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心の行方 天皇杯準決勝にて(2)

 PK戦というのは心理戦だ。キッカーとゴールキーパーとの微妙な距離。いつだったかの日本代表の試合のとき、日本代表の相手チームのゴールキーパーは、ペナルティキックで本田が真ん中に打ってくると予想をしていたにもかかわらず、緊張で身体が動いてしまって止めることができなかったということがありました。それくらい緊張するものなのでしょう。また、かつて日本代表を率いたオシム監督は、PK戦はサッカーではないという持論のもと、PK戦が始まるとベンチ裏に戻ってしまうそうですが、これも相手チームにしたら反って不気味に見えるという心理戦の一つになり得たかも知れません。


 この試合のPK戦、まずはFC東京からはじまりました。

2013年度天皇杯準決勝 (C)表参道・青山・原宿・外苑前・渋谷・東京都内のはりきゅう院 源保堂鍼灸院 肩こり・腰痛・生理痛・不定愁訴・頭痛・眼精疲労・不妊症

 まずは順当に決めました。FC東京のサポーター側でのPK戦でしたので、歓声が怒濤のように沸き上がり、勢いは一気にFC東京にやってきます。

 そして後手のサンフレッチェ広島へ。しかしあろうことかしょっぱなから止められてしまいました・・・。勢いに乗ってFC東京のゴールキーパーの読みが冴えてきたのか、それともその勢いに押されて広島の選手が萎縮してしまったのか・・・。そのどちらかもしれないし、そのどちらでもあるという、まさに心理戦の様相を序盤から呈していきました。

2013年度天皇杯準決勝 (C)表参道・青山・原宿・外苑前・渋谷・東京都内のはりきゅう院 源保堂鍼灸院 肩こり・腰痛・生理痛・不定愁訴・頭痛・眼精疲労・不妊症

 そして3人目でまたもや広島の選手が失敗。枠を大きく外してしまいました。微妙なコントロールができなくなっているのか、広島、絶体絶命のピンチ。

 もはや広島の命運も尽き果てていたかという4人目。

 ここでなんとFC東京が決められない。
 西川がきっちり読んで好セーブ。

 そこで広島はなんとゴールキーパー西川がキッカーに。
 好セーブをしたものの、まだまだ流れはFC東京。
 サポーターも激しくスタジアムを揺らす。

 しかし・・・

 そんなサポーターの揺さぶりにも動じることなく、西川は見事にゴールを決めました。

2013年度天皇杯準決勝 (C)表参道・青山・原宿・外苑前・渋谷・東京都内のはりきゅう院 源保堂鍼灸院 肩こり・腰痛・生理痛・不定愁訴・頭痛・眼精疲労・不妊症

 こうなると俄然流れは広島へ。

 広島の西川選手は、続く5人目を読み切り、さらに7人目も止めて勝利をたぐり寄せました。

2013年度天皇杯準決勝FC東京VSサンフレッチェ広島 (C)表参道・青山・原宿・外苑前・渋谷・東京都内のはりきゅう院 源保堂鍼灸院 肩こり・腰痛・生理痛・不定愁訴・頭痛・眼精疲労・不妊症


 この試合を観て私は人の心の作用の大きさを痛感しました。

 私はとても心の弱い人間で、いつもびくびくしております。このPK戦を観ているときも、途中広島の選手が2人失敗した時点で、完全にFC東京が次にコマを進めると思っていました。しかし西川選手の脅威の粘りで決勝戦の切符をたぐり寄せたのは広島の方でした。

 先行逃げ切り、とにかくトップを譲らない。こういう勝ち続けるスタイルというのもあるでしょうし、それはそれで強さの一つなのかも知れません。しかしそうそう勝ち続けることはできません。勝ち続けることを前提にしているスタイルというのは、えてして一回の負けから崩れていくことが多く、そこから立ち直す術が見つけられないまま失速していくということがあります。
 しかし圧倒的な勝ち続ける力はなくても、不利になりながらも形勢逆転を狙う勝負を見つめる目、そしてプレッシャーやミスをする恐怖心を振り払う心の持ち方があれば、相手が崩れる隙を上手く突くことができ、そこから勝利を重ねることができる。こういった心を持っている人こそが、本当に強いということなのではないかと思います。

