洋医学はどのような関係で進んでいくのでしょうか。

 西洋医学と東洋医学は、同じ人間の身体を扱いながら、その視点の違いにより治療方法や治療方針が異なります。身体を見つめ、身体を治すという同じ目的を持った医療でありながら、このように二つの世界があるのは考えてみるとおかしなことかもしれません。もしどちらかが医療として完璧であれば、答えは一つです。他は存在する必要はありません。しかし現在のところ、医療全体という視点で見た場合、このように西洋医学と東洋医学が並んで存在しており、それぞれに効果を出しており、それぞれに実績を積んでいます。東洋医学はまだ科学的証明が難しいので、医療として認められるには弱いところがあるのですが、現にこのように二つの医療が存在していることは、どちらも医療として求められているという現実的な証拠でもあると思います。

 このように医療には、大きく分けて西洋医学と東洋医学があり、それぞれに利点がありますが、そこで、それならば両者のいいところだけを取って、統合してみたらどうだろうという動きも増えています。
 しかし、私が思うに、この“いいところだけを取る”というのがなかなか難しいのではないかと思うのです。“いいところを取る”ということは、逆に言えば“不得意なところを捨てる”ということになります。
 このように“捨てる”部分が出てくるわけですが、どこまで捨てていいかという判断は、実は西洋医学の人からも、東洋医学の人からも、分からない部分が多くあると思います。
 例えば東洋医学には、季節の巡りなどに合わせる視点があり、これは運気論と総称されています。一方西洋医学にはこのような考え方はありませんので、こういった東洋医学の思想は、真っ先に不必要なものに挙げられるのではないでしょうか。しかし、天地人が一つの相関関係で動いているというのが東洋医学の大切な視点ですから、ここを軽んじることはできませんし、ましてや捨てることなどできません。
 このように、“いいところを取り”“不必要なものは捨てる”という取捨選択は、とても難しいことです。そして、このような難しさをたとえクリアできたとして、果たして患者さんにとって必要な医療が提供できるのか?という根本的な疑問も残ります。

 このあたりの疑問について、少々考えてみました・・・。(つづく)

 
 

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音楽 『All Things Must Pass』 ジョージ・ハリスン

オール・シングス・マスト・パス ~ニュー・センチュリー・エディション~ オール・シングス・マスト・パス ~ニュー・センチュリー・エディション~
ジョージ・ハリスン (2001/01/24)
東芝EMI
このCDの詳細を見る


 “No music, No life”とはタワーレコードのキャッチフレーズ。
 音楽によって心を洗われたり、活力を得たり、人生の曲がり角で勇気をもらった経験がある方なら、このキャッチフレーズがズシーンと心に響くのではないでしょうか。かくいう私もそのうちの一人で、これまでも歌や音楽が助けてくれたことは数限りなくあります。そしてこれからも音楽は我々を楽しませ、励ましてくれるものではないでしょうか。

 今日冒頭に紹介しましたジョージ・ハリスンの『All Things Must Pass』もまた、励ましの歌の一つです。ビートルズ解散後、これまでポール、ジョンの陰に隠れ、常に“ビートルズ第3の男”といわれたジョージが、ビートルズ時代にできなかったことを全て注ぎ込んだアルバムです。内容もボリュームも、充実しています。

 中でも私は『My Sweet Load』が好きです。出だしは少し重めのカッティング・ギターで始まりますが、印象的なフレーズが鳴り響くと、一気に幸福のテンションが高まる感じです。
 歌詞の中ではクリシュナという言葉が出てきますが、これはインドの神様です。インド音楽に傾倒していたジョージならではですが、このクリシュナという神様に全てを委ねていく、そういった高みに近づいた恍惚感、安心感みたいなものを感じます。ジョージにとってはインドというものにとても親しみがあったのでしょうか。

 この『My Seet Load』ですが、実はいわくがあります。
 当時ジョージは、この曲は盗作だと訴えられました。しかしジョージは闘わずにあっさり認めたといいます。事実はどうか分かりませんが、ジョージにとってはそんなことはどうでもよかったのかもしれませんし、神様に捧げた曲ですから、争い事は避けたのかもしれません。YouTubeの当時の映像を見ると、そんな感じがします。

