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表参道・青山エリアにある源保堂鍼灸院のブログです。東洋医学・健康の話しをはじめ、治療院の日常、堂主・スタッフの情景などを綴っています。


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『三曲合奏図』 葛飾応為

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10月29日のブログで江戸東京博物館へ『肉筆浮世絵展』を観に行ったと書きました。その中で特に目を引いたものを二つ挙げましたが、そのうちの一つがこの絵です。葛飾北斎の娘・葛飾応為(かつしかおおい)が書いた『三曲合奏図』です。
 この構図がなんともすごいなと思います。躍動感があり、今にも動き出し、そして演奏が聴こえてくるような気がします。実際にこんなに三味線をもって弾いていたのかどうか分りません。しかし、応為の目にはこのように映り、そして、演奏の躍動感を伝えるためにはこのような描き方が必要だったのでしょう。。

ouisankyoku2.jpg

 後ろ向きに琴を弾く女性の左手のアップですが、ものすごい指をしています。喩えて云えば、ジミー・ヘンドリックスの指の様ではないか・・・。たぶんこの三人は当時江戸で流行った日本の曲を弾いているのでしょう。しかしながら、この絵を見ていると、即興でジャズをやっているような、はたまたロックを演奏しているような、そんな感じがしてきます。個人的にはジミー・ヘンドリックスの「FIRE」をこの演奏で聴いてみたい気がします・・・。

 娘・葛飾応為は、父・葛飾北斎の名前を借りて作品を発表したこともあるそうです。父・北斎も謎な部分が多いといわれていますが、さらにこの娘・応為になると、もっともっと謎が多いのではないでしょうか・・・。これから葛飾応為を気に留めておこうかと思います。


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『肉筆浮世絵展 江戸の誘惑』 江戸東京博物館

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 本日は午後から江戸東京博物館へ『肉筆浮世絵展 江戸の誘惑』を観に行きました。江戸時代を代表する絵師達が描いた日本、特にお江戸の様子がたくさん並んでいました。菱川師宣、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重などなど。浮世絵といいますと、版画のものを思い浮かべますが、ここに集まれらたものは全て肉筆によるもの。色もくっきと残っているものが多く、細かい筆遣いも分ります。
 江戸時代のことはよく分かりませんが、時代を見ると享保、天明、宝永など飢饉があったり大変な時代もあったはずです。しかしながら、浮世絵の世界は色褪せることなく、当時の時代の明るい面を表現しているようでした。また、「見立て」と呼ばれるものも多くあったのですが、これは中国や日本の故事、または詩の世界を当時の文化・風俗で表現するもので、これもまた楽しい想像を膨らませてくれます。見立てられた浮世絵を前に、江戸の旦那衆が薀蓄を語り合って場を盛上げたのかもしれません。
 数ある浮世絵の中でも私が気に入ったのは、鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし)と言う人の作品『隅田川渡船図』と、葛飾北斎の娘・葛飾応為(かつしかおおい)が書いた『三曲合奏図』。
 前者は隅田川を渡る渡し舟を描いた絵なのですが、きれいな着物を着飾った女性二人だけが彩色を施され、景色や船の同乗者はみな墨の濃淡だけで描かれています。なにやらそこには山伏のような、お地蔵さんのような姿も・・・。まるで七福神のような、そして岸の向こうは浄土のような・・・。そんな幻想的な雰囲気を醸し出しています。これの説明には見立ての絵とも描いていないのですが、なんだかそんな雰囲気を感じました。
 そして後者の葛飾応為の絵は、三人の女性が三味線と琴を合奏している絵です。とても躍動感があり、画面からは音が聴こえてきそうな迫力があります。父・葛飾北斎も娘・応為の実力には一目置いていたといわれています。あまり数は描いていないようですが、この『三曲合奏』を観てみると、他の作品も見てみたい気がしてきました。父・葛飾北斎があまりに有名でその存在すら知りませんでしたが、今回この絵に巡りあえたのはとてもうれしく思います。
 今回展示されているこれらの肉筆浮世絵は、アメリカのボストン美術館に所蔵されているもので、約100年ぶりの里帰りだそうで、日本でも初の公開になるものだそうです。
 お江戸・東京を散策しながら、貴重なコレクションの数々をごらんになるのも楽しいかと思います。
 それにしても、大江戸線という地下鉄のネーミング、なかなかいいなあと思います・・。

江戸東京博物館のHP → こちら
肉筆浮世絵 江戸の誘惑のHP → こちら


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ツボの位置

ツボの位置、WHOが世界基準決定へ
 はり・きゅうで使われる361か所のツボの位置が国際的に統一されることになった。世界保健機関(WHO)が茨城県つくば市で31日から開く国際会議でツボの統一基準を決める。
 現在はツボの位置が国ごとに異なり、それぞれ効果はあるとされるが、国際的に効用などを議論する際に混乱のもとになっていた。
 ツボを使った治療は2000年以上の歴史がある。それぞれのツボの位置や名称は治療が盛んな日本、中国、韓国の3か国でそれぞれ引き継がれていくうちに微妙に変化していった。
 WHOは1989年に361か所のツボの名称を統一し、国際番号をつけた。さらに、2003年から日中韓の研究者からなる諮問会議を設け、位置の統一を検討してきた。
(読売新聞) - 10月27日7時38分更新


 鍼灸師としては気になるニュースがヤフーに載っていました。ツボの位置の世界基準が決まるそうです。
 日本、中国、韓国ではいくつかのツボの位置が異なっていたりします。それがようやくここで統一されると言うわけです。
 鍼灸医療はご承知の通り中国を源にしていますが、現在では世界各国でその有効性が認められ、各地で鍼灸が受け入れられている土壌が育っています。そういった背景の下、これから各国の鍼灸師や一般の方もが共通理解でき、共通の議論が出来るために、ということが求められていたのでしょう。そのように考えますと、このようなツボの統一はとても喜ばしいことです。

 しかし、逆に、ツボの位置というものをこのように明確にするのは、議論をするためには必要でありますが、臨床ではあまり意味がありません。といいますのは、人間の体調や季節によってツボというものは動くからです。大きいときでは2,3センチの差で動くことも稀ではありません。おそらくこのような臨床上で出てくるツボの位置の差が、だんだんと定着していって、各国のツボの位置の違いが生じたのではないかと思います。
 このように、臨床では生きているからだ、生きているツボを確認しながら鍼をしています。ツボにはだいたいの位置はあっても、いつも同じところにあるわけではありません。
 このようなツボの統一がなされたからこそ、臨床の場でそれをどう活かすか、つまり、画一的なものではなく、その患者さんの反応をよく観察しながらより慎重になって本当のツボを探すことが求められるのではないでしょうか。


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「分る」ということ

分る

 今年の四月から勉強会の講師をしています。受講生の中には臨床経験がほとんどない卒業したての人も何人かいます。そういった人たちに講義をしていくのですが、これがなかなか大変です。東洋医学の知識を吸収するだけでなく、それをしっかりと臨床に結び付けていかなくてはいけません。単にツボに鍼をするだけの治療ならいざ知らず、当院で施術している「本治法(ほんちほう)」をマスターするためには、単にツボを覚えただけではまったく意味がありません。東洋医学的な身体の診方を学び、そしてその学問の裏づけをするために、鍼をする技術も当然求められます。
 一年の講義も半分を終え、後半に入っていますが、毎年後半になると、ある程度分ってくる人がいるのですが、今年はどうもそれぞれの吸収が遅れているような気がします。
 先日講義の休み時間に、改めて聞いてみたところ、「分らないところが分らない」というような迷宮状態の人が多いようです。
 私も初学者のときはそのような状態でした。なのでその状態がどのようなものかよく分かります。しかし、やはりその状態を打破するのも、結局は自分で勉強していくしかないのです。