 「強い心を持つ」ということは、とても難しいものです。
 しかし逆に言えば、「心さえ強く持つ」ことができればこの人生は何とかやっていけるのではないかと思います。
 そして、もし仮に今自分がピンチにいるとしても、必ず浮上するきっかけはやってくるものですから、その時までに力を貯めて準備をしおくという、ぶれない心も大切になるのでしょう。


 そんなことを思う天皇杯準決勝なのでした。

 新しい年も迎え、心を新たにし、大きな目標を持って前に進みたいものですね。


(このお話し、完)


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テーマ:心の持ち方
ジャンル:心と身体

心の行方 天皇杯準決勝にて(1)

 昨年末の12月29日、私は国立競技場へ、サッカー天皇杯準決勝の試合を観に行きました。

 サッカー天皇杯は世界的に見てもとても珍しい大会で、高校や大学、社会人チーム、そしてJ2、J1というプロチームも参加するトーナメント方式。過密スケジュールで試合は進み、決勝は元旦という過酷な大会。

 私が観た試合は、FC東京VSサンフレッチェ広島。
 サンフレッチェ広島は、2013年のJリーグをギリギリのところで横浜F・マリノスを逆転しての連覇をした強豪。FC東京も波に乗ると怖いチームで、2011年の天皇杯の覇者。さすが準決勝ということで、なかなかの好カード。

天皇杯準決勝の試合 FC東京VSサンフレッチェ広島 (C)表参道・青山・原宿・外苑前・渋谷・東京都内のはりきゅう院 源保堂鍼灸院 肩こり・腰痛・生理痛・不定愁訴・頭痛・眼精疲労・不妊症

 試合はどちらも譲らない試合運び。サンフレッチェ広島のMF高萩選手の試合コントロールがはたらいて、ややサンフレッチェ広島が有利といったところ。ところどころFC東京も見せ場を作っては広島のゴールキーパー西川の好セーブに阻まれるといった一進一退の試合。

2013年度天皇杯準決勝FC東京VSサンフレッチェ広島 (C)表参道・青山・原宿・外苑前・渋谷・東京都内のはりきゅう院 源保堂鍼灸院 肩こり・腰痛・生理痛・不定愁訴・頭痛・眼精疲労・不妊症


 結局試合はドロー。

 さらにハーフ延長へ。
 両者ともに疲労の見える選手を交代させ、消耗戦の様相を呈していきました。FC東京はスピードを増すためか、“駆抜ける風”とも称される石川直宏選手を投入。

2013年度天皇杯 FC東京VSサンフレッチェ広島 (C)表参道・青山・原宿・外苑前・渋谷・東京都内のはりきゅう院 源保堂鍼灸院 肩こり・腰痛・生理痛・不定愁訴・頭痛・眼精疲労・不妊症

 しかしそれでも決着はつかず、ゲームはPK戦へともつれ込みました。



 つづく・・・


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テーマ:自分軸を作る
ジャンル:心と身体

都立日野高校VS日大三高(3)

 日大三高と都立日野高校の試合は、静かな立ち上がりとなりました。日大三高の投手は、最高球速は140キロ台前半で、主に130キロ台のタマと変化球を丁寧に投げていくタイプで、背丈も最近にしては小柄な方ではないかと思います。自分の投球術にペースを巻き込むような感じでした。

 日野高校の打者も、打てそうで打てないというのか、いい当たりは出るものの、上手い具合に野手のいるところに打たされるといった感じで、一見すると互角のような戦いぶりでした。しかし気がつくとこの回もあっさりとアウト3つを穫られ、あれあれあれという間に4回、5回と進んでいきました。