 忌野清志郎は当時このニュースを聞いて、部屋に貼っていたレット・イット・ビーのポスターのジョージのところをマジックで×をつけてたそうです。友人の泉谷しげるが部屋を訪ねたときに、
「どうして大好きなビートルズに×をつけるんだ?」と聞くと、
「ビートルズは人真似なんてしない。だから盗作をしたジョージはビートルズじゃない。」と言ったそうです。ビートルズのポスターにマジックで×をつける清志郎もすごいですよね・・・。やはり一流は一流を知るということでしょうか、やることが違います。

 アルバムタイトルと同名曲『All Things Must Pass』他、ボブ・ディランとの共作『If Not For You』なども必聴です。
 “No Music No Life”の一枚に是非。



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鍼灸の普及

 先日定食屋さんで食事をしていると、たまたま隣に居合わせたグループが、鍼灸の話しをし始めました。聞こうと思っているわけではないのですが、自分の専門分野ですので、自然とそのグループの話し声が耳に入ってきてしまいます。

 そこでは、要約するとこんな会話が繰り広げられていました。
“ツボって言うのは、結局刺激だけなんだよね”
“この間鍼に行ったんだけど、たくさん打たれてけっこう(鍼が)痛いところもあったんだよねー”
“痛いだけで意外と効いてないんじゃないの~。”

 正直絶句しました。
 まだまだ鍼灸は正しい方向に伝わっていないのだなと思いました。
 当院のホームページのコラム『東洋医学って何?』の初期の頃にも書きましたが、まだまだ鍼灸は“ツボ刺激療法”というイメージだけしか伝わっていないのでしょうか・・・。

 たまたま座った席で、たまたまこのような話を聞くのも、これもまた縁かもしれません。自分に必要があって、こういうお話を聞いたのかもしれません。
 さすがにその席では何も言わずに席を後にしましたが、心の中では、“まだまだやることがいっぱいある”“まだまだ鍼灸の普及をしていかなくては・・・”という思いで一杯になりました。
 今後もブログなどを通して、鍼灸の普及、そしてその先にある皆様の健康と健やかな生活をもっともっと実現していきたいと思いました。


【関連情報】
□ 表参道・青山・源保堂鍼灸院HP『コラム・東洋医学って何?』


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5月四国出張のお知らせ

◇◇ 5月の四国出張治療 ◇◇

◎ 5月20日(日)~22日(火)
四国出張のためこの期間、治療院はお休みいたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、どうかよろしくお願いいたします。

                 源保堂鍼灸院 院長 瀬戸郁保


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にんにく(葫・大蒜)

 GWが明けてから、暑い日々も増えてまいりました。6月には衣替えもあります。
 これから暑い夏になりますと、身体の活動量も増え、疲労がたまりやすくなります。また6月の梅雨の時期も、蒸し暑さが増し、身体がだるくなることがあります。このようなとき、にんにくを食べてみるのはいかがでしょうか。

 ニンニク特有の臭いは、アリシンという栄養素ですが、これはビタミンB1の吸収をよくしてくれるものです。ビタミンB1は、糖質の分解を助ける酵素で、疲労回復にとても効果があります。

 『本草綱目』のニンニク(葫)の記述にも「消穀.化肉.」とありますが、これは飲食物の消化吸収を促すという意味と解釈することができ、疲労回復・新陳代謝にもいいことが昔から知られています。また、「除風邪.殺毒気.」とありますので、免疫力を高め、夏風邪などの防止にもなることがわかります。『本草綱目』のにんにくの項目を開いて見ますと、かなり多く記述されています。『本草綱目』が書かれたのは明の時代ですが、すでにその時代にはにんにくの効果がたくさん知られていたようです。

 臭いがきつく、回りにも迷惑をかけてしまいますが、疲労がたまっているときには、どうか料理に少し入れてみてください。

※ にんにくは生で食べたり、空腹時の最初に食べますと、胃壁を壊しますので、注意しながら食べてください。

 