 さて、その「分る」ということはどのようなことなのでしょうか?
 私もこの本治法の講義を受けたとき、もう一年が終わる頃だったでしょうか、師匠の治療院に遊びに行ったときに、師匠に
「どうだ?勉強は進んでるか?」と聞かれました。
私は
「いや、なんだか、分らないんです・・・」と答えました。
 すると師匠は、「じゃあ、まずは分るっていう言葉を辞書で引きなさい。」といって、師匠が長年使っていた漢和辞書を手渡してくれた。
そのときに「分」を調べたわけですが、それで「分る」ことがわかったような気がしました。
 今手元にある『漢辞海』という辞書で調べてみますと、

【分】
① わける、わかつ、別々にする
② 離れる、わかれる
[説文]
「八(=わける)」「刀」から構成され、「刀」は物を分別するものである。

と書かれています。
 つまり、「分る」ということは、「分ける」と言うこと。分らなくなった時、この字が示すように、「分ける」ことが大切になります。自分が理解できたところと、理解が不十分なところを分けるということも必要ですし、また、用語がどのように使われているのか、その使用方法を場面で分けることもまた「分る」ということになるのではないでしょうか。

 自分がこの勉強会の門を叩いとき、全く分らないことだらけでした。しかし、「分ける」ことを続けていくことで、だんだんと分ることが出来たように思います。そんなことを思いながら、生徒に指導をしているところです・・・。

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掲示板・冊子の感触

 治療院内に掲示板を作り、冊子『はり・きゅうのおはなし』を置くようにして1,2週間は経つだろうか。
 新しい患者様にも、これまでの患者様にも好評なようで、なんともうれしい限りです。先日は患者様に間違いも指摘されました。こういう指摘も、読んでもらっているからこそで、なんだかうれしい気持ちがしました。
 これからもいろいろな情報を発信していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。


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『昨日よりも若く』 ザ・バーズ

昨日よりも若く 昨日よりも若く
ザ・バーズ (2005/04/06)
Sony Music Direct
このCDの詳細を見る

 ときどきザ・バーズを聴きたくなります。何でだか分りませんが、時々聴きたくなるのです。ロジャー・マッギンの奏でる12弦ギターがきれいだからでしょうか。フォーク・ロック、サイケデリック・ロックの時代の空気を感じたいからでしょうか。当時ザ・バーズは、音楽的にも新しいことにも意欲的に挑戦し、“アメリカのビートルズへの答え”とも言われたそうです。

 先日実家から自分のCDを10枚ほど送ってもらいました。実家の家族にCDの名前を告げても、探すのが大変ですので、毎回送ってもらうときは適当に棚にあるものをそのまま抜いて送ってもらいます。今回送ってもらったその中の一枚にこのCDがありました。
 ボブ・ディランのフォロワーというイメージの強かったザ・バーズも、この頃になるとだいぶ自分の色を出してきます。しかしながら何故か、やはりボブ・ディランの曲との相性はいいようで、このCDの中でもとりわけ聴き応えのがあるのが「MY BACK PAGES」です。これまた不思議なことに、本家のボブ・ディランよりもザ・バーズがアレンジしたほうのがいい感じで仕上がっているように思います(ボブ・ディランファンには申し訳ございませんが・・・)。この歌詞の中に、
「Younger Than that now (今日よりも若く)」というのがありますが、このフレーズをYesterday(昨日)に変えてこのアルバムのタイトルにしています。

Ah, but I was so much older then,
I'm younger than that now.
(My Back Pages / the Byrds Words and Music by Bob Dylan)

こんなセリフをいつになってもいいたいなと思います。

 ちなみに日本では真心ブラザースがこの「MY BACK PAGES」をカバーしています。こちらのカバーもなかなかのものなので、ぜひ機会があったら聴いてみてほしいと思います。

ああ、あのころのぼくより、
今のほうがずっと若いさ
(訳・倉持陽一(真心ブラザース))

KING OF ROCK KING OF ROCK
真心ブラザーズ (1995/05/01)
KRE
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 60~70年代のロックが好きだと言う患者様がいます。その患者様のためにも、この頃のロックを集めて一枚作っておこうかと思います・・・。


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霜降

 昨日、暦で「霜降(そうこう)」を迎えました。「霜降」とは、“霜が降りる”と書くように本格的に寒さが始まる時でもあります。
 この時期野球では日本シリーズがありますが、第一戦の頃はまだ涼しいくらいだったのが、一週間くらい経ち日本一が決まる頃には寒さを感じるようになり、いつもジャンパーを着ているように思います。特にバース、掛布、岡田がいたときの阪神優勝のときはかなり寒かったような記憶があります。このように、毎年のイベントと重ねていくと、この暦の季節の区切りが、しっかりとやってくることを実感できるものです。

 さてこの「霜降」ですが、比較的新しい清の時代の古医書・『医学心悟(いがくしんご)』(程國彭(ていこくほう)著)の「傷寒類傷寒辨(しょうかんるいしょうかんべん)」という章には、
「霜降以後、天令厳寒、感之而即病者、正傷寒也」という記述があります。これによりますと、“霜降以後は気候が厳寒になる”というこうとで、さらにこの厳寒を体が感じて病になると、“正に傷寒”になると書いてあります。
 この「傷寒」ですが、「寒に傷れる(やぶれる)」という意味です。つまり、身体が寒さで壊れた時のことです。寒さで壊れると、まず我々の身体は悪寒発熱、咳、喉が痛いなどの症状を呈します。私達は俗にそれらの症状を風邪と総称して呼びます。我々東洋医学を学ぶものとして、患者さんが出している風邪の症状を、一般的な風邪としてだけ捉えては治療ができません。さらにこの風邪症状は「感冒(かんぼう)」、「傷寒(しょうかん)」、「風邪」と分けなくてはいけません。そして特に「傷寒」は、医聖とよばれる医家の張仲景が記したという『傷寒論』という書物が詳述しているように、東洋医学を学ぶものとしては特に重要なものとなっています。

 この『傷寒論』、「傷寒」の内容はここではともかく、上に引用しました『医学心悟』の文章が示すように、霜降以後、寒さに身体が壊れた場合、それは正に傷寒の病(一般的に言う風邪の症状)ということになります。これは、今までの秋の気候の涼しさから、冬の寒さという気候が加わってくることを意味します。涼しい、涼しいと思って薄着をしておりますと、そこから涼しさの背後に潜んでいる寒さに身体がこわれることになります。冷えを助長しないような生活を心がけていただきたいと思います。


