『ライブ帝国 RCサクセション70’s』
2008 / 03 / 26 ( Wed )
ライブ帝国 RCサクセション 70’sライブ帝国 RCサクセション 70’s
(2003/12/10)
RCサクセション

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 『忌野清志郎・完全復活祭 in 武道館』のライブレポートを書いてきましたが、自分自身、改めてRCサクセションが好きなりました。そこで、いろいろ調べていたら、RCサクセションの初期の映像を集めたDVDが出ていることを知りました。
 フォークトリオでデビューした初期のRCサクセションは、「ぼくの好きな先生」をスマッシュヒットさせましたが、その頃、RCサクセションは、毎週、TVK(神奈川テレビ)でやっていた「ヤングインパルス」という番組に出演していました。このDVDは、そのテレビで放送された映像を集めたものです。テレビ用の映像ということで、とても状態のいい映像と、音です。清志郎のほとばしる汗、破廉ケンチの激しいリードギター、林小和生の朴訥とした表情など、全てがしっかりと映し出されています。デビュー間もないので、おそらく18歳だと思いますが、あまりに早熟な天才性を垣間見ることができます。

 もし自分が当時のRCサクセションを見たら、どんな風に見ただろうと、ふと考えます。お世辞にもルックスはいいとはいえない・・・。歌詞もフォーク調ではありながら、どこか皮肉たっぷりで、歌い方はシャウト・・・。当時は吉田卓郎、かぐや姫といった四畳半フォークと呼ばれるものが流行っていましたが、明らかにその流行とは異なる異才を放っている三人に、どれだけ共感できたでしょうか。

 このDVDに納められた映像、楽曲はどれもが見ごたえ、聴きごたえがあるものです。
 その中でも、私が驚いたのは「冷たくした訳は」。これは、RCサクセションの『シングルマン』というアルバムに入っているのですが、このアルバムでは、エレクトリックギターによる少しにぎやかな感じがする曲です。個人的に私は、ある時期この曲が一番好きなときがあったのですが、リズミカルなところと、急に入り込むリードギター、そして言葉のリズムがいい曲です。そんなお気に入りの一曲であるこの「冷たくした訳は」が、初期のものだとは知りませんでした。アコースティックギターで演奏される「冷たくした訳は」は、『シングルマン』のような派手さもなく、楽曲をうまく表現できないまま苦しそうに歌う清志郎が印象的です。おそらく当時のRCサクセションは、フォーク編制であったため、自分たちが表現したいものを、その枠の中を超えて表現することができなかったのではないでしょうか。本来もっているモチベーションを、アコースティック・フォーク編制で演奏するには、あまりにも無理があり、すでにその枠を3人の才能が超えてしまっていた・・・ということが分ります。

 このDVDでの見所は、RCサクセション初代リードギターの破廉ケンチの演奏でしょうか。
 荒削りなリードギターではありますが、そこから奏でられる独特なフレーズは、あまり聴いたことがない世界です。時に激しく、時にリリカルに、時に切なく。
 もしこのまま破廉ケンチがRCサクセションのリードギターとして所属していたら、RCサクセションはどうなっていたのでしょうか?もし破廉ケンチがリードギターを続けていたら、その後の仲井戸麗市の加入はなく、同時にそれは仲井戸麗市と共に作られた数々の名曲が存在しないことになります。しかし、もし破廉ケンチが存在したら、また全然違った名曲が生まれたいたかもしれないと思う、そんなスリリングな想像に浸れる名DVDです。

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23 : 02 | 音楽・CDの感想 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
『白鳥の歌〜Farewell Song』 ジャニス・ジョプリン
2008 / 01 / 21 ( Mon )
白鳥の歌 (紙ジャケット仕様)白鳥の歌(紙ジャケット仕様)
(2008/01/23)
ジャニス・ジョプリン、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー 他

