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表参道・青山エリアにある源保堂鍼灸院のブログです。東洋医学・健康の話しをはじめ、治療院の日常、堂主・スタッフの情景などを綴っています。


〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 4-17-3アークアトリウム101 TEL. 03-3401-8125

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小さな訪問者

 今朝治療院の掃除をしているとき、小さな訪問者に気がつきました。

kamakiri.jpg

 生まれたばかりのカマキリです。どこかの庭先から紛れ込んだのかもしれません。
 先日四国に出張した時にも、大麻比古神社の楠の前でこの小さなカマキリと同じものを見かけたのですが、もしかしたらそのとき一緒についてきたのでしょうか?

 小学生の時、ススキに産み付けられたカマキリの卵を見つけ、何個かとって箱に入れておいたことがありました。しばらく箱に入れているうちにその存在は頭から消えていきました。
 そしてある冬の晩に卵の存在に気づき、そういえばあの卵はどうなったかなと思って奥にしまってあった箱を取り出してみました。そして箱を開けると小さなカマキリの大群がその卵から孵っていたのでした。冬の暖房で季節を間違えて孵ってしまったようでした・・・。その大群を目にして何もできず、小さなカマキリは列を成して箱から飛び出しては、部屋の中を列を成して歩いてどこかへ消えていきました・・・。

 以前南方熊楠の伝記を読んでいる時に、カマキリの卵の話が出てきました。博学の熊楠が、お酒の席でカマキリの卵についての薀蓄を語ると言うシーンだったと思います。詳細は覚えていないのですが、それを思い出して『本草綱目』を開いてみたのですが、カマキリの記述はありませんでした。
南方熊楠のお話がどんな話だったのか、思い出せずに気になるところです・・・。
 

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「分かる」こと

 研究会の講師をしていて難しいのは、相手がどのくらい理解しているのかと言うのを把握することである。
 授業中質問を受け付けるが、ここ最近生徒から「何が分からないのかが分からない」と言われる。こういうときの心境は勉強についていけない焦りや、これから先ついていけるのかという不安などで、ますます追い詰められたりする。しかしそういう中でこそ質問を考えていくようにしていかないと、臨床で自信を持って患者様に接することは出来ない。
 私も以前駆け出しの頃、師匠に同じように
「分からないのことが分からないんですが・・・。」といったことがある。すると師匠は、
「じゃあまず分かるって言葉を辞書で調べなさい。」とおっしゃった。そのとき師匠の治療室で聞いたのですが、そばにあった漢和辞典をぽーんと渡してくれた。そしてその場で辞書を引いて“分”と言う漢字を調べた。そこにはいろいろな説明が書いてあった。大本の意味は、“分かること”は“分けること”ということ。つまり、まずは分類して、整理することが大切なのだとそのとき思った。それから少しずつノートやテキストを整理して、“分ける”ことをはじめた。すると分からないながらもわかるようになってきて理解が進んでいった。
 臨床においても、その患者様がどのような状態なのかを診察することが基本になるが、その診察の際、東洋医学的に見て、五臓六腑のどこがどうなのかを“分ける”ことから始まる。
 こういうことは教えられるものではなく、自分から気づいてはじめてしみることである。気づくためのヒントは言えるかもしれないが、その先は生徒の感性にまかせるしかない。と、考えつつ今日の授業の準備をする・・・。


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『鍼灸問答』より

 明代の汪機(1463~1539)が書いた本に『鍼灸問答』と言う本がある。これは文字通り、鍼灸治療に関する問答を記したものである。これを読んで分かるのは、当時も鍼灸治療の方法に対して是非が問われていたようである。
 その中の問いにこんなものがある。
「様々な医家がこのツボはこの病気に効くと説いているが、これに従うべきでしょうか?」
 この質問に対して汪機は、
「病を治療するのに、定まったツボなどありません。病の原因は気にあったり、血にあったりして定まったものでない。だから、このツボはこの病気に効きますというものはない。病に対しては臨機応変に対応しなければならない」と答えている。
 このように汪機は、当時流布していたツボと病名をつなげた簡便な治療に対して、舌鋒鋭く警鐘を鳴らしている。汪機は鍼灸治療の原典の原典である『素問』『霊枢』『難経』を大変に重んじた医家である。
 この汪機の文章を読み、やはり鍼灸治療は原点に戻る必要があると思った。現在の鍼灸治療の現状は、ツボと病名をつないだだけの簡便なものが多いように思う。この汪機の警鐘は、現在の我々にも大きな戒めとして活きているのではないだろうか。


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鍼灸の流派

 当院に来られる患者さんで、他の治療院から来た方は、その治療内容に驚かれる方もいる。
 当院では「本治法(ほんちほう)」と呼ばれる古医書に基づいた鍼灸治療をしていますが、これは、何も気をてらったものではなく、むしろこちらが鍼灸の源流に近い治療法である。しかし、この「本治法」を学び、習得するためには地道に古医書を読み解く必要があり、一つ一つ積み上げていく作業が日ごろから必要になることから、鍼灸治療家の中では最初から敬遠する方も多い。そのために、‘鍼灸治療はツボに鍼を刺すだけ’ということになってしまっている。
 このあたりの問題は古くて新しい問題で、すでに1000年以上前から問われ続けている。古医書の中で、「このごろは安易な方法で、患者さんの病因を把握することなく、簡便に治療をする医者が増えている。これは嘆かわしいことだ。」と指摘する医家も少なくない。

 鍼灸治療に興味を持っているがなかなか受けるのに抵抗がある方、また、鍼灸治療をすでに受けている方でも、自分が受けている治療がどのようなものなのか、興味を持って知りたいこともあると思います。
 その先生がどんな方針で治療をしているのか尋ねるときの参考に、現在の鍼灸治療を分けて見ます。

古典派
古典、古医書に基づいた鍼灸治療をしているところ。診断方法には腹診、脈診など東洋医学的なものを使い、治療方法は、病因を取り除き、全身(本)を治療するもの。

ツボ療法派
病名とツボをつなげたり、痛い箇所や凝った所を治療するもの。

現代派
現代解剖学の神経生理学や筋肉などを中心に身体を診て、患部を治療するもの。パルス通電など電気や器具を使用することも多い。

折衷派
ツボ療法と現代派を混ぜたような治療。

 大きく分けて以上のように分かれると思います。
 まず鍼灸治療を受ける前に、先生に治療方針を聞いてみることをお勧めします。自分の身体を預けるに足るかどうかが分かると思います。