 一方の日大三高の攻撃は、どうやら横綱相撲の様子。打者の方も、目立った強打者がいる感じではありませんでしたが、それぞれがそつなく自分の役割を果たしてつないでいくというスタイル。しかしその姿にはたっぷりとした余裕がありました。甲子園常連校に対する日野高校にとっては、その余裕が嫌味にも写るくらいの貫禄で、どんな相手でも先ずはしっかり“受ける”というまさに横綱のたたずまい。


 日野高校は、なんとなくヒットも出ないまま、チャンスらしいちゃんを作ることもできずにいつの間にか回が進んでいきました。そして清志郞の『雨上がりの夜空に』も今のところ不発。チャンスの時に流すであろうこの曲を、試合後半に入るまで聴いていないというのが、この試合を象徴していました。


 そして試合も後半も後半。最後の回となりました。

 そこで最後の回の初っぱなから、出ました、『雨上がりの夜空に!』



こんなところで、一発打っちゃうなんて~~!!

 そして引き続きシブがき隊の『スシくいねぇ!』をアレンジした、

うっちまくれ~~!!!


 俄然日野高校の応援のボルテージが上がりまくります!!

 しかし、やはり日大三高の壁は厚かったのか、負けてしまいました・・・。


 この試合を見て思ったのは、経験の差というか、貫禄の差というのか、そういう学校が持っている印象見たいのが強かったのかなと思いました。毎年毎年メンバーは入れ替わっているはずなのですが、やはりその学校の校風というのか、歴史というのがプレーに現れるように思います。そのあたりを克服すれば、日野高校にも甲子園出場の芽はそれほど遠くない将来にやってくるのではないでしょうか。



 この試合を観て、はやばやと私の今年の甲子園は終わったのでした・・・まだ甲子園が始まっていないのにもかかわらず(笑)

日野高校VS日大三高 (C)表参道・青山・原宿・外苑前・渋谷・東京都内のはりきゅう院 源保堂鍼灸院 肩こり・腰痛・生理痛・不定愁訴・頭痛など

 


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テーマ:高校野球
ジャンル:スポーツ

都立日野高校VS日大三高(2)

 じりじりと容赦なく観客を焼き付ける神宮球場。私は身動きできない状況の中で、手持ちの水分の少なさを懸念しながら、試合開始を待ちわびていました。すると隣におじさんが座ってきました。なんと上から下まで黒ずくめ。しかもズボンはスリムジーンズ。この真夏の太陽が照りつける中で黒ずくめとは、もはやいつもの高校野球の観戦ではないだろう。やはり私と同じように、都立日野高校=忌野清志郎という思いでやってきたに違いない、と勝手に想像。とにかく暑いので、こういったくだらない想像をしながら試合開始までの時間をやり過ごさないといけないのです。

 そうこうするうちに、アナウンスが場内に鳴り響く。

「都立日野高校、日本大学第三高校、練習を始めて下さい。」

 このアナウンスととともに、両校の選手が神宮球場のグラウンドに登場。

 まずは軽くランニング、といった感じでまるでマスゲームかのように選手が揃ってランニングを開始しました。

都立日野高校と日大三高 (C)表参道・青山・原宿・外苑前・渋谷・東京都内のはりきゅう院 源保堂鍼灸院

 両校かなり接近したかと思うとまた離れたり、何だかその動きが妙に気になってしまいました。はじめてこの試合前の練習風景を見たのですが、これがけっこう楽しめました。試合開始の緊張感と、試合前の両者の駆け引きが交錯するような場面、練習なのに一時も目が離せない。

 ウォーミングアップの体操も、スタンドから見ていると変な動きだなぁと失礼ながらも思ったりするのですが、しかし選手はすでに緊張しているのだろうとその心中を推測。キャッチボールにノック、動きはどっちがいいのだろう、やはり日大三高有利は動かないのだろうか、私はすっかりその目の前に広がる“ライブ”に魅了され、練習からして目が離せなくなっているのでした。