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 “ジャニス・ジョプリン!!!”
の司会の声ではじまるこのアルバム『白鳥の歌〜Farewell Song』は、1982年にまとめられたアルバムです。1967年1月から1970年6月までをカバーしたアルバムです。このアルバム内でジャニスのバックを勤めるバンドは、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー、フル・ティルト・ブギー・バンド、コズミック・ブルース・バンドと、ジャニスと共に音楽活動をしたバンドを網羅しており、うまく一枚のライブ・アルバムとしてまとめられています。

 圧巻はアルバム最初の『TELL MAMA』です。いきなりぶっ飛ばしてくれます。どこからこんなパワーが溢れてくるのだろうという勢いです。ジョン・ティルのギターもうまいんだか下手なんだかわからない感じの勢いです。

Well, tell Mama all about it
Well, tell Mama what you need
Tell your Mama, baby, what you want
Tell your Mama, baby, what you need
What you want, what you need, what you want
Wow, that make everything all right

 “全て話してご覧よ、そしたら全部が良くなるって”と歌っています・・・。

 話したくても話せない、話せば楽になるのに・・・と思うことはよくあることです。話すことから癒しが始まることもあります。誰にも話せないときは、ジャニスの曲を聴き、そして元気をもらってみてください。話せる人が、周りに現れるかもしれません・・・。



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『DAZZLING SOUNDS』 真心ブラザース
2008 / 01 / 14 ( Mon )
DAZZLING SOUNDSDAZZLING SOUNDS
(2007/11/21)
真心ブラザーズ

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 真心ブラザースの新譜を聴きました。
 私は真心のファンでありますが、贔屓目に見ましても、まず正直な感想としては、“真心よ、どこへ行く!”という感じでした。前作『FINE』から一年ちょっと経っています。『FINE』が出る前は、しばらく真心は解散状態にあり、それぞれソロで活動をしていました。おそらく解散状態であった頃は、真心でやることの意味が見出せなくなっていた時期だったと思うのですが、前作、今作はまだその余韻を引きずっているかのごとく、“真心としての”活動が見えてきていないような感じがしました。真心解散状態時のYO-KINGソロがあまりにも秀逸でしたので、やはり私はそれと比較してしまいます。
 “真心でやる意味”とは、倉持陽一と桜井秀俊の合体による醸造だと思います。不思議なことに、桜井秀俊が作る曲を倉持陽一が歌うとヒットする、あるいは、いい感じに仕上がる、という方程式が真心にはあります。これは、倉持陽一に歌を作る才能がないというのではなく(むしろ有り余るほどの才能です)、まさに倉持陽一と桜井秀俊の醸造によって醸し出される馥郁たる“味”なのです。これは昔で言えば、マッカートニー&レノンのようなものかもしれません。おそらくファンはもちろん、当の真心自身がそれを知っているのだと思います。それゆえ、今回は倉持&桜井の共作が多く見受けられます。しかし、同時にそれらの共作が、まだ醸造段階に入ってないようにも思われるのです。今回シングルカットされた『ALL I WANT YOU SAY TO YOU IS I LOVE YOU』はさすがに大吟醸的な味わいで、うまく醸造されていますが、まだまだ他のものがついてきてないような気がします。以前の真心のアルバムに比べると、醸造度がまだ低いのです。
 しかし、全体としては前作の『FINE』よりも一段仕込が進んでいるように思うのです。真心がグーッと自分たちの表現を自由に拡げた『KING OF ROCK』の後、その後に出した何作かがありますが、このアルバムの感触はそれに似ているような気がします。つまりこの一枚は、これからどんなお酒に仕上がるか、“真心よ、どこへ行く!”という意味で、これからの醸造の進行が楽しみではないかと思う、期待感のある一枚ともいえるのではないでしょうか。



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クリスマス必聴の一枚 『ゴールデン・ヒム』 エルビス・プレスリー
2007 / 12 / 23 ( Sun )
ゴールデン・ヒムゴールデン・ヒム
(2000/01/08)
エルヴィス・プレスリー