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岡本一抱

 6月21日のブログでお話した岡本一抱について。
 岡本一抱(1654~1716)は元禄時代に活躍した人で、歌舞伎や浄瑠璃の劇作家で有名な近松門左衛門の実弟である。
 元禄時代は、江戸中期の元禄年間(1688~1704)前後の徳川五代将軍綱吉治世期の安定した時期のことで、太平の世の中を背景にして日本文化が花開いた時期である。文化面に於いてはまさに‘江戸’を象徴する時代となっている。
 この時代背景を基に、医療も一般の庶民に普及したことだろう。そして出版事業も隆盛を極めており、医学書もまた広く普及することになる。その医学書の出版に於いて、この岡本一抱はこの時代を代表する諺解家(げんかいか・注釈や解説本を書く人のこと)であった。その様子は「自ら選述して彫刻せしむるの書一百二十余巻、録して末だ刊せざるの書若干也」と称されるほどだった。代表的な作品としては、『三蔵弁解』『鍼灸抜粋大成』『方意弁義』『医方大成論諺解』『経穴密語集』などである。これらの書物には様々な中国古医書が引用されているので、その諺解の背景となる蔵書の数もかなりのものだったろう。岡本一抱によって、日本の鍼灸医学に古医書が広く紹介された功績は大きい。
 しかしこんなエピソードも残っている。
 あるとき岡本一抱が、実兄である近松門左衛門に、
「兄さんは才能があるのにどうしてそんな通俗的なものばかり書くのか・・・。もったいない(私みたいに)もっと世の中の役に立つようなものを書いたらどうか。。」と忠告したところ、逆に近松門左衛門は、
「お前は無学のものが読んでもわかるような諺解を著わしているが、これでは原典を読まずに諺解ばかりを読む医者が多くなり、人命を誤るおそれがある。」とたしなめた。それ以来岡本一抱は諺解を作ることをしなかったそうです。諺解による弊害を喝破した近松門左衛門の指摘の鋭さもさることながら、その指摘の重要性を悟って筆を置いた岡本一抱の潔さもまたさすがだなと思います。
 諺解は諺解としての良さがあり、また、そこから源流にたどり着く糸口になることもあります。元禄時代のかほりを感じながら、先日見つけた『鍼灸抜粋大成』をめくってみようと思います・・・。
 

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「可」という字

 私が所属している研究会では、中国哲学の大学教授をお招きしてご講義をしていただく時間があります。現在『黄帝内経』と『甲乙経』というものを講義していただいておりますが、もちろん大学教授といえども、中国医学は専門外なので、講義の中心はもっぱら字句の解説などに当てられることが多くなります。こういう字句の説明はちょっとしたことなのですが、後々自分で漢文を読むようになると、とても重要なヒントとなります。漢字には様々な情報が込められているので、それを紐解くことは漢文で書かれた古医書の行間を読む大切な道具となることはいうまでもありません。
 そこで「可」という字の説明を受けました。この「可」という字のもともとの意味は「~するのに妥当である、十分ではないが同意できる、当然そうするべきである」という意味だそうです。ですので、「可愛い」と言う言葉は、「愛でるのに十分である、愛でるに相当する」というニュアンスが本来の捉え方になります。
 このようなニュアンスを学ぶことによって、古医書の世界がより深く理解することが出来るようになります。このような基礎体力のようなものも、古医書を読み解くためには必要な知識となっていきます。最近はパソコンの普及で漢字離れが進んでいるといわれています。また一方では漢字検定などは人気の検定試験だそうです。
 もう一度ここで漢字の世界を広げるために、とおの昔にしまってしまった漢和辞典を引っ張り出すのもいいのではないでしょうか・・。


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leaf line

 当院のある建物の地下には画廊があります。
 もう会期は過ぎてしまったのですが、6月の初旬にアメリカ人の方が個展を催しておりました。日本の風景を、一つ一つ切り取ったような写真です。時間が止まったような、ゆったりとした空気を表現しています。いただいてきた葉書にはこんなことが書いてありました。

leaf lines
an investigation of organic structure in extended space bathed by beautiful light at inspiring locations

洛葉転描
ゆったりとした時間(とき)につつまれながら
光をあびてくりかえされる生命の神秘

 ホームページはこちらになります。
  → steven BERKOWITZ 

 マルチな活躍をなさっている方で、CDをいただきました。宇宙につながるようなヒーリングミュージックと言われて、手渡していただきました。聴いてみますと、たしかに宇宙空間を漂うな浮遊感があります。治療院のお気に入りとしてかけています。

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波の音

 波の音は我々を癒してくれます。それは太古の昔、この地球上の生命は豊饒の海からやって来たから、ともいわれている。寄せては返す波の音は、我々の心臓の鼓動とどこかシンクロするものがあるのかもしれない。
 四国へ出張する時、淡路海峡大橋を渡るときの海、鳴門海峡の海、そして瀬戸内の海を見る機会に恵まれる。水平線から登る朝日、月光を映す海面、どれもが大きな自然を感じさせてくれる。私は泳ぎは苦手ですが、こうして海を眺めているのは大好きな時間です。

 今回ご紹介するCDは、治療院のBGMにも使っているCDです。波の音が流れるなか、心地よいインストゥルメンタルがさらに気持ちをゆったりにしてくれます。

Reef Line Reef Line
BEGIN (2004/07/14)
インペリアルレコード
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HAWAIIAN PARADI HAWAIIAN PARADISE
ピーター・ムーン (1999/05/21)
バンダイ・ミュージックエンタテインメント
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 前者はイカ天出身(古いかな・・)で息の長い活動をしているバンド・BEGINによるもので、波の音はもちろん彼らの故郷である沖縄の海のもの。歌は一切なしで、アコースティック・ギターだけで奏でられる一枚。アコースティック・ギターと波の音がどちらも自然に交流しています。
 次の『HAWAIIAN PRADISE』は、題名の通りハワイの波の音です。ハワイアンの音楽シーンを30年以上支えてきたピーター・ムーンによる作品。全編ウクレレの楽曲です。ウクレレ、ハワイアンではありますが、我々が普通にイメージするようなこてこてのハワイアンではなく、ゴンチチなどに近いようなのんびりした演奏です。これもまたバックに流れるハワイの波音とウクレレが仲良く奏であっています。
 どちらのアルバムも癖はありませんので、リラックスタイムのお供、または殺伐としがちな仕事場にもとても最適なものだと思います。