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『類経』(補足)

          kansinpo.jpg

 昨日は研究会での『類経』の発表を書かせていただきました。
 本日はその『類経』の補足をしたいと思います。
 『類経』という名前の由来ですが、「類を以って相従う」という意味を込めてこの名前が付けられました。『黄帝内経・素問』『黄帝内経・霊枢』は鍼灸医学・東洋医学の原典ですが、この原典はとても簡潔に記されており、その言わんとする奥深きところを理解するのが困難な面があります。中国では儒教の経典である四書五経のように、大切に原文を保存しながら、原形を保ちつつ注釈が加えられた本もあります。しかし、医学の本はその儒教の聖典に比べたらあまり高い評価を受けてきませんでした。そのため、多くの医家がこの原典に手を加えていくうちに、最初に書かれた原典にかなり手が加わり、どのくらい手が加わったのかもわからない部分もあり、そのうちに中身がだいぶ雑多になってしまったという経緯があります。
 この経緯を踏まえて、『類経』の作者である張介賓は、「類を以ってあい従う」という原則の下、『黄帝内経・素問』『黄帝内経・霊枢』の原文を単元別に分類し、適録し、篇を分けて注釈を加えていきました。
 用語の概念、単元毎の編集の仕方、詳細な注などは、『黄帝内経』を学ぶ人にとってはかけがえのない価値の高い資料となっています。
 さらにこの『類経』に付随する『類経図翼』は、「(経文の)義に深邃(しんすい:奥が深いこと)なるあれどもいいてつつむあたわざるは、図を以ってひろわざればその精をあつむるなし。図象顕かなりといえども意未だ達せざるは、説を以って翼(たす)けざればその奥うかがいがたし」と序文にありますように、図版も多く、見ているだけで楽しいところがあります。


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参考資料

中国医学の歴史 中国医学の歴史
伝 維康、 他 (1997/03)
東洋学術出版社

この本の詳細を見る

『類経』

 明の時代に活躍した医家に張介賓(ちょうかいひん)という人がいます。張介賓が書いた書物には、『類経(るいきょう)』『類経図翼(るいきょうずよ)』『景岳全書(けいげくぜんしょ)』があります。これらの本文はいずれも膨大な量に上るもので、張介賓は30年かけてまとめたといわれています。
 この『類経』の一部を発表する機会がありました。楽なスタイルでの発表ですので、こちらも気軽に発表してきたのですが、気持ちも楽になってしまい、いくつかのことを言いそびれてしまいました。また、発表後に気がついたことなどもあり、どうも今回は言いたい事の半分も言えなかったような気がします。しばらくこの番が回ってきそうなので、今度はしっかりとまとめていこうと思いました。


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健康の幅

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 昨日は2008年度に出されると言う健康のニュースについてブログを書きました。
 現在の基準から数値を変えただけで国民のほとんどが「不健康」に分類されてしまうと言うことことです。つまり、去年まで会社の健康診断で正常だった人が、新しい基準が導入された2008年からは不健康に入る可能性があると言うことです。これは、身体が変わっていないのに不健康に分類されてしまうと言うのは、数値による健康間の矛盾です。一人一人の身体を診た上での健康観ではありません。
 人間は健康の幅の中で常に行ったり来たりを繰り返している存在です。その正常な範囲を広げていく、もしくは維持していくこと、そして身体の振幅そのものを抑えていくのが本来の予防ではないでしょうか。単に数値を変えることは、本来からだが持っている健康の幅を無理やり狭めてしまうことになります。そして狭めた結果、健康な人も不健康のゾーンに入ってしまう可能性があるわけです。
 東洋医学には、「未病(みびょう)」という概念があります。これは、日本語読みにすると「未だ病まざる」となります。つまり、病ではあるが、まだ本格的に発症していない病の種みたいなものです。この未病を治すことが腕のいい医者であると『黄帝内経』には書いてあります。このように、「未病」という身体がもつ健康の幅を捉える東洋医学は、数値に頼らず、患者様一人一人を見つめる健康観につながっていきます。
 この未病という考え方があるおかげで、東洋医学は早い段階で病の種を捉え、そして症状がないときでも常日頃から身体のメンテナンスをしていくことで、この健康の正常な範囲を広げることが出来ます。このような生命観が今後は広がっていくのではないかと思っています。

(関連情報) ⇒ 「コラム・東洋医学って何?」


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08年新基準で判定なら…男98%女92%「不健康」

昨日ヤフーに掲載されたニュースで、こんなものに目が留まった。そのニュースとは以下のもの。


08年新基準で判定なら…男98%女92%「不健康」
 メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)などを防ぐために厚生労働省が2008年度から導入する健康診断・保健指導の基準では、受診者のうち何らかの異常を指摘される割合が男性の98%、女性でも92%に上る、との推計を大櫛(おおぐし)陽一・東海大教授(医学教育情報学)がまとめた。
 19日からの日本病院管理学会で発表する。大半の人が「不健康」とされる事態で、健康不安を広げる恐れもありそうだ。
 厚労省は、腹部に脂肪がたまる内臓脂肪症候群が、心臓病、脳卒中などの原因になるとして、健保組合など医療保険者に対し、40~74歳の加入者に食生活や運動習慣を改善する保健指導を行うよう義務づける。(読売新聞) - 10月18日14時37分更新



 このニュースによると、健康診断・保健指導の新しい基準が2008年に導入されるらしい。その新しい基準を適用すると男性98%、女性92%が「不健康」になってしまうという。この「不健康」という言葉の定義がこの記事では明確ではないが、常識的に「不健康」とは“健康ではない状態”と言っていいだろう。しかし「病気」という言葉ではなく、わざわざ「不健康」と言っているわけですから、ここでの「不健康」の定義は、「病気ではないけど健康ではない」といった意味に捉えればいいのでしょうか。
 と、少し曖昧な「不健康」の記事ですが、男性98%女性92%が「不健康」になってしまうのであれば、これは由々しき事態といわざるを得ません。ほぼ国民全てが「不健康」に入ってしまうということは、これはそもそも国家として成り立つのか?ということにもなりかねない・・。健康で元気に家庭生活・社会生活を営めること、そういった生活を維持するのが国家の役目であるのに、90%以上もの国民が「不健康」という国は一体どこにあると言うのだろうか?
 このように単純に考えただけでも、基準を変えるだけの健康観には限界があることが分ります。しかし、このように相変わらず数値だけを基準にして健康を測定する方法論が唯一正しい手段のように使用されています。
 新しい基準が導入されたら、現在健康な人も不健康に入ってしまい、ちょっとしたことで病気にされてしまいかねません。
 仮にこの基準がそのまま2008年に導入された場合、多くの人は健康診断で「不健康」に分類され、かえって自分の身体に自信を持てなくなる人も増えると思います。そうなりますと、ますます国民総不健康国家になってしまいます・・・。
 東洋医学は、このような数値で健康を判断するものではなく、身体全体を診ながら全身を整えていくものです。この東洋医学の健康観がもっともっと広まり、「不健康国家」から「健康国家」になるよう、日々の臨床に励んでまいりたいと思います。


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『備急灸法』(補足)

 10/17のブログにて『備急灸法』というお灸の本を紹介いたしました。
出張先の四国でパソコンを借りて急いで書いたので、少々書き足りないところもありましたので、本日はその補足をしていきます。


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 この『備急灸法』ですが、作者は聞人耆年(ぶんじんきねん)という変わった名前の人です。生没年代など詳しいことは分っていません。
『備急灸法』の序文によりますと、書かれたのは宝慶丙戌年、つまり1226年です。今年も丙戌の年なので、同じ年にこの本をこのブログで紹介できるのも何かの縁を感じます。
 序文によりますと、聞人耆年は庶民の中で医療活動をし続け4、50年。そして彼が晩年になってこの書を書いたと説明されています。『備急灸法』の中では、22種類の病症について述べられていますが、彼のオリジナルというよりは、それまであったお灸の施術方法やこれまでの書物に散見できるお灸法を、作者である聞人耆年が自ら臨床で行なっていくなかで、効果があると思ったものを選択して掲載したようです。
 1226年ともなりますと、東洋医学は鍼灸よりも漢方薬(湯液)が盛んになっていきます。しかし、当時すでに漢方薬の知識は混乱をしていましたし、まだ高価なところもあったようです。そうった漢方薬に対して、聞人耆年はより安価な治療方法、そしてかつ簡単にできるものを、ということでこのお灸に行き着いたのではないでしょうか。10/17のブログにも書きましたように、鍼の技術はこの時代すでにだいぶ伝えられているものが少なくなっていました。そこで鍼よりも簡便なものを求める時代背景もあったのかもしれないません。
 22病症を見ていくと、急性期の病がほとんどです。例えば急な鼻血のお灸なども載っております。現在鍼灸に来院される患者様は慢性的な病の方が多いので、このような鼻血の背灸をしたことはありませんが、興味深いところがあります。もし鼻血が出たとき、自分で自分の身体に試してみようと思います。

 このように、お灸の世界もまた古医書を辿っていきますと、いろいろと深いものがあるのです。


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マイ鍼?

