霜降
2006 / 10 / 24 ( Tue ) 昨日、暦で「霜降(そうこう)」を迎えました。「霜降」とは、“霜が降りる”と書くように本格的に寒さが始まる時でもあります。
この時期野球では日本シリーズがありますが、第一戦の頃はまだ涼しいくらいだったのが、一週間くらい経ち日本一が決まる頃には寒さを感じるようになり、いつもジャンパーを着ているように思います。特にバース、掛布、岡田がいたときの阪神優勝のときはかなり寒かったような記憶があります。このように、毎年のイベントと重ねていくと、この暦の季節の区切りが、しっかりとやってくることを実感できるものです。 さてこの「霜降」ですが、比較的新しい清の時代の古医書・『医学心悟(いがくしんご)』(程國彭(ていこくほう)著)の「傷寒類傷寒辨(しょうかんるいしょうかんべん)」という章には、 「霜降以後、天令厳寒、感之而即病者、正傷寒也」という記述があります。これによりますと、“霜降以後は気候が厳寒になる”というこうとで、さらにこの厳寒を体が感じて病になると、“正に傷寒”になると書いてあります。 この「傷寒」ですが、「寒に傷れる(やぶれる)」という意味です。つまり、身体が寒さで壊れた時のことです。寒さで壊れると、まず我々の身体は悪寒発熱、咳、喉が痛いなどの症状を呈します。私達は俗にそれらの症状を風邪と総称して呼びます。我々東洋医学を学ぶものとして、患者さんが出している風邪の症状を、一般的な風邪としてだけ捉えては治療ができません。さらにこの風邪症状は「感冒(かんぼう)」、「傷寒(しょうかん)」、「風邪」と分けなくてはいけません。そして特に「傷寒」は、医聖とよばれる医家の張仲景が記したという『傷寒論』という書物が詳述しているように、東洋医学を学ぶものとしては特に重要なものとなっています。 この『傷寒論』、「傷寒」の内容はここではともかく、上に引用しました『医学心悟』の文章が示すように、霜降以後、寒さに身体が壊れた場合、それは正に傷寒の病(一般的に言う風邪の症状)ということになります。これは、今までの秋の気候の涼しさから、冬の寒さという気候が加わってくることを意味します。涼しい、涼しいと思って薄着をしておりますと、そこから涼しさの背後に潜んでいる寒さに身体がこわれることになります。冷えを助長しないような生活を心がけていただきたいと思います。 |
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