 当院にお越しで、お聴きになりたい方は一言声をかけてください。波の音と心地よいインストゥルメンタルを聴きながら、ゆったりと治療を受けていただきたいと思います。
 

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古本屋探訪

 先日四国出張の帰りに神戸の古本屋に立ち寄りました。この古本屋さんは以前にも一度来たことがあります。そのときは『東医宝監』という古医書を見つけたのですが、買うのを躊躇してしまい、次に行ったらもうその本はなかった・・というよくありがちな経験をしたところです。
 今回はそういうことがないように、いい本があったらそれは「縁あり」ということで購入しようと心に決めてお店に入りました。お店に入るなり、医学関係の古本のコーナーに直行。
 
 しばらく本棚を眺めてみる・・・。
 医学関連のコーナーはそれほど広くはないのですが、広くない割には東洋医学の本が多く、掘り出し物が見つかるのではないかと、胸踊りながら棚を眺めていました。
 その中で目に付いたものはこんなものでした・・・。
 まず隋代の巣元方が書いた『諸病原候論』の中国版。本の裏を見るとそこには鉛筆で値段が書いてありましたが、その筆跡を見ると、どうやらこれは私が東京でよく行く中国関連の書店で購入したもののようでした。おそらく東京のお店で買った人が、ここで売ってしまったのだろう。世間は狭いものだと感心してしまいました・・・。この『諸病原候論』なる本は、病名で分類した最初の本とされています。しかし、今のところ急いで買うものでもなく、また、東京でも買えるものなので、手にとって中身をめくって通り過ぎました。

 そして次に古い和綴じの本を見つける。
 それは『傷寒論』でした。『傷寒論』は漢方薬の原点でもあります。鍼灸医学にも少なからず必要な本ではありますが、ここにあったものはいかんせん古いもので、紙がかなり傷んでいました。そこにはこの本の初代の持ち主らしき人の名前や書き込みもありました。その形跡を見てみますと、おそらくこの方は西洋医学のお医者さんで、分野違いの東洋医学を吸収しようと、かなり一生懸命勉強したような感じがしました。資料としては貴重のように思いましたが、普段使うには少々勿体ないようでもあり・・・。『傷寒論』は有名な本なので、多くの復刻版が出ているので、わざわざ貴重な古本を購入する必要もないので、ここも中身を見ては通り過ぎることに・・・。

 そんなことを思いながら二つ三つ手にした後、岡本一抱の『鍼灸抜粋大成』なる本を発見。これも先ほどの『傷寒論』同様に和綴じの本でありました。昭和46年に復刻・発行されたもので、比較的きれいなものでありました。
 ケースを開けて中身を取り出してみると、三巻ありました。
 それぞれめくってみる。一巻は東洋医学の臓腑論や生理学、二巻・三巻はツボの解説と症状による分類でした。私は単なるツボ療法を信条としていないので、少々魅力に欠けたのですが、一巻目にある絵図やお灸の話しが面白そうなので、これは「縁」だと思い、購入することにしました。岡本一抱やこの本の内容につきましては、また後日お話しできればと思います。

 古本屋をこうして訪ねてみますと、こういった掘り出し物に出会えることがしばしばあります。そこには何か「縁」が存在するように思います。アンテナを張りながら、またこの古本屋に寄ってみよう・・・

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参考

方意弁義 方意弁義(岡本一抱著)
大塚 敬節、矢数 道明 他 (2003/04)
名著出版

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徳島・坂東 『バルトの楽園』

 四国へ出張治療二日目。
 今日はお世話になっている方の計らいで、午後時間をいただき、徳島の坂東というところまで足を運んだ。
 この坂東というところ、先週の土曜日に封切られた松平健主演の『バルトの楽園』の舞台になった場所である。

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 現在大晦日になると日本各地でベートーベンの『第九・歓喜の歌』が歌われるが、日本で始めて歌われたのが、まさにこの坂東なのである。そしてこの『第九・歓喜の歌』が歌われるようになった背景には、戦争という危機的な状況の中で、俘虜という状況にあったドイツ人と、俘虜を管理する立場の日本人との交流があったのである。
 以下この土地におけるドイツ人と日本人との交流と、映画『バルトの楽園』のストーリーを、映画の公式サイトから抜粋させていただきます。
「1914年、第一次世界大戦で日本軍は、ドイツの極東根拠地・中国の青島(チンタオ)を攻略した。ドイツ兵4700人は捕虜として送還され、日本各地にある収容所に収められる事となる。
 厳しい待遇が当然な収容所の中で、奇跡の様な収容所が徳島にあった。板東俘虜収容所の所長を務める会津人の松江豊寿(まつえとよひさ)は、陸軍の上層部の意志に背いてまでも、捕虜達の人権を遵守し、寛容な待遇をさせた。捕虜達は、パンを焼く事も、新聞を印刷する事も、楽器を演奏する事も、さらにはビールを飲む事さえ許された。また、言語・習慣・文化の異なる地域住民の暖かさに触れ、収容所生活の中で、生きる喜びをみいだして行く。
 そして、休戦条約調印、大ドイツ帝国は崩壊する。自由を宣告された捕虜達は、松江豊寿や所員、そして地域住民に感謝を込めて、日本で初めてベートーベン作曲『交響曲第九番 歓喜の歌』を演奏する事に挑戦したのであった。」
 長々と引用させていただきましたが、引用文にもあるように、この交流は当時としては本当に奇跡的なものだったのかもしれません。
 個人的には戦争という背景は好ましくないと思いますが、そのような状況にあっても、人は人としての尊厳は失わず、お互いを尊重しあうという原則を忘れずに、立場や国を超えた人と人との交流があったことをこの映画から汲み取れたらと思います。
 今年の大晦日は、この物語を胸にしまいながら、『第九・歓喜の歌』に耳を傾けてみようと思います。
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小夏

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 初日の仕事が終わり、食事をいただいた後、見慣れぬ果物をいただいた。みかんよりも二回り大きいくらいの黄色い果物。この写真の果物がそれですが、名前を「小夏」と言います。‘くだもの王国’土佐高知といえば、文旦が有名ですが、この小夏もまた土佐高知を代表する柑橘類の一つとなり、今その収穫が旬を迎えているそうです。
 この小夏、もともとは今から約200年ほど前に宮崎市で偶然発見されたものらしく、詳細は不明らしいのですが、形態などからゆずに関係するもののようです。この小夏が土佐高知に入ったのは明治22~24年頃だそうで、その頃から栽培が行われているようです。

 食べ方ですが、皮をむいて、内側の白い部分をつけたまま食べることが出来ます。見た目は夏みかんのように見えるので、すっぱいように思えるのですが、食べてみて意外や意外、とてもあっさりとしたまろやかな風味で、歯ざわりもとてもやわらかくなっています。
 小夏の栄養素としては、疲労回復のためのクエン酸、やビタミンC、ペクチンおよびβ-クリプトキサンチン、動脈硬化を予防するといわれるヘスペリジンが豊富に含まれてるそうです。
 この梅雨の蒸し暑い季節、湿気による不快感を払うために、小夏はとても旬にあった食べ物だと思います。
 お近くのスーパーで探してみてはいかがでしょうか・・・。