都立日野高校対日大三高 (C)表参道・青山・原宿・外苑前・渋谷・東京都内のはりきゅう院 源保堂鍼灸院

(つづく)


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テーマ:高校野球
ジャンル:スポーツ

都立日野高校VS日大三高(1)

 本日7月28日(日)、私は第95回全国高等学校野球選手権大会、西東京大会決勝を観に行きました。

 対戦カードは都立日野高校VS日大三高

 日大三高といえば、2011年に夏の甲子園を全国制覇している強豪。

 その強豪校に挑むのは、都立の日野高校。私立高校全盛の高校野球にあって、都立で決勝まで勝ち上がるのはたいへんなこと。巨大な日大三高に立ち向かう都立日野高校がはたしてどんな戦いを挑むのか。

 そして、日野高校といえば忌野清志郎の母校なのだ。

 かの名曲『ぼくの好きな先生』は、清志郞の担任の先生がモデルになっています。

 この清志郞との縁があって、ここぞ!というときに、ブラバンが『雨上がりの夜空に』を奏でます。このブラバン版『雨上がりの夜空に』を聴きたいというのも、一つの楽しみなのであります。このときの私の心は、まるで清志郞のライブに行くときのような気持ちになっていました。清志郞の姿はそこにはないし、清志郞ゆかりのミュージシャンがいるわけでもなく、ましてやロックのライブではないはずなのに、なぜかそこに清志郞が来ているのではないかと思ってしまうのです。

 私ははやる気持ちを抑えながら足早に神宮球場に向かいました。

 

 ちょうど1時間前くらいに着き、チケット売り場の列に並ぶ。そしてチケットを手に取ってそのまま3塁側に陣取る日野高校側のスタンドへ。2年前に一度決勝を観に来たことがありましたが、その時は割と空いていたので、1時間前だったら余裕だと思ったらさにあらず・・・。3塁側は日野高校の生徒や応援団などでかなり埋まっていました。私は外野に近いところに席を見つけて座りました。

 野球場に来る楽しみの一つに、食事があります。ジャンクな食べ物がいっぱいありますが、ここぞとばかりにそれらを頬張りながら観戦するのが楽しみの一つです。しかし今回は席がかなり埋まっており、また席は自由席ですので、うっかり席を外すと座られてしまう・・・なんてことを考えてじーっと耐えておりました。照りつける太陽はじりじりとして、観戦するものを焦がしていきます。しかし一番たいへんなのはグラウンドで試合をする選手なのです。ただじっと座っている人間が音を上げてしまってはいけないのだ、と思いながらその陽射しの強さを受けとめるのでした。

(つづく)



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テーマ:高校野球
ジャンル:スポーツ

第94回全国高校野球大会・甲子園を観戦(2)

 今年の8月15日、私は甲子園球場のスタンドにいました。

 8月15日、それは日本にとっては忘れてはいけない終戦記念日です。

 甲子園では、8月15日の正午には黙祷を捧げます。

 私はこれまで8月15日をどこで迎えたことがあるのか・・・と思い返してみました。小さいときはいつも故郷の箱根の家。有線で流れるサイレンとともに黙祷を捧げていました。子供心に何か特別な一日であることを認識していました。時に甲子園のテレビ観戦しているときもあり、テレビのアナウンサーの声に促されて黙祷をしたこともあります。