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荒れる一年

 今朝、とてもいい天気になると思ったら、たちまち雲が広がり、ゴロゴロと雷が鳴り出しました。そして大きな雨粒が落ちてきました。天気予報では雨は降らないということでしたが、短時間でかなりの雨が降りました。
 今年は春先から天気が落ち着かず、最近は急に天気が崩れることも珍しくありません。そして、今日は気温が少し下がるなど、体温調整をするのも大変です。
 天地人の相関思想の東洋医学の立場から見ますと、この天気が荒れる模様のこの一年は、それにあわせてからだの調子も崩れがちです。梅雨が訪れ、本格的な暑い夏が来る前に、今から身体のメンテナンスをしっかりしておきましょう。



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黄帝について

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黄帝像 

 このブログでもたびたび出てくる『黄帝内経(こうていだいけい)』という書物。この書物は、東洋医学の原典であり、ほぼ全ての古医書のルーツであります。
 この『黄帝内経』という書名にある「黄帝(こうてい)」とは、人物の名前です。その姓を周といい、軒轅(けんえん)氏または有熊(ゆうゆう)氏とも称される方で、中国という国の大本を作ったルーツの一人とされています。夏王朝の前の五帝時代の一人です。その業績などから想像されてきたイメージは、冒頭に掲げました画のような感じです。
 中国最古の正史である『史記』を書いた司馬遷は、この黄帝を含む五帝時代は実際の人物であるとして、ここから書き始めていますが、実在の人物であるというよりは、伝説上の人物であり、その時代を象徴する代名詞的な存在というのが現在の見解です。この五帝時代は、農業を始めとする生産技術が飛躍的に向上し、武器や車輪が発明されるなど、様々な進歩発展がありました。このような進歩発展の姿を、偉大な時代として讃えるために、黄帝という架空の名称を付けたのかも知れません。中でもこの黄帝は、「黄」という中央の色がつけられているので、最も功績のあったという意味を含んでいます。
 東洋医学の原典である『黄帝内経』もまた、この伝説上の黄帝の名前を冠しているのですから、最も古く、最も権威のある医学書として受け継がれてきました。その『黄帝内経』を多くの医家が注釈をつけ、そしてまた現在も我々がそれを読み・・・。時代は繰り返されていますが、見つめる先にある人体の構造もまた、ずっと変わらず同じように営まれています。だからこそ、この『黄帝内経』を基にした東洋医学もまた、現在に生きているのだと改めて思うのでした。
 


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神田祭(5月10日~14日)

 昨日は土曜日でしたので、夕方前に仕事を終えて、神保町・御茶ノ水にある古本屋へ向かいました。
 御茶ノ水で下車しますと、「神田祭」という提灯がぶら下がっていました。そして、相撲の呼び込み(正式に何とお呼びするのか分かりませんが)のような方達が、数人太鼓を叩きながら街を歩き、とても良く通る声で“相撲とは~♪”と呼び込みをしていました。

 “これは、行かなくては!”と心が騒ぎ、神田明神まで足を伸ばしたのは言うまでもありません。目的の本の購入も後回しにして、足は急いで神田明神に向かいました。

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 参道入り口はたくさんの人でいっぱいです。そしてところどころ半被とねじり鉢巻でお祭りモードに入った人も多く見られます。中には外国人の方もいらっしゃいました。

 調べてみますと、この神田祭はこの時期一週間かけて行うお祭りのようで、江戸っ子の粋がつまっているお祭りのようです。本日の日曜日は、神田明神の境内へおみこしがかつぎこまれるようです。

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 東京のど真ん中でかつがれるお神輿をみて、“東京って豊かだなぁ”と思いました。普段は仕事をする街というイメージしかありませんが、こうして伝統行事を見ていると、そこにはちゃんと地に足をつけた生活があることが分かります。お神輿が出発する前に、責任者のような方が挨拶をしていましたが、すでに顔は赤く、声もしゃがれていて、江戸っ子なんだな~と思いました。
 普段隠れがちな江戸風情を感じに、足を伸ばされてみてはいかがでしょうか。