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うどんの多食

 今日の夜、夜行バスで出張へ。
 前回はGWの前半に行ったので、今回は一ヶ月以上間が開いてしまった。

 出張先は四国の香川県です。香川県はいわずとしれた讃岐うどんで知られる県です。私も四国へ出張するたびにうどんをお昼にいただきます。いくつか行きつけのうどん屋さんがあるのですが、それぞれに特徴があって、そのときの好みに合わせて変えたりしています。
 しかし、このうどん王国が逆に健康にじわじわと影響を与えていることを、この出張の中で何度も目にしてきました。
 それは、うどんが大変美味しいため、そして手軽に食べることができ、お腹も膨れるため、とにかく毎日うどん、つわものになると朝昼晩毎食うどんと言う「うどん食のみ」という方が多いところにあります。
 このような食事を長年続けていた人は、必ずといっていいほど歳を取るごとに身体が衰えていきます。うどんは炭水化物で、エネルギーにはなりますが、皮や肉などを再生産していく材料にはなりません。身体は生きている限り、常に代謝が行われています。古いものは代謝され、新しいものに換わっていきますが、常にこの新しいものは飲食物で供給されていかなくてはなりません。その供給の大本が「食」なのですが、この食のバランスが崩れると、身体を再生産するための材料が身体に入ってこないことになるので、体力も次第に落ちていくということになります。うどん食が多い方は、えてしてかけうどんだけだったり、わかめうどんだったり、ほとんどおかずらしきものをつけない方が多いように思います。うどん王国に来てうどんを食べるなとはとても言えないので、せめておかずをしっかりと食べるように伝えています。
 もし朝昼晩と炭水化物を主とした食事ばかりをしている方がいましたら、このブログから改めて、ぜひともおかずも一緒につけるようにしてください。これから夏が本格化する中で、夏ばてにならないためにもしっかりとした食事を心がけて欲しいと思います。


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明日なき世界

 昨日研究会の講師を終えて帰路に着く。
 メールの確認をしてヤフーのサイトを立ち上げると、ニュースのところにテロの事件が出ていた。そのニュースを開いてみると、テロはスリランカで起きたものだった。地雷を踏んだ路線バスが爆破してしまったらしい・・・。犠牲者には子供も多く含まれている。
 このブログでもお話しましたが、私のスリランカの友達のお父さんもテロで犠牲になっています。このようなテロや無差別な暴力のニュースを聞くと、とても悲しくなります・・・。
 
 昨日はジョン・レノンの「GOD」から‘belive in me’を引用したが、今日はバリー・マクガイアの『明日なき世界』のフレーズを引用したい。

And you tell me Over and over and over again, my friend
Ah you don't believe We're on the eve of destruction
(でもよォー何度でも何度でもおいらに言ってくれよ
世界が破滅するなんて嘘だろ、嘘だろ- 高石ともや&忌野清志郎訳)

 テロや暴力がある世の中が、あと何年もしたら嘘であるかのように平和な世の中になっていることを切に、切に願っています。

 

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参考

明日なき世界 明日なき世界
バリー・マクガイア (2002/08/07)
ユニバーサルインターナショナル

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コブラの悩み コブラの悩み
RCサクセション (1998/12/09)
東芝EMI

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JUST BELIVE IN ME

 患者様から見たら治療者はどのように見えているのだろうか。
 
 我々治療者は患者様の病態を把握し、治療穴を導くために患者様をよく観察することが大切である。観察は予約をいただいた時の電話の声、院に入ってきたときの表情、歩き方などが全て対象になる。
 この観察方法は東洋医学では望診、聞診、問診、切診というもので説明されており、これら四つをまとめて四診法と呼んでいる。

 しかしいざ視点を逆にしてみると、実際は我々治療者よりも、患者様のほうが我々治療者のことをよく観察しているのではないだろうか。患者様の観察は、我々のような四診法という視点ではなく、‘人間’という視点で我々を見ているような気がする。
 
 白衣を着て治療する治療者の姿はどのように患者様の目に写るのだろう。以前ある患者さんに「先生は何か達観している感じですね。」と云われたことがある。
 しかしそんなことはない。日々の生活の中で落ち込むことも、不安になることも多々ある。むしろ普通の人よりもそういう気分になることが多いかもしれないほど、自分は弱いと思っている。そういった負の感情が浮き上がってきてはその度に自分の気持ちを観察し、負を正に転換しながらやっている。そして反省と実践を繰り返しながらようやく‘この程度’になってきたというのが正直な今の自分であろう。
 
 昨日もふとそんな気持ちに襲われた。そして外を歩くことにした。自分の心に問いかけながら、街を歩く。今日はなんだか冴えない、このまま寝るとするか、と思ったとき・・・頭に浮かんだのが、

I JUST BELIVE IN ME

という言葉だった。
 これはジョン・レノンのアルバム『ジョンの魂』に入っている『GOD』という曲のワンフレーズです。この歌詞の中で、ジョンは様々なものを‘信じない’‘信じない’と否定していく。たとえばエルビス、ケネディなど。そして最後に自分が所属し、ポールとともに牽引していた世界のアイドルグループ“ビートルズ”さえも否定してしまう。ビートルズを否定した後、2,3秒の空白の後に、このI JUST BELIVE IN MEという歌詞が脱力したつぶやくような感じで歌われる。それまでいくつも力強く否定してきたあと、最後に力を抜いて、「自分を信じよう」と宣言する。この落差に、‘ジョンの魂’を感じる。

 昨日私がいろいろな負の感情とともに歩いていた時浮かんできたこのフレーズは、私自身の心の緊張を解いてくれた。
 最終的には自分自身で歩く人生。頼りになるのは自分自身。そこには未来からの光が射し込んでいると思います。今日も気分を新たに自分自身の道を、光を歩むだけです・・・。

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胡瓜(きゅうり)