 昨日四国の患者様を治療しているときにこんなお話が出ました。
「この間テレビでやっていたんやけど、マイ鍼(キープ鍼)っていうのがあるんやね。あれどうなん?」と言われました。
 とある鍼灸治療院では鍼灸の鍼を一人の患者さま用にそれぞれキープされているそうで、それをテレビか何かで見たようです。このように銀の鍼を使用している鍼灸院では、鍼を患者様個人用にキープしておくマイ鍼制をしているところも、少なくないようです。

 自分用の鍼として使われるため、安全なように思われるかもしれません。しかしこれも問題がないわけではありません・・・。

 それでは、マイ鍼制度の問題点とは・・・?
 鍼をマイ鍼として保管するという事は、治療後に鍼を滅菌しておかなくてはなりません。この滅菌には、オートクレーブという器械を使って高圧滅菌をします。この高圧滅菌をしますと、高圧ですから、銀の鍼は腰がなくなってしまいます。
 また銀の鍼はもともと錆びやすいため、長期保管には向いていません。このようなもともと錆びやすい銀の鍼に高圧滅菌をしますと、鍼の表面が傷んでさらに錆びやすくなります。また、銀の鍼は軟らかいため、ツボに刺しているうちに先のとんがりが甘くなっていきますので、鍼を毎回研ぐ必要がありますが、腰が弱くなっている鍼を研ぐわけですから、ますます腰が弱くなりますし、扱っている本数が多いとどうしても鍼先も甘いものが目立ってきます。
 以上の理由から、たとえ自分専用のマイ鍼制(キープ鍼制)であっても、銀の鍼を長期保管して使っていくことは、鍼灸の鍼としては不適切なものとなります。
 当院の治療は一本の鍼で治療していきますので、鍼をたくさん刺す必要がありません。そのために、当院で使用する銀鍼は、一回の治療毎に新しいものをおろし、すべて使い捨てとなっていますので、治療の面でも、衛生面でも安全に治療を受けることが出来ます。

冒頭のお話の続きです・・・
「この間テレビでやっていたんやけど、マイ鍼っていうのがあるんやね。あれどうなん?」
「あれはどうなんでしょうね・・・・。うちはたくさん鍼をしないですから、一本でも十分なんで、マイ鍼制度は必要ないですからね。全部使い捨てですよ。鍼先はもちろん、鍼も曲がるし、鍼のコシは落ちるし、同じ患者さんに使うにしても、使いまわしはできませんよ。」
「ああ、そうなんだ。」
「うちは、一回一回の治療でいつも新しい鍼をおろしてます。治療中に鍼が曲がれば新しいのに替えてますよ。」
「なんや、そうか。瀬戸先生のところはいつも新品の鍼で治療を受けられるんかいな。うれしいもんやね。」


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『備急灸法』

 昨日はお灸のお話をいたしました。
 『黄帝内経・素問』『黄帝内経・霊枢』『難経』という鍼灸の原典となる本は、主に鍼について書かれた本です。『黄帝内経・霊枢』はもともとの本の名前が『鍼経』であったことからも、鍼が主体であった事がわかります。これは、鍼というものが特殊な性格のものであり、当時から扱うのが難しかったからではないでしょうか。東洋思想・東洋哲学から発した東洋医学が、鍼という道具によって展開・発展していったことを考えますと、いかに鍼というものが、当時から難しい術であったのではないでしょうか。
 では、お灸はどうだったのでしょうか?
私が推測するに、お灸は鍼に比べて、民間療法的な部分での発展の仕方が大きかったのではないでしょうか。今でも薬局に行くと手軽にできるお灸がありますが、そのように昔からお灸はより身近な存在だったのかもしれません。
 そんなお灸の古医書の一つが『備急灸法(びきゅうきゅうほう)』。これは「急ぎの症状に備えたお灸の方法」という意味です。この本は病名治療で、いわゆるツボ療法的なもので、「○○のときにはこのツボに何個のお灸をする」というように書いてあります。中には竹の棒の上に乗ってお灸をするという“騎竹馬之灸(きちくばのきゅう)”というものまであります。このような一風変わった灸が載っている本ですが、呼んでいると面白い記述もあります。本治法とは対極な本ですが、当時をしのばせる古医書として、傍らに置いて読んでおります。


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お灸のシーン

 昨夜四国でお世話になっている方とご飯を食べているときに、NHKの大河ドラマ『功名が辻』を観ていました。そのドラマの中で、西田敏行扮する徳川家康が、お灸をしているシーンがありました。とても大きな灸で煙がもくもくと出ていました。画面に映ったお灸を見てみると、荒いお灸でした。お灸は用途に合わせて荒さがあります。このシーンでやっているようなお灸の場合は、体の凝っているところに直接やるようなものなので、暖める事が主になり、このような荒いお灸でもいいわけです。昭和58年に放送された滝田栄主演のNHK大河ドラマ『徳川家康』でもお灸をしているシーンがあったので、おそらく今回のこのシーンとあわせると、歴史書の記述に家康がお灸をしていたことは有名な事なのかもしれません(私はこの点は知りませんが・・・)。関が原の戦いで勝利を得て以後の江戸幕府成立時の用意周到振りを見ると、家康が健康にも気を遣っていたことは容易に察しがつきます。

 ところで当院で使用しているもぐさは上質もぐさといいまして、ヨモギの葉っぱの裏に生えている毛だけを集めたものです。毛だけ集めたものなので、とても軽く燃焼が速いのが特徴です。この上質もぐさを米粒の半分くらいにひねって直接皮膚にお灸をしていきますので、昨日のドラマのシーンに出てきたような大きなもぐさをする事はありません。この上質もぐさですが、燃焼が速いお灸で、しかもとても小さくひねるので、一瞬のうちにツボや患部に熱が入っていきます。そのためお灸の痕が残る事もありません。当院では背骨の冷えをとるために主に使用していきます。鍼とは作用機序が若干異なるのがお灸の面白いところです。最近ではお灸をする事でナチュラルキラー細胞と呼ばれるリンパ細胞が活性化することも実験でわかるようになりました。お灸もまた鍼と同様に今後見直されていく伝統医療の一つだと思います。

 私が出張しているここ四国では、“弘法の灸(こうぼうのきゅう)”というものが昔は盛んだったようです。弘法大師、空海を産んだ四国ですが、その弘法大師が民衆の健康・病の治癒のためにお灸を普及させたといわれています。最近では少なくなったようですが、土地土地、家々でお灸をする事は日常の光景だったそうです。たしか以前松山の道後温泉に行ったとき、道後温泉の商店街の中にお灸のお店があったことを思い出しますが、これもその流れなのかなと思ったものです。
四国で治療をしていますと、お年を召した方の背中に、時々お灸の痕を見ることがあります。話を伺ってみると、とても大きな熱いお灸を小さいときにすえられたとか・・・。しかしそのおかげか、そういったお灸をされてきた方々は、これまで大きな病気かかった事はないともいいます。

 信長、秀吉、家康と戦国時代の覇権は移動していきましたが、最後に長期政権を築いた徳川家康。最後までじっくり留まって事を成し遂げた家康の背景には、ドラマにあるようなお灸による健康管理が実際にあったのかもしれません。
 日々の健康的な生活のために、鍼灸治療を定期的に受けられる事をお勧めいたします。

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四国出張

 今日から四国出張。
 もう何度この地へ来ただろうか。
 今回はどんな風景が見えるか、そしてどんな患者様と交流できるのか。
 今回も気分を新たに、四国の土地で仕事をしていこうと思います。


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デトックス鍼?