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手当てからツボへ

 昨日は中国黄河文明のお話しと、鍼の萌芽を簡単にお話しさせていただきました。
 今日は引き続き、どうやってツボができたのか・・・というお話しです。

 頭をゴツンとしたとき、お母さんが飛んできて、「痛いの痛いの飛んで行け~」とやってくれたのを覚えていますか?あのとき不思議と痛みが消えるような気がしませんでしたか?そして、どこか安心感があるような・・・。
 このように、我々はとっさのときに、まず痛めたところに手をやって身体を労わります。痛いところを触っていると、少し落ち着くような感じがしますが、これがいわゆる「手当て」のはじまりです。
 このような本能的な手当てが行われていたことは想像に難くありません。そして、手のひらの柔らかさや暖かさがある人が、専門的に「手当て」をしていたこともあったかもしれません。
 こういったことを繰り返していくうちに、専門に手当てをしている人の中でも、より感覚の敏感な人は、ここを押したらこちらに響いたというような、身体の中のつながりを感じ取った人がいたのでしょう。そして、その経験を積み重なっていくうちに、どうやらある特定の部位を押すと、こっちの痛みや症状が取れるみたいだという結論に行き着き、そこから「ツボ」というものが発見されました。
 さらに時代が下り、陰陽思想や五行学説、天人相関説などともに、ツボの世界もさらに修正・増補されて現在のツボ・経絡というものが完成されていきました。

 小さいとき、母親にしてもらった「痛いの痛いの飛んで行け!」という魔法のような手当て。あの安心感とやさしさを実現できるよう、自分も鍼をしようと思っています。
 母の日を前に、母の手当てから、ツボというものを考えてみました・・・。


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中国古代文明と鍼の萌芽

 中国の文明の始まりは、世界史の授業でお馴染みの黄河文明です。
 黄河文明はエジプト文明、チグリス・ユーフラテス文明、インダス文明と並び、世界の四大文明の一つで、この四大文明は、同時代に異なる地域で発生した人類文明の発祥と言えます。

 その四大文明の一つである黄河文明は、紀元前5000年~紀元前4000年の間に発生し、展開されたと考えられています。考古学的区分で言えば新石器時代に分類され、石器や土器が盛んに作られた時代であります。
 この黄河文明の中をさらに分類しますと、仰韶(ヤンシャオ)文明と竜山(ロンシャン)文明に分けられます。前者の仰韶文明は彩色土器を特徴にしているため、彩陶文明ともいわれます。後者の竜山(ロンシャン)文明は、黒色土器を特徴にしているので黒陶文明とも言われています。黒陶は彩陶よりも高温で焼かれているので、文化は竜山文明のほうが高度と推測されており、竜山文明が後の文明といわれています。
 これら彩陶、黒陶の他に、砂を混入した丈夫なつくりの粗製土器がありましたが、灰褐色、赤褐色を呈していて灰陶、紅陶などと呼ばれており、主に煮焚き用、貯蔵用に使われていました。灰陶、紅陶の中には三足の土器である鼎や鬲(れき)といったものがりますが、この形は中国独自の器の形であります。

 こういった時代背景で、6、7000年前の新石器時代の遺跡からは様々な形の骨で作った骨鍼が発見されているそうです。この発見により、「鍼」という医療の萌芽は、この新石器時代にあるとも言われています。その他、砭石(へんせき)と呼ばれる鋭利な石器も発見されていますが、こちらは膿などを出すために用いられたもので、この砭石(へんせき)もまた、鍼灸治療の元になったと推測されています。このような鍼の萌芽が、後に骨鍼、竹鍼、陶器の破片で作った陶鍼などにつながったとされています。
 やがて金属の発見により、現在のような鍼が徐々に形作られたといわれています。

 6、7000年前の発明が、現在も脈々とつながってきたところが、鍼灸医療の歴史の重みと、歴史の評価ではないでしょうか。
 鍼治療を受けながら、遠い遠い歴史の旅を感じていただけたらと思います。



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野に咲く花

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『戦争は知らない』(作詞 寺山修司)

野に咲く花の 名前は知らない
だけども 野に咲く花が好き
帽子にいっぱい つみゆけば
なぜか 涙が 涙が出るの
 ・
 ・
 ・


 昨日お昼休みに外に出ると、外はすでに夏の陽射しがはじまっていました。
 道を歩いていると、コンクリートの間から赤いお花が出ていました。赤といっても、真っ赤というよりは朱色のような赤。こんなところにも咲いているんだなぁと、道を歩きながらホッと一息です。

この花の名前を私は知りません・・・。
しかし、名前は知らなくても、道行く人を楽しませてくれます。

小さな自然に、大きな力を感じるお昼でした。

 

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Q.こり(凝り)って何ですか?