 本格的夏を前に、旬の夏野菜が美味しい季節を迎えている。この梅雨の時期、身体も湿気が多くなりだるくなる。水の代謝をよくする必要があるが、その筆頭が胡瓜(きゅうり)である。
 昨日のブログで紹介した『本草綱目』によると、胡瓜は張騫が西域から種を持ち帰ったものだという。張騫と言うのは、前漢の武帝時代に西域に使節として派遣された人である。この使節団は途中匈奴に襲われるなどして困難を極めたものであった。その西域(胡)から持ち帰ったものなので、胡瓜とかく。『本草綱目』には釈名として黄瓜(きゅうりは熱すると黄色になるところからこの名があるらしい)とかいてあるが、これは現在我々が呼ぶ「きゅうり」の発音に近くて親しみが持てる。
 そんな胡瓜(きゅうり)の【主治】であるが、そこには「清熱解渇利水道」と書いてある。つまり「熱を下げて渇きをいやし、水の流れを良くする」ということである。四肢の浮腫(むくみ)をとるために胡瓜(きゅうり)一個を使った方法も載っている。また、小児の汗が出ない時などもいいそうである。
 また逆に、身体を冷やす作用が強いので、冷えやすい生活をしている人はあまり食べ過ぎないほうが言いようである。

 現代的な成分を見てみますと、まずカリウムがあります。カリウムは余分なナトリウムを排出しますので、血圧の上昇を抑えてくれます。ピラジンは血液が固まるのを防ぎますので、夏場汗を流して水分が抜けて血液がにごりやすい時は、脳梗塞などの予防にもなります。イソクエシトリンは高い利尿効果があります。

 このように現代的な成分を見てみても、きゅうりは夏の食べ物であることがよく分かります。この時期からだがだるく感じたときは、体の中の水分代謝が悪くなっているかもしれません。そのときは、医食同源の言葉の下、八百屋さんで胡瓜を買い求めてはいかがでしょうか。



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『本草綱目』(李時珍著)について

 中国の古医書は数々あります。どの時代にどんな人が書いたかを調べてみると、意外とまた多くの発見があるもので、それがまた次の古医書の呼び水になることがあります。

 今日はその古医書の中でも、『本草綱目』という本についてお話します。
 まず『本草綱目』の著者ですが、名を李時珍(りじちん)(1518~1593)、字を東璧(とうへき)、晩年は瀕湖山人と号した人で、明の時代を生きた医家です。
 著者である李時珍の代表作は『本草綱目』ですが、その他に脈診学をまとめた『瀕湖脈学』、奇経八脈を研究した『奇経八脉巧』という本もあり、これらもとても有効な古医書として現在でも読まれ、その内容の有効性が確認されています。
 『本草綱目』は植物、動物、鉱物など様々なもの1800余種を系統的に整理し、それぞれの効能や由来などを主に記した本です。この『本草綱目』を書くにあたり李時珍が参考にした文献は800余種で、27年の歳月を要してようやく完成しました。進化論を唱えたかのダーウィン(1809~1882)も、彼の著書『種の起源』『動物と植物の飼育と栽培の下での変異』といった本にもこの『本草綱目』から引用した記述があります(このダーウィンは『本草綱目』のことを『古代中国百科全書』と言って引用している)。
 李時珍は書籍的な知識だけでなく、前人の経験やその成果を積極的に取り上げ、また、実際に薬草を栽培している農民や、狩人・漁民などからも大いに情報をあつめていました。これまでの本草書にあった誤りを訂正したり、分類を細かくしていきました。各薬物ごとに、薬物の名称や異名、集解(啓太上・採集・産地・品質など)、発明(用法についての各家の説の収録)、気味、主治などを記載してあります。
 『瀕湖脈学』『奇経八脉巧』などの臨床の本も出しているので、この『本草綱目』は、我々臨床家が参考にする文献としても頼りになる百科全書です。
 このブログでも、これから『本草綱目』からの引用が出てくるかと思いますが、どうかそれを通して東洋医学の世界、古医書の世界を垣間見てほしいと思っています。



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テーマ:文明・文化&思想
ジャンル:学問・文化・芸術

初戦の夜

 仕事が終わり街へ出ると、いつもより人通りが少なかった。
 今日はワールドカップの日本の初戦がある日だからだろう。時間的にも日本時間の10時から始まるのでちょうどいい頃かもしれない。近くのいくつかのカフェではお店の中で中継を流していたり、営業を終えた美容室ではスタイリストさんたちがビールを片手にテレビ観戦をしていたり。今にも雨が降り出しそうな空を見上げながら、仕事の後、私は原宿駅に向かい、代々木公園の通りを散歩してみました。サムライブルーのシャツを着た人々が代々木の体育館にたくさん吸い込まれていっていました。
 私は街頭テレビで観戦をしてジーコ・ジャパンを応援していました・・・。



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労宮と緊張緩和

 本日日曜日の研究会に於いて、わたくしめの第二回目の発表が無事に終了。金曜日にリハーサルをしていたので、大丈夫だと思っていたのですが、本番が近づくにつれて、周りの先生から茶々を入れられているうちに、だんだんと緊張が襲ってきた。

 緊張する時には俗に、「手に人という字を書いて飲み込むといい」といわれます。
 これは単なるおまじないでしょうか?それとも・・・?これを東洋医学的に解釈してみます・・・。
 手のひらほぼ中央には「労宮(ろうきゅう)」というツボがあります。このツボは手の厥陰心包経(けついんしんぽいうけい)という経絡に所属しています。この厥陰心包経は、心臓の外側を守るもので、現代医学的に大まかに言えば心膜を指しています。この心包は、東洋医学では心臓を守るもので、とても重要な働きをしていると考えられています。
 心臓自身は国でいえば天皇のような存在で、天皇は象徴ですので自分からは政治を行わないように、心臓自身もまた他から守られている臓器です。ですので、心臓はとても繊細で敏感なため、自分にとって不利益となる緊張やストレス、はじめてのことをする時などはすぐにドキドキと動くわけです。この心臓を補佐する一つの臓が、心包です。心臓が興奮しすぎないように補佐する役目もあると思われます。
 以上のことを考えて見ますと、手の掌に人という字を書く行為は、心包経につながる手のひらの労宮を軽く刺激することであり、心包経が守っている心臓のドキドキを収めるように働くのではないでしょうか。

 今日はそんな人という字を手のひらに書くことを忘れるくらいに緊張してしまいました・・・。



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三星堆・中国古代文明の謎―史実としての『山海経』徐 朝龍

 現在毎週の講師に加え、日曜日の研究会では研究発表をしています。普通は2回をワンセットとして受け持つのですが、何故か私は5回することになりました。5回もあるので何をしようかと考えまして、結局「中国史と中国医家」というタイトルで発表をすることになりました。
 その研究発表の二回目が明日あるのですが、時代は周に入ります。孔子などの諸子百家と呼ばれる思想家達が出現した時代でもあります。医学史からみましても、この時代から、病気をしっかりと把握し、治そうという試みが始まった時代でもあります。

