寅と櫻と五行論
2006 / 04 / 03 ( Mon )
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 昨日はインド映画から体質論を考えてみた。
 今日は日本の映画史上に残る『男はつらいよ』で考えてみる。
 主人公の車寅二郎は豪放磊落で人情味あふれる自然な人である。地方で仕事をしてるかなと思ったら、何の前触れもなくぷらっと柴又に帰ってくる。そして決まって一騒動を起こすことになる。ある回を境にして『男はつらいよ』の構成パターンは決まってくるが、毎回映画の最初のほうで必ず隣の朝日印刷のたこ社長とケンカをする。このケンカはとても派手なもので、たこ社長に茶化された寅さんが一気にカッとなってはじまる。このカッとなりやすい性格は「怒」で、肝に属し東に位置する。
 それまで笑いながら会話をしていた団欒が崩れ、ケンカという修羅場になるが、このケンカの収束をつけるのが寅次郎の妹・さくらである。さくらは慌てて、そして悲しい顔をして間に入ろうとする。すると寅次郎は徐々に冷静さを取り戻して我にかえっていく。寅次郎には寅次郎なりの言い分もあったが、ばつが悪くなり居場所をなくしてまた外に出てしまう。さくらはその兄を涙交じりに諌めつつ、出て行く兄を留めようとする。同じパターンと分かっていながらも、このさくらの切なく複雑な表情にぐぐっときてしまう。このときのさくらは、感情でいえば「悲」であろう。「悲」は肺に属し、西に位置する。
 これを五行で分析してみると、東を西が制するという形になり、ぴったりと説明がつく。東は木で、西は金であるから、木の勢いを金がばっさりと切っていることになるのだ。
 このように東洋医学の視点で『男はつらいよ』を観てみると、意外な発見や、また違った楽しみがあるかもしれない。
 さて、たこ社長はどこに分類されるのだろうか・・・。




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