oddman theory と素朴な疑問とを
2006 / 11 / 08 ( Wed )
 このブログを読んでいる患者様から、「瀬戸先生のブログは難しすぎる」と言われる事があります。
 それは重々承知なのです・・・。
 私はそんな時、「そうですね、でも、人の健康を預かるものとして、これだけ奥が深いことをしているんです。そんなことを知ってもらいたくて・・・。」といいます。そう言われれば言われるほどむきになってブログを書いていたところもあったような気がします・・・。少し反省をしてもう少し素朴な疑問に答えていこうと思うようになりました。

 「oddman theory」という言葉があります。
 この「oddman」とは、「はみ出しもの」という意味で、“専門家ではない人”のことを指します。鍼灸師として、私は鍼灸の専門家です。専門家は専門家が持っている知識や経験、技術などを通して仕事をしています。しかし、その専門家の持っている知識、経験は時に“思い込み”というものに変わり、専門家の進歩を止めてしまうこともあります。“自分は専門家だから”、“自分はこれについては精通しているから”という自負が、いつの間にか固定観念となり、新しい発想を妨げたり、また自分を見つめる視点を失うからです。
 このような専門家の思い込みという“危険性”を排除するための試みとして、専門家の中に、はみ出し者(部外者)である素人を入れる、というものがあります。はみ出し者、部外者というと少し慇懃無礼な言い方に聞こえるかもしれませんが、これが「oddman theory」というもで、専門家の思い込みに風穴を開けてくれる役割になってくれます。
 専門家集団の議論に、この素人を入れますと、専門家には気づかなかった部分を指摘してくれたり、新たな発想に気がつくことを言ってくれたりします。「oddman」は、専門家が正しいと思い込んでいるものに対して、ときに反対意見や斜めに見る意見を言ってくれたりします。そしてそれがときに新しい視点を専門家に与えてくれます。

 冒頭に上げました患者様が私に言った「瀬戸先生のブログは難しすぎる。」というご意見は、まさに「oddman theory」として傾聴すべきものだと、気がつきました。まだまだ鍼灸に対しては素朴な疑問がたくさんあると思います。患者様が当院の治療の話を友達や知人にすると、当院の治療内容を話す以前に、「鍼灸をして血は出ないの〜?」「鍼灸を受けるときは裸で受けるの?」「鍼なんて絶対怖くてできなーい。」などと言われることも多いそうです。鍼灸に対してはこのような素朴が疑問や素朴な誤解が多々あるといいます。
 こういった「oddman」の素朴な疑問を、無視してはいけないと思いますので、これからもこのブログや当院のQ&Aで答えていきたいと思いますので、どうか素朴な疑問や素朴なご意見をお寄せくださいませ。

(参考)
表参道・青山・源保堂鍼灸院HP
「東洋医学・鍼灸治療Q&A」

表参道・青山・源保堂鍼灸院HP
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