『肉筆浮世絵展 江戸の誘惑』 江戸東京博物館
2006 / 10 / 29 ( Sun ) ![]() 本日は午後から江戸東京博物館へ『肉筆浮世絵展 江戸の誘惑』を観に行きました。江戸時代を代表する絵師達が描いた日本、特にお江戸の様子がたくさん並んでいました。菱川師宣、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重などなど。浮世絵といいますと、版画のものを思い浮かべますが、ここに集まれらたものは全て肉筆によるもの。色もくっきと残っているものが多く、細かい筆遣いも分ります。 江戸時代のことはよく分かりませんが、時代を見ると享保、天明、宝永など飢饉があったり大変な時代もあったはずです。しかしながら、浮世絵の世界は色褪せることなく、当時の時代の明るい面を表現しているようでした。また、「見立て」と呼ばれるものも多くあったのですが、これは中国や日本の故事、または詩の世界を当時の文化・風俗で表現するもので、これもまた楽しい想像を膨らませてくれます。見立てられた浮世絵を前に、江戸の旦那衆が薀蓄を語り合って場を盛上げたのかもしれません。 数ある浮世絵の中でも私が気に入ったのは、鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし)と言う人の作品『隅田川渡船図』と、葛飾北斎の娘・葛飾応為(かつしかおおい)が書いた『三曲合奏図』。 前者は隅田川を渡る渡し舟を描いた絵なのですが、きれいな着物を着飾った女性二人だけが彩色を施され、景色や船の同乗者はみな墨の濃淡だけで描かれています。なにやらそこには山伏のような、お地蔵さんのような姿も・・・。まるで七福神のような、そして岸の向こうは浄土のような・・・。そんな幻想的な雰囲気を醸し出しています。これの説明には見立ての絵とも描いていないのですが、なんだかそんな雰囲気を感じました。 そして後者の葛飾応為の絵は、三人の女性が三味線と琴を合奏している絵です。とても躍動感があり、画面からは音が聴こえてきそうな迫力があります。父・葛飾北斎も娘・応為の実力には一目置いていたといわれています。あまり数は描いていないようですが、この『三曲合奏』を観てみると、他の作品も見てみたい気がしてきました。父・葛飾北斎があまりに有名でその存在すら知りませんでしたが、今回この絵に巡りあえたのはとてもうれしく思います。 今回展示されているこれらの肉筆浮世絵は、アメリカのボストン美術館に所蔵されているもので、約100年ぶりの里帰りだそうで、日本でも初の公開になるものだそうです。 お江戸・東京を散策しながら、貴重なコレクションの数々をごらんになるのも楽しいかと思います。 それにしても、大江戸線という地下鉄のネーミング、なかなかいいなあと思います・・。 江戸東京博物館のHP → こちら 肉筆浮世絵 江戸の誘惑のHP → こちら |
|
| ホーム |
|















