『類経』(補足)
2006 / 10 / 23 ( Mon ) ![]() 昨日は研究会での『類経』の発表を書かせていただきました。 本日はその『類経』の補足をしたいと思います。 『類経』という名前の由来ですが、「類を以って相従う」という意味を込めてこの名前が付けられました。『黄帝内経・素問』『黄帝内経・霊枢』は鍼灸医学・東洋医学の原典ですが、この原典はとても簡潔に記されており、その言わんとする奥深きところを理解するのが困難な面があります。中国では儒教の経典である四書五経のように、大切に原文を保存しながら、原形を保ちつつ注釈が加えられた本もあります。しかし、医学の本はその儒教の聖典に比べたらあまり高い評価を受けてきませんでした。そのため、多くの医家がこの原典に手を加えていくうちに、最初に書かれた原典にかなり手が加わり、どのくらい手が加わったのかもわからない部分もあり、そのうちに中身がだいぶ雑多になってしまったという経緯があります。 この経緯を踏まえて、『類経』の作者である張介賓は、「類を以ってあい従う」という原則の下、『黄帝内経・素問』『黄帝内経・霊枢』の原文を単元別に分類し、適録し、篇を分けて注釈を加えていきました。 用語の概念、単元毎の編集の仕方、詳細な注などは、『黄帝内経』を学ぶ人にとってはかけがえのない価値の高い資料となっています。 さらにこの『類経』に付随する『類経図翼』は、「(経文の)義に深邃(しんすい:奥が深いこと)なるあれどもいいてつつむあたわざるは、図を以ってひろわざればその精をあつむるなし。図象顕かなりといえども意未だ達せざるは、説を以って翼(たす)けざればその奥うかがいがたし」と序文にありますように、図版も多く、見ているだけで楽しいところがあります。 参考資料
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