 その時代に書かれた書物に『山海経』というものがあります。この本は、主に中国古代の民俗、風習、文化、民話を集めたものですが、その中に草木、鉱物などの生薬の記載もあります。生薬とその効用を記した本としては、中国では最も古いとされています。
 実証可能なものを尊んだ中国・漢の歴史家・司馬遷は、この『山海経』には民話的な物語が多数あるため、あまり重視しなかったようです。しかしながら、この『山海経』に書かれた物はまったくの作り話と言うわけでもないようで、この本に出てくる世界観を持った文明が蜀地方に存在していた三星堆遺跡ではないか、という説もあります。
 
 ちなみに中国医学からみると、この『山海経』は、王冰(唐時代の医家)による注がついた『黄帝内経』をはじめとして、多くの古医書に引用されています。 



参考

三星堆・中国古代文明の謎―史実としての『山海経』 三星堆・中国古代文明の謎―史実としての『山海経』
徐 朝龍 (1998/05)
大修館書店

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中国の世界観がどのように広がっていったのかということを知るための好著だと思います。

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講師をしてみて

 四月の第一週目から研究会の講師をしている。鍼灸免許を取っている方で、東洋医学に対して初級者のための講座で、一年コースとなっている。

 鍼灸の流派は大きく分けて古典派と現代派がある。
 古典派は古医書を辿って東洋医学の源流に分け入り、そこから治療方法を確立していくもの。一方現代派は東洋医学の理論はあまり重要視せず、筋肉など現代生理・解剖学を元にして、パルス通電などを使ってやるやり方である。どちらがどうということはここでは論じませんが、当院の治療方法は古典派に所属しています。ですので、私が講師をしている研究会も、もちろん古典派に入ります。

 古典派は『黄帝内経』『難経』といった古医書の原典にぶつかっていくので、漢文の読めない人には敬遠されたりする。また、「そんな古い本を読んでどうするの」という冷ややかな目もあったりする。
 しかしながら、古医書の鍼灸は、中国の2000年以上の歴史の中で絶えることなく綿々と受け継がれ今日まで伝わっている。そしてそれが有効な医療としてまだまだ現役として活躍し、活躍するだけでなく、現代に於いてはなお大きな期待をもたれている。‘古臭い’といわれようが、その事実に脅威と敬意を同時に感じ、私は鍼灸の中でも、この古典派を選択した。そして臨床に於いて、この古医書による鍼灸の治療方法が大きな効果を挙げることを目の前で実感してきたので、この選択に間違いはなかったと思っている。

 今年講座に入った方を見ていると、私もかつてそうでしたが、まだまだ古典の言葉や概念に馴染むことが出来ず、なかなか理解が進んでいないようなところがあります。中でも勉強熱心な方は、かえっていろいろな知識がすでに入ってしまっているため、それを捨てることが出来ず、かえって古医書の世界の吸収に戸惑っている人もいる。
 そんな状況が続いていましたが、最近は多少質問も出るようになって来ました。そして、実技のほうもようやくお互いで鍼を刺しあう段階に入り、受講生たちの目には、古医書の世界がだんだんと広がってきたのではないだろうか。
 これからさらに回を重ねていき、それぞれが実力を伸ばしていくかと思われますが、そのためにどんなお手伝いが出来るのか、自分も苦慮しているところです。

 

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太過不及

 当院ではブナの木を育てています。以前このブログでも何度かお話をしてきましたが、このブナがまた葉っぱを広げています。
 昨年10月ごろに長野の戸隠から連れてきたのですが、連れてくるなり葉っぱを全て落としてしまい、あっけなくも寂しい姿になっていました。わずかに木のてっぺんに、樹脂でコーティングされたようになった青い芽が出ているだけでした。この状態が冬の間ずっと続き、そして今年の春になって一気に芽が伸びました。そしてブナ今まで閉じ込めていた葉っぱを思いっきり外に伸ばし、その姿は春の光と風を気持ちよく浴びているようでした。
 このままブナが大きくなっていくのかと思っていたら、しばらくして葉っぱが枯れていきました。そしてその葉っぱも落ちていきました。ブナの木自体が大きくなってきたので、大き目の鉢に植え替えたのですが、その影響が出たのか、水が足りなかったのか、栄養が足りなかったのかなど、いろいろとまた不安になりました。
 しかし、このように葉っぱを落としていく中でも、先っぽのところが青々と次の新芽を出そうとしている姿があったので、水をあげていれば大丈夫だろうと、水を毎日あげてきました。
 すると、天気が回復して日光が強くなってきたこの最近、その新芽が開き、また大きな葉っぱを広げ始めました。

 東洋医学では、天候や季節の巡りをとても大切にして治療をするのですが、大まかに見て一年の前半が太過不及の順で進み、後半が不及太過の順となります。そして植物の現象にこれを当てはめてみると、前半の太過は葉っぱを広げること、そして不及は葉っぱを落として調整すること、後半の葉っぱを落としていくことが不及となり、実や種に栄養を与えることが太過になっていきます。これらは現象と表現が逆転することになる。
 季節の太過と不及、そして植物の表に現れる現象が入れ替わるのでしょうしょう理解しがたいところがあるかと思います・・・。私自身もこれがどのようなことなのか、果たして人間の体もこのように同じような動きをするものか、あまり理解できていなかったように思います。しかし、当院で育てているブナの成長振りを見ていると、その太過不及の原理を具体的に示してくれており、十分な理解の助けとなりました。
 学問(古医書理論)と技術(診断と鍼を刺すこと)は車の両輪。これをうまくつなげてくれるのが、日ごろの臨床であり、そして何よりもこの自然界の現象であることを、ブナに改めて教えてもらった日々です。
 


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『ASIAN MUSE-亜細亜的女神-』 

ASIAN MUSE-亜細亜的女神- ASIAN MUSE-亜細亜的女神-
オムニバス、アン・サリー 他 (2004/02/25)
東芝EMI

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 治療院のBGMで最近気に入っているのがこの一枚。
アジアの女性アーティストの曲を集めたオムニバス・アルバムで、患者様からも、「これって誰の曲ですか?」と尋ねられることもあり、好評の一枚となっています。

日本を歩いていると、「やはりここはアジアだなぁ」と思う空気感を感じることがある。治療院の窓から見る夕焼け、東京タワーと六本木ヒルズが並ぶ夜景を見たときなど、どことなくアジアの空気を感じる。特にこの時期、モンスーン・アジアの言葉を象徴するかのように湿気が多くなり、アジア各国に共通するものを感じる。