 患者様から「デトックス鍼」というものがあることを聴いた。最近ではスポーツ鍼灸、美容鍼灸、エステ鍼灸、そしてセレブ鍼灸まで様々な鍼灸の分野が増えているようだ。なんでも鍼灸という言葉にくっつければいいと言うものではないと思うが、そのうち“ちょい悪鍼灸”、“艶女鍼灸”なんて言う言葉も出来るのではないだろうか・・・。この間も某有名な鍼灸の先生が、「LOHASな東洋医学」とどこかで言っていたが、LOHASという言葉はつい最近の言葉であって、一方の東洋医学は2000年以上の歴史がある。もしLOHASと東洋医学が共通するものであれば、東洋医学が先なのだから、「東洋医学なLOHAS」と言わなければならないが、どうも有名な先生もこういった流行が好きらしい。そしてこういった言葉をつけると鍼灸もオシャレに感じるのだろうか。逆に言えば、本来の鍼灸術が出来ないために、このようないろいろな枕詞を付けていくのではないかと思うのである。本来の東洋医学・鍼灸医術は『黄帝内経・素問』『黄帝内経・霊枢』『難経』にあるのであって、その根本を理解し、治療していればスポーツでも、エステでも、LOHASでも幅広く対応できるのであって、わざわざ鍼灸に他の言葉をつける必要はなくなるのだから・・・。
 ところで、冒頭に上げた「デトックス鍼」。
 デトックスとは毒出しを意味する。鍼灸で毒出しをするからデトックス鍼というらしいのだが、中身を聞いて見ると発汗させるだけのようである。実際に自分が受けたわけではないので、どういった治療をするのか定かではないので言及を避けるが、発汗=毒出しということにはいささか疑問がないでもない。東洋医学では、発汗とは体力があるときに使えるものであり、体力がない人にそれをしてしまうとかえって身体を壊すことがある。なので、毒出しというのを名目にして闇雲に汗を出すことは危険である。
 東洋医学では、身体に停滞した毒を「水毒」「食毒」「瘀血(おけつ)」と三つに分けている。水毒は水の過剰な摂取による停滞した津液(しんえき)のことで、肩こりや首残り、身体のだるさなどの原因となる。食毒は飲食物の不摂生で、これもまた肩こりなどの原因となる。そして最後の瘀血は腹部に溜まった流れの悪くなった血液のこと。これは婦人科疾患をまねいたり、様々な不快症状を起こす。
 このように、東洋医学的に見た場合、デトックスとは三つに分けなければならない。この三つに分けることをせずして単に発汗することは、身体を壊す原因となる。当院の本治法は、わざわざ“デトックス鍼”とは謳っていないが、こういった東洋医学的な毒を把握しながら本治法をしているので、毒出しの効果があると思います。
 もし、デトックスを謳っている治療院がありましたら、「東洋学ではデトックスって何ですか?」と質問してみてください。上に挙げた三毒と呼ばれる「水毒」「食毒」「瘀血」という言葉がすっと出なければ、それは東洋医学的なデトックスではないと思っていいでしょう。



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『夢助』 忌野清志郎

夢助 夢助
忌野清志郎 (2006/10/04)
ユニバーサルJ

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 先週の日曜日、タワーレコードにこの忌野清志郎の新しいアルバム、『夢助』を購入しに行く。タワーレコードに入るなり、この『夢助』がかかっていた。『夢助』の中の「THIS TIME」という曲だった。清志郎の歌声を聴いて、背筋がぞーっとして、鳥肌が立ってきた。この鳥肌は恐怖ではない。感動である。“なんていい声なんだ”と、ぐぐっと響いてきたのである。もちろんずっとこの声、あの唄に惚れて清志郎のファンであり続けてきたので、この声を聴くのは初めてではない。しかし、初めて聴いたときと同じような衝撃が自分の胸に飛び込んできて、“なんていい声なんだ”と思ったのである。
 擦り切れそうな清志郎の声に、覚悟を感じる。歌を歌うことで自分を表現してきたロックな生き様がこのアルバムには詰まっている。ロックと、そして歌とともに心中したってかまわないといったくらいに喉を震わせている。
 清志郎はオーティス・レディングに憧れて歌を歌い始めた。そしてそのオーティス・レディングと一緒に音楽をやっていたブッカーT&MG'Sともアルバム『メンフィス』を作ったし、そして今回のこのアルバム『夢助』もまた、そのギターリストであるスティーブ・クロッパーによるプロデュース。録音はカントリーミュージックの聖地・ナッシュビル。“夢”を歌い上げる舞台は揃っている。
 “夢”を叶えた男が、夢をかなえる歓び、そしてその夢をもち続けることの大切さを高らかに歌い上げた会心の一枚です。RCサクセション時代をともに駆け抜けた朋友・チャボこと仲井戸麗市との共作もあります。
 擦り切れんばかりの清志郎の声に涙する一枚です。
 叶えたい夢を持っていたら、きっと勇気をもらえる一枚です。


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豚肉と長ネギ

 季節の変わり目はとかく体調を崩しやすいものです。特にこの夏から秋にかけての変わり目は体調を崩しやすいものです。急に寒くなったりしますので、身体の温度調整も大変になります。特に今年は湿気も多く、環境への身体の対応は大変な負担があった一年でもあります。
 この秋から春先まで一生懸命摂っていただきたい食べ物が、豚肉と長ネギです。鍼灸や代替医療をしている先生のなかには、お肉を食べないように勧める先生も多いかと思いますが、このようなストレス社会においていは、気力負けしないためにもお肉も栄養源として十分とっておく必要があります。
 豚肉は五行で分けると腎に配当されます。
 腎は先天の気と呼ばれる自分の生命力のことですが、豚肉はその腎に栄養を補給してくれる食べ物です。腎は身体の栄養分のエッセンスが保存されているところです。他の臓器の栄養が足りなくなったとき、腎のエッセンスが足りないところを補ってくれます。
 このように腎はとても大切な臓器ですので、腎の先天が漏れないように食事をしっかりと摂る必要があるわけです。俗に“精がつく”と呼ばれる食べ物は、この腎を強めてくるものが多いです。
 豚肉はこの腎に配当されるので、腎を強くしてくれて、自分の生命力を高めてくれる栄養源となります。
 そしてこの季節、さらに長ネギを食べると、栄養の代謝を高めてくれます。長ネギは肺に配当される食べ物ですので、まさにこの秋の季節は肺に属すので、最も適した食材となります。ここで注意してほしいのは、その食べる量です。薬味程度の長ネギでは効果が出ません。しっかりと丸まる一本、二本食べるくらいが必要です。料理の仕方はどんなものでもかまいませんので、工夫してたくさん食べるようにしてみてください。
 患者様に、
「長ネギを一日三本くらい食べる勢いでおねがいします。」というと、
「そんなに食べれませんよ~~。」と言われることもあります。
しかし、病気になって薬を飲むのよりいいと思われませんか?
東洋医学では「医食同源」といいますが、これは野菜やお肉など食べ物そのものが薬と同じようなもの、という意味です。先に薬ありきではなく、薬を飲む前に、食事を見直すことが本当の養生であります。
 どうかこの季節、豚肉と長ネギをよく食べるようにしましょう。特に花粉症がある方は、この季節の過ごし方が大切になりますので、一生懸命食べてください。


