校正医書局
2006 / 03 / 31 ( Fri )
 中国の医学史を見直してみて思ったことは、我々が臨床に使っている古医書が伝わってきた歴史は、奇跡に近いものということだ。今でこそ医学は一生過ごす上で大切なものとして扱われているが、中国では医学よりも儒教の本や仏典のほうが大切に扱われ、そういったものは各王朝の保護もあって、国家事業として受け継ぐための準備がなされていた。そしてその文章の校訂作業も初期の段階からかなり精緻に行われていた。それに比べて医学書は数段格が落ちたという。
 そんな医学書であるが、紆余曲折、散逸を繰り返しながらなんとかその命脈を保ってきた。そして、宋の時代に入ってようやく国家事業として大規模なこうていさぎょうが行われた。校正医書局というところでかなりの本が修復された。この校訂作業がなかったら・・・。きっと我々が手にする古医書はごく限られたものになり、医学として使われるには用を成さなかったかもしれない。それを思うと、この宋代の校訂作業は人類に大きな遺産を遺してくれた偉大な作業であった。





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14 : 42 | 東洋医学・東洋思想・健康 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
夜桜
2006 / 03 / 30 ( Thu )
 鍼灸の師匠が主催する研究会の一年のスケジュールが終了した。その慰労をかねて師匠の治療院で懇親会が催された。所狭しとみなで準備をして、お互いの一年を讃え合ったり反省し合ったり。
 懇親会が進むと、師匠が突然「今日は夜桜を観に行くぞ!」と言い出した。多少お酒も入っていて上機嫌だったのだろう。近所に咲く自慢の桜をみんなに見せたくてしょうがないといった感じであった。また何か始まったなと思いながらも、数人の弟子達は先生のお供をすることになった。
 桜の咲く下で、師匠は歌を歌い始めた。われわれはそれに合わせて手拍子をする。私は手拍子をするにはするが、あまり気合が入った手拍子ではない。それは、あまりに夜桜がきれいだったので、上を見上げて見とれていたからである・・・。




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お花見
2006 / 03 / 29 ( Wed )
 患者様との会話の中で、最近はお花見や桜の話題が上がることが多い。六義園のしだれ桜、千鳥が淵の桜などなど。昨年の今頃は開業したてで気持ち的にも余裕がなく、この季節は桜を見ないまま終わってしまったように覚えている。今年は夜桜でも楽しんでみたいと思っている。

 お花見を理由にお酒を飲む機会も増えているようで、夜桜を楽しみながら一杯、という方も多いでしょう。そして、一杯が二杯、二杯が三杯とどんどん酒量が増えていくのもこの季節の特徴ではないでしょうか。
 表参道・青山・源保堂鍼灸院の治療は、もちろん二日酔いのようなものにも効果があります。朝方駆け込んでいらっしゃる患者様もおりますが、なにぶん呑みすぎないよう、ほどほどによろしくお願いいたします




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ブナ
2006 / 03 / 28 ( Tue )
 昨年10月の連休を利用して長野の戸隠に足を運んだ。研究会でお世話になっている戸隠愛好家の方に案内してもらった。戸隠は修験道とも関係の深いところで、戸隠神社をはじめ多くの伝説がある山深きところである。そして戸隠そばは全国的にも有名である。ちょうどブログをはじめたのが10月の19日で、戸隠に行った後だったので、このブログにこのことを書くのは初めてだと思う・・・・。
 そんな戸隠に行ったときに、越水ロッヂというところに案内された。この越水ロッヂでは、ブナの植林を一般の人に向けて提供している。一鉢500円で小さなブナを購入し、ロッヂが管理しているところに植えていく。結婚記念日、旅の思い出、鎮魂のために、山の育成のために、と様々なことを思い思いしながらみなブナを植えていくという。
 私もブナの植林をしようと思った。しかしその前に、その小さなブナを治療院に置いておきたいと思った。しばらく自分の手元で育ててみて、その成長を季節を通して観察した後、この山に戻そう・・・、そういう気持ちでブナを持ち帰った。葉っぱのついた枝を3つほどつけ、素直に真っ直ぐ上に伸びるブナを選んだ。治療院に戻って近所のお花屋さんで土と鉢を分けてもらい、日の当たる場所を選んで置いていた。するとブナは空気が合わなかったのか、ほんの3日ほどでつけていた枝を全て落としてしまったのだ。枝を落としてしまったブナは、ただの真っ直ぐの棒を突き刺しただけのような哀れな姿になってしまった。しかし、ブナの先端だけは生き生きとしたつやのある緑を見せていた。この緑がブナの生命を象徴しているかのように・・・。その緑が色をついている限り、必ず春には大きな変化を見せるだろうと、その緑だけを頼りに水を与え続けてきた。
 そして仕事を終えて空気の入れ替えをしようと窓を開けて、ブナのほうに目をやってみる・・・。すると、あの先端にある緑の部分が、明るい緑色に変化しており、それまでかたくなにつぼんでいたものが緩んだかのように芽を開いていた。ブナの緑色は、春の訪れを改めて告げてくれ、そして、希望を与えてくれたのだった。