 夏の暑い日、こうして、ここ、甲子園で黙祷を捧げること、それはとても感慨深いものがあるように思います。私はそれを感じ、8月15日の正午が来ることに緊張しました。

120825koushien1.jpg

 甲子園大会は、今年で94回です。大正4年(1915年)からはじまっています。

 2012-1915=97

 本当は97回なのに、今年は94回。

 計算が合いません。

 そうなんです、昭和18~20年の3年間は、太平洋戦争のために大会が中止されているのです。


 こうして野球ができること、こうして野球を観戦できること、それは平和であるからできること。

 未だに戦争や内戦が相次いで起きていますが、そういった国ではスポーツをすることができません。大会をすることができません。それを考えると、私は、この甲子園で黙祷を捧げることは、とても意味があることだと感じました。戦争という悲惨な時期を乗り越えて、ひと夏ひと夏大会を積み重ね、たくさんの感動を与えてくれる。甲子園での黙祷は、生きる喜びへの感謝であり、平和への感謝でもあると思うのです。これまで日本を支えてくれた人々への鎮魂。

 ある車会社のCMで、オリンピックを戦争の代償のようなことをいっていましたが、すポートと戦争を天秤にかけて代償だというのはおかしいと思うのです。スポーツをすることと戦争は全く違います。ある日本の作家が、「サッカーは戦争だ」と言っていましたが、これもおかしなたとえだと思います。ユーゴ内戦下にあったあるサッカー選手は、「サッカーを戦争に喩える輩がいるが、戦争はそんなもんじゃない。」と言っていました。

 120825koushien2.jpg

 この全国高校野球選手権大会、甲子園が、これからも一回一回積み重なっていくこと、それを強く願わずにいられません。


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第1戦、第2戦のテレビ中継がない!?

 昨日の記事では、「オリオンズ対決!」と称して落合監督と西村監督の日本シリーズが楽しみと書いたのですが、なんと第1戦と第2戦の全国中継がないということです。呆れてものが言えなくなりました・・・。

 その主な理由は、この対戦カードでは全国的な視聴率を稼げないということらしいです。

 視聴率 = スポンサー料 = 大企業への配慮

 ということなのでしょう。しかしこれでは本末転倒と言いますか、プロ野球人気の下落を加速させるばかりで、今後ますますスポンサーはつきにくくなり、プロ野球のテレビ中継の激減に拍車をかけるのではないでしょうか。昨日の記事にもご紹介しましたように、落合監督と西村監督は地味だと思います。しかしそれはイメージの問題であり、二人の野球への情熱や資質とは全く無縁のもの。むしろ玄人好みの野球をするのですから、野球の面白さを再確認するにはもってこいのカードだと思うのです。こういったことをもう少しマスコミも取り上げてほしいと思います。日本シリーズ第1戦、第2戦と言えば、短期決戦の両者の駆け引きがうごめく緊迫の立ち上がり。それを全国中継をしないというのは、マスコミも、大企業もあまりに無責任ではないかと思うのです。

 そういえばこのようなことは、本年行われた南アのワールドカップもそうでした。ワールドカップで見事ベスト16に入ってからは、チケットが瞬時に完売する超人気の日本代表戦ですが、それまでは空席が目立つほどに人気がありませんでした。根っからのサッカーファンの患者様は、「これだけ良い選手が揃っているのに、どうして今の日本代表は人気が出ないんでしょうね。」とおっしゃっておりましたが、こういった実質を見渡している方にとっては、日本代表はオシム氏が監督が就任した頃からすでに有望なチームであったということです。おそらく前回のジーコジャパンに比べると、中田や小野といったマスコミ受けする選手が少なかったために、メディアが取り上げなかったことが原因であったように思います。マスコミも、メディアも、実質的なところを取り上げ、そして盛り上げる側として機能していただきたいともいます。

 サッカー人気は南アワールドカップでV字回復をしましたが、プロ野球のほうはどうもこのまま浮上しないのではと心配するところです。

 ここは落合監督と西村監督、そして中日、マリーンズの両選手にがんばってもらい、球史に残る日本シリーズにしていただきたいと願います。

 

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1978日本シリーズ第7戦

 いよいよプロ野球はCS(クライマックス・シリーズ)も大詰めを迎え、日本シリーズのシーズンとなります。今年はセ・リーグ、パ・リーグともに最後までもつれたペナントレース。しかしマジックの対象チームがこけて優勝が決まるという歯がゆいものでもありました。