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 このアルバムは、エルビス・プレスリーのゴスペル集です。
 ゴスペルといえば、神に奉げる歌です。
 そしてそのゴスペルを歌うエルビスは、当時、激しく歌うロックンロールとともに、腰を振ることが非難されていました。一見するとこの取り合わせは神への冒涜のようにも感じます・・・。しかしこのアルバムを聴きますと、冒涜どころか、最高の“賛美歌”となっています。
 ゴスペルは、普通の賛美歌に比べたら、情念がこもり、魂の叫びが声帯、そして身体を揺さぶります。そしてロックもまた、身体と心を揺さぶります。この身体と心を揺さぶるという共通点を基に、神への賛美歌であるゴスペルと、激しい衝動であるロックの元祖の融合としての記念碑的アルバムが、このアルバム『ゴールデン・ヒム』です。
 それまで「ハウンド・ドッグ」などで激しく歌うエルビスですが、それに比べたら、このアルバムでは、多少抑えたところを感じ、物足りなく思うかもしれません。しかしそれは、丁寧に、そして優しく神を讃えて歌おうというエルビスの思いではないでしょうか。そんなことを思いながら聴いておりますと、徐々に違うエネルギーが伝わってきます。そう、このアルバムにも、しっかりと、ロックの激しさに通じる“生きるエネルギー”が込められていることが伝わってくるのです。エルビス自身がアレンジした曲も数曲入っておることからも、エルビス自身がゴスペルに傾けた思いの強さを感じます。
 このアルバムを聴きますと、エルビスの声がゴスペルととても相性が良いことがわかります。そしてエルビス自身も、丁寧にそしてやさしく歌っていることが良くわかり、エルビスがゴスペルに奉げた敬愛を知ることができます。エルビスは南部テネシー州・メンフィス出身ですが、綿花畑やプランテーションの多い南部にあって、幼少からゴスペルや黒人霊歌に親しみながら育ち、その中で“歌”の魅力に入っていったのだと思います。ある意味、このゴスペル集は、エルビス自身の歌のルーツ、つまり彼自身の“ロック”がこの一枚に吹き込まれているのです。
 クリスマスの夜。聖夜をやさしくさせてくれる一枚です。

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渡辺美里と“君の世界” アルバム『ribbon』を聴く
2007 / 12 / 14 ( Fri )
ribbonribbon
(1991/07/01)
渡辺美里

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 渡辺美里の『ribbon』を約20年ぶりに聴きました。
 感想は・・・「予想に反して“かなり”良い」という感じでした(笑)

 20年ぶりとなりますと、普通は歌詞の古さや音の古さが出てくるのですが、そういったことを感じるところがほとんどありませんでした。むしろ、自然がつぶされていく風景などを歌っている今のエコロジーを先取りした歌もあり、“かなり”良いと感じました。時代を感じさせるのは、ジャケットと歌詞カードの写真でしょうか・・・。

 この“かなり”良いという私の感想は、“自分が大人になった”ということと無関係ではないのかもしれないません。このアルバムを初めて聴いたときから20年間、自分自身も様々な経験を積んで大人になったのだと思います。それを感じたのは、恋愛、失恋の歌詞の中に、共感できるところや、同じように自分が見てきた風景を感じることができたからです。当時このアルバムを聴いたとき、想像はできるけどもリアリティを感じなかった部分が多かったのですが、今はけっこうしっくりと馴染むのです。“ああ、そうだなぁ、わかる、うん、あったなぁ、そんなことが・・・”と思うのです。20年前に聴いたとき、共感できる歌は、冒頭の「センチメンタル・カンガルー」「恋したっていいじゃない」くらいだったのですが、それらよりも、その後の曲の方にしみじみくるもがありました。