 今日紹介するこのアルバムには、そんなアジアの空気がたくさん入っている。ガムラン、インド音楽、琴、異国情緒漂う「蘇州夜曲」など。たとえばA.K.Debiの「アナラクシュミ」と言う曲は、インド人による音楽であるが、あまりにインド的過ぎる曲ではなく、ほどよくインドとポップスが融合したような曲に仕上がっているので、とても聞きやすく、アジアの空気が癒してくれる。このアルバムを聞いて、アン・サリーやリーチェというアーティストのことも知ることができました。

 アジアの風が好きで、アジアの空気が好き。
 そんなアジアの曲で癒されたい方に、是非お勧めの一枚です。



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「いただきます」

 食事の前に手を合わせて「いただきます」という習慣は、とてもきれいなものだと思う。手を合わせて少し会釈をし、「いただきます」という姿は、とても美しく見えるものだ。この習慣は、誰に強制されるわけでもなく、小さい頃から自然と身についている方が多いのではないだろうか。

 昨日のブログで給食の話をしましたが、先日患者様から給食にまつわるこんな話を聞いた。
 それは、最近学校では給食を食べ始める前に「いただきます」と言わないところも増えているということでした。そういうところでは、「いただきます」の代わりに笛を鳴らして食べ始めたりするそうです。動物でもあるまいし、笛で食べ始めるというのもどうなんだろうか・・・。
 なぜこのように「いただきます」と言わなくなったかというと、あるとき父兄の方から「給食費を払っているんだから、給食を作るのは当たり前で、‘いただきます’なんて敬語を使う必要はない。こっちはお金を払っているんだから・・・。」という苦情が来たらしい。どうもおかしな理屈で困ってしまうが、学校としてはその苦情を取り入れるしかなかったのだろう。

 そもそも‘いただきます’という言葉は、まず我々に生命を提供してくれた動物、植物への感謝の気持ちから表れたものである。我々が生きていく中で、どうしても栄養の摂取は必要である。そのために数々の生命が我々のために命を提供してくれている。だからこそ‘(生命を)いただきます’という気持ちになるのである。動植物から提供された生命は、食材に加工してくれる人、食材を運搬してくれる人、料理をしてくれる人など多くの人の手を借りながら我々は始めて食事を口に運ぶことが出来る。このような命の連鎖、つながり全てに感謝する言葉が「いただきます」ではないだろうか。

 「いただきます」という美しい言霊が失われていったら、教育の基本の一つである‘食’の崩壊につながり、子供達の精神世界も荒廃していくのではないだろうか・・・。
 この心配が杞憂であることを願います。
 


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給食の時間

 昨日小学校の教員をしている友達と話しをした。
 そこで話題は給食の話になった。小学校の給食はすごく美味しかった記憶があるが、いくつか苦手なメニューがあったことも思い出す。
 そんな苦手なメニューに出くわしても、なんとかいつも完食していた。給食を完食することは、暗黙の了解と言うか、残さず食べることが当然のことだと思っていた。
 しかし今の小学生はそうでもないらしい。「ニンジンが嫌いだから食べれません。」「グリーン・ピースは味がまずいので食べれません。」とすぐに教員にいいにくる子が多いと言う。私の友達は‘出されたものは全部食べる’というのが生活の基本・教育の基本と考えているので、このように単に嫌いだからと言う理由は一切受けつけず、残らず食べるように徹底して指導すると言う。新しい一年が始まって、4月からその攻防は始まるそうだ。低学年には低学年なり、高学年には高学年なりの説得の仕方があるようで、それをやっているうちにだいたい夏休み前くらいにはほぼみんな好き嫌いなく完食するようになっていくそうだ。
 
表参道・青山・源保堂鍼灸院には小学生の来院も多いので、このあたりはとても参考になる話だった。
 子供の体は日々成長しているもので、成長の基本材料となる食事は、ぜひともバランスよく、そして多くの食材をたくさん食べて欲しいと指導している。お菓子やアイス、甘い果物ばかりでお腹を膨らませてしまうと、肝心の食事が入るスペースがなくなるので、間食類は減らして欲しいところです。お母様、お父様も、お子さんの成長のために食事を楽しく、美味しく、好き嫌いなく食べることが出来る工夫と根気をもって欲しいと思います。
 この教員の友達が言っていたのだが、同僚の先生の中にはこのように給食の時間をあまり重要視していない人もいるらしい。例えば給食を食べている時に、不用意に「今日の給食まずいな~」と言ったり、教員自らが嫌いな食材を避けて残してしまうことも多いそうだ。そうするとそれを見聞きする子供達は平気で給食を残すようになり、その延長として食材そのものを粗末に扱っていくと言う。さらにそういうクラスはまとまりがなかったり、問題が多発したりするそうだ。こういった話を聞いても、‘食は基本’だということがよく分かる。そして、‘おふくろの味’と言われるように、家庭の味はとても大事であり、家庭で食事をする楽しみや団欒を味わうことも、子供の成長にはとてもいいことであろう。
 東洋医学でも‘医食同源’というように、食をとても大事にする。改めて食と言う文化を見直してみる時代なのかもしれない。



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日照時間

 5月は日照時間がかなり不足したそうです。
 これは身体にはどのような影響を与えるのだろうか?

 東洋医学では、自然の動きと身体の動きは関連しているものと捉えている。自然の動きは植物の成長過程を見れば分かるように、春は芽を出し、夏は葉っぱを広げ、秋は増えすぎた葉っぱを落としていき、冬には果実や種を作る。このような自然のサイクルと同じように、人間の身体も同じようなサイクルで動くと考えている。そして、考えているだけでなく、鍼灸治療はそのサイクルに合わせて身体を診断し、治療をしていくという実践の臨床に結びつく。これまでも当ブログや当院のホームページのコラムなどにも紹介したように、その季節の流れによってでやすい病、あるいは季節によっては使えないツボがあることを紹介した。

 それでは、この五月六月の日照不足はどのような影響を与えるのか?ということだが、これもこの自然のサイクルを見ればよく分かることである。上述したように、今の季節は葉っぱを増やして広げていくときである。葉っぱを広げるということは、植物は光合成をするためであるので、光を必要としているわけである。そして、光とともに熱も必要とする。今年の場合、今のところ日照時間が少ないので、この季節に必要とする十分な光が足りていないと思われる。当院で育てているブナも、この季節出てきた新しい葉っぱは、春先の頃のものに比べて小ぶりになっている。
 そして患者さんの身体や症状を聞いてみても、やはりその日照不足の影響は現れているように思われる。元気がでない、腰が痛い、胃腸の調子が悪いなど、症状の表現はそれぞれ違うが、自然のサイクルと身体のサイクルがどうもかみ合っていないような感じがする。

