08年新基準で判定なら…男98%女92%「不健康」
2006 / 10 / 20 ( Fri )
昨日ヤフーに掲載されたニュースで、こんなものに目が留まった。そのニュースとは以下のもの。


08年新基準で判定なら…男98%女92%「不健康」
 メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)などを防ぐために厚生労働省が2008年度から導入する健康診断・保健指導の基準では、受診者のうち何らかの異常を指摘される割合が男性の98%、女性でも92%に上る、との推計を大櫛(おおぐし)陽一・東海大教授(医学教育情報学)がまとめた。
 19日からの日本病院管理学会で発表する。大半の人が「不健康」とされる事態で、健康不安を広げる恐れもありそうだ。
 厚労省は、腹部に脂肪がたまる内臓脂肪症候群が、心臓病、脳卒中などの原因になるとして、健保組合など医療保険者に対し、40〜74歳の加入者に食生活や運動習慣を改善する保健指導を行うよう義務づける。(読売新聞) - 10月18日14時37分更新



 このニュースによると、健康診断・保健指導の新しい基準が2008年に導入されるらしい。その新しい基準を適用すると男性98%、女性92%が「不健康」になってしまうという。この「不健康」という言葉の定義がこの記事では明確ではないが、常識的に「不健康」とは“健康ではない状態”と言っていいだろう。しかし「病気」という言葉ではなく、わざわざ「不健康」と言っているわけですから、ここでの「不健康」の定義は、「病気ではないけど健康ではない」といった意味に捉えればいいのでしょうか。
 と、少し曖昧な「不健康」の記事ですが、男性98%女性92%が「不健康」になってしまうのであれば、これは由々しき事態といわざるを得ません。ほぼ国民全てが「不健康」に入ってしまうということは、これはそもそも国家として成り立つのか?ということにもなりかねない・・。健康で元気に家庭生活・社会生活を営めること、そういった生活を維持するのが国家の役目であるのに、90%以上もの国民が「不健康」という国は一体どこにあると言うのだろうか?
 このように単純に考えただけでも、基準を変えるだけの健康観には限界があることが分ります。しかし、このように相変わらず数値だけを基準にして健康を測定する方法論が唯一正しい手段のように使用されています。
 新しい基準が導入されたら、現在健康な人も不健康に入ってしまい、ちょっとしたことで病気にされてしまいかねません。
 仮にこの基準がそのまま2008年に導入された場合、多くの人は健康診断で「不健康」に分類され、かえって自分の身体に自信を持てなくなる人も増えると思います。そうなりますと、ますます国民総不健康国家になってしまいます・・・。
 東洋医学は、このような数値で健康を判断するものではなく、身体全体を診ながら全身を整えていくものです。この東洋医学の健康観がもっともっと広まり、「不健康国家」から「健康国家」になるよう、日々の臨床に励んでまいりたいと思います。


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