 日本シリーズはさまざまなドラマがあります。岡田・掛布・バースとピッチャー分業制で優勝を決めた第一次吉田監督時代の阪神や、3連敗からの4連勝で、勝てば初優勝という近鉄を撃破したジャイアンツなど、その記憶ははてしなく続きます。

 中でも劇的だったのは、1978年の阪急ブレーブスVSヤクルト・スワローズ。阪急ブレーブスは上田監督の下で全盛期を迎え磐石の態勢。方やヤクルトも広岡監督の下で戦力を充実させ、緻密な野球で初日本一を目指す。この年の日本シリーズは阪急ブレーブスの優位という下馬評でありましたが、もつれにもつれて決着は最終の第7戦へ。

 そして事件は起きました・・・。
 バッターは今は亡き大杉勝男氏。大杉勝男氏は、恩師である飯島滋弥コーチの“月へ向かって打て!”という言葉にスランプから脱出し、そして打撃開眼。その後2度のホームラン王を取る活躍を見せたバッターです。

 今となっては貴重な、上田監督と大杉勝男氏の対談です。



 上田監督のコメントも、大杉勝男氏のコメントも、静かな闘志がまだ燃えています。勝負に生きる人々の非情さと真剣さを垣間見ることが出来ます。


 そしてさらに上田監督のインタビュー。



 “歴史”の一ページに参加するということは、それぞれの人生を背負っていくこと。勝負に生きる上田監督の執念は、何か我々に訴え続けているように思います。


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熱闘・甲子園!(9) 第91回全国高等学校野球選手権大会

 本日は第91回全国高等学校野球選手権大会の決勝です。

 第91回の甲子園を目指して戦いを挑んだ高校は、4041校。各県の地方大会を勝ち進んだ49校が甲子園で戦いを繰り広げた2週間が、本日終わります。その頂点を目指す二校は、新潟代表の日本文理と、愛知県代表の中京大中京。

 日本文理は、新潟県勢初の優勝を目指し、中京大中京は、43年ぶりの優勝と、単独最多の優勝回数を目指しての激突。

 この日私は仕事がありましたので、記事にできるほど見ていないのです・・・。

 仕事の合間にネットにつなげてみますと、すでに日本文理9-10中京大中京という結果が出ておりました。スコアボードを見ますと、

日本文理(新潟) 011000115|9
中京大中京(愛知)20000620x|10

 日本文理の九回表の攻撃にある「5」の数字が何かすごいことが起きたというのを物語っております。記事をめくると、九回表2アウトからの連打で一挙五点を入れたという・・・。これぞ甲子園、これぞ筋書きのないドラマ。野球は2アウトからの言葉どおり、日本文理は最後まで勝利を信じて攻めていったのだろう・・・。

 と、YouTubeにこの攻撃の模様がありましたので、引用させていただきます。



 2アウト、2ストライク、3ボールから、1番セカンド切手くんがフォアボールを選び、反撃が始まる。



解説者 「まだまだわからんぞ、まだまだいくんだぞという気迫が滲み出ています。」

この言葉どおり、一人一人が勝利を信じてバッターボックスへ向かう。

高橋隼之介のバッティングが光る。

アナウンサー 「まだ日本文理の夏は終わりません!!




日本文理の大監督が試合後語った言葉。
「選手には『1、2点取って意地を見せてみろ』とはいったが、まさか5点取るとは」
「これでまた野球がやめられなくなったかな」

すばらしい指揮官の下、すばらしく成長した日本文理ナイン。
そして、驚きの追い上げに堪えた中京大中京もまた、すばらしいチームでした。

また新しい歴史が、甲子園に刻まれました。

戦った後の両ピッチャーの笑顔の称え合いは、すがすがしく、篤いもの感じます。


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熱闘・甲子園!(8) 第91回全国高等学校野球選手権大会

