単刺か?置鍼か?
2006 / 10 / 05 ( Thu )
 今日は単刺と置鍼の違いについてです。

 鍼をすでに受けたことがある方は、鍼を刺したまま放置されたことがほとんどではないでしょうか?鍼を刺さしたまま10分から20分くらい寝かされ、しばらく放置される。そしてタイマーが時間が来たのをお知らせすると同時に先生がやってきて鍼を抜いてくれる。仰向けの状態が終わったら次は背中に鍼を刺してまた放置されること20分・・。このような鍼を「置鍼(ちしん)」と呼びます。この置鍼ですが、本来の鍼灸術ではありません。これは経営上の問題や、パルス鍼のように電気器具を使うようになった頃から始まったもので、それがいつの間にか一般化してしまったものです。この置鍼の普及により、本来の鍼灸術は失われたともいえます。
 といいますのも、鍼を刺して放置してしまっては、身体の変化を観察することが出来ないからです。鍼を刺して経絡が作動しますと、身体は変化をします。その変化を見ながら鍼の加減を手によって行なうことが鍼灸治療には大切なのですが、いくつもの鍼をいっぺんに身体に刺してその状態で放置しては、その変化を見失い、どの鍼がどのように効いたかということを把握することが出来ません。把握することが出来ないということは、術者は鍼の効果をつかめないわけですから、メリハリの利いた効く鍼をうつことができません。鍼灸治療は患者さんの状態に合わせたオーダー・メイドな治療といいながら、鍼を刺したままどの患者様も同じ時間裏表寝かせているのでは、患者さんの状態を無視した画一的な治療で、オーダー・メイドではありません・・。

 一方当院で施術する鍼治療は、「単刺(たんし)」と呼ばれるもので、一本の鍼を使って、必要なツボへ的確な刺激量刺してものです。これは全ての患者さんによってそのときのその状態に合わせて治療して行きますので、まさにオーダー・メイドな治療となるのです。

 もし新しく鍼灸治療をお受けになることをお考えの場合、お電話でお尋ねする時に、「単刺(たんし)」なのか「置鍼(ちしん)」なのか、その治療院にお聞きするのは、治療院選びの一つの基準になるのではないでしょうか。

 この「単刺(たんし)」については、当院ホームページ上のコラムにも書いてありますので、どうかそちらもお読みください。
 → コラム『東洋医学って何? 「はり一本」』


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15 : 00 | 東洋医学・東洋思想・健康 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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