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「はり・きゅうのおはなし」

 掲示板に引き続き、現在治療院に置くための本を執筆中。
 本とはいうものの、パソコンで打ったものをプリンターで出してまとめたものです。これまでいただいた患者さんからの質問や、これまで書きとめたコラムなどをもとに、一つのテーマに対してA4サイズで読みきれるような内容にして、よりわかりやすく書いてみようと思っています。東洋医学の世界がもっともっと広がるように、いつか本屋さんに並ぶように出版してみたいとも思います・・・。


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回数について

 治療をしていますと、よく患者様から何回くらいで治りますか?という質問を受けます。
 これはとても答えにくい質問です。
 鍼はマジックや魔法ではありません。鍼灸医学は、れっきとした東洋思想・東洋医学という“(西洋的なものの見方に対する)もう一つの自然科学”なのです。そのような背景のもとで、身体を診て治療をしていきます。そして東洋医学・鍼灸医学は、この身体を小宇宙と捉えており、小宇宙のバランスを調えることが無病に近づくという思想です。そしてこの小宇宙は休むことなく常に動いている存在ですし、今日の気温や食べたもの、怒ったりないたりという感情など、全ての活動が身体に影響を与え合っていて、絶え間なく動いていく存在なのです。常に動き続けるこの小宇宙のバランスを、治療(来院して治療を受ける)という一点のときに身体を診て調整しています。しかし、その調整でもまだ小宇宙のバランスが調わなければ、また次の治療を受けて調える必要があるわけです。
 このような常に変化する身体を扱うため、何回で治るとははっきりいえないのです。
 そしてもう一つ重要なのは、“鍼が人体を治すのではない”ということです。鍼灸治療というものは、もちろん鍼とお灸というものを使って身体を治すわけですが、治しているのは鍼や灸ではなくて、鍼灸治療によって活性化した自分自身の治癒力で治っているわけです。この自己治癒力は、鍼灸で調う方向にもっていくわですが、同時にその調う方向へもっていくための生活環境も必要となるわけです。それは食事であったり、軽い運動であったり、ごく常識的ですが忘れがちなものなのです。体力が残っている場合で、かつ病がまだ浅い時期であれば、数回で治りますといえるのですが、食生活が乱れ、病も慢性的になってしまったものは、そう簡単に治るものではありません。
 このように、鍼を受けているから治るのではなく、鍼を受けつつ自分の身体や生活に気づいていく、そして鍼治療と生活習慣が好循環に廻った時に、身体は始めて快癒していくのです。このように、鍼をしているからいいというのではなく、鍼灸治療を通して自分の生活を見直す、そういった全体的な視点も鍼灸治療を受けるとともに、患者様個々の中に育てていただきたいと思います。
 当院では基本的な食事の指導や生活の指導をしていきますが、こういったものをしっかり守っていただくことで、治療効果も上がり、快癒までの回数も減りますので、どうかそういった食事の指導などにも耳を傾けて実行してみてください。


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『東医寶鑑』とチャングムの時代

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※ 表参道・青山・源保堂鍼灸院では、このように中国・台湾から輸入できる原文を直接読んでおります。


 ここ数年韓流と呼ばれる韓国ブームが続いている。特に映画やドラマはまだその勢いは衰えていないように感じます。ブームというよりは一つのジャンルとして確立されたのでしょうか。
 私はほとんどテレビを見ないのでこういった情報には疎いのですが、最近、時々患者様から耳にするのが『宮廷女官チャングムの誓い』です。ドラマの内容は皆様ご存知のように、チャングムという女性が、宮廷料理人から宮廷の女医にまで上り詰めていくという物語。この『チャングムの誓い』の中では、鍼をするシーンや、脉を診て病気を診察するシーンがあると聞きます。そのシーンと当院の鍼の様子を比較していろいろと質問をなさる患者さんもおり、東洋医学への関心も高まり、東洋医学と鍼灸というものがだんだんと浸透してきている感じがしてうれしくもあります。
 しかし実際にドラマを観ていないので分りませんが、患者様からドラマのお話を聞くに、それはありえないのではないかと思うような場面も多々あるようですね。それはある程度脚色が必要なドラマですから、仕方ないことなのでしょう。特に鍼をしているシーンは、かなり痛そうに鍼が怖く見えるそうです。しかし、当院ではそのような乱暴な鍼をしませんので、痛いことも怖いこともありませんので誤解のないようにお願いいたします・・・。チャングムのイメージをもって当院の治療を受けた方は、「チャングムのようにはしないんですね~。ぜんぜん痛くないんですね~。新鮮でした。」という方がほとんどです。

 ところで古医書の世界へ・・・。
 韓国の古医書で最も信頼があり、東洋医学の古医書として現在も燦然とその価値を失わないものとして、『東医寶鑑(とういほうかん)』というものがあります。この本は、朝鮮国李王朝中期の医学者で、宣祖(在位1567~1608)の侍医に携わった許浚(きょしゅん/韓国語読みでホジュン)という医家が1611年に出版した書物です。この本は、許浚の16年間の研鑽の集大成で、各種病証の病院・証侯・治療法・方剤・薬物・経絡・鍼灸などを網羅しています。言わば朝鮮のお隣、中国の医学を各方面からまとめた医学総合書のようなものです。ところどころハングルで書かれた部分もあり、それを見ると、中国から輸入された書物を自国に入れる当時の苦労を感じます。この本が出版されたのが1611年です。チャングムの設定が15世紀末から16世紀前半です。この年代から推測してみると、実在のチャングムもひょっとしたらこの『東医寶鑑』を手にしたかもしれません。『東医寶鑑』を手にしたチャングムはどのような思いを馳せたのでしょうか。自分が苦労して身につけた東洋医学の真髄が、このように一冊の本にまとめられたところを見て、韓国の医学がまた前進する感慨深く思ったのではないでしょうか。この『東医寶鑑』は輸入先の中国でも高い評価を受けており、また日本にも入り、日本の東洋医学史にも影響を与えた本です。

 チャングムに関しての記述は朝鮮医学史の中にはほとんどないようで、ドラマは当時の歴史書にある一行の記述を元にして、そこから物語を広げたフィクションのようですが、こちらの『東医寶鑑』の作者の許浚の歴史はよく知られているようで、その生涯がドラマや本にもなっているようです。チャングムを観た後は、こちらの許浚の物語もみてみてはいかがでしょうか。さらに東洋医学・鍼灸医学への関心が深まるのではないでしょうか。
 
※ 許浚(きょしゅん・ホジュン)のドラマの情報 → こちら
※ 許浚の物語は以下の本で読むことが出来ます。
許浚〈上〉医の道に辿りつく 許浚〈上〉医の道に辿りつく
李 恩成 (2003/04)
桐原書店

この本の詳細を見る

許浚〈下〉心医の域に達する 許浚〈下〉心医の域に達する
李 恩成 (2003/04)
桐原書店

この本の詳細を見る


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掲示板

 治療院に掲示板を作りました。
 無印良品で購入したのですが、コルクで出来たシンプルなものです。治療院の壁にばっちりはまりました。
 初診の方でも安心して治療が受けられるように、この掲示板には当院の治療の特長や、治療効果をあげるためのお知らせなどをはることにしました。