A. 多くは身体の中の水分の停滞です。

 肩こり、首のこり、背中のこりなど、「こり」は身体の様々なところに出現し、それが原因となって頭痛を起こしたり、他の不快症状の本になることが少なくありません。
 「こり」の現象としては、これは筋肉の硬直ですが、東洋医学では、筋肉の硬直というよりは、こりは、津液といって、身体の中にある水の停滞と考えます。体重の約70%近くが水分といわれていますが、その水分の代謝が悪くなり、肩や首、背中などの局所に現れた症状が「こり」です。
 鍼灸医療は、身体全体の気血のめぐりを良くしていきます。気血の巡りが良くなりますと、身体の水分の代謝も良くなるため、局所の症状も改善されていきます。特に、頑固な肩こりなどの場合は、水分の停滞が慢性的であり、そして、強い揉みなどで筋繊維を傷めてしまい、水分の停滞が著しくなっていることがあります。このような頑固なものは、根本的なところから治していく必要があります。
 患者様の状態によって「こり」の程度も異なり、また、回復力も異なりますが、水分代謝も良くしていく鍼灸治療は、「こり」への治療にも着実に効果が出るわけです。


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映画『陽気なギャングが地球を回す』

陽気なギャングが地球を回す プレミアム・エディション 陽気なギャングが地球を回す プレミアム・エディション
大沢たかお (2006/10/25)
ジェネオン エンタテインメント

この映画の詳細を見る

 GWも終り、ペースを上げるのに少し戸惑っている方と思います。まだまだ本格的にエンジンをかけるまでに時間がかかるのではないでしょうか。そんなGW明けの倦怠感を吹き飛ばすような、映画を紹介します。

 映画『陽気なギャングが地球を回す』は、題名通り陽気でテンポのいい映画です。アマゾンのレビューを見ますと、原作を読んでいる方々にはかなり不評のようですが、原作を読んだことのない私からみると、そのような不満は感じず、むしろ楽しく陽気で、これはこれで楽しめるかなと思います。出演者も、今をときめく佐藤浩市、大沢かたお、鈴木京香といった“かっこいい”俳優陣でかためていますので、必然的にかっこよさが画面に満ちており、それを楽しむのもこの映画の楽しみの一つではないでしょうか。この俳優陣のかっこよさは、はっきりいって“ずるい!”と思ってしまうかもしれません(笑)全体的な映画の印象としては、懐かしいところで、うろ覚えですが、昔テレビで見た『俺たちは天使だ!』みたいなところでしょうか。ギャングが集まる喫茶店などは、70年代を感じさせる雰囲気があるように思います。
 シチュエーションも、話しの展開も無理なところが多々あります。それがダメだといっている方も多い映画です。しかし、日常を超えたところの陽気さでもって、誰もが持っている日常を超えたいという願望を、我々に代わって画面の中で実現してくれている、という意味では、爽快な映画です。(映画や物語とはそもそもそういうところがありますが・・・)。映画を観終わった後、こんな奴らがいたら世の中もっと楽しく、陽気になるかもな~と思えます。そして、少しでも、自分の中にある陽気さを出してみようかなと思ったりもするかもしれません。

 GW明け、“陽気なギャング”を味わって、会社で仕事を通して思いっきりぶっ飛ばしていくのもいいのではないでしょうか。サクッと観て、明日の活力にでもいかがでしょうか。

“ロマンはどこだ!?”


【映画情報】
□ 『陽気なギャングが地球を回す』公式ホームページ
出演: 大沢たかお, 鈴木京香, 松田翔太, 佐藤浩市, 大倉孝二
監督: 前田哲
時間: 92 分


 

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GWが終り・・・

 今年のGWもあっという間に終りました。
 このGWが終わる頃から、「五月病」というものが出てきます。4月から始まった新年度も、この時期になると一息つくことができます。そしてその一息ついた拍子に、緊張の糸が切れたりするのもこの時期に多いのではないでしょうか。緊張の糸が切れると、途端にやる気をなくしたり、突然会社を辞めたくなったりします。
 このような突然の気持ちの落ち込みを「五月病」というようですが、「病」という漢字がついているので、ついつい病気だと考える方もいるようです。しかし五月は前述したように、四月からの緊張が一息つく頃でもありますし、季節の変わり目ですので、心身ともに変化を伴う時期ですので、このような気持ちのぶれは、「病」の段階ではありません。このようなときは、鍼灸などを受けることで、身体と心をリラックスさせることが大切です。
 「病は気から」と言いますが、本当の病になる前に、鍼灸などで心身をリラックスさせ、新たな季節を迎えてみることをお奨めいたします。心身ともにリフレッシュして、エンジンをかける準備をしてみてはいかがでしょうか。