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11 : 57 | 鍼灸院日誌 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
融合・統合医療
2006 / 03 / 27 ( Mon )
 東洋医学と西洋医学を融合したり、統合しようとする試みが医療機関を始めとして多くのところでなされている。しかし現状を見ると、あまりその成果は上がっていないようである。
 漢方薬はエキス剤が普及するようになってから病院でも処方されることが多くなってきたが、症状や病名に対して処方されることが多く、そこには東洋医学の診断方法や臓腑学と言うものは見当たらない。鍼灸においても、整形外科などで利用されることが多くなってきたが、症状のあるところに鍼をするのが主流であり、そこでも東洋医学のかけらも入っていないことが多い。「統合」「融合」といいながら、その現状はこのように、東洋医学の方法論は使用されることはない。そして「東洋医学は時間をかけて良くするやさしい医療」と、ウケのいい言葉を並べて誤魔化され、単なる宣伝文句として利用されているようにしか思われない場合も多い。
 私が思うに、西洋医学と東洋医学では文化の背景や発展の仕方が異なるのだから、その理解の仕方が異なるのは当然で、その使用方法も異なるのもまた当然だと思う。そのあたりを無視して無理やりくっつけようとしてもなかなかくっつくものではない。例えば東洋医学にあって西洋医学にない概念として、「気」や「津液(水)」が挙げられる。この概念は東洋医学にしかないのものなので、西洋医学の側はこの部分はそのまま理解してもらう必要がある。しかし「気」があるかないかという問題を議論が先に立って理解は先に進まず、形だけを合わせようとすることになってしまう。東洋医学は「気」という概念を利用して治療体系が成り立っている以上、「気」というものをそのまま操作概念として理解してもらわないと、東洋医学を理解することは困難となる。
 お互いの齟齬を無理やり縫合するような統合のしかたではなく、お互いの長所を伸ばしながら、足りないところを補い合うような、「補完医療」ならうまくいくのではないだろうかと思う。東洋医学も苦手な分野もあるし、治りが悪いもの、治らないものもたくさんある。しかし、そのような限界があるからこそ、東洋医学が得意とする分野においては、無限の広がりがあるのではないのだろうか。




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09 : 22 | 東洋医学・東洋思想・健康 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
法螺貝
2006 / 03 / 26 ( Sun )
 Esquire(エスクァイア)5月号を購入した。青山通りの特集だったので、治療院の待合室に置いて患者さんにみてもらおうかと思ってのこと。骨董通りから外苑前、青山一丁目、そして表参道ヒルズまでを含めて幅広く青山通りが特集されている。