その特長はいくつかあるので下のように箇条書きにしておきました。
* 銀の鍼を使用しています。
* 右または左、片側しか治療しません。
* 症状のあるところには鍼をしません。
* 使用するツボの数が少ないです。
* 身体全体を調え、病の本(もと)を治します。
* 身体にやさしい治療方法です。
* 小児鍼をしています。

この箇条書きだけではどうしてそのような治療法なのかが分らないと思いますので、こちらは院内で閲覧できるような簡単なレポートのような、本のようなものを作ろうと思っています。分りやすいものにするため、図も必要かと思いますので、少々こちらは時間がかかりそうです。


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古医書の世界

 表参道・青山・源保堂鍼灸院では、一貫して“伝統的な鍼灸術”の世界を追究し、それを治療方針として施術しています。ブログやホームページを通してこの伝統鍼灸の世界を紹介しているのも、その一貫の現れです。
 しかし、“伝統鍼灸”というものの、“古医書医学”というものの、全ての古い医学書が必要か、または有効かといいますと、そういうことではありません。古医書の中にも、“この病気にはこのツボ”というツボ療法の本も少なくありません。このようなツボ療法の本は、古い医学書であっても、ツボ療法の範囲を出るものではないため、身体を読み解き治療方法を見つけていく本治法にはほとんど役に立ちません。しかしながら、やはりそのようなツボ療法の本は当時から幅を利かせていたようで、『黄帝内経』のような総合理論書を読まない医家も当時でも沢山いたようで、これは現在の鍼灸界をみても同じことが言えるのではないでしょうか。

 最近私が傍らに置いて読んでいるのは、以前にもこのブログに紹介しましたが、汪機(おうき)という人が書いた『鍼灸問答』という本です。汪機は1463年~1539年に生きた医家です。この汪機は、郷土の史書に「医を行うこと数十年、人を活かすこと数万を計う」とあるほどに、臨床に生きた人のようです。この汪機が書いた『鍼灸問答』は、鍼灸についての質問に対して汪機が答えていくと言う問答形式になっています。どちらかというと口述のような感じで、堅く書いてある本ではありません。しかし、この本を読んでいますと、この人は本治法が出来たんだろうなと思わせるような部分が各所に見られます。先日このブログにも書いた「置鍼」についての記述もありますが、ここを読むと、やはり現在の置鍼が主流の鍼灸治療に疑問を持たざるを得なくなります。

 病の本(もと)を求め、その病の本(もと)を取り除く本治法を追究していくことは、簡単なことではありませんが、少しずつでも伝統鍼灸の良さが浸透していくことが、日々の臨床の歓びであります。


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鍼の本数

 先日のブログで単刺(たんし)か置鍼(ちしん)かというお話をしました。
 表参道・青山・源保堂鍼灸院が行なっている本治法は単刺で、鍼をするツボの数は多くはありません。むしろ極力使用するツボは少なくしていきます(このあたりはホームページのコラムや、このブログでも紹介していますので、そちらをご覧になってください)。
 しかし、置鍼をしているところでは鍼をたくさんします。これは、なぜかというと、患者さんが訴える症状を追っかけて鍼をするからです。「腰が痛い」といえば腰のツボ、「胃が痛い」と言うと胃のツボを刺すというように、症状を追っかけていくので自ずと鍼が増えていくわけです。
 しかしこれをよく考えてみますと、ちょっとおかしいと思いませんか?
 本来の東洋医学の姿は、身体全体を見るのが本当です。そしておそらくこのような置鍼をする先生も、そういったことをホームページや治療の中で説明しているはずです・・。しかし、その実態はお粗末ながら、このように置鍼をメインにして症状を追っているだけの対処療法をしているところが多いわけです。最近の現代医療は、患者様が症状を訴えれば訴えるほど薬の数が増えるといわれています。しかし薬の数が増えても症状が治まるどころか、他の症状が増えてさらに薬が増える・・・という悪循環が起きております。このような現代医学の弊害に対して、身体全体を見つめる東洋医学が見直されてきているわけですが、実際のところ東洋医学を標榜する諸先生方も、実態はこのように対処療法としてツボを選択することが多くなっています。
 どうしてこのような実態になってしまったかは、いろいろあるかと思いますが、最も大きな原因は、治療者が古医書を読み解いていないからではないでしょうか。もし本当の意味で古医書を読み解くことをしているのであれば、病の本(もと)を求めて治療ができるはずですが、その病の本を求める方法を古医書から学んでいないからです。「伝統医療をしています。」「身体全体を見ています。」ということを掲げていても、本来のこの東洋医学の世界観を把握せずに、ツボだけを使っていては病の本を治すことにはならず、病を治すための本来の鍼灸医学とは程遠いものとなっているのが現状です。
 “身体全体を見つめる”という東洋医学の真髄が、どのように臨床に活かされているのか、それを患者さん自身も見極めてほしいと思います。そのためにも、この鍼の本数を実際の治療でどれくらい使っているか見て下さい。もし自分が訴えるたびに鍼の本数が増えていくようでしたら、それは単なるツボ療法と捉えていいと思います・・・。


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単刺か?置鍼か?

 今日は単刺と置鍼の違いについてです。

 鍼をすでに受けたことがある方は、鍼を刺したまま放置されたことがほとんどではないでしょうか?鍼を刺さしたまま10分から20分くらい寝かされ、しばらく放置される。そしてタイマーが時間が来たのをお知らせすると同時に先生がやってきて鍼を抜いてくれる。仰向けの状態が終わったら次は背中に鍼を刺してまた放置されること20分・・。このような鍼を「置鍼(ちしん)」と呼びます。この置鍼ですが、本来の鍼灸術ではありません。これは経営上の問題や、パルス鍼のように電気器具を使うようになった頃から始まったもので、それがいつの間にか一般化してしまったものです。この置鍼の普及により、本来の鍼灸術は失われたともいえます。
 といいますのも、鍼を刺して放置してしまっては、身体の変化を観察することが出来ないからです。鍼を刺して経絡が作動しますと、身体は変化をします。その変化を見ながら鍼の加減を手によって行なうことが鍼灸治療には大切なのですが、いくつもの鍼をいっぺんに身体に刺してその状態で放置しては、その変化を見失い、どの鍼がどのように効いたかということを把握することが出来ません。把握することが出来ないということは、術者は鍼の効果をつかめないわけですから、メリハリの利いた効く鍼をうつことができません。鍼灸治療は患者さんの状態に合わせたオーダー・メイドな治療といいながら、鍼を刺したままどの患者様も同じ時間裏表寝かせているのでは、患者さんの状態を無視した画一的な治療で、オーダー・メイドではありません・・。

 一方当院で施術する鍼治療は、「単刺(たんし)」と呼ばれるもので、一本の鍼を使って、必要なツボへ的確な刺激量刺してものです。これは全ての患者さんによってそのときのその状態に合わせて治療して行きますので、まさにオーダー・メイドな治療となるのです。

 もし新しく鍼灸治療をお受けになることをお考えの場合、お電話でお尋ねする時に、「単刺(たんし)」なのか「置鍼(ちしん)」なのか、その治療院にお聞きするのは、治療院選びの一つの基準になるのではないでしょうか。

 この「単刺(たんし)」については、当院ホームページ上のコラムにも書いてありますので、どうかそちらもお読みください。
 → コラム『東洋医学って何? 「はり一本」』