【関連情報】
□ 当院HP コラム「東洋医学って何?」『五月病』
今から二年前に、当院HP上で綴っているコラムに書いたものです。
文章が硬い面もありますが、どうかお時間のあるときにでも参考にしてください。



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こどもの日

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 治療院に近い246沿いを渋谷方面に歩いていましたら、鯉のぼりが見えてきました。青山にある「こどもの城」の鯉のぼりです。 風に泳ぐ鯉のぼりの姿は、都会でも観ても気持ちがいいものです。とかく「都会は世知辛い」と形容されがちですが、このような伝統行事があるのをみると、どことなくホッとするものです。
 私は箱根出身で、実家は和菓子屋を営んでいます。このGWはかきいいれどきですから、休むことなどありませんでした。どこかに旅行に行くことも、家族で遊びに行くこともありません。長いGWは、同じような境遇の近所の友達と野球をしたり、川で遊んだり、かくれんぼをしたりして過ごしました。しかしそんな友達も、時に旅行や買い物に出かけていないこともありました。田舎ですから近所に友達があまり住んでいませんので、このようなときは少しさみしい思いをしたものです。
 どこにも行けないGWでしたが、この五月五日のこどもの日は、朝から楽しみな日でした。それは、和菓子屋の工場で柏餅を作る手伝いをするためです。手伝いといいましても、お餅を丸めたりすることはできませんので、蒸し上がって冷えた柏餅を、柏の葉っぱで巻くのが私の役目でした。職人さんに教えられながら、一つ一つ丁寧に巻いていきます。少しでもきれいに巻けるように、子供ながら気を遣って巻いていったのを思い出します。最後のところで少し強めにキュッとすると、見栄え良く美味しそうに、そしてはがれることなくきれいに柏の葉っぱを巻くことができます。
 大量の柏餅を家族総出で巻いていくのですが、終わった後そのお駄賃として、柏餅を一つ、二つもらいます。これがこどもの日の楽しみでした。お餅の表面はつるっとひんやりとし、ほのかに柏の葉っぱの香りがします。柏餅は年に一度しか食べられないので、とても貴重で美味しいひと時でした。

 屋根より高い鯉のぼり・・・。
 実家には鯉のぼりがありませんでした。忙しくて五月人形を出す暇もありません。しかし、この季節、鯉のぼりを見ると、あの日の柏餅を思い出すのです・・・。



【関連情報】
□ 青山こどもの城ホームページ



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映画『涙そうそう』

ゴールデン・ウィークお奨め映画(3)
『涙そうそう』


涙そうそう スタンダード・エディション 涙そうそう スタンダード・エディション
妻夫木聡・長澤まさみ (2007/03/23)
アミューズソフトエンタテインメント

この映画の詳細を見る


 沖縄を舞台にした兄妹の物語。
 兄妹といっても、両者に血のつながりはありません。つまり両者は継子です。
 母(演・小泉今日子)が亡くなってから、妻夫木聡演じる洋太郎は、“妹を守る”という母との固い約束を守り通すため、おばの下で、血のつながらない妹カオル(演・長澤まさみ)を懸命に守りながら一緒に暮らす。その後高校を中退した洋太郎は、島を離れ、沖縄で生活をはじめ、カオルとの生活が途切れる。洋太郎が高校を中退したのは、成績が悪いことが建前上の理由と描かれているが、本音は妹への仕送りのためだったということが、物語が進む中で分かってくる。そしてその妹が沖縄の高校へ入学することで、洋太郎とカオルの2人暮らしが始まる。洋太郎は、妹・カオルを大学に入学させるために、また必死で働いていくが・・・そこには人生の様々な困難が待ち受けている・・・。小さい頃にあった2人のエピソードが前半に織り込まれながら、現在進行形の物語が進んでいく。