 早いところ天候が回復して欲しいものですが、こればかりは人間はどうすることも出来ません。なるべく季節の影響をもろに受けないように、しっかりとした手入れが身体にも求められている、そんな2006年の初夏の陽気です。




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臓腑

 昨日のブログで東西両医学の言葉の壁についてお話しました。
 まとめてみますと、言葉のギャップがあることで、理解のギャップがある。そして同じ身体を見つめていても、東西両医学の発展過程や、治療手段の違いによって治療の手段も異なる、というのが伝えたかったことでした。

 東洋医学は同じ言葉でも違うものを指したり、異なった文脈で同じ言葉を使ったり、なかなか一つ一つ追っかけていくのは難しい。「気」と言う言葉も、ありとあらゆる方面で使われており、それぞれが違う側面を持っていたりする。
 しかしそういった相違を追っかけて、分類して把握していかなくては古医書は読めない。古医書が読めないということは、東洋哲学をベースにした鍼灸本来の治療ができないということになる。
 
 東洋医学には「臓腑」という言葉がある。
 この臓腑と言うのは、「五臓六腑に染み渡る」というように日常生活でも自然と使われるものである。東洋医学にも解剖生理学があるのですが、東洋医学では内臓を大きく五臓六腑と捉えていました。これは五臓を肝、心、脾、肺、腎、そして六腑を胆嚢、小腸、胃、大腸、膀胱としており、総称して臓腑と呼ぶ。 
東洋医学でいう臓は、肝臓なら肝臓の働きをするための機能が中に‘蔵されている’ので、臓と呼ぶ。一方の腑は、飲食物が通過していく消化器官なので、中身は空っぽである。ここから‘腑は中身が抜けている’ので、「腑抜け」という言葉が生まれた。
 この「臓腑」と言うものは、西洋の解剖学で言う臓器と対応しているともいえるし、対応していないともいえる。その微妙な違いがあるため、西洋医学と東洋医学の疎通が出来ないことがある。
 この疎通の出来ない‘差’を如何に埋めるか、また、無理に埋めることはしなくても、どう橋渡しをしていくか、ということが大切である。東洋医学の世界は分かりにくいところがあるので、その世界をどう伝えていくかが、我々の使命とも言える。



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言葉の壁、理解の壁

 東洋医学は目に見えない「気」という世界を扱い、また科学的には未だ解明されていない「経絡」「つぼ」というものを使うので、どうも今の時代には分が悪いことが多く、前近代的な側面を感じる方も多いと思います。
 また東洋医学の言葉は、「五臓六腑」「三陰三陽」「太過不及」「寒熱」など、我々の現代の世界では馴染みがないものばかりで、同業の鍼灸師の先生ですらこのような東洋医学の言葉を毛嫌いしたり、非科学的だとして軽んじたりする方も多い。
 しかし少し前のことを考えてみると東洋医学と西洋医学の立場は今の逆であったことが分かる。たとえば緒方洪庵・杉田玄白・前野良沢らが翻訳した『解体新書』の医学用語は、東洋医学の言葉を借りていたり、東洋医学の言葉から造語をしていたりと、東洋医学から西洋医学がその概念を借りる形であった。そしてさらに時代は明治になり、東洋医学が国の政策として軽んじられていく中で、西洋医学の言葉のほうが優位になっていったという歴史がある。
 
 最近では西洋医学の足りない部分を東洋医学で補おうと、もしくはその逆に東洋医学に足りない部分を西洋医学で補おうと、西洋医学と東洋医学を融合させようという模索も始まっている。私個人としてはお互いの発展過程が異なるので、融合には無理があると思っている。もちろん融合が無理だからといって、西洋医学を軽んじたり、無視しようと言うのではない。臨床の現場で患者さんと合間見えたとき、我々鍼灸師は治療手段として鍼とお灸しか持っていない。それらを最大限に活かすためには、鍼灸はあくまで鍼灸の文脈、つまり東洋医学の文脈の中でこそ効果を発揮するように作り上げられてきたのだから、西洋医学の知識を借りてきても、それは鍼灸の世界では臨床として(患者さんを治すという意味での)は手段を欠いてしまうのである。

 と、話は脱線してしまったが、この言葉・用語の微妙な壁と言うものは、お互いを理解しようとする時に小さくも、大きくも、妨げになったりする。
 現在の東西両医学の融合の現状は、この言葉の壁、ひいては言葉の壁から来る概念・捉え方の違いを超えられていないのではないだろうか。そしてお互いを理解するための理解の壁もそのままのような気がする。

 もうすぐドイツでサッカー・ワールドカップが始まる。そういえば、東ドイツと西ドイツを隔てていたあのベルリンの壁は今はない。

 医学の東西の壁はいつ取り壊されるのだろうか・・・。


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『集中力』 谷川浩司著

集中力 集中力
谷川 浩司 (2000/12/01)
角川書店

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 現在名人戦を闘っている谷川浩司九段の著書。現在44歳の著者は、史上最年少の21歳で名人位についた人。その棋風は「光速流」と称される。谷川氏が名人位に就いたとき、私は当時12歳と言うことになるが、当時はけっこう話題なったニュースで、「凄い人が現れてたんだな~」という印象を漠然と持ったことを覚えている。当時学校では将棋が流行っていたこともあり、そのニュースも印象的だったのだろう。
 当時颯爽と登場した谷川氏も40を越え、キャリアから言えばベテランの部類に入っていくのだろう。そんな師が、どのようにトップ棋士としての気概を維持してきたのかをこの本で述べている。集中力をつけるための具体的な方法論ではないが、とても参考になる一冊である。人の運、不運には波がある。特にこのような勝負事に於いては、勝ち負けがはっきりと出るので、好調と不調の波をもろ受けにこともあろうかと思う。そしてその波の中で受けるプレッシャーも相当なものであろう。
 そういったプレッシャーや波の乗り切り方を‘棋士’という特殊な勝負師の視点で率直に記している。
 この本の中で私が特に印象に残っているのは、谷川氏がトップ棋士に登っていくために、相当の時間を将棋に費やしているところである。ともすると史上最年少名人の肩書きは天才を連想しがちであるが、その背景には真剣に将棋と向き合ってきた長い時間があるのである。
 
 これを読んで、思ったことは、もしものにしたいものがあるとしたら、まずは下手でもいいから、その好きなものに時間をかけることだろうということだ。好きなものにかけた絶対的時間は、その実力を上げこそすれ、下げることはない。しかし逆に言えば、かけた時間が少なければ、それなりの結果しか出ないということだ。

「努力に勝る天才はない」

 こんな言葉を頼りに今日も自分の研鑽に励んでいこう。

 それにしても、私の将棋はとても弱かったな・・・。


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