 その中で私の目に留まったのは鎌田東二氏と言う方が書いた「青山、聖なる場所へ。」というもの。この方は神道など日本のスピリチュアリズムの根底にあるものを探求している方のようで、この記事では、青山周辺にある神社や寺院などを訪ね歩いている。意外と思われるかもしれないが、この青山・表参道周辺を歩いていると神社や寺院がけっこうある。そもそも表参道とは明治神宮にお参りするための参道であるのだから、“意外”ではないのかもしれない。
 記事によると青山霊園のある板倉台地からは縄文前期の土器が出土しているそうである。もちろん当時はブランド街なんてなかっただろうが、もしかしたら“青山”産の縄文土器はどこかオシャレなものだった・・・と想像したら面白い。
 この記事を読むと、鎌田東二氏は、訪れた青山各地の神社・寺院で法螺貝を奉奏していることが分かる。そこには表参道の並木道の入り口にある秋葉神社の社の前で法螺貝を奉奏したことが書かれている。「表参道交差点に法螺貝の音が鳴り響くが、都市の喧騒の中で誰もそれを訝しがる者はいない」と記している。
 実は私も大晦日の夜中にここで法螺貝を吹かせていただいた。夜中ではあったが、すでに明治神宮へ参拝する人もちらほら歩いていた。そしてこの交差点近くには警察もあるので、法螺貝を吹くことはためらわれたので、鎌田氏のように思いっきり吹くことは出来なかった。法螺貝は手加減して吹いてはいい音が出ないので、少々不完全燃焼だった。箱根の実家にいるときは憚らずに法螺貝を吹けたが、この都会のど真ん中ではなかなかそうもいかない。

 先日近くで大雄山・最乗寺の末寺である四恩寺というお寺を見かけた。すっかりモダンで大きなビルで、見た目はオフィスビル。本当にここがお寺なのかといぶかしがりながらエレベーターに乗って上に登ると、その屋上には社が立っていた。残念ながらこの日お寺の方は留守だったのでお話をうかがえなかったので、普通にお参りをして帰ってきたが、屋上からの景色はとても開放感があり、見晴らしがよく、しばし立ち止まって景色を見ていた。そしてここだったら法螺貝を吹けそうだな・・・と思ったりしたのだった。
 


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08 : 34 | 堂主情景雑感 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
あなたは白?or黒?
2006 / 03 / 25 ( Sat )
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 今日も愛Chariシンゴと仲良しのほしクルです。
 今日は東京はとっても暖かくていいお天気です
 白or黒についてお話しします。
 先日の阿闇梨餅につづいて、京土産についてです。
 白八つ橋、黒八つ橋をご存知ですか?これは八つ橋の中のNew Faceで、今ではかなり人気らしいですね。白ゴマ味と黒ゴマ味の八つ橋なのです。早速今日の“おやつ”で頂きました。
 そこで先生と私とできっぱり意見が分かれたのです。先生は絶対白派、私は黒派
 お店の方・・・・やはり両方作って正解ですネ(笑)
 八つ橋って今までもいろんなバージョンが発売されましたよねぇ?ゴマは私的には初めてレギュラー君を上回るtasteだと思います。
 みなさん白?or黒?さぁておためしあれ




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14 : 19 | 受付スタッフ日誌 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
愛Chariシンゴ
2006 / 03 / 24 ( Fri )
 こんにちは。今日は表参道・青山・源保堂鍼灸院の愛車クン、祝命名のオハナシをしたいと思います・・・。
 先日愛Chariクンがやって来たオハナシをしたと思いますが、名前はまだ決まっておらず、いくつかの候補を挙げていました。決まるまで“シンゴ”と呼んでいたのですが(笑)、今日あまりにも定着したその名前で決定ということになり、祝命名、というわけです・・・。というわけで“シンゴ”をこらからもよろしくお願いいたします。
 少し暖かくなってきたので、ほしクルはお昼休みの“シンゴ”との青山散策を楽しんでいます。ただ毎日が“シンゴ日和”と、いうわけにはいかない日々(マダマダサムイ日も多いです)です。
 暖かく晴れた日が待ち遠しいです




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阿闇梨餅
2006 / 03 / 23 ( Thu )
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 今日もほしクルです。
 先日先生は四国出張の際、途中京都に立ち寄られたようで、お土産を買ってきてくださいました。
 京都の定番・・・といえば数々のものが浮かびますよネ。今日はNew Faceを紹介します。
 「阿闇梨餅(あじゃりもち)」・・・・ご存知ですか