 この映画では、よく涙を流すシーンが出てきます。
 “鼻をつまむと涙を我慢することができるよ”という母の教えの通り、2人が涙を流すときは、決まって鼻をつまむ。悲しくても、さみしくても、涙を思いっきり流すのではなく、鼻をつまんで、涙をこらえる・・・。そんな2人の姿がいじらしくあり、そして観ている我々に涙を誘う。
 
 この映画を観終わった後、映画の基とになっている『涙そうそう』を聴くと、深く歌詞が突き刺さります。

 古いアルバムめくり
 ありがとうってつぶやいた
 いつも いつも 胸の中
 励ましてくれる人よ
 ・
 ・
 ・
 (『涙そうそう』歌詞/森山良子 作曲/BEGIN より)


 一緒に過ごしてきた日々。その日々の片方が失われたら、どれほど悲しいでしょうか。
 妻夫木聡、長澤まさみの二人の演技もなかなかいいですし、また、沖縄という明るさと切なさが入り混じったような情景も、物語を引き立ててくれています。

 古いアルバムをめくりながら、タイムマシンに乗っていく。するとそこには、どこか懐かしく、かけがえのない人がいます。自分と同じ時間を共有した、かけがえのない思い出の人に出会います。
 アルバムの中の思い出の人は、今何をしているでしょうか。
 アルバムの中と同じように、今も自分のそばで微笑んでいてくれるのでしょうか。

 この五月の空の爽やかさは、空がまぶしく青々としています。その青い空を見ていると、ときどき清々しく、そして、ときどき切なく時間が流れていきます。
 今日は懐かしい歌を口ずさみながら、布団を干して太陽を浴びています・・・。


【映画情報】 
監督:土井裕泰
脚本:吉田紀子
音楽:千住明
キャスト:妻夫木聡、長澤まさみ、麻生久美子、塚本高史、中村達也、
平良とみ、森下愛子、大森南朋、船越栄一郎、橋爪功、小泉今日子
劇場公開日: 2006年9月30日
収録時間:本編118分



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新緑の表参道

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 月曜日(30日)は暦通り治療院はお休みでした。
 しかし、備品を調達したり、新しくBGMを探したり、休みの日でもいろいろとやることがあります・・・。

 ゴールデン・ウィーク前半ですが、表参道には大勢の方が訪れてきています。東京ミッドタウンや、新丸ビルなど、次から次に東京には新名所が出現していますが、新名所に負けることなく、この日も表参道には多くの人がやってきています。表参道には、他にない気品があり、多くの人を魅了する個性的なお店もあるのが安定した人気の秘密かもしれません。そして、明治神宮・神宮の森から流れてくるパワーも、人々を楽しませてくれる一つではないでしょうか。

 大勢の人が行き来する中、備品調達のため足早に人と人の間をすり抜けていきます。並木も緑の鮮やかさが増し、初夏の装いになってまいりました。きれいな新緑が、まぶしい新緑が、表参道をまた明るく彩ってくる季節となりました。


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これからも夕焼け -江ノ島から-

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 今年の1月1日のブログで、江ノ島で撮った月の写真を掲載しました。
 その1月1日に引き続き、一昨日は江ノ島に行ってきました。
 何度か江ノ島には来ておりますが、初めて岩屋に入ったりと、まだまだ江ノ島は満喫するパワースポットがたくさんあります。

 この日江ノ島に行ったのは、富士山を観るためです。江ノ島から見る富士山は、歌川広重や葛飾北斎の浮世絵にもあるように、まさに絵になる風景です。富士山と打ち寄せる波を、飽きることなく見ているうちに、だんだんと気持ちが癒されていきます。

 冒頭に掲げました写真は、江ノ島の夕焼けスポットの一つから撮ったものです。
 陽が斜めになり、辺りが夕焼けに染まる頃から、このスポットを知っている人々が集まってきます。そして各々、いろいろな思いで、この夕焼けを見守ります。
 おそらくこの夕焼けは、遠い過去から変わることなく続いており、これから先も、ずっとずっと我々人間に何かを伝えてくれるでしょう。

変わることなく続く夕日
今日も一日が過ぎ、
思い思いで、
みな暖かい場所へ帰っていく。
そこには
しあわせ色の食卓と
笑い声が溢れています。


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