 四国出張の帰り、再び甲子園へ寄りました。
 約2年前ほどに高校野球のファンになったということもあり、正直、最初は“とりあえず”甲子園に行ってみたいというレベルのものだったと思います。しかし四国へ行く途中に甲子園に寄ってからは、“とりあえず”というレベルから、“どうしても行かなくては!”というレベルに変わっていました。胸の中で、また甲子園に行かなくてはという気持ちがざわざわしてくるのです。この心境の変化には、自分自身が驚いたくらいです。

 そこで四国出張を終えて、再び甲子園へ向かうことになりました。
 今回も第4試合から観ることになりました。
 対戦カードは、帝京高校VS九州国際大学付属です。

 最初私は帝京高校の1塁側の自由席に座りました。

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 帝京高校の有名監督、前田監督がナインに檄を飛ばします。前田監督はノックの時のかけ声も独特だそうで、とんねるずの「細かすぎてわからない物まね」で真似られるほどです。

 帝京高校、九州国際大学付属は、今回どちらも優勝候補の一角という評判で、好カード、目が離せない試合となりました。

 わたしはかちわり氷を飲みながら、選手を追いました。

 そして・・・節操がないと言われそうなのですが・・・来年また甲子園に来ることができるのかわからないので、思い残すことがないように観戦をしようと思い、九州国際大学付属の応援団のいるアルプススタンドへ向かいました。

 小走りで向かい、そしてアルプススタンドへ到着。
 アルプススタンドから観る甲子園は、こんな姿をしております。

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 やはりアルプススタンドは違う・・・。
 応援の力の入り方が全然違います。
 ブラスバンドの音もよりいっそう胸に響いてきますし、ワンアウトを取る度、ヒットが出る度に沸き上がる歓声がすごい・・・。ヒットが出た時などは、思わず私も一緒になって立ち上がりました。写真のように、九州国際大学付属の応援団はみな黄色い帽子を被っております。

 試合は帝京高校の先制で始まり、6回表に九州国際大学付属が同点に追いつくという展開。同点に追いついた勢いのまま、7回表には小林選手のホームランが飛び出し、一気に逆転し、士気が盛り上がります。このとき、アルプススタンドの応援も最大の盛り上がりを見せました。

 しかし、甲子園では一寸先は闇です・・・。
 8回裏の帝京高校の攻撃。勝ちを意識しすぎ焦る九州国際大学付属が、エラーを連発。ピッチャーにも疲れが見え始め、制球力、スピードともに落ちてきました。この回は何とか2点でしのいだというところでした。
 9回表、九州国際大学付属が一年生ピッチャー、伊藤投手を捉えました。しかし、大事なランナーをバントで送る場面で、何故かバットを引いてしまい、牽制アウトになってしまう。この時の打者のコメントは、「何故かわからない・・・頭が真っ白になって・・・」というもの。まさに甲子園の魔物にのめり込まれてしまったようです。
 9回裏、8回裏で体力と気力をかなり消耗していた九州国際大学付属のピッチャー納富投手は、すでに帝京の押せ押せムードを押さえることはできなくなっていました。ストライクが入らないのです・・。焦りが増して、さらにストライクは入らないような、その苛立ちがここまで届いてきました。

 結果は満塁からサヨナラヒットが出た帝京の勝ち。

 無情にもサイレンが鳴り響きます。

 サヨナラヒットで飛び出す帝京ナイン。
 そしてその場でうなだれてしまった九州国際大学付属ナイン。
 
 甲子園は、一瞬にして光と影、勝者と敗者を分けてしまう。甲子園のスコアボードは、淡々とそれを示し、球児達を高見から見守っているだけでした。

九州国際大学付属高校
0 0 0 0 0 1 2 0 0 3
0 0 1 0 0 0 0 2 1x 4
帝京高校


 試合後、九州国際大学付属の納富投手は、「僕のせいで負けた」とコメントしました。

 そんなことないよ、ありがとう、良い試合を。
 ありがとう、暑い夏の青春を!

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