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鍼をする時の姿勢

 鍼を刺すときは、無造作に手を出して刺しているわけではありません。ツボというのは不思議なもので、鍼をする治療者の姿勢によって効果の出方がぜんぜん違うものです。
 特に表参道・青山・源保堂鍼灸院が施術する本治法は、繊細であるため、その姿勢に注意しながら鍼をします。そしてこの姿勢は、古医書の記述に則っているものであります。
 本治法をする時は、「五行穴(ごぎょうけつ)」というものを使用しますが、この五行穴にはそれぞれ立つ位置が決まっています。そしてそのときの手のもっていきかたなど、どれにも“正しい姿勢”というものがあります。また、鍼をする時の鍼を支える左手は押し手、鍼を持って入れるほうの右手を刺してと言いますが、この左手はできるだけ満月に近いように丸くつくりますが、この押し手の丸さがあるかないかで、鍼が痛くなる痛くならないの差が出てきます。この押し手と刺し手の作り方も『難経』という古医書に記されています。
 そして、鍼をする時ですが、このときはできるだけ手元を見ることがないようにします。それは、鍼をすると瞬間的に身体が変わったり、顔色が変わったりしますので、その身体の変化を捉えるために、治療者は患者さんの顔やお腹の呼吸など全てを見渡して鍼をしています。
 このように、姿勢もまた銀の鍼を効果的に運用する大切な要素となります。一つ一つの動きの中に、しっかりと古医書の思想や学問が生きているわけです。


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銀鍼

 表参道・青山・源保堂鍼灸院では、新しくこちらで治療を受ける方には、必ずどのような鍼を使っているかを治療に入る前に説明させていただいております。
 それは、術者と患者様の間の信頼関係を築くためのものでもありますし、また、初めて鍼灸治療を受ける方は、鍼というものにたいして恐怖感を持っている方も多いようですので、そのような恐怖感をやわらげていただくためというのもあって説明させていただきます。
 説明を終えた後には、「ふつうの長い鍼と違うんですね。」「細いんですね~。」「銀なんだぁ。」といろいろな感想が聞かれます。
 そこで当院で使っている鍼について、鍼という視点から当院の特徴をまとめてみました。

表参道・青山・源保堂鍼灸院の鍼の特徴
① 全て銀製です。
※最近はステンレスの鍼が増えてきましたが、これは経済性、利便性から増えたものであり、本来の材質ではありません。生体にとってステンレスは刃物であり、ステンレスの鍼では微妙な身体やツボの変化を捉えることができません。以上の理由から、当院では銀の鍼のみを使用しております。
② 髪の毛ほどの細さです。
※ 古医書では「毫鍼(ごうしん)」と表記されていますが、この「毫」とは毛を意味します。つまり、“毛のように細い鍼”ということです。
③ 一回の治療ごとに鍼は使い捨てます。
※ 鍼をさしてしばらくすると、ツボが絡んできたり、鍼の先端が甘くなっていきます。そのため鍼は何度も使えません。また銀の鍼はさびやすいため長期保存が不可能です。この理由により、使用する鍼は常に新しいものを卸し、治療後はすべて破棄します。
(関連情報) → 「マイ鍼?」
④ 鍼管(鍼をするときに、鍼の頭をとんとんと叩いて入れるときの鍼を入れる管)を使いません。
※ 鍼管を使うと気の去来や、ツボの微妙な変化を捉えることができないためです。
※ 鍼管はもともと鍼をするのが上手でない鍼灸師のために江戸時代に発明されたもので、本来はこのような鍼管はしようしませんでした。
⑤ 鍼を刺しっぱなしにして放置しません
※ 鍼を刺したまましばらく時間を置くことを置鍼(ちしん)と呼びますが、これでは身体の変化がつかめません。気の去来が不明になり、刺激量が分らなくなるので、このような置鍼はしません。
(関連情報) → 「単刺か?置鍼か?」
(関連情報) → 「はり一本」(『コラム東洋医学って何?』より)


 本治法と呼ばれる鍼本来の施術には、このような特徴を持った“鍼”が必要です。そしてせっかく銀の鍼を使っても、その鍼の運用ができていなければ、銀の鍼も効果があまり出ません。銀の鍼を使っているからいいのではなく、銀の鍼とともに、そのしっかりとした技術的背景を持つことが必要になります。

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本治法としての信条

 表参道・青山・源保堂鍼灸院の治療は業界では経絡治療と呼ばれている。
 これは昭和初期の頃に古典医学を復興された諸先生が命名されたもである。しかし、現在のところこの経絡治療は混乱しており、経絡治療と銘打ちながら、実際はツボ療法を主とした治療を行なっているところが多くなっている。
 そこで私は経絡治療という言葉は混乱の元になるので、本治法、あるいは古医書医学というものを使うことにしています。
 病の本(もと)を求めること(診断、治療)、が本当の鍼灸治療である。そこがないと本当に東洋医学で治療をしているとは言えない。
 この本治法を継承していくことが、2000年の遺産である古医書を読み解くことにつながっていく。そこには名人芸があるのではなく、古医書という人間観察を続けてきた学問の精緻の結晶がある。鍼を持って、ツボを探すその臨床においても、しっかりとした記述が古医書の中にある。
 その結晶を読み解き、臨床に活かすことなくしてそれを鍼灸とはいえない。鍼灸本来の姿へ戻るために、今日も学問と臨床の両輪をフル回転するのが当院の信条です。


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When I'm Sixty-four

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
ザ・ビートルズ (1998/03/11)
東芝EMI

このアルバムの詳細を見る

 季節のサイクルを人生のサイクルという大きな視点で引き延ばしてみる、ということをお話しました。この人生のライフサイクルを思うと、一つの曲が私の頭の中に浮かびます。

 ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』という超有名なアルバムがあります。当時の録音技術を駆使してつくられた実験的なアルバム、ロックの世界では初めてといわれるコンセプトアルバムなど、画期的なアルバムとして未だに評価が高いアルバムです。同時代のギターリストでジミー・ヘンドリックスや、R&Bのオーティス・レディングも盤が擦り切れるほど何度も、何度も聴いたといわれ、同時代、そしてそれ以降にも大きな影響を与えている名盤です。
 このアルバムの中に、ポール・マッカートニーがリード・ボーカルを務める「When I'm Sixty-Four」という曲があります。この曲は実験的といわれるアルバムにはあってはとても平凡といいますか、ほのぼのとした力を抜いた感じの曲となっています。曲の歌詞も、“ぼくがが64歳になったら・・・”というもので、聴いていてとてもなごむものがあります。ビートルズ解散後ビートルズの仲間でありよきライバルであったジョン・レノンは、この曲を“くず曲”とばっさり斬っていますが、そういいながらもジョンはいいハーモニーをつけています。

 この当時ビートルズの影響は日本にも波及していたわけですが、当時「帰ってきたヨッパライ」で一世を風靡していたフォーク・クルセダーズ(北山修・加藤和彦・はしだのりひこ)も、この「When I'm Sixty-Four”へのオマージュ・ソングを作っています。それが「百まで生きよう」という曲です。曲調はほぼ一緒で、パクリにも聴こえますが、あくまでビートルズ・リスペクトとという思いで聴いてください・・・。ほのぼのとしていい曲となっています。もしよかったら両方の曲を聴き比べてみると面白いかもしれません。

ゴールデン☆ベスト フォーク・クルセダーズ ゴールデン☆ベスト フォーク・クルセダーズ
ザ・フォーク・クルセダーズ (2004/11/17)
東芝EMI
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 自分は今、自分の一生の中でどの位置にいるのでしょうか・・・。


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