 以前このブログで太田裕美を取り上げましたが、太田裕美の歌は「ぼくの世界」でした。
 一方この渡辺美里のアルバムは、「君の世界」です。「君」という言葉がたくさん使われているのですが、ときに恋人から見た“君”であり、渡辺美里から見た“君”であります。特に、渡辺美里から見た“君の世界”は、渡辺美里からの応援歌となっています。当時私はこれを聴いたとき、おそらく、そのとき私は、その渡辺美里の“君の世界”に、今の言葉で言う“上から目線”を感じていたのだと思います。なので、そのときにはリアリティを伴わず、むしろおせっかいな感じを抱いたのだと思います。しかし、大人になった今、再びこのアルバムを聴くと、渡辺美里の“君の世界”は、“お姉さん目線”であり、そこからの励ましなのだろうと気づきました。 今でも渡辺美里は多くのファンを惹きつけています。そしてそれらファンの多くの方は、昔からずっと渡辺美里のファンを続けている方も多いそうです。渡辺美里の“君の世界”に励まされ続けて、一緒に成長してきた弟であり、妹でもあるのでしょう・・・。
 正直、あまり期待しないで聴きなおしたアルバムですが、おどろくほど色褪せず、素敵でした。そして、自分が大人になったことを知ったように思います。

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太田裕美と「ぼく」の世界
2007 / 11 / 04 ( Sun )
 鍼灸学校在校中のとき、友達とカラオケに行きました。そのとき、少し年上のクラスメイトが、太田裕美の『さらばシベリア鉄道』という曲を歌いました。シベリア鉄道を髣髴とさせるアップテンポな曲調と、どことなく厳冬の冬をイメージさせるギターリフが印象的な曲です。歌詞の内容は重いのですが、太田裕美といえば『木綿のハンカチーフ』くらいしか知らなかった自分にとって、かなりのインパクトを与えた曲です。そのときインパクトを与えたのは、太田裕美の声ではなく、男子友達の野太い声ではありましたが・・・(笑)

GOLDEN☆BEST/太田裕美 コンプリート・シングル・コレクション GOLDEN☆BEST/太田裕美 コンプリート・シングル・コレクション
ゴスペラーズ (2002/06/19)
ソニー・ミュージックハウス

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 太田裕美の世界は、何といっても歌詞に出てくる「ぼく」という存在でしょう。代表作である『木綿のハンカチーフ』の中でも、「ぼく」という歌詞が何度か登場しますが、太田裕美が歌う「ぼく」は、「ぼく」以上に切なく、そして懐かしげな「ぼく」を表現しています。包み込むような優しい声、そしてとにかくうまい歌。その中で歌われる「ぼく」という箇所を聴くと、胸が締めつけられるようになります。
 惜しむらくは、この太田裕美と「ぼく」の世界観を最大限に引き出した曲が、『木綿のハンカチーフ』で頂点に達してしまったことにあります。時代的に、当時の歌謡曲の世界が70年代的な雰囲気を持っていたことにより、少し暗い曲が多くなり、また、『木綿のハンカチーフ』で出来上がったイメージがあまりに強かったのではないかと思います。そういったものに縛られずに、太田裕美の絶頂期に、90年代、2000年代的な曲を歌っていたら、もっとたくさんの名曲を歌ってくれたのではないか・・・と思うのです。できれば、どんどん新曲を出して欲しいと思うのです・・・。荒れているこの時代だからこそ、再び太田裕美の歌声が聴きたいのです。そして、太田裕美が歌う「ぼく」の世界を・・・。

この愛は始まってもいない/流星 この愛は始まってもいない/流星
真心ブラザーズ、太田裕美 他 (2001/05/16)
キューンレコード

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 これは、2001年に発売された真心ブラザースの名曲『この愛は始まってもいない』です。この曲の盛り上がりのところで、太田裕美がバックコーラスで参加しています。正直、もう太田裕美の声が聴こえた瞬間から涙が出てきます。こういった曲調、こういった歌詞、ほんとに合うんですね。こういったコラボでもいいので、もっともっと活躍して欲しいです。 


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『エレクトリック・レディランド』 ジミー・ヘンドリックス
2007 / 11 / 02 ( Fri )